東方純愛小話   作:覚め

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美鈴さんが愛故のバーサーカーになっている
今度は誰にしましょう。紫さんにしましょう。
なんかすごい出てきてる気がするけど気にしないで行きましょう。



第126話

 

とある人里の家

 

「…誰だお前」

 

「あら、これは初めまして」

 

「…いやだから誰お前?」

 

「って、冗談?」

 

何を言ってるんだこの女。とりあえずウチは間違いなく俺の家だがな。しっかしまぁ、美人。だがそれを駄目にするほどの雰囲気。俺からして一目で嫌な奴と見抜いてしまったわ。全く、誰だ俺にこんな目授けた奴。

 

「昨晩はあーんなにはしゃいでたのに」

 

「残念だが俺は昨日妖怪に食われて死んでた」

 

「嘘ね」

 

「ああ嘘だ」

 

「面白いわね、貴方」

 

「古い付き合いだからな」

 

「…序盤の会話を全て蹴っ飛ばすとは、恐れ入ったわ」

 

「いや、お前がたまに俺を異次元に転送しやがるからな。仕方なく毎回毎回確認してんのさ」

 

「確認しなくても、私の家に招いたら私から言うわよ」

 

「そーかい。じゃあ今の時刻も教えて欲しいかな。紫さん」

 

「ズルイわねぇ…今は3時くらいかしら」

 

「午前、午後」

 

「もちろん午前」

 

「時間を考えてくれ」

 

「無理ね」

 

「はー…もう良い、酒飲む」

 

「私もお供致しますわ」

 

「ついて来んな!」

 

「は?」ピシッ

 

「え」

 

「…今、なんて言ったかしら?」

 

「ついて来んなって」

 

「聞き間違いじゃないのね。残念…」

 

そう言うと俺の家が揺れ始めた。いや、多分これ俺が揺れてるな。スンゲー酔っ払ってるのに、意識ははっきりしてる感じ。気持ち悪い…立ってられんので寝転ぶが、それでもまだ揺れてる。紫さんはどんな言葉が欲しかったんですかね…

 

「ちょ、おま、やめ…」

 

「一緒に飲みましょ?」

 

「…わかったよ」

 

「本当!?それじゃ早速おつまみを」

 

「ちょっと待て」

 

「?」

 

「なんで俺の家のつまみの場所知ってんだお前」

 

「…貴方さっき言ってたじゃない」

 

「そうだったか?」

 

「そうだったわよ。まぁ、私にとっては言われなくとも知ってるけど?」ガサゴソ

 

「ほんっとお前…」ゴクッ

 

「良いじゃない。月を見ながら飲むなんて、贅沢よ?」

 

「これが絶世の美女、しかも俺より弱くて、守り甲斐がある。そんな女と一緒に呑めたらな」

 

「…アルコール度数80くらいにしておくわね」

 

「あぶぁっ!?」

 

「私だって乙女よ?」

 

「乙女と書いて、化け物と読む…!」

 

「私からしたら、絶世の美女を抜いた条件が揃ってる人なら居るわよ?」

 

「お前より弱くて…守り甲斐は無いだろ」

 

「いつ私が貴方のことなんて言ったかしら?」

 

「…俺のことなんて言ってねえぞ?」

 

何を言ってるんだ、この女。恐らく誘導質問的なアレだろう。好きな人教えろよ→教えねーよ→好きな人いるんだな!的な感じの質問だっただろう。しかし。残念ながら俺が言ったのはお前が守り甲斐のある奴ってどんな化け物に狙われてる人間?って意味だ!

