東方純愛小話   作:覚め

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ドレミー!!!!!!!!!!!!
って出しましたっけ。
出してませんよね。
はい、ドレミー。


第142話

夢の中

 

「おかしい。夢の中だと言うのに、俺の夢じゃない気がしておかしい」

 

「それはおかしいですね」

 

「うおっ」

 

「…あのですね。いいんですよ、別に。夢の中は自由だから何をしてもね」

 

「はあ、そうですか」

 

「ただね。寝る頻度が多いんですよ。現実から逃げたいからって夢の中に逃げ込む人はいますけど、それでもちゃんと起きてるんですよ?」

 

「いやあ、なんだ。現実世界が嫌になって」

 

「それでも多いんです。なんて言っても聞きませんよね」

 

「わかってますね」

 

そう言ったらわかってますじゃないとか言われたけど、とりあえずここは夢の中なんだな。よし。ところで、なんで俺の夢に出てきてんだ?どっかの道端で会ったわけでもないし。まあどうせ夢の管理人とかそこらへんのありきたりなアレだろ

 

「ええその通りです」

 

「えっ!?」

 

「私は夢の管理人。とは言っても獏ですが」

 

「ああそう」

 

「とにかく、長い睡眠は精神を蝕むんですよ。そのまま現実世界に戻れなくなるんですよ?」

 

「おお、そりゃあ良い。そこまで行けば俺も夢の世界の住人ってわけか」

 

「良くないですよ。一生戻れない現実に、貴方は良いな良いなと言い続けるんですから」

 

「へー、そんなことになるんだ」

 

「ええ、まあ貴方のような現実でも何も得られない人が夢の世界に居ても同じな訳ですが」

 

「ひでー言い草だなオイ」

 

「おや、違いますか。それじゃあ家族を置いて逃げ出す卑怯者ですか?」

 

「…やめてくれよそれは」

 

って感じでこの夢の獣と出会ったわけだが。それから時は流れ、職場でも家にいても突然寝てしまい、あの獏と出会うことになるとは、この時も予想していなかった。永遠亭に行ったらナルコレプシーとか言う横文字の病気を疑われた。どこでも寝てしまう病気だとか。

 

永遠亭

 

「先生、俺どうなるんですかね」

 

「さあね。良くわからないわ」

 

「そりゃなんで」

 

「貴方の言った通りだと眠気はないんでしょ?」

 

「まぁ、突然ぶっ倒れて寝ますね」

 

「それなのよ。ナルコレプシーの類だとは思うんだけど、眠気もなく、前後の意識も飛ばずって…かなり珍しい、と言うより始めてみるから、新しい病気かもしれないの」

 

「新しい病気とか、新種の…ってなると結構違ってくるんですか?」

 

「ええ。そうなのよ。そういう人って攻撃性が高くなるんだけど、至って落ち着いてるのよ。気味が悪い」

 

「そんな…」ドンッ

 

「…言ってることに違いはなさそうね。しっかりとした発音だったし直前まで意識もはっきりとしていたし…」

 

夢の中

 

あれ…寝たか…?いや、うん、寝たなこれは…ゆっくり体を起こそう。急ぐ必要はない。どうせ俺がすぐに起き上がっても変わらない。幸い寝たのは病院だ、どっかの病室で寝かされてるだろう。しかし、寝るたびにこいつと会うのはなんだか。現実世界から逃げた先で出会う奴が毎回同じだなんてな。

 

「失礼ですね」

 

「すまんな。俺もあんまり余裕がないんだ」

 

「余裕…ですか。宜しければ貴方の記憶の中から一番美味しいものを用意致しましょうか?」

 

「いや、良い。それより、なんで俺はこんなに寝るんだ。お前と出会うまではなかったのに」

 

「私のせいとでも言いたいんですか?とんだ勘違いですね。医者の言ってるナルコレプシーとやらでは?」

 

「さてね…良くわからん」

 

「そうですか。とにかく、八意永琳の言う通りにしたらどうです?それで治らなかったら私を疑ってみては?」

 

「そうするよ」

 

「まあ、わたしから強制的に起こすこともできますが」

 

「じゃあそうしてくれ」

 

「寝起きが最悪なのと、寝付きが段々と悪くなるんで、しない方がおすすめですよ」

 

「ああ、そうなの。このまま起きるの待つか」

 

「それが一番ですよ」

 

「んじゃあ暇になるな」

 

