東方純愛小話   作:覚め

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前回は行きすぎた。反省している。
反省点を踏まえて藍さんで行く。



第148話

人里

 

「藍さんも物好きですねぇ」

 

「…そうか?」

 

「物好きと言うよりも…見下すのが好きなんですかね」

 

「そんなことはない。しかし、聞いた時は驚いたぞ」

 

聞いた時は…まあ、そうだろうね。うん。俺、異変が起きたって言う情報を聞いて息詰まらせて変な呼吸になって、赤い霧?が出てきて、それでまた息が変になって…あの異変で俺だけが死にかけましたとも。ええ。

 

「まあ、お恥ずかしながら」

 

「異変の原因は博麗の巫女が弾幕ごっこという新しい物で鎮圧したらしいが」

 

「あ〜、ありましたね。なんか、人が妖怪と渡り合うための」

 

「まあ、そんなものがあってもお前は負けそうだがな」

 

「いや…うん、そうですけどね。ひどいなもう」

 

「すまんな。まあ、アレだ。心配なんだな」

 

「心配と貶すは違いますよ」

 

「だから心配だと言っているだろう」

 

「…あ、後医者が言うには今回の息のせいで肺の活動がおかしくなったそうです」

 

「そうか。全く、今回の異変は風邪くらいの物だと私は聞いてたんだがな」

 

「最悪のタイミングに異変が発生しちゃいましたんでね、仕方ないです」

 

「それで、肺がおかしくなった時はどうするんだ?」

 

「なるべく息を吐く方に集中してやれ、とか言われてますね」

 

相変わらず医学の面ではあまり発展しない。もっとも、異変の影響や妖怪に襲われてできた傷などは感染症とかを考慮して、もう殺すしかないらしいが。いや、なに。医者に見放されなくて良かった。運が良くて助かったと言うべきか。

 

「医者も適当だが…感染症を考えれば妥当か」

 

「迂闊に手術もできませんし」

 

「さて」

 

「りんごですか?」

 

「いや、薬だ」

 

「薬?藍さんは花粉症ですか?」

 

「いや、違うぞ。今回の異変では妖怪は何の影響もなくてな」

 

「良いなー妖怪、病気とは無縁そうで」

 

「良いと思うだろ?ここに、妖怪になる薬がある」

 

「胡散臭いですよ藍さん」

 

「っ…なにを言う、この私が嘘をつくと思うか?」

 

「いや、思いませんけど」

 

「そうだろう?まあ、嘘なわけだが」

 

「嘘なんじゃないですか。藍さんを疑わずにいた僕を返してください」

 

「無理だな。ちょっとこっち向け」

 

「はい、なんでっ!?」

 

「そう動くな。やり辛いだろう?」

 

「藍さん、一応聞きますよ…これってなにを」

 

「口移しだ。薬のな。私自身、正体を隠しているとはいえ妖怪だからな」

 

「へ、へー…妖怪…通りでこんなに力が…」

 

その薬と妖怪がどう関係してくるのだろうか。力のない自分が藍さんから逃げるためにはどうすれば良いのか。逃げた後、どうすれば藍さんに捕まえられずに済むだろうか。藍さんの顔が近い。近いということは、得体の知れない薬を飲むことになるのが近いと言うことだ。回避せねば。

 

「ぐっ!あっ!」

 

「…暴れるな。骨を折っても良いんだぞ?」

 

「ぃっ!?」

 

「んろっ…フフ、甘いな。知っているか?キスの味が甘ければ、体の相性が良いらしいぞ?」

 

「らしいぞって…こっちはいきなりのキスでなにも…」

 

「じゃあもう一回するか?」

 

「いや、それは良い…かな」

 

「まあ、お前に飲ませた薬はただの風邪薬だ」

 

「良かった…妖怪にならずに」

 

「まあ、風邪薬が効かないのだったら本格的に妖怪にするだけだからな。この場合、お前は半妖になるな。私の血を使って半妖にしたらお前は私の子供になるのか疑問ではあるが、やって損はないだろう?」

 

「藍さん、俺は子供じゃ」

 

「まあ、な。しかし、全く肺の発作が起こらないな」

 

「1日目から起こったら嫌ですよ」

 

「そう言うものか?」

 

「そう言うものです。さて、寝ましょう。気がついたらもう夜です。藍さんは帰らなくても?」

 

「ん?ああ、良いんだ。今日は弱いお前が弱ってる姿を見れてとても嬉しいんだからな」

 

「だからなって…」

 

そういえば藍さんの苗字知らねえな。でも、藍さんから呼び方を変えるわけじゃないから特に違いはないのかな。今の頃は布団に寝転がってるだけだし、やることが無さすぎる。動き始めるのは1日様子を見てからと医者にも言われている。面倒な医者だ。

 

「…まあ、お前は今日中にだもんな」

 

「?何がですか。早く寝ますから、少し」

 

「安心しろ。私は静かにしている。」

 

翌朝

 

「…藍さん、これは一体」

 

「成功だな。狐の尻尾が一本。一本かぁ…私と共通点ができて嬉しいだろう?」

 

「いや、何で妖怪に」

 

「昨日飲ませた薬はな、私の血が混ざってたんだ」

 

「でも、混ざってても飲むだけじゃ」

 

「その辺は、霊力とかのお前が体感できない力で解決だ」

 

「そんな馬鹿な」

 

「とりあえず、妖怪になったお前はもう人里に居られないな。私の家に招待しよう」

 

「や、やめてください藍さん。俺が行ったら」

 

「来るんだ。尻尾をちぎって耳ももぎ取って暮らしたいのか?」

 

「っ…やめ…」

 

思わぬ脅しに目を瞑る。怖い、いや、怖いと言うよりも、すぐに実行する人…妖怪?だと思わせるのがすごい。これが嘘なら、俺は何を信じれば良いのかがわからなくなるほどの気迫だった。手を動かしてすらいないのに、怖くなってしまう。

 

「やめてほしいのか?じゃあ、私の主人の家に行こう。紫様にも紹介しておかなくてはな」

 

「紫さま?」

 

「まあ、式神と言ってもわからないだろうが…」

 

「藍さん、そういえば俺の印鑑とかも全部持ってるの?」

 

「…いや、妖怪として生きるんだ。それは必要ないだろう?」

 

「それもそうですね」

 

「ちなみに、私はお前のことを婿として見ているぞ?」

 

「藍さん、何でそんなことしたんですか?」

 

「いや、何だ。まあ。信頼して印鑑の場所なども教えてくれるお前が可愛く思えてな」

 

「そんな…」

 

「警戒心が薄いお前が悪いんだ。良いだろう?異変の首謀者は私が一人で倒しておくさ。お前が大好きだからやるんだ。見返りはなくて良い。一緒に暮らすだけで良いんだ。本当に」

 

「ま、待って、意味が」

 

「お前のためなら何だってする。私の寝ぼけた写真も、私が一人で貴方に抱きついてる写真でも、なんでも喜んで何だってしますよ」

 

「じゃあ、妖怪の薬も」

 

「お前からの要求も寿命に比例して減っていく。ならば、その時点で老化を遅めれば良い。名案だろ?」

 

「何で、俺がこんな」

 

「言っただろう?無警戒は可愛いんだ」

 

 

 

 

 




藍さん…不用心な!あっ可愛い、保護!!
主人公…気弱で病弱とか言う属性
的な。
眠かったから誤字脱字ひどいかもしれん
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