東方純愛小話   作:覚め

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かぐや姫。
神田川、行ったことありません。


第158話

 

永遠亭

 

「いえーい」

 

「何が『いえーい』よ。穀潰し」

 

「色々と効くからやめて?」

 

さて、穀潰しだが。俺がここにきた経緯を考えてみると、俺がなぜここに居られるかについてが分からなくなる。天の悪戯(物理)によって空から落ちて、永遠亭の屋根で背骨を打ち、のたうち回ってたら屋根から落ち、お医者様が見つける。うむ。分からんな。

 

「でも、貴方のような人間が人里に行ってはもっと酷い扱いを受けるわ。きっと、きっとそう。」

 

「きっとも何もあるか。追い出す気は無いくせに。」

 

「あら?追い出された時の伝手はあるのかしら?私たちが根回ししたら、どこへ行っても受け入れられないでしょうけどね?」

 

「私たちじゃない。お医者様の先生だろう。」

 

「…そうね。そうよ。でも、そのお医者様の上の人間が私。永林は一応私の部下。私の言うことは大体聞いてくれるわよ。」

 

「かーっ、これだから放任主義は。外の世界じゃ放任主義が主流だが、行き過ぎるとやべーぞ?」

 

「どれくらいやばいのかしら?」

 

「俺みたいになる。」

 

「あら、なら良いじゃ無い。」

 

良くないな。俺は外の世界じゃ俗に言うクズ…と言うよりも、グズの方が言い当ててるかもしれん。俺が出来たことと言えば、そこらへんの子供から金を貰うことくらいだ。俺はゲームの中で金を稼ぐ主人公かってくらい巻き上げたな。

 

「だから、隠されてるお姫様なんぞに俺は」

 

「それ以上は言わせないわ。少なくとも、貴方のことは好きでいるもの。」

 

「俺よりあったかい関係のやつがいるんじゃなくって?」

 

「あら、誰かしら?」

 

「お客人だ。俺は出てくる」

 

「グズな貴方に接客が出来るの?」クスクス

 

「笑ってろ。乗り換えられても知らねえけどな。」

 

「…えっちょっと?」

 

「妹紅さーん!」

 

「おう。輝夜はいるか?」

 

「居たら俺が出てこないっしょ。」

 

「まあそれもそうか…と、引き下がると思ってんのか?」

 

「後ろに姫様いるもんね。」

 

「わかってるじゃねーか。挑発だな?」

 

「まあまあ落ち着いて。帰ってくるたびに目を逸らすしかない服装になる姫様見るの面倒なんでね。」

 

「汁かよ。それは」グサッ

 

「…退散!」

 

「て、テメー…!クロスボウって…今の時代にクロスボウって…!!」

 

「と言うわけだよ。後ろのおひめ…ぃっ」

 

「許すと思ってるの?乗り換えるって何?何のことかしら?言ってくれないとわからないわ。貴方のセンスのない言い換えも素敵だけど、やっぱり一番は正直よ。ストレートに。話てくれる?」

 

そのままの意味だと。お前が愛想良くしないから俺は妹紅さんに乗り換えちゃうぞと。冗談混じり(俺の中では)で言ってみる。するとどうだろう。お姫様はかなりご立腹。乙女とは思えぬ怪力で俺は引っ張られ、そのまま幽閉。かと思いきやここで変化球。自分も幽閉されたのだ。

 

「二人共々幽閉とはね」

 

「こうすれば乗り換える暇なんて無いでしょう?」

 

「いや?お医者様に行っちゃうかもよ?恋愛は不可能でも、心は」トン

 

「…私にそれが見抜けない、とでも思ってるのかしら?現に、貴方は私に対して心が向いていないわ。それじゃあ、乗り換えるも何もないじゃない?」

 

「まあ、そうなんだが。」

 

「嘘つきはいけないわね。」

 

「それもそうだな。お医者様、怪我したら助けてね。」

 

「永林、助けなくて良いわよ。」

 

「…四肢が欠けたら止めますね。」

 

「えっ」

 

「ありがとう、永林。でも、四肢は切り落とさないから実質的には助けられることはないわね?」

 

「お、お医者様?」

 

「穀潰しが姫様と遊べているだけ喜ぶべき、です。」

 

「え、ちょ、お医者様!?ゆ、許して!穀潰しにならないよう就職先探すから!」

 

「良いのですか?」

 

ハッとした。そもそも、輝夜から告げられている人里は本当なのか?嘘でも本当でも、それは外来人に向けてとなったらどうなるのか?異端を排除しようとするのは田舎では良くあることだと言う。人里とはそれくらいの物、と考えている。無理では?

 

「ここよりも地獄よ。周りの家の人がいい人でも、いずれは何かをきっかけに『やっぱり』と言われるのよ。わかる?」

 

「わかるわ。やっぱりだとか、ほら見ろとか、そう言う物だろ。」

 

「いいえ、違うわ。大多数の意見を優先して聞く奴らのせいで貴方はズタボロ、家は持てたとしても直ぐに壊されるでしょうね。」

 

「衣食住は大切だからな。」

 

「…そう言うなら、人里へ行きましょう!」

 

人里

 

「病院を休日にしてでもやることか?」

 

「えぇ。そうよ。例えば、とある鼠のように後ろにいる人間が消えてもわからないとか」

 

「それはなっ!?」

 

クソが言ったら直ぐにきやがった!金目当てか!?それとも別の…例えば、ここにいる奴の命か!?残念だったな、俺以外の命は取れんぞ!とは思ってみるものの、やはり強気ではいても、それが虚勢であれば直ぐに消えるな。俺を外来人と知ったらそいつは『じゃあ今直ぐ死んでも構わねえな!』と言って俺を殺そうとした。お医者様に助けられるか〜とかそ思ったが、なんとお姫様に助けられた。犯人は錯乱して撃った銃弾全て相手に命中。相手が人間ではないことを除けば素晴らしいと言える。

 

「大丈夫!?」

 

「おう。しっかし、人里って怖えわ」

 

「でしょ!?だから、せめて、永遠亭からは出ないで…」

 

「わかった、わかった。」

 

「本当?よかった。」

 

「…全く、師匠も姫様想いですね。」

 

「ええ。止めたかっただけれど、逆に私が止められたもの。」

 

「やめろ輝夜、おい髪を引っ張るなおい!抜ける!痛い!!」

 

「…貴方の髪の毛を貰って貴方の形見にするから!」

 

「俺はまだ死んどらん!」

 

 

 




かぐや姫→大好き♡
主人公→怖い思いした時の感謝が忘れられない。
的な。
最初は魔理沙ちゃんだったのにね。なんか気分変わっちゃった。
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