東方純愛小話   作:覚め

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霧雨魔理沙です。
主人公は初回のように、下半身が動きません。
特に言うことがねぇ!


第138話

魔法の森 霧雨宅

 

「…あのな魔理沙」

 

「ん?どうした?」

 

「俺もさ。嬉しいさ。そりゃ歩けない俺を箒にぶら下げて空を飛ぶ気分を教えてもらったのは嬉しいさ」

 

「まあな。当然だろ」

 

「…でもさ。家に帰っちゃダメか?」

 

「ダメだ。あそこは、お前にとって害しかないからな」

 

「だとしても、急すぎるんだよ」

 

「急?そうでもないだろ。お前のためだ。お前との会話がどこから聞かれてるのかわからないしな」

 

「俺とお前の会話なんか誰が」

 

「余所者が歩けない役立たずと話してるんだ、気になるだろ?」

 

「言い方が悪いねぇ」

 

…これも思いやりっていうのかい。いや、絶対言わねえだろ。いかんだろ。なあ。どう考えてもさ、そうならんだろ。魔理沙に連れられて神社に行ったこともあるし、香霖って人の店に行ったこともある。ただ、ただな。これはないだろお前よ。

 

「魔理沙はさ…思いつきで行動しすぎなんだよ」

 

「思いつき?違うぞ。ちゃんと私なりに考えて行動してる」

 

「…ちゃんと考えているのかなぁ」

 

「考えているとも。失礼だな。香霖から買った外の世界の車椅子、座るか?」

 

「座らせていただきますとも」

 

「現金なやつだな」

 

「仕方ないだろ。俺はこれがないと生きていけない、というより歩けないしな」

 

「さあ!今日はどこ行く?」

 

…こいつの家は行き先じゃないのか、それとも俺の家が行き先じゃないのか。やれやれってもんですわ…やっぱりわかんないもんだな。人の心って。今日はどこに行くのか。今日くらいは寝ても良いだろう。今日くらいは寝て、明日から旅行しよう。そうしよう。

 

「今日は疲れた。寝る」

 

「寝るなよ。私はまだ満足してないんだぜ?」

 

「そこは普通、してないんだぞで締めるべきだ。あのな魔理沙。今日は」

 

「そうだ!今日は夜博麗神社で宴会があるんだよ!」

 

「は?」

 

「行くぞ!」

 

「ま、魔理沙?おい、ちょっと待てよ。なにして」

 

「ほら、夜は冷えるだろ?服を着せてやってんのさ!」

 

「やめ、バカ、この…」

 

「足が動かないから逃げることもできないだろ?そんなお前が人里にいるなんて無理なのぜ」

 

「そう言うもんじゃねえよ…」

 

博麗神社

 

「…ほんっと。俺って不遇」

 

「そう?結構優遇されてるわよ」

 

「巫女様にはそう写りますか?」

 

「少なくとも、人里にいたら誹謗中傷の嵐よ?出来るだけ離れた方がいいに決まってるじゃない」

 

「そう言うもんすかね…」

 

そう言うものと巫女に言われたらなんだかそれでいい気がしてくる。しかし。巫女さんと話をしているだけだと言うのに、ものすごい勢いで睨んでくるのはいかがなものか。俺に対して、離れろと言わんばかりに手払いをしてくる。変なやつだなって隣の半霊半人が見てる。変なやつだな。そう思ってたら近づいてきた。なんだおいそう睨むなよ

 

「…離れろ」

 

「あら、なに?嫉妬してるわけ?」

 

「ほら、お前は私のそばにいろ」

 

「この車椅子ってやつは自分で動けるのか?」

 

「丸い…この部分を回せばな」

 

「わかった。どれ、酒のストッパーでもやってやるかね」

 

「いや、私のそばに居るだけをすればいい」

 

「じゃあ家に帰してくれよなー」

 

「…お前さ、なんで二回もそんなこと言うんだ?私と居るのがそんなに嫌なのか?なぁ」

 

「いや…うん、もういいや」

 

「そんな言い方はないだろ」

 

「わかった、とりあえず今は、ほら、周りの目があるからさ」

 

「ダメだ。今言うんだ」

 

「ああもう…魔理沙と一緒にいるのは良い。ほら、これで勘弁しろ」

 

「ああ。私の望んだ通りの言葉が聞けたしな」

 

「俺の恥を捨てた言葉に対して望んだ通りの言葉かよ」

 

「そりゃ、家に帰してくれなんて言ったからだな」

 

「…どーも、魔理沙と仲良くしてもらってね」

 

「あ、いえいえ」

 

「…ふんっ」バギィッ

 

さて、昨日のあれから記憶がない。確か、半霊半人に声かけたところまでは覚えてんだけど。そっからどうなったのか…酒飲まされたのかな。酒には弱かったはずだし…いや、そもそも飲んだことないけど。どうにかしてくれねえかな

 

翌日の魔理沙宅

 

「まったく…霊夢と話してたところを注意した後の舌の根も乾かないうちに声をかけるなんてな」

 

「そうだったか?…まあ、とりあえず今日ばかりは寝させてくれ」

 

「嫌だ」

 

「なんで嫌なのさ。お前と一緒に布団入ってやろうって言ってんのに」

 

「今すぐ寝よう」

 

「…お前も現金なやつだな」

 

「うるせっ」

 

「さて。どーにしかて俺は布団に飛び込まにゃならんわけだが」

 

「任せろ。私がやってやる」

 

「助かる。そのついでで襲うなよ?」

 

「襲うわけないだろ。感覚はあるんだからさ」

 

「…マジでやめろよ?」

 

「やるわけないって」

 

「そうか」

 

「怒って欲しいのか?」

 

 夕方

 

「…おい、おい起きろ魔理沙」

 

「ん…ぁ…まだ良いだろ…」

 

「そろそろ飯食わねえとだよ」

 

「…だがな、お前は足が動かないんだ。このままでもわたしには問題がないんだ」

 

クソ、こいつほんとめんどい。ずっとこのままだと俺の神経と健康がイカれちまう。なんとか矯正しなければならんな。いやもう矯正もクソもないと思うけど。多分無理だな。頭の考え方が固定されてるんだしな。

 

「ああもう…」

 

「なんだ?何か嫌なことがあるのか?私はお前と一緒に居られるなら飯なんていらないからな」

 

「いや、うーん…まあ、拒否権はないしな」

 

「…そうか。まあ、良いかな」

 

「俺の発言一つずつ採点されんのかこれ…」

 

 

 




魔理沙…ちょっとあの人欲しいなぁ。あ、足が動かないからそれ理由にしよ!
主人公…え、なにこの子…え、本当になにこの子…?
的に。
素晴らしく良いのは、本人は善意でやってると言う感じのやつです。
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