東方純愛小話   作:覚め

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150話だし、これでやめにしようかな!!(多分まだやる)
というわけでおそらく多分3回目くらいになるはずのパチュリーさんです。
おそらく多分3回目です。


第150話

紅め館

 

「…」

 

「…」

 

「いや、まあ、どうせこんな所だろうとは思いましたよ。いや、前よりはマシなのが嫌ですけど」

 

「失礼ね。互いに読書をしているのだから声を出すのは失礼よ」

 

「俺が読んでるのは絵本な訳だが」

 

「…」

 

「…」

 

「なんなんですか…外の世界にある一言だけ返す機械ですかぁ?」

 

…何か言わないといけないのかなぁ、コレ。俺もどうにかして寝ていたいんだけど、本を読むくらいしかやることないし。絵本だけど。河童の一言返しとか言う奴が人里でちょっと流行ったしそれでも言っておくか。

 

「…何それ、河童の一言?」

 

「…確かそれってあれよね。河童の形をしたスピーカーが一言返してくれるっていう」

 

「なんでそこは繋がるのに会話しないんですか、もう!!」

 

「らしいですよノーレッジさん」

 

「ノーレッジ…距離感ありまくりですよ」

 

「良いじゃない、適当に攫ってきた教養のない人間だもの」

 

「なんでそう言うこと言うんですか。せっかく先々週くらいにご友人に顔を広めるべきだと言われたのに」

 

「ノーレッジさん、春はあけぼのって奴が載ってるアレどこにあります?」

 

「枕草子ね。この本棚の一番上あたりにあるから…こあ、連れて行ってあげて」

 

「残念でした、私はパチュリー様からもらった仕事で手がいっぱいです」

 

「らしいですよ」

 

「…」

 

というわけで俺はノーレッジさんに肩車…いや、背中に乗ってるか。背中に乗りながら枕草子を探しているわけだったんだが、なんかよくわからない金髪に侵入され、それに対して荒ぶったノーレッジさんが背筋を伸ばし、地面に垂直になったおかげで俺は地面へ垂直跳び。うーん金髪ゆるさん

 

「嘘やん…」

 

「大丈夫!?」

 

「…足ガックガクで帰れねえや今日…」ガタガタ

 

「足どころか全身ガタガタ言ってるわよ。全く困ったわね…」

 

「いやー、しかし。本は確保しましたぞ」

 

「本より命でしょ…全く、少しは気に入ってるからあまり危険なことは」

 

「今回ばかりは金髪のせいだ。俺のせいではない」

 

「それもそうね。魔理沙!!」

 

「え、なんで!?」

 

「…意外と進展している…?」

 

「面倒な盗人もいるんだなぁ…人に何か言えるほどの頭じゃないけど」

 

数時間後

 

「はぁ…はぁ…」

 

「しっかし驚いた…私よりもあの男の方に行くなんてな」

 

「関係ないでしょ…」

 

「…小悪魔さん、ちょっと見ててくださいね」

 

「あれ、名前覚えてくださったんですか」

 

「ふっ!」フッ

 

「それもそうだな。お前が男なんかに興味が━」プスッ

 

「…?」

 

諺には馬鹿の一つ覚えというものがある。意味はよく知らんが、読んで字の如く、という奴だろう。意味は知らんが。そんな馬鹿が覚えたのは速攻の吹き矢作りだ。妖怪と対峙した時のためのものだったけど、盗人に使うのも同じだよな…

 

「…さて、本は回収するわよ」

 

「ね、寝てるよな…」チョンチョン

 

「なんであんな高さから落ちて寝てるで済むのか分かりませんね」

 

「にしてもナイスよ。吹き矢だなんて、よく作れたものだわ」スッ

 

「…その針触っただけでも痺れるはずですよ」

 

「これでも魔法使いよ。身体能力は貴方たち人間には劣るけど、薬の耐性なんて研究してれば付くのよ」

 

「研究の付属品ですか…」

 

