東方純愛小話   作:覚め

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下等な人間(主観)が大好きなぬえちゃんです。
承認欲求に入るのかな?


第157話

 

寺子屋

 

「何だこのでかい人」

 

「なんだとクソガキ」

 

「うわ、字数一緒だ。逃げろ逃げろ〜!」

 

「は?字数??」

 

ということが昔あった。数十年前だ。今思えば、背中に生えてるアレが完全に妖怪であることを示していたのに、なぜ俺はそれを無視して変な人で済ましていたのだろうか。子供というのは恐ろしいな。恐ろしすぎて、ちょっと眠たくなる。

 

「慧音先生ー」

 

「なんだ?」

 

「昔僕がいた時の話なんですけど」

 

「あの問題だらけの年代か?」

 

「…で、黒い布に身を包んだ女の人…いや多分妖怪?がいたじゃないですか。」

 

「はぁ?何言ってるんだ。私がいるのに妖怪を近づけさせるものか。馬鹿にするな!」

 

「怒るとシワが」

 

「これ以上言ったら歩けなくなるぞ?」

 

「…すいません。」

 

「だが、妖怪なら博麗の神社はどうだ?その妖怪がどこかで死んでなければ面識があるだろ。」

 

「それもそっすね。」

 

博麗神社

 

「というわけで知ら」

 

「知らないわね。でも、妖怪ならなんか特徴あるでしょ?」

 

「…こう、背中に変なの生やしてた…赤と青の。」

 

「あ、あー…あれね。ぬえね。それ」

 

「ぬえ?あの、正体不明な?」

 

「そうね。変なもんね。」

 

そう言った博麗の巫女さんは俺の頭を撫でる。俺より10くらい歳上…いや、歳取ってるのか?慧音先生以上に老けが見えない。しかし、まあ、どうでも良い、か。ぬえ。大妖怪に分類されるやばい奴だ。そんな奴と会話していたとは、俺の無邪気さには参る。

 

命蓮寺

 

「なんだか聞きすぎて耳にタコが出来たかなぁ?」

 

「おや…?」

 

「うおびっくりした」

 

「どうしたのですか?」

 

「あー、いや、黒い布に身を包んだ赤と青の尻尾?を持ってる妖怪を探してまして。」

 

「…あ、ぬえですか。そうですか…ん?ぬえ?」

 

「そうですそうです!博麗の巫女さんから聞いてここに来ました。」

 

「成程…」

 

「お、あの時のクソガキ!」

 

「んなっ」

 

「大きくなったな〜、どう?これから私と一杯やるってのはさ?」

 

「残念、デカくなったのは体だけ。まあ、目的の物も見つけましたし、さよなら!」

 

「…やっぱりクソガキか。」

 

「あれがぬえの言っていた大好きなクソガキですか?」

 

「どんな美化してんの?ねえ?そりゃあ、良い男だとは思うよ?でもさぁ…」

 

「彼はよく見かけますよ。甘味処でよく看板娘さんと…あれ?」

 

さーて人里に帰ったこの状態で、甘味処に寄る。看板娘さんは気楽に話しかけれるから良いんだ。そして、なんとも言えんが、どことなく視線を感じるのは何故だろうか。こうも感じては気が休まらない。休まらないどころか、少し怖い。誰か正体を出せ…ん?なんか団子一つ増えてね?

 

「あれ…?」

 

「よっ」

 

「!?」

 

「まただなクソガキ。」

 

「まだクソガキか…」

 

「お前さ、家どこ住んでんだよ?」

 

「そこ。」

 

「そこじゃわかんないよ。命蓮寺に住まない?」

 

「話が飛びすぎじゃね?」

 

「そんなことはない。多分。」

 

「確信持てよ」

 

自宅

 

「たーだいまー!」

 

「おう、おかえり」

 

「なんでいるんだ?」

 

「ん?看板娘に話しかけなくても良いようにってな。」

 

「ごめん何言ってんだ?」

 

「ぁあ?だから、お前が私以外に心移りしないようにだな。」

 

「元々お前に心は」

 

「なんか言った?」

 

「…だから何言ってんだお前?」

 

「これなんだ?」

 

「どんぐり」

 

「まだ私を欲してないな。どうしたものか…」

 

「なんだよお前怖いな…ほれ、妖怪はとっとと帰った。こんな所に妖怪がいるなんてバレたら慧音先生になんて言われるか」

 

「寺子屋の教師か。良いんじゃないか?別に、今更だろ。」

 

「は?」

 

何言ってんだこいつ。急に押しかけてきて、帰ったら先に居て、その上飯作って待ってるって、怖すぎない?座って、そのまま食えと。無理、うん無理。その前にお前でてけ。そう思って座らずに立っていると、良いこと思いついたと言わんばかりの笑顔と悪巧みをしている顔で、こう言った。

 

「お前が私を欲するまで、私はここにいるぞ。」

 

「それが悪巧みか?」

 

「でも、私も出来ればここに居たくないし、人里の家なんて燃えても不思議ではない場所に長い間お前を置くのは嫌だ。だからこうする。」ガシッ

 

「…おい、手をつかんだか?」

 

「私な、お前が命蓮寺訪ねてきたときは姿隠してたんだ。能力を使って。でもお前は私を見抜いたんだ。あのときは私を欲していたんだ。だからまた欲するだけなんだよ。」

 

「だけって、それが一番きつい」

 

「どんな男も最後は私の裸にしか興味がなかった。だからずっと子供と遊んでたんだからな。今のお前も子供の時と一緒なのは嬉しいんだ。」

 

「ちょっと、このままどうするつもりだよ?怖いぞぬえ?」

 

「…私は大妖怪で、お前は人間。お前が私に勝てる道理はない。スペルカードも使わない。」

 

「何説明しだしてんだよ。こっちは中身は子供だって」

 

「だから、お前が私を欲するように、お前を私で埋めるんだ。」

 

俺を私で埋める?は?…は?命蓮寺に行きたきゃ手錠でも付けていけば良いのに。なんだ、連れて行く正当な理由が必要なのか?それとも、何か?何か別の意味が?そう思っていると手首を縄で締められた。すかこの縄太くね!?デカッ!どこの縄だよ!?

 

「…お前は私といるのは嫌か?」

 

「いや、うーん…一応、嫌では」

 

「じゃあ良いよな。さあ、接吻の時間だぞ。」

 

「は?ちょ、おまっ!?」

 

「なんだよ、遮るのか?お前と接吻出来て私は嬉しいんだがな…」

 

「なんだ?なんだお前!?なんだよ、本当に」

 

「お前は私にとって大好きな存在で、子供の頃から成長していない。だから私を見つけれた。子供のようなお前が好きなんだ。」

 

「貶してる?」

 

「そんなわけあるか。褒めてるんだよ。私と接吻さえすれば衣食住全てを与えられるぞ?今より少し規律は増えるがな。」

 

「そんな安い取引で」

 

「あっそ。じゃあもう良いや。」

 

「うぇっちょっ」

 

「なんてな。でもやる事は出来るぞ?さあ、どうする?」

 

「…わかった。てめえの方がクソガキじゃねーかよほんと。」

 

 

 

 

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