東方純愛小話   作:覚め

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オーバーヘッドキック。
風見幽香は彼氏にさえ気が強いが、多分彼氏のことはすんごい大事に思ってる
そう僕の第二百八十感が言ってる。間違いない。


第124話

 

人里離れたどこかの家!

 

「…え、いや、誰?」

 

「風見幽香の彼氏で合ってるかしら?」

 

「まあ、はい。で、誰でしょうか…」

 

「八雲紫。幻想郷の管理人よ」

 

「あ、そうでしたか。えーと…何か用が…?」

 

「少し貴方の身体に用が」

 

「え」

 

その後、私は地獄を見た。いや、風見幽香と付き合ってるからって腕っ節が強いわけじゃないんだよ。片腕もげてんじゃん。なんで?なんで俺の片腕そんな簡単に飛んでしまうん?そのあと尻餅着いてドンっと倒れて怯えきったら違うって気付いたらしいけど。風見幽香さん来て!でもタイミング不味いからやっぱ来ないで!

 

「あら、そんなに強くないのね」

 

「あークソッ」

 

「でも痛みには強いのね」

 

「…知るかバカ…!」

 

「もう、風見幽香の彼氏だからって期待してたのに…」

 

「あら、先客?それとも…」

 

「痛かったですよ〜」ギュッ

 

「紫、覚悟はいいかしら…?」

 

「久しぶりに…やってみたかったのよ。霊夢に負けてから、自信が無くなってたのよね…?」

 

「とりあえず…さっさと永遠亭に行きましょうか」

 

「あらやだイケメン…」キュンッ

 

「腕はどこかしら?」

 

「ここよ。これを取りたかったら私にでも」

 

「義手になるわね」

 

やだ、意志が強い…と、まぁ私の彼女である風見幽香さんだ!人里ではすんごい怖がられてるぞ!初めて会った時は怖かったけどな!多分心開けば誰にも優しい人だよ!!…多分。しかし幻想郷の管理人、八雲紫…あ、賢者とか言われてるアレか!人里で見たことある!

 

「義手でも良いかしら?」

 

「別に良いですよ」

 

「ごめんなさいね。私が離れたばっかりに…」

 

「…おーい、腕ならここにあるわよー?」

 

「ある程度止血して行かないと空から血が降ることになるわね…」

 

「走って行けば良いのでは?」

 

「時間かかるし振動で死ぬわよ?」

 

「…もう!ゆかりん拗ねちゃう!」スッ

 

「腕は落として行かなかったわね…」

 

「そろそろ腕の部分が痛み出してきたんでちょっと」

 

「少し待ってなさい。大体あと少しで」

 

「すいません!紫様がご迷惑を!」

 

「…ほら」

 

「なるほど」

 

数日後 太陽の畑

 

「…本当に義手になったけど…」

 

「便利そうねそれ」

 

「腕が360度回るってどんなハイテクなんだ…」

 

「ま、それはともかく」

 

「ん?」

 

「これからは私の元を離れないで。あんなクソとあのせいで怪我されるのはごめんだから」

 

「わかりました」

 

…かわいいね。そう言いたいが、さっき言ってた怪我されるって、汚されるも入ってた気がする。なんだろ、気のせいかな。幽香さんの目が少し黒っぽく見えるのも気のせいだろう。思わず目を逸らしてしまう。その都度『こっちを見て』と言う。なんだろう、いつもより圧が強い。

 

「当分は妖怪と接触したらダメね。まあ、私が許さないんだけど」

 

「妖怪…」

 

「あと女」

 

「なんで??」

 

「…私の技を真似た魔法使いが女なの。そいつから何か迫られるかもしれないから」

 

「なるほど」

 

「まあ、本音は…ここでは伏せておくけど」

 

「そこで伏せちゃダメでしょ…」

 

「良いじゃない。秘密がある方が、綺麗なんでしょ?」

 

「…どこから聞いたのか知りませんけど、まあ…元から綺麗…です…」

 

「なんでそこで途切れ途切れなのよ」

 

「良いじゃん、恥ずかしいもん」

 

「もう、私が頑張ったのがまるでダメじゃない」

 

「しゃーな」

 

「突撃取材です!」ビュンッ

 

「え、誰」

 

「これはすいません!射命丸文です!新聞を作らせていただいておりまっ!?」ガシッ

 

「…何をしてるの?この口で、耳で、誰に何を聞こうとしてたのかしら?」

 

「ひ、ひは…(い、いや…)」

 

「え、幽香さん…これもダメなの?」

 

「当然よ、女で妖怪なんてもはや禁忌の域よ」ブンッ

 

「おぉおぉぉおおお!??!?」

 

「飛んでった…」

 

女と妖怪が混じると禁忌なのか…幽香さん…それ自分もじゃ…いや、自分は対象外か。流石にそうか。うん、いや、そんな矛盾に気が付かなかった訳がない。矛盾に気が付かなかったのではなく、気が付いたが自分は対象外だったはずだ。

 

「…女で妖怪って幽香さんも…」

 

「あっ」

 

「…え?」

 

そう思っていた時期が…僕にもありました…

 

さらに数日後

 

「よう!お前が風見幽香の男だn」ブンッ

 

「…何もされてないわよね?」

 

「あ、はい…」

 

「全く困ったものね。新聞記者の話もそろそろ広まってくる頃だと思うのに」

 

「助かった…?」

 

「ちなみに」

 

「え?」

 

「貴方が惑わされて…なんてことになったら、機械仕掛けの体が増えると思いなさい」

 

「しない!そんなこと絶対しない!」

 

「ふふっ。そうよね。まあ私の恋人なんだからそれも当然ね」

 

「リベンジだ風見幽香ー!!」

 

「ふんっ!!」ボワァッ

 

「強風!?」

 

「あーれー!?」ビュゥゥゥゥゥ

 

「…貴方をもう部屋の外に出さないって言う手もあるわね」

 

「え、なんか愛重くないですか」

 

「重くないわよ。私の恋人ってだけで狙われたんだもの。それじゃあいつまで経っても安心できないでしょ?」

 

「いや、まあそうだけど」

 

なんか、俺が腕切られてからすんごい執着してる感じがするのは勘違いだろうか。いや、勘違いであってほしい。まあ嬉しいっちゃ嬉しいんだが。いや、うん。外でそんなこと言われてるのもあるんだけど、普通に照れるし恥ずかしい。

 

「…まあ、私たちは結婚なんて出来ないけど」

 

「マジで!?じゃあ実質噂だけの関係!?」

 

「種族が違うのよ。でも、そうね。貴方が私の所有物って分かるようになれば良いのに」

 

「…背中に刻印でも押す?」

 

「それも良いわね!頬にでも押しておこうかしら」

 

「頬!?」

 

 

 

 

 

 

 




主人公…やだ、カッコいい…ん?いや、うん。カッコいい…!
幽香…愛愛愛愛愛
幽香さんってのはね。圧が強く、それでいて相手を大事にするバランスが必要なんだ。
多分、僕はできてないんだけど。誰かやってくれ…
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