東方純愛小話   作:覚め

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紫さんです。
能力使ったらもう一番好き勝手できるタイプの紫さんです。


第152話

 

人里

 

「ん、紫。いつからいた?」

 

「ずっと前からよ」

 

「ずっと前からか。茶でも出そうか?」

 

「良いわよ。もう片腕しか使えないんじゃ仕方ないし」

 

こいつ、俺の折角の心遣いを無碍にしやがった。こう言う時はな。『お言葉に甘えたいけど、その腕では心配だわ。私がやるから、座ってて?』とか言うもんだろ。つーか片腕でも茶いれるくらいできるわ!…いや、無理か

 

「はぁ…どうにもできないようで」

 

「ごめんなさいね。どうせならこういう時、私がやるって言い出すべきなんでしょうけど、生憎今忙しいのよ」

 

「スキマ開いて仕事っすか」

 

「ええ。そうよ」

 

「んで紫さん。俺の後ろにあるこのスキマは?」

 

「…さぁ?知らないわね」

 

「じゃあこのスキマに指突っ込んでも良いんだよな?」

 

「良いんじゃない?」

 

「でやっ!」ジュボッ

 

「んにゅっ」

 

「うわぁっ!?なんか、なんか卑猥な音した!!紫、助けて!!」

 

「んっ…仕方ないわね。勘弁してあげるわよ」

 

「ちっくしょうなんで俺が…」

 

「良いじゃない。友達同士だし」

 

「いや、うん…?友達同士でこう言うこともやるのか…まぁ。」

 

「そうよ。非常識」クスクス

 

「うっせ」

 

だーれが非常識じゃい。今まで常識忘れてただけやろがい。この妖怪がっ。そんなこと言うと多分、決まって『妖怪だからって、貴方との仲は変わらないでしょ?』とか言ってくるんだ。なんだお前、誘うのが異様に上手い異国の人間か?派閥別の人間なのか??

 

「考えるだけ無駄かぁ」

 

「私としては、貴方と一緒にいても良いんだけどね」

 

「んー、良いんじゃない?指舐められて気持ち悪いけどさ」

 

「皮肉のつもりでしょうけど、全然。効かないわね」

 

「チッ。のらりくらり生きてたらいつか説教されるぞ。俺が証明してやる」

 

「誰に叱られるのかしら?」

 

「…博麗神社にたまにいる仙人様だな」

 

「自分から叱られに行くのね…でも残念。私としては相手の都合が悪いわ」

 

「それなら尚更」

 

「じゃあ退散しなくっちゃ」

 

博麗神社

 

「ってわけで」

 

「いや知らないわよ」

 

「…知らないかぁ」

 

「と言うか、紫に随分気に入られてるみたいね」

 

「紫ってどんな妖怪だ?あいつ自身は『私は自由よ。何にも囚われないもの』とかほざいてるけど」

 

「嘘はついてないわね」

 

「嘘?」

 

「あいつ、その気になったらアンタを女に出来るのよ。」

 

「俺を女に?出来るわけが」

 

「出来るの。常識も書き換えられるかもしれないけど。まあどっちにしろ手遅れね」

 

「え?手遅れって、ちょっとー?」

 

と言う会話をした後に、紫に気に入られてる奴が死んだ時に八つ当たり気味に絡まれるのは嫌だからって送ってもらったけど、手遅れについては何も言ってくれなかった。手遅れ、手遅れ…手遅れか…もしかして俺の寿命後数年だった、とか?死神の目みたいだな

 

人里

 

「よう、紫」

 

「博麗神社で巫女と二人っきりで楽しかったかしら?」

 

「なんだ、見てたのか?」

 

「ええ。それじゃ、行きましょうか」

 

「ああ…って、なんで握り方してんだよ。恋人繋ぎって…お前な、俺たちは」

 

「何を言っているのかしら。私たちは恋人でしょう?」

 

「…んー、そう…だったか?」

 

「そうよ。失礼ね」

 

「そうか、それは、すまん…」

 

「良いのよ。忘れられてたのは悲しいけど、思い出してくれれば良いもの」

 

「そうか。で、俺の家で恋人繋ぎして何するんだ?」

 

「少しでも恋人気分を味わうためよ。」

 

「んー、そう来るかぁ」

 

「…あ、慧音先生に挨拶…?」

 

「どこ行くの?」

 

「いや、えっと…あの人、あの人だよ。確か、えっと…?」

 

「もう、いきなり女の名前を出すからびっくりしちゃったじゃない。でも勘違いだったのね、なら安心よ」

 

待て、何かがおかしいぞ?今のは確実におかしい。でも、実際用は誰にもないし…それに、出たらどうなるか…ん?出たらどうなるか?どうなるかって、どうなるんだ?あれ、俺どうして外に出たらダメなんだ?紫に聞いてみるか?いや、また非常識って言われて終わりか。やめとこ

 

「最近物忘れが激しいな」

 

「あら、永遠亭に行く?」

 

「そうだな、あそこの先生の脚線美は目の保養にも」

 

「ちょっと」

 

「ん?」

 

「なんで私がいるのに他の女に目を向けるのかしら?」

 

「いや、冗談だっ」

 

「知らないわよ。私が聞いてるのはなんでそう言うことをするのかしら?ってこと。貴方には私がいる。私には貴方がいる。それで良いでしょう?」

 

「あ…うん…まあ、そう…だな」

 

「でしょう?貴方と私が共依存になれば良いのよ」

 

「恋人の時点で共依存か…こりゃ将来苦労しそうだことで」

 

「フフッ。それに、貴方は外に出れるような人間じゃないし」

 

「俺の片腕のこと言ってんのか?」

 

「違うわよ。人前に出たらまず片腕言われて、精神面で挫けるじゃない」

 

「それは、そう」

 

「ね。それじゃあ今晩は一緒に寝ましょう。ずっと一緒にいるけど、ね」

 

「ん、それもそうだな。まあ、家から出られないんだし、お前が外に出ない限りは一緒か」

 

…なんか考えがおかしい気もするけど、そのことを言っても非常識なんだろうな。全く、生まれが裕福と離れてるからって、常識から離れて良いわけじゃないんだぞ。戻れ、俺の頭よ戻れーっ。いや、そう簡単には戻らないけどさ。うん。じゃあ、働け!!

 

博麗神社

 

「なぁ霊夢」

 

「何?」

 

「さっき来てた人間いただろ?」

 

「そうね」

 

「いかにも妖怪に弄られましたって目をしてたけど、どうして何もしなかったんだ?」

 

「ずっと後ろで弄った張本人が見てるんだもの、何もできないわよ」

 

「…そりゃ誰だ?」

 

「八雲紫」

 

「!?」

 

 

 

 




八雲紫…常識改変(する側の)女性。
主人公…常識改変(される側の)男性。
的な。
境界弄るんだったら、常識も弄れそうじゃない?
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