「ええ。まあ」

 

「…ん…」

 

「こいつも起きやがった」

 

「はー…なんだ今の…お前か?」

 

「いや、違う」

 

「そうか…疲れてんのかな。帰る!」

 

「逃が…早っ!?」

 

「んじゃノーレッジさん、俺もそろそろ」

 

「?今日は泊まっていくんじゃないの?」

 

「え?」

 

「…それは無理矢理が過ぎますよ…」

 

「そうだっけ」

 

「無理が通っちゃった」

 

「ええ。魔導書でも読ませてあげるわ」

 

「魔導書か…」

 

「見合った魔力がないと読めないけど…貴方は結構素質良いわよ」

 

「良いわけねえだろオイ」

 

良いのであれば、吹き矢を作ることなく、スババッて出してヒュッと吹いてスッと仕舞える魔法が欲しい。まあ、多分無理だろ。それ使い始めたら本格的に人里に居られない。頭悪いからって人里から結構嫌な目で見られてんのに。

 

「…魔導書に関しては頭の良さは必要ないわよ」

 

「おう、そうか」

 

翌日

 

「…ノーレッジさん」

 

「何?」

 

「あんたさ、なんでこうなったか覚えてる?」

 

「…!?」

 

「なんでシングルベッドで二人寝てんのさ。狭いじゃん」

 

「通りで寝返りが打てなくて苦しかったわけね」

 

「で、それまでは覚えてるかって」

 

「んー、まあ覚えてるわよ」

 

「お、まじか。何があった?」

 

「…貴方は覚えてないの?」

 

「うん」

 

「こりゃダメね…」

 

「昨日俺なんかやったのか」

 

「昨日の私の勇気にダメ出ししたいわね」

 

「?」

 

「良い?私は貴方のことが好きなのよ」

 

「ほう。一時の気の迷いって奴か?」

 

「昨日も同じこと言われたわよ。3回目くらいから貴方を意識して話そうとするとまともに話せなくなるのよ。煩わしいのよ」

 

「そんな思春期の恋みたいなことを」

 

「私にとっては初恋よ」

 

「…初恋なぁ。そりゃおめでたい。祝うか」

 

「この反応だけは違ったわね。あの時の貴方は寝ぼけて、何て答えたかわかる?」

 

「…俺も?」

 

「ええそうよ。貴方は昨日、寝ぼけていたとは言え、私の告白に対して肯定的な意見を述べたのよ。それを朝になったら覚えてないなんて…」

 

プルプルと小刻みに震える拳を作っているノーレッジさんだが、西洋では名前が先に付くらしいから、俺とノーレッジさんが結婚したら姓はノーレッジになるのだろうか。その場合俺は○○・ノーレッジなのか、ノーレッジ・○○なのだろうか。

 

「なんか、すまん。昨日のことは本当に…」ジャラッ

 

「そう。貴方は頭が悪いから、同じ本を何回も読むし、何回読んでも同じところで同じことを尋ねてくる。その時点で気がつけば良かったかもしれないわね」

 

「ちょい、なんだその、切れ味の良さそうな切り物は」

 

「…今から貴方の海馬…つまり脳の記憶を司る部分ね。そこを魔法で強化するわ」

 

「それってどういう?」

 

「正しく言うと後付けする感じね。私の記憶と私に関する記憶以外は全て忘れるように貴方の海馬に命令させるの。魔法で」

 

「それって強化じゃなくね?」

 

「何を言っているの?貴方に忘れられなくなるだけでも十分な進化よ。魔法でゆっくりと寝かせるから、落ち着きなさいね」

 

 

 

 

 




ノーレッジさん…これを機に医術の魔法にも少し足を踏み入れた。少しだけね。少し。
主人公…ノーレッジさんに付けられた魔法のせいで自分の名前と人間関係を忘れてしまった。のちに魔法使いにさせられる。
的な。
小悪魔さん目線でやろうとして、無理でした。むぬん。
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