東方純愛小話   作:覚め

136 / 201
気づいたか?俺はな…恋する女の子だけが好きなんじゃねえ!
その子に本能される男も好きなんだよォ!
三日連続での投稿は偉いと思います。
天弓千亦です。この人も(以下略)
市場あるところに千亦ありとか言われてそう


第136話

妖怪の山 市場

 

「おーおー、千亦様は今日も良くない品揃えで」

 

「何よ、開催してる側なのよ。この品揃えでも十分儲けられるのよ」

 

「…毎回次に期待してねとかいうくせに、昨日と同じ品売りやがってよ」

 

「売れないのが悪いのよ」

 

「売れてねえんじゃねーか」

 

全く。今の世の中で埴輪を買う奴なんかいるのかね。いや、埴輪というか、土偶?土偶か?土偶かこれ?…どっちにしろそんなもん買う奴なんかいるのか?新参者の天狗が買うのか?いや、まあそんな長生きしてる天狗なんかいねーけどさ

 

「…売れないもんばっか売っても、赤字だと思うんだがね」

 

「残念、私は信仰があれば良いから」

 

「食の喜びを知って泣き崩れてほしいもんだがね」

 

「んなっ貴様失礼な」

 

「はいはい神様に無礼を働きました」

 

「…私を侮辱したことを謝れ」

 

「えそっち?」

 

「当たり前ね。神様に謝っても私に謝ったことにはならないから」フンッ

 

「はぁ…すいませんした、千亦様」

 

「それでよし!」

 

「何がそれで良しなんだか…」ボソッ

 

「あ、ちなみにこれはもう市場のものだからな」スッ

 

「は!?おま、これ俺の机じゃねーか!」

 

「所有権がなかったから市場がもらってあげたのよ」

 

「んだとコラテメェ!」

 

「市場警察だが?」

 

「これはこいつが悪いだろうが!」

 

「残念ながら神様なので…」

 

「!!!!!!!!!!!!」

 

「フフッ…」

 

「何笑ってんだテメェ!」バギィッ

 

「ふぎゃっ!?」

 

「逮捕!」

 

「んな!?」

 

…全く酷い目にあった。所有権を操るやつに「所有権がなかったから」なんて言われたらお前の能力だったら出来るだろこんちくしょうめって言うに決まってんだろ。家に帰ったらマジで机無くなってるしよぉ!

 

「いや待て、机どころか服が無い!!千亦の奴やりやがったな!」

 

「ま、まあ落ち着いて…」

 

「誰だテメェ!」ゲシィッ

 

「ふだっ!」

 

「…あ、飯綱丸様でしたか。すいません」

 

「あ、いや、構わんよ。家に無断で入った私が悪いんだ。すまないね」

 

「いやどうやって入ったの?」

 

「すべての天狗の家の合鍵を持ってる」

 

「…もうぼくねます」

 

「そうすると良い。子守唄を歌ってやろう」

 

「やめてください…」

 

「…寝たか。千亦のやつにも言っておかねばな… こいつの所有権について

 

「何をですかね…?声が小さくてあまり聞こえなかったんですが」

 

「なんだ寝てなかったのか。乙女の独り言を聞くとは罪深い」

 

二日後

 

…一昨日の飯綱丸様に寝かしつけられてからの記憶がない。一昨日とはいえすげー気になる。人は気絶するとその前の記憶を失うと聞く。それが俺のような天狗にも適応されたと言うわけだろうか。寝ただけのはずなんだがな。それも結構理不尽な眠り方を…

 

「…なんだ、千亦。今日は市場ないんだろ。つかどうやって俺の家に入ったんだよ」

 

「何言ってるのよ。ここ貴方の家じゃないわよ」

 

「なにそれ誘拐?」

 

「あ、そうそう」

 

「誘拐犯かって聞いてんだけど」

 

「貴方の所有権は私が持ってるから。今後ともよろしくね?」ジャラッ

 

