東方純愛小話   作:覚め

106 / 201
おい
誰だこいつ
そうだよ。
妖夢ちゃんだよ


第106話

冥界 白玉楼

 

「…やっべぇよ妖夢ちゃん一度に2個主役オファーだよ」

 

「妖夢…何を言ってるの?」

 

「ハッ」

 

「行け!妖夢!新しい使用人よ!」

 

「待て、その前になんで俺使用人になってんの?」

 

「きっちりと育てさせていただきます」

 

待たんかワレとか言ってみるがこいつらまるで話を聞いてねえ。おかしいな、おかしいな。閻魔様に聞いた話だとちゃんとした奴らの集まりだって聞いたのにな…まさか猫被ってる?あり得る!

 

翌日

 

「お願いします」

 

「では廊下ですね。長いです」

 

「はい、長いですね」

 

「…モップ」

 

「んふっ」

 

「何笑ってんだ切り落とすぞ」

 

「すいませんでした」

 

「良いですか?モップを水につけて…走る!」

 

「水につけて…んしょ。走る」タッタッタッズルッ

 

ドッカーン!

 

「…待て、転けただけなのになんで爆発音?」

 

「…死ぬかと思った…」

 

「では、次にアレをやります」

 

「アレとは」

 

「…庭」

 

「中は?」

 

「私が勝手にやります。というか一人で回ってるので実際要りませんね」

 

「えぇ…?」

 

「というわけで穀潰しになったのなら私の部屋に」

 

「いえ、教育してみせますので」

 

「…はーい」

 

それから1ヶ月が経ち、仕事に慣れたと思っている今日この頃。はっきり言おう。俺はこの仕事苦手だ。いや、訂正しよう。この職場の人間関係が嫌いだ。特に先輩に当たる妖夢って人が苦手だ。ここの当主である人に話しかけたら木を一本斬り伏せている。今日で30本目行くんじゃないかな

 

「…話は終わりましたか?」

 

「はい」

 

「では次は庭をお願いします」

 

「わかりました」

 

…むっちゃ怖えよ誰か助けて?

 

「さて庭…やる事ねえな」

 

一方その頃妖夢サイドは

 

「幽々子様…」

 

「ん?どうしたの妖夢?」

 

「彼は私の部下ですからね!」

 

「!?どゆこと!?」

 

「いくら幽々子様でも譲れません!」

 

「えぇ!?」

 

「それでは!」

 

「…ちょ、ちょっと紫に会いに行ってくるか!」

 

「まったく…」

 

また翌日

 

「でねー?妖夢ったら〜」

 

「…!」

 

「モップがけ楽し」

 

「あーちょっと来てくれる?えーと…妖夢じゃない方」

 

「え、あ、はい」

 

…なんだろうか。俺、何かしただろうか。勘弁してくれ。この先まだ仕事が残っているというのに。目覚めが悪い。特に横にいた妖夢さんの目つきが悪い。すんごい怖いから誰か助けて?ったくよう俺が何をしたってんだ

 

「あら〜この人が?」

 

「そうなのよ〜♪妖夢を誑かして悪い子ね〜」

 

「…やべぇ…ガチでやばいところに来てしまった…」

 

その日、俺はその部屋を出ることはできなかった。

 

翌日

 

「昨日はお楽しみでしたね?」

 

「うおっ!?」

 

「良かったですね〜私を出し抜けて」ギリギリ

 

「…え?」

 

今、俺の脳はこう言っている。『逃げろ』と。俺は俺の脳の信号の遅さを恨んだ。

 

「うおっ!?」ドサッ

 

「…ねぇ。なんでそんな幽々子様に気に入られてるのさ?」

 

「いや、知らんて…」

 

「幽々子様がクビ宣言すればすぐにでも切り落とせるのに…!」ガシッ

 

「ぉうっ!?」

 

「貴方さえいなければ幽々子様の隣はずっと私のものなのに…!」

 

「よ、妖夢先輩…?ほら、す、スマイル…いや、陽気に…」

 

「それまでは教育してあげますよ。絶対に死なせはしません。私の手で殺してこそ意味があるのですから」グサッ

 

「ひぁっ!?」

 

嘘だろ!?あと700字近くあるのに急にクライマックス!?ていうか顔の横に刀!?殺されるんちゃうか!?

 

「…私は貴方がリストラされる時を楽しみにしていますよ」スーッ

 

「はぁ…」

 

「トンっ!」ズグッ

 

「ん!?」

 

「可愛らしい…貴方を殺す時が来たら、貴方はもっと短い悲鳴で首が切れるんでしょうね」

 

「笑いながらいうのはナシって奴だぜ…」ドックンドックン

 

「では、今日の仕事と行きましょう」

 

「今日の初めとしてはなかなかにヘビー…」

 

その後

 

「そこ、汚れてますよ」

 

「あっち火ついてます消して!」

 

「また幽々子様が呼んだ…っクソッ!」

 

…幽々子様に呼び出されるたびに毎回思うんだけど…俺ってこれからどうすれば良いわけ?殺されれば良いの?死にたくないのに?泣きつくしかねえぞこれ?

 

「…妖夢さん?」

 

「何?」

 

「あの、幽々子様が…」

 

「わかりました」

 

…今すんごい怖かったんだけど…?あー怖かったー。俺もうほんと殺されるかと思ったよ。今のは怖かった………今のは怖かったどー!

 

「…ふぅ。さて、廊下でも拭くか」

 

数分後

 

「あ」

 

「ん、最期までありがとうございました」

 

「今死んでんだけどね?」

 

「貴方、今日付けでクビです。」

 

「…ってことは」

 

「私が首を切らせていただきます」

 

「…マジ?」

 

そこからはもう本当に淡々と準備が進んだ。本当に、本当に嫌なことがあるとすれば。モップ掛け終わってないということくらいだろう。意外とあっさりとしていた。悲鳴はないだろう。木で作られた十字架に括り付けられて、目隠し。遺言を聞いてからだろうな。多分。

 

「…残す言葉は?」

 

「え?…廊下拭き終わってない」

 

「サラバ!!」バシュンッ

 

「」ボトッ

 

「ふぅ…これで幽々子様の隣は…私ですね」

 

「妖夢〜?」

 

「あ、はい」

 

「…あら、妖夢?今まで散々罵ってきた彼を切ったのに、なぜ泣いてるの?」

 

「え?」

 

「泣いた顔は美しくないのよ。さあ、人里を巡りましょー!」

 

「…本当だ…泣いてる…」

 

 

 

 

 




妖夢…従者としては私が上だ黙ってろ(大好き)
主人公…俺殺されてしまうんか?
蓮子が中学時代に恋した男が暴走族になってて蓮子とメリー(スキル:殺し屋)が暴走族と共に先輩をメッタメタにする回を次回出そうかな
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。