「まあ、いつ来ようと暇ですが。暇なのも良いですよ。わたしが作っておきますので、いつでもどうぞ」

 

「お、うれしい」

 

…なんかさっき変な丸いのを頭に乗っけた変なTシャツ着た人が見えたんだが、知り合いなのかな。夢の中の住民はこの獏だけではなかったと言うわけか。なんて面倒な…俺はあと何回寝たら夢の世界で住民票手に入れるんだ。せっかく現実で上手くいきそうなのに

 

「へカーティア…ですか」

 

「あら、知ってたの?」

 

「…誰?」

 

「ああ、貴方はもう起きてください」

 

「ここからは二人のお話し♪」

 

「そうっすか」

 

永遠亭

 

「うがーっ!」

 

「あら、起きたの。今は夜中よ。まあもう寝ることね」

 

「そうしますわ」

 

「…あと」

 

「んぇ?」

 

「これは人から聞いたんだけど、夢の世界を操る妖怪がいるらしいわ。そいつに頼んで寝る時間を調節してもらうのも手じゃない?」

 

「…そいつに会ったんですけどねぇ」

 

「あら、会ったの?それじゃあ手っ取り早いじゃない」

 

「要約すると病気だと無理だって」

 

「あら残念」

 

「あとそんなに眠くないですし」

 

「そうねぇ。昼間から寝たんじゃ、眠気も…」

 

「…zzz」

 

「結局寝るのね…」

 

夢の中

 

「ええ。彼の逃げ場はわたしが作ります」

 

「でも、寝過ぎは良くなかったんじゃなかったかしらん?」

 

「ええ、良くないですよ。とても良くない。下手したら眠ったまま起きない、なんてのもあります」

 

「だったら」

 

「だからこそ、良いんですよ」

 

「…」

 

「本当は彼が現実が嫌になって夢に依存してくれればよかったのですが、なに、最近彼の現実も調子が良くて」

 

「それだから許されるの?」

 

「許されるんですよ。人一人くらいなら。わたしも妖怪ですから」

 

「…よ、妖怪さーん、全部聞こえてますよー?」

 

「っ!?」

 

いやそんな『いつの間にッッ!?!?』って感じで反応しないでくださいよ。傷付きます。深い傷を負います。で、なんか俺が夢の中で監禁されかけてるらしいですけど、どうなんですかね。俺が何をやったら罪人みたいに監禁されるんですかね。

 

「…聞かれましたか。まあ良いですよ。どうせバレたんですから隠す必要もありませんし。好都合です」

 

「誘拐の計画を対象にバラしたら問題だと思うんだが?」

 

「良いんです。さて、彼の同意があれば、一生夢の中に居させても良いんですよね」

 

「ええ。同意があればね」

 

「…俺は嫌だぞ」

 

「そんなことを言わずに。美味しいカップケーキ、美味しいお茶、お母さんの作ったカレー、なんでもあるんですよ?」

 

「昔の美味いやつより今の生活してる場所がたまらんのだ」

 

「それも再現できるんですよ。自分が体験した最高が永遠に続くんです」

 

「要らん。美人が3日で慣れるように、最高が何個も続いたら逆にストレスが」

 

「良いと言うまで夢の中で交渉は続きますよ」

 

「脅しか?要らん」

 

「…そうですか。要りませんか」

 

「そう。今の人生も悪くは」

 

「そう…ですか…」グスッ

 

「えっ」

 

「そうでずよね…グズッ余計なお世話でしたよね」

 

「いや、そんなわけじゃ…あーどうすりゃあ…」

 

「夢の住人になったら良いんじゃない?」

 

「それじゃあ元に」

 

「ですよね…やっばり…」エグッ

 

「わ、わかった!良い!良いから」

 

「言いましたね?」

 

「えっ」

 

いやそれ半ば強制的にじゃん。だってさ、泣き落としとか

 

「証人が1人いますし、そうしろと言ったのもその人です。交渉は貴方の良いで終わったんですよ」

 

「と、取消し!!」

 

「出来ません。では一緒に暮らしましょうか」

 

 

 

 




ドレミー…名前を教えていないが、既に知られていると思い込んでいる相手の弱点を突いて相手を落とす獏
主人公…泣きに弱い
へカーティア…変T。実はドレミーに頼まれてやってきたし、ドレミーに頼まれて2人を見守った。
的な。
なんだろう、すごい、依存系とか書けないんだなって思いました。まる。
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