東方純愛小話   作:覚め

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まずい。本当にまずい。
なんか、創作意欲がない。
いや、140回くらい出してるしいいか。
というわけでアリスさんです


第143話

 

魔法の森 アリス宅

 

「…どなた?」

 

「どなたじゃねえでしょ。俺、わかる?」

 

「冗談よ。ま、それがわからない貴方じゃないでしょうけど」

 

「煽ってんのか。煽ってんだな」

 

「何よ、悪い?」

 

…悪い、悪いぞアリス。俺もかなり図体がデカくなって来たけど、精神は小さいままだからな。わかってんのか。わかってんなら良しだ。わかってなくても良しだ。しかし、ここに来るまでに何回死にかけそうになったか。来るだけで命懸けとはな。

 

「さて、俺がどうしてお前なんかに気に入られたのかね」

 

「たまたまね。たまたまわたしの人形劇を特等席で見る権利を得たのよ」

 

「偶然で俺の人生決められてたまるか」

 

「何よ。じゃあ来なければいいじゃないの」

 

「そうもいかん。なるべく縁は持っておきたい」

 

「縁ね…まあ、貴方が切ろうとしても?私は絶対に切らせないけど」

 

「どういう意味だよそれ…アリス、俺だってな。一応人間だ、魔法の森に入る時くらいなんか加護くれねえかな」

 

「入ってるのは貴方の意志。常時貴方の行動を見張れって言うの?」

 

「おう」

 

「…いやね。男のトイレとか、見たくないもの」

 

「だろうな」

 

できれば布製品とかで貰えないかなーなんて思ったりして。ま、相手がさとり妖怪でもないから都合よく出してくる訳がないんだがな。なんにしろ命懸けで縁を持つのは無理だ。流石にきつい。会いに来るだけで死にかけるとは。

 

「どーせ『布製品とか欲しいな〜』って思ってるんでしょ。お見通しよ」

 

「なんと。それじゃあ」

 

「良いわ。作ってあげる」

 

「よっしゃ!」

 

「なんなら貴方も魔法使いになる?自分で自分に加護をつければ良いから楽よ」

 

「だめだ。そんなことしたら俺が里から追い出される」

 

「どっちにしろ同じよ…私と同じ種族なのはいや?」

 

「お前な…確かお前生粋の魔法使いだろ。食うのは辞めて寝るのも辞めて、でも寿命まではそっくりに出来ん」

 

「あら…容姿には自信があったのだけれど」

 

「人形さんっぽい容姿にか?面白いな。初めて見た時は綺麗なお姉さんって感じだったのに大人になれば人形が人形操ってるように見えてしゃーない」

 

「褒め言葉として受け取っておくわね」

 

「そーしてくれ。そんで、どんな奴を作ってくれるんだ?」

 

「そうねぇ。マフラーにしようかしら」

 

「マフラー?」

 

「良いでしょ。貴方には勿体ないくらいだわ」

 

「それって馬鹿にしてる?」

 

「してるわよ?」

 

「…」

 

人間ではこんな返され方したことはなかったな。まさか、こんなことになるなんて。とは言っても、あれから数時間。マフラー一つ作るのにかなりの時間がいるのは知ってたが…今更ながらマフラーじゃなくてたまにこいつの友達がつけてるネックウォーマーとやらでも良いのでは?

 

「今更注文を変えることなんて出来ないわよ」

 

「なんだ、読まれてんのか」

 

「まぁね…いっ」

 

「どうした?」

 

「…慣れてても怪我するものね…」

 

「絆創膏が要るか?」

 

「魔法で治すわよ。ベホマ」

 

「お前それ色々と大丈夫か?」

 

「血で濡れたけど、元が赤だからそんな気にならないわね」

 

「気になるよ?」

 

「良し…出来た!」

 

「いや、気になるよ??」

 

「さあ、このマフラーの効果を試して。今日はこれを着けて帰ってね。さあ、早く」

 

