東方純愛小話   作:覚め

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諏訪子様です。
元はね。早苗さんだったんだけどね。
気が変わりましてね。
あと今日で音信不通の予定です


第144話

守矢神社

 

「いやー、早苗さん。どうも。有難い」

 

「いえいえ、彼氏ですから♪」

 

「立場を悪用してるようで尚更申し訳なくなる」

 

「そうですかー?」

 

…さて、どうするべきか。他人から見れば俺は恐らくいやほぼ間違いなしに『守矢の巫女と付き合っている幸せな男』だろう。しかし違う。なんなら俺は付き合った記憶がない。関わりも少ないはずだ。どっちかっていうと神様の方が関わりも多い気がする。

 

「…早苗、そろそろ帰してやったら?日が暮れて来ちまうよ」

 

「神奈子様、そうですよね。行きましょうか」

 

「おう、了解…」

 

「分かっていると思うがな。諏訪子、抑えろよ?」

 

「何?偶然道に妖怪が出てくるくらい、大したことじゃないでしょ」

 

「やめろよ、マジでやめろよ」

 

人里前

 

「…最近足が痛いな」

 

「おや、最後に奇跡のおねだりですか?」

 

「いいや違う。まあ、寝相が関係して」

 

「それはいけません。早く寝てしまいましょう」

 

「早苗な、話を遮るのは」

 

「それではさようなら!」

 

「あぁ。うん。なんかもういや」

 

翌日 守矢神社

 

「…ちょ、ここら辺妖怪多くね?」

 

「そうですねぇ。こればっかりは巫女の仕事ですしね。しかも弾幕を使わない妖怪だなんて」バギュゥン

 

「…お前やっぱ怖えわ」

 

早苗さんは出て来た妖怪を奇跡的に出てきた光(なんかよくわからんが当たると痛いらしい)で妖怪を消し炭にして行った。痛いってレベルじゃないと思うんだが。まぁ、死ぬほどキツいってことなんだろ。多分ね。さて、この危険兵器からどうやって逃げ切ろうか

 

守矢神社

 

「そういえば早苗と付き合ってるのに見せないのは失礼だと思うんだが」

 

「…どーも。諏訪子、よろしく」

 

「おう、よろしく」

 

「触れましたね」

 

「え?」

 

「あ、いやなんでもないんですよ」

 

「んで、この諏訪子って人は…神様なんですかね?」

 

「お、なんで分かった?」

 

「そうであれば都合が悪いから」

 

「言うほど都合が悪いか?」

 

「まあ…」

 

「早苗、そろそろ妖怪退治行かなくて良いの?」

 

「あ、もうそんな時間ですか。行きますかね」

 

「さて、俺はいつも通りここでお茶でもね」

 

「…諏訪子、何もしてない…よな?」

 

「いいや?してないけど」

 

「お茶はなるべく熱々で飲むのが良いのよ〜暇な時ほど〜」

 

「君、結構音痴だな」

 

「よく言われますねぇ。で、諏訪子さん」

 

「何?」

 

「えーと…茶、要る?」

 

「要らない。そんなことより…」

 

そんなことより?お茶がそんなことよりだと?テメェ、ざけんじゃねえぞ。いや、でも外の世界から来たんだろ。ってことは外の世界ではお茶は不味いのか?それともお茶以上に美味しい飲み物があってそれの方が好きなのか?なんてことだ…

 

「なんでもない」

 

「気になりますな」

 

「早苗のやつはまだ帰らんのか?」

 

「さっき出発したばかりですし、それに行きの時結構妖怪出ましたからね」

 

「諏訪子」

 

「分かってる」

 

「?」

 

この数時間後、早苗さんが死んだと言う情報が入った。やったー!これで俺は解放される!!良し!!そう思っていた。解放されない。なんでだ?

 

「…ちょ、なんでっすか。神奈子さん、ちょっと外してくれます?」

 

「いや、まあ私も反対はしたんだがな。この神社で一番偉い奴がな…」

 

「神奈子、何も言わないで」

 

「おや…これは、諏訪子さんか」

 

「いや、なに。まあ…うん。説明をするとな」

 

「私の口からするから良い」

 

「そうか…」

 

「え、で、どう言うこと?」

 

「早苗はね。私が殺したような物なの」

 

「巫女さん殺しちゃったらダメでしょ」

 

「また作れば良い。それに、早苗が邪魔だったし。私と早苗は血の繋がりがあるんだけど、そんな繋がりなんて神様の前には無意味なんだ。どう思う?早苗に拉致られて、死んだ後は血の繋がりがある神様に捕まえられるって。どんな気持ち?」

 

「血が繋がってたら好みも同じなのか?」

 

「同じになるっぽいね。子供の頃に無理矢理にでも神奈子の血を入れておくべきだったかなって」

 

「で、どうやって早苗さん殺したんだ?」

 

「質問が多いね。でも、私だって神様だし。祟れちゃうんだな」

 

そんな軽いノリで唯一の親族殺すなよ…いや、待てよ。さっき言ってたことの中に…また作れば良いとか言ってなかったか?こわっ、だとしたら怖すぎる。この女、多分早苗と違うタイプでやばい。例えそこにいる神奈子さんでも容赦なく切り捨てるだろうな。

 

「実の親族なんだろ、そんな祟りをノリでやるなよ」

 

「ずっと躊躇してたんだよ。これでも我慢した方。私は君に一目惚れした。でも、私が君に想いを伝える前に早苗が邪魔をした。だから祟った。早苗が君に好意を抱いてると相談した時からずっと悩んでた。だからノリじゃないよ?」

 

「あーあー分かった。とにかく悩んだ」

 

「何?わかった風に言うの?ねえ、君はさ。早苗なんかと違って、私の大切な人なんだよ。出来れば祟りたくないな」

 

「脅しか?」

 

「脅しじゃないよ。五体満足からどこまで減るのかは知らないし」

 

「脅しじゃねーか…」

 

「神奈子」

 

「はいはい」ガチャッ

 

「…これって」

 

「手錠。君が逃げないようにね。まあ逃げたらもっと酷い目に遭うけど、頑張ってね」

 

「逃げらんねーよこんなの…」

 

…はぁ。神様の相手は面倒臭い。いや、面倒だと思っていたらいつか祟られるか。とにかく祟られないように動かなければならないな。どうにかして。神奈子さんは…無理だな。諏訪子と喧嘩するかは知らないが、まるっきり異論なしな顔だ。

 

「良いよね。じゃあ、ご飯。お昼ご飯まだでしょ?ほら、あーん」

 

「やめろよ、自分で」

 

「…そう。じゃあ」

 

「ぁった!」

 

「…なんて?」

 

「ほら、神奈子さんが居るだろ。恥ずかしくてさ」

 

「なーんだ。てっきり断ったのかと思っちゃった。あと少しで不幸が降り注ぐところだったね」

 

あっぶね…ただのバーサーカーじゃんこれ…

 

「それじゃ、神奈子」

 

「わかってるよ。済ませたら皿はいつもの場所にな」

 

「分かってるよ〜」

 

「…はぁ、恥ずかしいったらありゃしない…」

 

 

 




諏訪子…親族だろうがなんだろうが私の恋路を邪魔しないで!ちなみに守矢神社での序列なら二番目くらい。一番は早苗(だった)。三番は神奈子。
主人公…緩い拉致から解放されたと思ったら、今度は監禁されていた…!!
早苗…あれ…もしかして私…死ぬ…?
的な。
これで音信不通になれるぜ!じゃあまた次回な!
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