 

「!?」

 

「はー…自信過剰だっけ?そんなのはやめ」

 

「ふんっ!」ゴンッ

 

翌日

 

「…紫」

 

「好きよ」

 

「は?」

 

「…聞き取れなかった?好きってことよ」

 

「あー、うん。すまん、急展開がすぎる」

 

「一目惚れと一緒よ」

 

「馴れ初めは聞いとらん聞きたくない」

 

「…貴方ずーっと家で寂しそうにしてたから、ついからかいに行ったのに」

 

「からかわれたのは紫さんでした、と」

 

「そうね。でも、貴方と一緒に呑むお酒は美味しかったのよ」

 

「知るかばーか。そんなことより俺の手どうなってんのこれ」

 

「…まぁ、とにかく大好きなの。一緒にこれから過ごさない?」

 

「いや、だから俺のこの腕。どーなってんの。俺の腕なんか掴まれてるんですけど。変な空間跨いで掴まれて」

 

「それ私ね」

 

「!?」グッ

 

「そんなに引っ張らないで。痛いでしょ?」

 

「な、なあ。俺にも考える時間が」

 

「ダメ。私の告白に対する答えは、『好きです』か『嫌いです』の二つ」

 

「じゃあ、きら」

 

「嫌いなんて言われたら悲しくてそのスキマ閉ざしちゃうかもしれないわね」

 

「…」

 

実質一択じゃねーか。お前、このスキマが閉じたらどうなるか俺が知ってるからこうしたんだな!?妖怪の片足スキマに突っ込ませて閉じた時スパって途切れたからな。いや、途切れたと言うよりぶった斬った的な?

 

「早く答えてくれる?」

 

「わかった。降参。好」

 

「降参?」

 

「き…」

 

「降参ってどう言うこと?本当の愛じゃなければ要らないのだけれど」

 

「ゆ、紫さ」

 

「紫。良い?紫って言って?」

 

「ゆ、紫…今まで呑み仲間としてしか見てなくて…」

 

「…」

 

「こ、これからも呑み仲間として」

 

「ダメね」

 

「え」

 

「それじゃあ、腕。貰っておきましょうか」スッ

 

「…あ、れ?」

 

「勿論痛覚はないわよ?騒がれちゃ困るから」

 

「あ、ありがとう…?」

 

「でもね。次は足。良い?」

 

「いや、だから」

 

「痛みがないから恐怖も無いのかしら…?」

 

「あ、いや、そうじゃないんだ!」

 

「そう。それじゃあ、どうなの?」

 

「あぅ…いや、その…」

 

「痛覚スイッチ…」

 

「紫、待って、マジで待っ」

 

「オン!」ススッ

 

「うぎぁゃああ!!?」

 

「ま、直ぐに切るんだけど」

 

「ぁ…ぁあ…」

 

「どう?私と一緒に暮らしてくれる?」

 

無理、無理だこれ。もう、痛いわ。これもう生殺与奪権相手が持ってんじゃん。助けてくれ。誰か助けてくれ。畜生、守り甲斐とか、自分より弱いとか言ってたくせに、守らず攻撃してくるのか。でも痛いのは流石に嫌だ。多分、このままだと血が足りなくて死ぬだろうし…

 

「く、暮ら、す…」

 

「そう!毎回悪いわね〜!私の言う通りにしてもらって!」

 

「腕、返せ…」

 

「腕?…はぁー。分かってないわね。逃げ出した時に戒めを与えるための傷なのに、治してどうするの?」

 

「え…」

 

「これじゃ、全部分かるまで説明しないとダメね」

 

「あ、足は…」

 

「…そうね。足を取れば腕はあっても問題ないわね!」

 

ダメだ、紫の奴、全然考えてない。怖い、助けてくれ、誰か本当に俺を救ってくれ。こんなどーしようもない紫から誰か助けてくれ。

 

「じゃ、足行くわよ」

 

「ま、待ってな紫。まだ心が」

 

「せいっ」スパンッ

 

 

 

 




主人公…なんだこのバ…人!?
紫…からかい上手の紫さんやろうとしたら愛に引きずり込まれた!
はっきり言ってヤンデレに暴力が加わると物凄く良いんですけど、そう言う描写ってどうやってするんですかね。
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