ミカサ・アッカーマンは人付き合いが良い方とは言えない。元々、彼女は自ら人と関わろうとはしない。エレンやアルミンと一緒にいるところは見るがそれ以外の人と居るところをあんまり見たこともない。だから彼女がヘルマンと話しているところを見たときは誰もが驚いた。今まで二人が仲の良さそうな雰囲気はなかった。それが故に驚きは大きかったのだろう。
「なぁ、アルミン」
「何だい?」
「ミカサってヘルマンと仲良かったか?」
「イメージはあんまりないね。二人が一緒に話しているところも記憶が正しければ数回ぐらいしかなかったと思うよ」
エレンがアルミンに聞いたのには理由があった。それは彼らの目の前で繰り広げられている光景が関係している。その光景とは……ヘルマンとミカサが並んで歩きながら話している。エレンとアルミン以外にもこの光景の異常さを多くの同期が感じていた。だけど、誰も本人たちに聞く勇気が持てずに二人の事を固唾をのんで見守っていた。ミカサに好意を寄せるジャンやヘルマンに好意を寄せているクリスタも皆に混ざって静かに二人の事を見ていた。
「そうだよな。オレもミカサがヘルマンと話しているところは見た事ねぇしな」
エレンは考える素振りを見せながら答えた。ミカサがエレン以外の男子と話しているのはとても珍しい。それに今回はそれだけじゃなくてそれにプラスしてミカサが時折優しい笑みを見せている。ミカサが優しい笑顔を向けるのはエレンだけだと誰もが思っていたから。
「それにしてもミカサは楽しそうだよね…」
「ああ、そうだな」
そんな皆の注目を浴びている二人はというと――――――――
「…好き……」
「うん、僕には『恋愛』というものがあんまり分からないが、その気持ちは『恋』と呼ぶと聞いた事があるよ」
「今まで恋しているなんて思ったこと無かったから…」
「まあ、それはキミにとってエレンが大切な存在だったからかも。大切過ぎて、一緒にいる時間が長すぎて気付く事が出来なかったんじゃないかな」
自分にとって大切な存在だからこそ、自分の気持ちに気付けなかった。まあ、端から見ていてもミカサのエレンへの態度やにじみ出る愛情は普通の友人に対する態度とは違っていた。幼い頃から一緒に居たからこそ信頼関係が気付きあげられているのだろうけど、それにしても信頼関係がすごい。
「………」
「ミカサの想いがエレンに届いて幸せになることを願ってるよ」
もう遅いかもしれないけど、この状況を説明しておこうかな。訓練が終わって帰る時に珍しくミカサから声を掛けられた。正直、アニよりも話す事が少ないミカサから声を掛けられたから驚いた。態態、声を掛けてくれたぐらいだから何かあるんじゃないかと思っていたけど、やっぱりそうだった。
どうやらここ最近、エレンと一緒に居ると胸がドキドキして会話にならないらしい。今までエレンと話しててこんな気持ちになったことはなかったらしい。
この気持ちは何なのか、変な病気じゃないかなどをミカサは聞いて来た。それは僕が前に医療系の本を読んでいるのを見たからだろうね。ただの興味本位で読んでいただけなんだけど、ミカサはそれを見て医療系に強い人だと思って話し掛けてきたんだろう。
「まあ、ミカサが正直な気持ちを伝えれば…ちょっと鈍感なエレンでも分かってくれると思うよ」
「うん、わかった。ありがとう!ヘルマン」
ミカサはいつもの無表情ではなく、優しい笑みを浮かべていた。
その笑顔を見せれば…エレンも意識せざるを得ないだろうね。
次の話に登場して欲しいのは?
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ミカサ
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アニ
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クリスタ(ヒストリア)
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エレン
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ジャン
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ライナー
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リヴァイ
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ハンジ