「なんだかその謎に長い鎖は。俺の所有権なんて俺が持ってる訳でもないんだぞ。強いて言うなら医者に…」

 

「そんなわけ無いじゃない。私が、貰い受けたのよ。市場の神だもの」

 

「所有権がなかったから?嫌なことばっかして」

 

「なに言ってるの。私の所有物が、私に文句を言うの?」グッ

 

「あ、いや、そう言うわけじゃ」

 

「っ!」グイッ

 

「鎖繋げてろよ…なにやってんだよお前」

 

「あ…じゃあ、こうね」ブンッ

 

「あだっ!?」

 

「あの天狗如きに私の所有物は渡せないの」

 

「あの天狗…飯綱丸様のことか?千亦も嫉妬深くて被害妄想が」

 

「被害妄想じゃない!」

 

「いや、じゃない!じゃないだろ」

 

「違うんだったら一昨日の貴方の家に行って寝かしつけてたのはなんなの?」

 

「俺が聞きたい」

 

「職場の権利を利用してお気に入りの部下の家に入り浸ってるだけ!絶対そう!」

 

絶対そう!の自信はどこから湧いてるんだよ。なんか良くわからんやつだな。飯綱丸様とはなんもない。これが現実だし、特に意味はないと思うんだがな。互いに。昨日か一昨日に、二人でなんか話し合ってるならいざ知らず。もうそんな仲だったのも何ヶ月も前だろ。確か。

 

「あのな千亦。飯綱丸様は」

 

「なに?言っておくけど、私は所有権を手放すつもりはないし、貴方を自由にさせておくこともないわよ」

 

「…そういうのは飯綱丸様に聞いた方が…」

 

「確実よ!あんな天狗が貴方に好意を向けてるの!釣り合わないのに!」

 

「あ、あー…千亦、あのな。飯綱丸様は」

 

「次、あの天狗のこと言ったらお腹傷つくから注意してね」

 

「あの人…いや妖怪か。あの妖怪はな、そんな誰か個人を慕うようなやつじゃ」

 

「あっそ」ブスッ

 

「…は?」

 

「なんで?なんで庇うのよ。私じゃ不満?ねえ、なんでよ」

 

「千亦な、ほら、所有権にこだわりすぎてるだろ?だからな、こだわりすぎるのは良くないっていうか」

 

拝啓飯綱丸様。助けてください。なんでこういう時は来ないんですか。俺が変な眠り方したからですか。職場でそのことを堂々と聞いたからですか。どっちにしろ、飯綱丸様も千亦も変わらん。不法侵入さえしなければな。

 

「飯綱丸様…なんでこういう時に限って…!」

 

「えい」ズッ

 

「うごっ…痛いからやめてくれ」

 

「言ったじゃない。名前を言ったら傷つけるって。そもそも貴方は私の所有物よ?私以外の名前を口にして良いと思ってるの?」

 

「こうなりゃどうしたらいいのか全くわからんな…」

 

「大丈夫か!?」バンッ

 

「…来たのね。貴女に彼の所有権はないのに」

 

「所有権なぞ関係あるか!」

 

「そう。最近まで仲良かったから教えるけど、そこ危ないわよ」

 

「なに?」ゴッ

 

…なんかうちの上司が格好いいこと言ってたのにただの仕掛けでぶっ倒れやがった!は!?

 

「さて、これで邪魔者は居なくなったわ」

 

「千亦、流石にやりすぎだろ。引くわ」

 

「裏切られたのよ?その仕返し。良いじゃない、別に」

 

 




天弓千亦…所有権がすべて。貴方の所有権は私のもの
主人公…上司の友達って変なやつなんだなとか思ってたんです。上司以上に変でしたよ…
飯綱丸…私の部下!私に所有権がある!!
的な。まあ、あれです。変になっちまったな。すまない。
二次創作もあんまり見ないし、どこにあるんでしょうか。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。