東方純愛小話   作:覚め

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告知した通り蓮子ちゃん(げきつよ)とメリー(おまけのくせしてげきつよ)です。
先輩は暴走族です。おっそろしく早い手刀…俺でなきゃ見逃しちゃうね。
その気になれば首なんか切り落とせるだろうに…
こいつは俺の獲物だ…!!


第107話

どっかの道路(治安極悪)

 

「ヒャッハー!」

 

「あ、ちょっと待て俺今日話したいことがあるんだ」

 

「お?なんだなんだ?暴走族止めるのか?」

 

「おう」

 

「は?なんで止めるんだ?」

 

「俺の地元でさ。とある貼り紙があったんだ」

 

「どんな貼り紙?」

 

「…俺が行方不明になってるって…」

 

「お前地元でなんかしたのか?」

 

「いや、特に何もしてないんだ。それで昨日…虫の知らせってやつかわからないんだが全部剥がされてた」

 

「?じゃあ良いじゃねえか」

 

「いや、実はな。俺が暴走族やる前にも同じことあったんだ」

 

「…?」

 

そう、あれは俺がバイトしていた時期。実家を出て高校に働きながら通っていた。そしてある日突然、俺の住んでるアパートの大家さんが訪ねてきた。どうも俺が行方不明になっているらしい。最初は疑ったがそう言う貼り紙が出ていた。母にも父にも聞いたが音沙汰なし。恋人もいないし兄弟は皆働いてたり実家で勉強していたりと忙しかったのだ。

 

「…その犯人かもしれない」

 

「それ、いつ終わったんだ?」

 

「バイト先に俺をじーっと見つめる女が出てからだ。少しずつ減って行った…だから、もしかしたらもう…」

 

「おい!目の前に人いるぞ!?」

 

「マジか!?ど、退け!」ライトガッ!

 

「…ようやく見つけた」スッ

 

「女だ!」

 

「!?よ、避けろ!」

 

…あの帽子…さっき話した女が付けてた帽子…!全速力で逃げろ!そう俺の脳が言っている!そう思って法定速度なんて命の次だと言わんばかりに速度を上げる。この時、俺は前を見ていなかった。そして…

 

「あぶねえ!?」

 

「うぇっ!?」ガッゴロッダーン!

 

「…あんな擬音初めて聞いたぞ…」

 

「でもなんであいつ急に速度出したんだ?」

 

「…もしかしてあの女か!?」

 

「なんとか生きてる…!ゲホッ」

 

「生きてたか!」

 

「救急車呼べよこんちくしょう」

 

「それもそうだな!119…早く!早く繋がってくれ!」

 

「先輩?高校出てからそんな連中と一緒なんですか?」

 

「早くしろよ!あ、繋がった…はい!救急車です!えーと…道!?おい、分かるか!?」

 

「GPS…あ、ここ○○!」

 

「わかった!○○って所です!早く来てください!事故りました!」

 

「あ…」

 

「先輩…聞こえてるんですか?事故で耳が遠くなったわけじゃないでしょ?」

 

「…っ怪我人に触んじゃねえよ!」

 

「は?何よあなた達」

 

「この」ゴギッ

 

「…蓮子、その人が?」

 

「そうよ。蓮子、事故に見せかけてね」

 

「ク、クソッ!こっちは3人いるんだぜ!?勝てるわけが」グギッ

 

「く、首…!?」

 

「ねぇ、蓮子の邪魔しないでくれる?」ガシッ

 

「っ…し、しねえよ…」

 

「ほんと?」

 

「ああほんとだ…し、証拠に今背中にあるナイフ捨ててやるよ!」ポロッ

 

意識が朦朧とする。一体何が起こった?ああ、さっき気を失ったのか。と思ったと同時に本能に電流が走った。今すぐバイクを立てろ。逃げるんだと。ただそれを防ぐかのように俺に向かって語りかけてくる女…

 

「う、あ…」

 

「起きたんだね先輩!」

 

「蓮子、こっちは終わったわよ」

 

「ぐぁ…」

 

「ゲホッゲボッ!」

 

「ありがとうメリー。さて、先輩。お家に帰りましょうか。お母さん心配してたんですよ?綺麗な彼女をほったらかして!って」フフフ

 

「何言って…!」

 

「大丈夫。お仲間さんは峰打ちよ。救急車が来るから問題ないわ」

 

「…だって。さ、帰りましょ?」

 

「誰がテメーなんかと!?」ボキッ

 

「次…何か文句言ったら足の指の骨じゃ済まさないよ?良い?」

 

「〜ッ!!!!」

 

「さて、いきましょうかメリー」

 

「えーと…どこ行くんだっけ(笑)」

 

「私の親戚の別荘よメリー」

 

なぜだ。何故こうなった。やはり噂をしたのが悪かったのか。噂をすればなんとやらってやつか。それから俺はなんか知らん車の後ろ側に乗せられてまるで誘拐…いや、誘拐の方が丁寧じゃねえのかと思うような運び方をされた。つかここどこだ…?

 

山の中の別荘

 

「…意外と普通の一軒家ね」

 

「豪邸なんて掃除し切れないじゃない。さて、先輩のお家ですよ〜」

 

「なんでこんな目に」

 

「なんか言った?」

 

「…いや、なにも」

 

「蓮子、反応しない。多少は目を瞑るべきよ。そんなことより家を案内したら?」

 

「…そうね。それじゃ、まずはこっちから」

 

…ん?待て、なんかここ見覚えあるぞ?

 

「こっちは寝室でーす。先輩と一緒に寝ましょうね〜♪」

 

「私の部屋はここ?」

 

「メリーも一緒に寝ましょ♪メリーが寝取るなんてことしないだろうし」

 

「するわけないじゃない」

 

「…されたらどうなるんだ?」

 

「先輩に私のものだって印つけとかなきゃね」

 

「さて、次はトイレだけど…」

 

「ええ、トイレはここ」

 

…やっぱりだ。知ってる。この家、俺知ってるんだ。でもなんで?

 

「さーて、次は私のお部屋〜。何かあったら私に言ってね?」

 

…なんでだ。どこにどんな部屋があるかが分かる。来たことがあるのか?

 

「…先輩、なんだか考えてますね?」

 

「え?」

 

「それも当然♡ここは先輩のお婆さんのお家ですよ!」

 

「え?じゃあ婆ちゃんは…」

 

「寿命で死にましたよ?あなたに譲ってたんですって。でも誰も見てないから彼女である私が住んじゃいました♪」

 

「え…?」

 

「さ、先輩。今日から再び!3人で一緒に頑張りましょう!」

 

「わかってるわよ」

 

…再び?何を言ってるんだ?俺は最近まで一人暮らしで…3人で暮らしてたことなんて一つもなかったはずなのに…あれ、俺がいつ3人暮らしを…?

 

「先輩!」

 

「!?」ビクッ

 

「ほら、肩組みましょ」

 

「あ、ああ…」

 

「せーの…頑張ろう!」

 

「おー!」

 

「お、おー…?」

 

 

 

 

 

 




宇佐見蓮子…小学校から大好き(中学生くらいから付き合い出したと言っている)
メリー…蓮子の恋路は応援する。邪魔者排除あるのみ。実力は二人とも鬼レベル。
主人公…なんだこいつら!?助けて!?実力は低級妖怪より少し弱いくらい。他の暴走族もそんくらい。
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