東方純愛小話   作:覚め

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レミリア、知らない情報はパチュリーから聞き出してそう。
と言うわけで、その妄想を使ったお話です。
レミリアさん、出番ですよ(ボソッ)


第139話

紅魔館

 

「あつっ…どうしてこんなに熱いんですか」

 

「それは貴方が猫舌だからよ…で、貴方はいつ返事をくれるの?」

 

「返事?そうだなー…俺には外見と中身をごちゃ混ぜにしても俺より300歳以上年上な奴は無理だってのはどうすかね」

 

「あら?同じ種族になればそんなものどうでも良くなるわよ。特に、歳の差なんて」

 

「残念だ。価値観が合わん」

 

…さあ。無理だ。俺とお前では釣り合わん。と言った方がいいのだろうか。相手はどう見ても本気…だと思う。これで本気ではなかったらかなり強いぞこの吸血鬼。まったく、普通に参る。俺にロリータコンプレックスはないんだがな。

 

「あら、じゃあ価値観を合わせるわね。で、どう?」

 

「価値観ねぇ…すまんな。俺は…こう、同年代と恋をしたい。と言っても俺はまだ20そこらだが?」

 

「じゃあ咲夜なんてどう?ついでに私も」

 

「じゃあもついでにもいらん。要するに人間が大好きってわけだ」

 

「…人間であることになんの価値もないわよ?妖怪でもトップクラスの力を手に入れたくないの?」

 

「どーせそう言って、下級の吸血鬼は弱すぎて話にならんとか言うんだろ」

 

「意外と鋭いわね」

 

「テメェ仮にも告白して返事待ってんだ嘘つくんじゃねぇ」

 

「嘘じゃなかったら返事を受け取れるかしら?」

 

「そんな奴にはNOで十分!」

 

この吸血鬼は本当に…っ。しかし、吸血鬼が妖怪トップクラスなのか。じゃ、俺は九尾の狐になりたいな…なんて。とにかく、妖怪なんてなりたくないんだがな。日光に当たったら死ぬなんて生物誰だって嫌だろ。え?なりたい?後悔するぞ。お前は吸血鬼の制限の多さをまだ知らない。

 

「であれば私ならよろしいのでしょうか?」

 

「普通の人間って言ってなかったっけ」

 

「時計がなければ」

 

「だってよレミリアさん」

 

「わからないわ!ってわけでパチュリー!」

 

「うおっ!?」

 

「…なにかしら」

 

「人との付き合い方とかない!?」

 

「そんなマイナーな本があると思うの?」

 

「あるわけないだろ。あったら妖怪にやることがないってバレるからな」

 

「あるわよ」

 

「バールはあったかな」

 

「別に私を打ってもいいけど、その代わりバールごと腕を折らないでよ?」

 

「もやしが…服の膨張感で大根風にはなっているが、な」

 

「大根風もやしとでも言いたいのかしら」

 

「…なんで私よりもパチュリーの方と話すのよ」

 

「お、嫉妬は恋の基本とでも恋愛教科書に載ってましたか?」

 

「うるさいわね。私にだって感情くらいあるわよ」

 

「…なんでもいいけど私帰るわね」

 

「俺もそろそろ帰らせていただこうかな」

 

「え?」

 

「明日また来るから教科書見せてくれー。口説きたい相手がいる」

 

「は?」

 

「私も聞きたいので詳しく」スッ

 

「うおっ」

 

さて、冒険の鐘は鳴った。鐘の音と同時に走り出す。紅魔館を、誰よりも早く、誰にもぶつからず、誰にも気付かれずに。あのレミリアって子を退けるために。しかし、人間の俺にとって、出入り口は一つなのだ。正門。それ以外はなぜか地面に着地できる気がしない。つまり正門で待ち構えれば直ぐに捕まえられる。そんなことよりさっきのレミリア、目に光がなかった。手には皿があった。いや、掴みかけと言ったところだろうか。もし、あのまま投げられてたら?音速でこれの頭を切って終了だったな。うん。

 

「やっぱりかよレミリア!」

 

「貴方の考えることなんかお見通しよ。それに、今は夜なのよ?」

 

紅魔館 宿泊部屋

 

「まさかこんな部屋まで用意してあるとはな」

 

「そうねぇ。私としては口説きたい相手の方が気になるわ」

 

