東方純愛小話   作:覚め

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あ?
紅魔館ハーレムの続きだよ


第113話

 

紅魔館

 

「…いっつ…」

 

「紅茶、お願いできるかしら?」

 

「わかりました」

 

「私と遊ぼ?」

 

「…お嬢様の紅茶が先らしいので」

 

「は?」

 

「ヒェッ」

 

あれからどうなったかを教えよう。あれから死にはぐっていた時、絶対服従を条件に開放してもらったのだ。しかし何分子供というのはあまりにわがままなもので。俺は度々殺されそうにはなっているのだ。

 

「紅茶です」

 

「…あなた、体拭いて来たら?血だらけよ」

 

「ハ、ハハ…」

 

俺だってできることなら拭きたい。洗いたい。ただ妹さんに血かけられただけなのよ。

 

「…腹いたい…」

 

「どうしたの?」

 

「え?あ、腹痛が」

 

「そう。働きなさい」

 

「うっす…」

 

「この部屋終わったら休んでいいわよ」ガチャッ

 

「ありがとうございます…」

 

「ただし。制限時間6秒。よーいスタート!」

 

「あ、え!?」

 

「終わり!…休みはなしね」

 

「え、あ、そんな」

 

「なんてね。嘘よ、少し横になりなさい」

 

「ありがとうございます」

 

「いいのよそれくらい」

 

翌日

 

「腹痛は続くよいつまでも」

 

「今日こそ遊ぼー!」

 

「うい」

 

「何して遊ぶ?人形壊し?」

 

「いきなりハードな…そうですね、運動じゃなかったら」

 

「は?」

 

「運動しましょう!美鈴さんも誘って!」

 

「良いね!」

 

…その笑顔が怖い

 

地下室

 

「ここ通る時に図書館行ったじゃないですか」

 

「はい」

 

「パチュリー様とこあさんギョッとした目で見てましたよね」

 

「そうなの?別に良いけど…」

 

「…とりあえずこれのどこが運動なんですか?」

 

今俺は謎のゲームに参加している。沼に浸かって一番最初に溺れた人には罰ゲームという謎のゲームを。しかし二人とも舞空術を当たり前のように持っているので俺が初めに沈むわけだ。まあ当然勝てるわけもなく。罰ゲームの内容は…

 

「サンドバッグ状態!」

 

「え?」

 

「良いですね!早速キックボクシングやりましょう!」

 

「え?」

 

「いや、ここはボクシングでしょ!」

 

「…え?ちょ、いや、待って、やめ」

 

「音速ジャブ!」スパァンッ

 

「あばっ!?」

 

「行くよ!フランB、フランC、フランD!ジェットストリームアタックを仕掛けるぞ!」

 

「弾幕アッパー!」バゴッ

 

「ほぶっ」

 

「右フック!」バチィンッ

 

「ドロップキーック!」ドゴッ

 

「ぁぅあ…」

 

嘘だろと泣きたくなるような展開である。ドロップキックが非常に効いた。

 

「妹様!それはダメです!」

 

「それもそっか。じゃあ次美鈴ね!」

 

「はい!」

 

…いつ終わるんだこれ?

 

「か〜め〜は〜め〜…波ァ!」ギュオーン

 

「ァッ」ピチューン

 

その日、俺は丸一日寝たらしい。メイド長に看病してもらった。感謝感謝…もう仕事やめたいとか考えてるけど、俺みたいな妖怪じゃない人間が行くところは限られてくるし、どこ行っても結局戻ってくる可能性大だし。

 

翌日

 

「いっつ…!どうして俺がこんな目に…」

 

「大丈夫?歩ける?無理だったら仕事お休み頂くけど…」

 

…そういやこの人真っ先に暴力振るって来た記憶があるんだけど勘違いだっけか?

 

「大丈夫です…!」

 

「あら?昨日はフランと遊んだらしいわね。今度は私と遊んでみる?…命を賭けたゲームでもやる?」

 

「遠慮しておきマッ」ドッ

 

「…おかしいわね。美鈴達から聞いたんだけど…絶対服従って。おかしいわね…」

 

「あ、それは違くて、その」

 

「フランと私とを比べて遊ぶのが馬鹿らしくなったとでも?」

 

「そんなことは…」

 

「可愛いわねぇ。必死に言い訳をするところが特に可愛い。ところで…」

 

「?」

 

「まだ身体拭かないの?臭うわよ」

 

「昨日気絶しまして…」

 

「あら、そう。それは大変ね。でも関係ないわ。咲夜、今日は博麗神社へ行くわよ」

 

「わかりました。妹様は…」

 

「連れて行くわ。こいつは留守番よ」

 

助かったと一瞬安堵してしまう自分が憎い。決してその表情を顔に出さぬよう努力をするがきっと出てしまうのだろう。それまで保てよ身体。保てよ精神!…とか思いながら見送って、さあどうしようかと悩んでいた時、ふと気がついた。

 

「…今昼前だから…昼食抜き…?」

 

その絶望的状況の前に俺は屈した。

 

「…休むか」

 

「おや、これはこれは昨日妹様に連れられ気絶してUターンを決めた方ではありませんか」

 

「どなた?」

 

「こあです。ご飯取りに来ただけなんで、失礼」

 

「あ、はい」

 

…そうだ、食堂とかキッチンとかにあるかもしれない!そう思ってさあ出港じゃあ!

 

食堂

 

「…ない。もしかしたら俺の部屋にあったかもしれんが急な思いつきっぽかったから違うだろうなぁ」

 

キッチン

 

「ない…俺っていつからそんなに嫌われてるっけ…?」

 

そんな考えをしながら自分の部屋に戻る。美鈴さんはいるらしい。そんなことより、もう寝よう。嫌なことは忘れるが吉だ。

 

数時間後

 

「…ん?」

 

「ごめんなさいね、ご飯作るの忘れちゃって」

 

「ああ、良いんですよ。特にこれと言って」グサッ

 

「…謝罪の代わりに目玉取るから、許して?」

 

「ぁ…!」

 

「堪えちゃって…行くよ!」ブチッ

 

「ぁ…あぁあ!?」

 

思わず変な声が上がる。俺の視界は…どこか変だった。それしか感じられなくなった。なんで?

 

「もう一方もやるね」グサッ

 

果てメイド長はこんな感じだっただろうか?と痛みとともに考える。が、結局は目を全て失ってメイド長の謝罪は終わった。俺は…何も見えなくなった。瞼を何かで結ばれたのはわかったんだがなぁ…

 

一週間後

 

「…あ、れ…?どこ…?」

 

「これじゃあ遊べないじゃん」

 

「咲夜なりの愛情らしい。美鈴と咲夜はあれを可愛がってるよ」

 

「お姉さまは?」

 

「言いたくない」

 

 

 

 

 

 




相手のゴールにシュート
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