「おう…お前なんだからせっかちだな」

 

「良いじゃない。私からしても試したいことがあるから」

 

「そうか…明日寄るわ」

 

「明日?私明日人里に行くからその時で良いわよ」

 

「おい、それは早く言えよ」

 

「ごめんなさいね」

 

「はぁ…んじゃあな」バタンッ

 

「…行ったわね。ああ…上手くいってるわね…」

 

人里

 

「なんか、これ着てると人肌に触れてる感じで少し気持ち悪いな…アリスの野郎、なんかしたか?」

 

「そうか。言い訳はそれだけか?」

 

「やべっ」

 

その続きを言わせることなく慧音先生の頭突きが頭にクリーンヒット。俺は20cm地面に沈む。相変わらず手加減のない、子供にやったら即死だと言うのに。とか思ってたら慧音先生が俺のマフラーを指差した。お目が高い。魔法使いが直々に編んだマフラーを指差すとは。

 

「どうしました?」

 

「…それ、どうなってるんだ?」

 

「え?」

 

「あ、いやなんでもない。すまんな」

 

翌日

 

「おいアリス…なんかこれ気持ち悪いぞ」

 

「気持ち悪いですって?何?私のマフラーが?」

 

「おう。なんか、ずっと人に触れられてるような感じでさ」

 

「えぇ…?何よそれ…魔法の副作用的なあれかしら?」

 

「そうかもしれんな…てかそんなのあるんだ」

 

「もしかしたら私が血を垂らしちゃったからかもしれないわね」

 

「やっぱり気にするべきだったよ」

 

「あ、ちょっとこっち来て」

 

「…話はそれで終わりじゃなかったのか?」

 

「良いのよ」

 

「…?」

 

「今朝人里に来た時に私を襲おうとした奴がいてね」

 

「おう、そりゃなんとも不運な」

 

「でしょう?不運極まって全員投げ飛ばしちゃったのよ」

 

「全員ねぇ…全員?」

 

「5人くらいよ。で、マフラーについてだけど」

 

とかなんとか、五つの倒れた人間を後ろに、俺に対してマフラーのことを言って来た。なんだ、血がやっぱり関係あるのか?とか身構えると、斜め上から来た。なんかこのマフラー、アリスと感覚が共有されてるらしい。おい、なんで言った?やめろよ気持ち悪くなるじゃん

 

「…なんで外すのよ」

 

「気持ち悪いからに決まってんだろ。お前もそうだろ」

 

「いいえ?気持ち悪いんじゃないわ。むしろ気分が良くなるの」

 

「ならねえだろ絶対」

 

「体全体で貴方を感じることができるのよ。貴方が付けている限りは。」

 

「…お前がもっと気持ち悪くなって来たわ」

 

「そう?でも、巻きなさいよ。冬の間は。夏になったら、半袖をプレゼントするわ」

 

「それにも?」

 

「勿論よ。2着渡すから使い回してくれると有難いわね」

 

「そう来るか…」

 

「さて、巻いていなさい。巻かなかったら無理やり巻くけど」

 

「おいおい、男5人ぶっ倒したってのは脅しか?」

 

「脅しじゃないわよ。まあ、そうね。そんなに巻くのが嫌で、服も嫌なら…私の家に連れて行くわね」

 

「…巻くよ。はぁ…面倒な友達持っちまったよもう…」

 

「そう?じゃあ、友達じゃなくて恋人になる?」

 

「俺に変な恋人を作らせるつもりか?」

 

「安心なさい。もし仮に恋人にしなくても、貴方に恋人は一生できないから」

 

「…わかったよ、なる。だがな、魔法使いには」

 

「なるのよね。分かってるわ」

 

「お前さ…」

 

 

 

 




アリス…貴方を感じたい♡
主人公…理解ある彼氏って感じの人??
的な。
主人公の器がデカすぎて傷つくことなくエンドを迎えれました。おめでとう!
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