あれは嘘だ
紅魔館
「…って何がどうなってんのさ!?」
「私は十六夜咲夜。貴方を助けた恩人よ」
「説明せんでいい!」
「あら、そうなの?」
「だって俺助けられた時意識あったからね!?」
「ちなみに働いてもらうから」
「他人の話を聞く気あんのかお前!?」
「ありません」キリッ
なんなんだこの女!?ほんとこの女なんなの!?恩人だけどさ!感謝してるけどさ!そりゃあ人里の外に出た俺が悪いよ!でもよ!普通考えてみやがれ!
「俺の写真が沢山ある場所に普通連れてこないだろ!?」
「失礼ですね」
「失礼なのはお前だよ!!」
数ヶ月後
「クソッ…何故か適応しつつある俺が嫌いになる」
「…」ジーッ
「なんですかメイド長。なんでこっちジッと見てるんですか」
「いやぁ…そそるなぁって」
「あんた最初キリッとした格好いい人だったよね!?」
「失礼ね。私だって結婚はしたいわよ」
「他人の話を聞く気あんのか!?あれ!?なんかこれ…あ!畜生数ヶ月前にも言ったぞこれ!」
「午後私の部屋に来なさい。仕事を放ってでも良いから」
「テメェほんとなんなんだよ!?」
「私?洒落たメイド長よ」
「地獄の門番ケルベロスに改名しやがれ!」
「嫌よダサい」
男のロマン否定された!?ひどいね!?ていうかほんとこの館から全く出れないんですけど…無駄に広いから運動不足にならねえし。なんでこんな広いの?
「私の能力があるからよ!」
「思考回路読まれる相手だとは思わなかった。これは失敬」
「何よ別に良いじゃないの」
このイカれたクレイジー女に思考回路読まれて別に良いとかそんなわけねえから。嫌だよ気持ち悪いし怖いし。逃げた方が良いのかもしれんなここ。
その夜
「…あーっと…あのクレイジーなイカれた女はいねえか…逃げろ」タッタッタッ
「何してるの?」
「寝たはずでは!?」
「トリックですことよ。それじゃ…戻りましょうか」
「なんでこんなことになったんだよ!?」
翌日…朝!
「…あれ、おかしいな。ん、なんでだろうな。鍵が掛かってるし。外側から…」
「…何よ。別に良いじゃない」
「うぉおぉおぉ!?なんでよりによってこんな奴と一緒なんだよ!?妖精メイドの方が」
「妖精メイドが…なんですって?私と一緒にいる間くらいは誰々の方が良かったとか言わないでくれる?」
「畜生イカれてるのは言動かと思ったら独占欲までイカれてやがった!」
「…ちなみに鍵は私が持ってるわよ。ま、私の気が向いたら出してあげるわ」ガチャッ
「一瞬で出ていきやがった!?!?ちきしょう開かねえ!やられたぁ!」
ヤベェ死ぬ死なないの問題じゃない!これじゃ死ぬ死なないじゃなくて出られないの一択だ!ゲームの強制イベントでもないんだからよ!
紅魔館 バルコニー
「え?咲夜も結婚したの?」
「はい」
「…なんか行き遅れた感じがしてならないわ…紅魔館に結婚ブームね…ん?待って咲夜あんた結婚相手って」
「数ヶ月前に助けた男でございます」
「ちきしょうこの館に誰一人としてまともな奴がいねえ!これ私の責任になるのか!?ヤベェ博麗の巫女にぶち殺される!」キャー!
「んな馬鹿な」
その頃博麗神社
「…文々。新聞がまたくだらないことを…え?紅魔館に結婚ブーム!?うっそ!?」
紅魔館
「絶対こうなってるよ…やべぇよ…」
「大丈夫です。お嬢様のことは私と彼の次にお守りしますから」
「テメェいつか絶対裏切るだろ!?」
「…出れた」
あぁよかった。さっさと逃げるか。そろりそろり…視線を感じても気にせず逃げるべし逃げるべし。鍵をかけ忘れたお陰で楽々と逃げれるぜ。やったね!
「…ここが門。ここで素晴らしき御呪いを…開け〜ゴマ!」
ギィィィィィィ…
「開いた!…まだ一つあんのかよ!」
「で、ここまで来れたと」
「は?」
ここで宿敵出現ワロタ。まぁ俺はよくやった方だと思うよ。多分…もう無理限界…
どっかの空き部屋
「これで良しね…」
「いやぜんっぜんよくないけど!?何が良いの!?ちょっと!?ベッドに括り付けてそのままとかないよね!?」
「あるのよ。次脱出しようとしたら…お仕置きだから」
「うそぉ!?」
それから数ヶ月が経ち!
「…」
「随分とおとなしくなったわね。急にギャグからシリアスに転換できてないけど、まぁ良いでしょ」
「疲れた…そろそろ離して…」
「良いわよ離しても。その代わり絶対服従だから」
そのあと紅魔館の主人は行き遅れを感じて博麗の巫女に助けを求めたとかなんとか。そんでもって博麗の巫女が『知るかボケカス!』と言い放ったとか。
ギャグしかないじゃねえかこれ…
まぁ良いか。小指痒い