へカーティアンドピース
地底
「…あれ、何しようとしたんだっけ?」
「お前また忘れたのか?」
「…ピースか?」
「目も見えてるくせに」
「すまん、何かを覚えるだけで一苦労なんだ」
「知ってるさそれくらい。じゃ、今日は何する?」
「それを聞いてんのに…だめだ、考えが纏まらん」
「やっぱりかー…じゃあまた夕日でもみるか?」
「地底に日はなかろう」
この妖精は頭いいのか悪いのか。よくわからんが馬鹿強いってことは知ってる。げつめん…ってところで戦争起こしたってのも知ってる。ただ、それだけだ。全部こいつから聞いた。少し盛ってるだろとは思うが、博麗の巫女と同格らしいから本当かもしれない。
「地上に行けるよ」
「!?」
「行く?」
「…いや、良い。地上は無理だ」
「楽しいところもあるのに?」
「後で良い。少なくとも今日…明日まで無理だ」
「…変なの」
「ほざけ」
翌日
「…」
「あら、今日はピースと一緒じゃないのかしらん?」
「あいつは地上に行きましたよ。面白いもの見つけてきてやる〜!って張り切って…」
「あの子らしいわねん。そもそもあの子とあなたじゃ正反対なのよ」
「あいつは記憶力が良いんですか」
「いいえ、性格よ。活発的な子がピースでしょ?」
「ピースが活発的な子ですな。まあ妖怪なんとかなる」
そんなことを駄弁っていると女神様もどこかへ行った。どこかは知らんが、多分ピースのところだろう。なんだかんだ言って保護者的立場なのだ。保護者様も大変なことで。つーか眠いな。音楽でも聞きながら寝たい気分だ
「…寒いな…地底なのに…」
翌日
「…ん」パチッ
「起きたか」
「…ああ。起きた。おはよう」
「おはよう。さっそくだけど地上から物持ってきたぞ」
「どんな物だ」
「粘土と花火と…あ、これもあったな」
「それは確か…それは…酒…」
「ん?そうだったのか。通りで見覚えがあると思った!飲め!」
「酒は無理だな。粘土でもやろうや」
「飲め!」ガバッ
「!?」
「どうだ?」
「…んー…?特にこれと言って何も…ピースが二人いるくらいしか…?」
「十分やばいじゃないか。アタイも飲むか!」
「…?ピース、後ろのその人…誰だ?」
「…え?」
「ピース…お酒はだめだって言ってるでしょう!?」ゲンコツ
「いだぁっ!?」
「ごめんなさいね。水あげるからこれ飲んでおきなさい」
「あ、はい…」ゴクッ
「うぇー!許してご主人様ー!」
「お酒はだめだって何度も言ったのに!なんで飲むのかしら!?」
「ぎゃぁぁあ!」
「…大変なんだなぁ」
翌日
さて、今日は何もせずに行くか。それとも別で行くか。気持ちは別々だがなんとかなるだろ。妖の生き方は自由だ。他人から奪い続けて生きているのが妖じゃないはずだ。人の幻覚みたいなもんだし。賢者は知らん
「ようやく見つけた!」
「?ピースと…」
「ああ、名前入ってなかったわねん。ヘカーティアよ」
「どうも、ヘカーティアさん」
「地上に行くぞ!」
「え?」
「地上に連れて行ってやる〜って意地張っててね〜…行ってやってくれる?」
「わかりました…?」
地上
「ここがアタイがいっつもいる場所博麗神社!参拝客は少ないよ!」
「余計なことは言わんで良い!」ゲンコツ
「…そして巫女が凶暴…!」
「なんですって?」
「泣きっ面に鬼だな。地下と同じ金だと良いんだが…」
「お金かしら!?」
「…これなんだが」
「紫になんとかして変えてもらうわよ!」
「そんじゃ…」
「ありがとね。また来てくれてもいいのよ?」
「そうだな。次の代に変わったら来る」
「今ここで私から私へと移ったわ」
「んな無茶苦茶な」
「…むー!」ムスッ
「おうどした…頬なんか膨らませて。次はどこだ?」
「次はあっち!」フンッ
「意地を張ってると後で痛い目見るぞ」
「…あんた意外と辛辣ね」
「まぁね♪」
最近は外の世界も幻想郷も地底もどれも物騒になってる。そんな物騒な時代だからこそ辛辣に生きていかなければならない。そう思ったのでした。めでたしめでたし…なんてな。
守矢神社
「アタイがいるところとは別の神社!」
「守矢神社か…嫌な感じがするからさっさと移動したいな」
「…?へー」
「おや…珍しいお客さんだ」
「地底はあんまり関わりたくないんだがね…」
「そうかい。今更何しに来た?」
「…?次、行ってみよー」
「おう頼んだ」
「…なんだったんだあいつ…?」
霧の湖
「ここには奴がいる」
「奴?」
「来たなクラウンピース!」
「こっちのセリフだチルノぉ!」
「…妖精同士の戦いか。環境の変化だけじゃ済まなさそうだおっかねぇ」
「松明!」
「氷の槍!」
「待て、なんか一人だけ別の漫画に出てないか?」
「死ね!」
「ノー、バカ言ってんじゃないよ」
「…チルノって奴急に大人びたな」
そう思っているとアイスエイジ!とか大声で言った後に湖が凍った。霧で見えんが奥まで凍っただろう。多分、そのはずだ
「…ん、ピース凍ってる」
「ふんっ!」バキィッ
「狂気は凍らねえか…」
「ピース〜」
「こいつを片付けてから行く!」
「そうじゃなくてー!ふたりともー!」
「ん?」
「降りてきてくれー」
「おうわかった」
「よっこいせ」
「…あのね。あんたら自分の戦いで起きる影響をわかっておきなさいよと。今すんごく寒いの」
「よっこ椅子」
「駄洒落な感じで俺の膝に乗るな。あぐらかいてんのに」
「あったかいだろ?」
「…否定は…できんな…」
「だろ〜?」
「…あたいも座る!どけ!」
「チルノは抱っこすりゃ良いのか?」
「!?そ、それは流石にアタイが」
「いいや!ピースはそこがいいんでしょ?なら良いじゃない!」
「それとこれでは話が…!」
ピース…この気持ち…これが恋…!!
ヘカーティア…そういうとこ、好きだよ
主人公…悪い気はせんがやめてくれ