「んー?誰だろうなぁ。九尾の狐か…はたまた寺子屋の教員か…」

 

「ミステリーっぽく言うんじゃないのよ。私は、貴方の。本心が聞きたいの」

 

「知るか。嘘だ嘘!」

 

「そう、それは良かったわ」

 

翌日

 

「…おう、お前も夜通しで本を読むんだな」

 

「ええ。読み方の知らない文字はパチュリーに聞けばいいし」

 

「お前それパチュリーに迷惑だと思ってないわけ?」

 

「良いのよ。なぜなら親友だもの」

 

「親友ねぇ」

 

「さて。この本には、『恋愛の基礎は相手を思う気持ちから!』って書かれてるわ」

 

「文字通り、相手のことを思い続けるってわけだな。妄想力が試されるってわけだな」

 

「妖怪向けだから、想うなんて言われてもって感じね」

 

妖怪ってそんなに知識がないのか。浅いと言うべきか、それとも別の何かを表現するべきか。わからんな。わからんからわからんな。どっちにしてもあのレミリアが眉間にシワを寄せている。なんとも人相の悪い。それほどまでに本は退屈なのだろうか。それとも読む機会がないのか。

 

「さて、レミリア。今度こそ俺は帰る。家で寝たいからな」

 

「ダメよ」

 

「…その教科書に帰すのは厳禁とか書かれてたのか?」

 

「まあ、そうね」

 

「さっすが、知識は読んだ本の数だこと」

 

「それよりも、恋は相手に詰め寄ると良いとか書いてあるわよ」ズイッ

 

「近い近い。俺はそんな」

 

「待ちなさい…おかしいわね」

 

「なんだ。今度は、本に相手の服の匂いを嗅ぐとか書いてあったのか?」

 

「この匂い、咲夜ね」

 

「咲夜さんの匂いがするのか?一応香水はつけてないんだが」

 

「…じゃあ、何よ。無意識にその匂いになってたってわけ?私からもプレゼントってわけで」

 

「香水の匂いは無理なんだやめてくれってお前っ」

 

「…さて。これで後は同じ種族になるだけね」

 

「は?」

 

「咲夜の能力って本当に地味なのよ」

 

「地味か?」

 

少なくとも、時間を止めるのは地味ではない気がするのだが。それも確か、その気になればずっと止められるんだろ?本人が胸張って言ってたんだから間違いないと思うんだがな。

 

「咲夜がメモを書き残して行ったのよ。私が例えば360°周囲を見渡せる妖怪なら直ぐに気づいたでしょうけどね」

 

「…で、なんて?」

 

「そうね。『お嬢様と付き合わないのであれば彼は私が』的なことを生意気にも書いているのよ」

 

「はぁ…チッ面倒ごとにしやがる」

 

誰が頼まれて夫婦になるんだ。こいつと。そして、それをしないんだったら時間を止める奴と一緒。無理だ。力関係とか上下関係とか考えても無理だ。対等になれる気がしない。どう足掻いてもだ。どうするべきか…

 

「どうすっかなぁ…」

 

「勿論、わたしたちから逃げることはできないし、仮に紅魔館から出ても何秒逃げれるかしら」

 

「…わかったよ。レミリア、お前とだ」

 

「わかったわ」グサッ

 

「おぅっ」

 

「…貴方の婚約者は私。匂いも私。種族は…私と同じで良いわね」

 

「パチンコじゃねえんだぞこの…っ」

 

「娯楽なら、7が三つ揃ったってところかしら。私にとって、部下に取られたくないのよ」

 

「その顔で…っ!」

 

「さて、吸血も終わったし、速く吸血鬼になってね。フランにも見せたいから」

 

 

 




レミリア…どうしても同じ種族にして付き合いたい。でも、能力は使いたくない。そうだ、咲夜使お。
主人公…二択が最悪すぎる。どうなってんだこれ。
咲夜…好意は本物。
パチュリー…大根風もやし
的な。
これ書いてる途中に誰にでもできる案思いついちゃった。なんか、こう、元に居た人がきついから逃げ回るんだけど、そんな甘ちゃんにとってそれ以上にキツイところを巡ったため元に戻るって言う。元の人もそれを望んでるとか、そんな。
そんな、感じ。
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