東方純愛小話   作:覚め

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八雲紫さん
なんか多いなって思った方
合ってます。
が!!
ガールズラブは初めてです。絶対です。


紫さんとまんざらでもない女

ここは人里。そう。私が八雲紫と親しい仲だと知れば、私を介して八雲紫に近づこうとしたり、私を人質に八雲紫を脅そうとする奴もいる。私としては前者の方が色々と演技でも同調してくれるから嬉しい。今や皆が恐るに値する女になったから関わりが薄いんだよね。だからってこれは…

 

「八雲紫のお気に入り…これを利用してどっちも俺たちのモンにしちまうってのはどうだ?」

 

「良いな、それ」

 

私、変な風に騙され乗ってしまい、お酒を飲もうと言われ、路地裏にあるからとホラを吹かれ、ここに居ます。助けて、紫。

 

「貴方達、私の物に何をやっているの?」

 

「!?」

 

「八雲紫か!この女に手を出して欲しくなけりゃお前の身を」スパンッ

 

「あっそ。そっちは?」

 

「…妙技!下駄リモコ」ゴギャァッ

 

「つまらないわねぇ。ところで。」

 

「はいっ」

 

「貴女はなんで、こんなのに着いて来てたの?」

 

「人里で変な噂が流れちゃって。皆、みょ〜に距離置いちゃってですね…」

 

「お酒を複数人で飲みたいから…馬鹿?」

 

「馬鹿とは失礼な…あいや、馬鹿ですけど」

 

そんなところに惚れたと言った紫はどうなるんだろうね。この首から上がなかったり、足と頭がくっついた死体ももう見慣れてしまった。私、なんだかとっても悪い方に進んでる。でも、それでも紫のことは好きだし。惚れた弱みではないんだろうけど、なぁ。

 

「わ、何?」

 

「貴女への贈り物。アクセサリーでは喜ばないと思ってね。いつでも私と話せる腕輪。流石に寝てる時は無理だけど」

 

「お〜!大事にするね!」

 

「喜んでもらえて嬉しい限り。で、お礼は?」

 

「…ほんと、付き合ってるのにね」

 

「良いじゃない?ほら、ほっぺに貴女の唇を、ちゅ〜って」

 

「ん〜…」

 

「と思わせて唇を滑らす!」

 

「!?」

 

「貴女の顔、本当に可愛いわ。驚いた顔も素敵」

 

「はぁ…ロクな死に方しないよ絶対」

 

「例えば、どんなの?」

 

「私が死んだ後、たまに死んだはずの私がこの腕輪を使って通信を試みてる夢を見るとか」

 

「死んでないじゃない」

 

「…私が死んだ後に」

 

「ねぇ」

 

「ん?」

 

「たとえの話でも、貴女が死んだことなんてあまり口にしないでくれる?そのもしもが実現するのがこの幻想郷なの。」

 

「愛を感じる…」

 

おー、マイハニー。とか言ってたらいつのまにか紫帰っちゃった。さみしいけど、家に帰っても紫と喋れる腕輪あるもんねー!…あれ、まって?これどうやって使うの?霊力が必要だったら私使えないよね。どうやって使うんだろ?とりあえず擦ったりするのかな?

 

「擦る…擦る…」コスコス

 

『早速お話?』

 

「わ、びっくりした」

 

『自分で呼んでおいて、それはないんじゃない?』

 

「紫がまた私に嘘ついて逃げたのかと思っちゃってさ」

 

『…?あ、使い方説明してなかったわね!…って、使えてるからもう良いわね』

 

「もう良いよ〜。私はもうご飯食べたらお風呂入って寝るだけ。紫は?」

 

『こっちは仕事がいっぱい…貴女のためなら今すぐ終わらせてそっちに行くわよ?』

 

「良いよ良いよ。流石に。紫の仕事って幻想郷について大事なことなんでしょ?電話に出てくれるだけで嬉しいよ」

 

『欲がないのね。それで、今回はお試しに使ってみただけ?』

 

「うん。紫には悪いことしちゃったかな?」

 

『別に良いわよ。私から積極的にアプローチしたんだし。まさか、受け入れてくれるとは思わなくて、ね』

 

ちなみに、私たちの出会いは意外と変だったりする。博麗神社の時に、運悪く…いや、運良く?バッタリと。巫女さんに牛乳とパンをあげに行った時だったかな?その時に一目惚れと言われて…自分でも恥ずかしい。

 

翌日

 

「よーく寝た!さて、慧音先生に挨拶して、里中ぶらついて、それで…」

 

「私とデート!」

 

「…耐えた!」

 

「クスクス、すごいわね。じゃあ、挨拶した後にデートしましょうか」

 

「そうする!」

 

「それじゃあ、挨拶は一人でね。私は浮気してないか調べるから」

 

「…そういう紫の方が浮気してそうじゃんか」

 

「私を疑うの?じゃあ調べてみなさい。全身スキマ無く。私のことを貴女が何一つ知らないことなどない状態に」

 

「わかったわかった…なんでこうも変態気質なのかな、紫さんは?」

 

「あら、そう?」

 

数十分後

 

「…」

 

「あら、ボロボロじゃない!?どうしたの!?」

 

「帰り道に男の人とぶつかっちゃって、転んじゃった」テヘ

 

「人相は?藍、調べるわよ」

 

「待って待って、デートじゃないの?」

 

「ぁ、ああ、そうね。ごめんなさい。藍、探しておきなさい」

 

「スキマ越しに命令しないでよ…」

 

このお方のスキマ越し会話、便利なのになんで私との会話は腕輪か対面なんだろう。スキマ越しでも顔は見えるのに…さては自分の家だと気が緩んで言ってしまうからか?それなら音声通話もやめるなぁ。だめだ、わかんない。そんなこと言っても仕方ないから里を散歩という名のデートで歩き回ろう。

 

「でも、紫って冬眠するんでしょ?」

 

「そうよ。冬眠してる間は浮気しても気が付かないのよ。また一つ、隙が増えたわね?」

 

「嘘つかないで…到底見逃すとは思えないんだけど」

 

「当たり。まあ、春頃からの関係で、今はまだ秋だし」

 

「冬眠するにはまだ早いもんねー」

 

「それもそうねぇ」

 

「きゃっ」ドンッ

 

「うわっ」

 

「は?」

 

「あ、すいません…」

 

「テメェこのアマが!朝ぶつかった奴じゃねえか!2回もどこ見て」

 

「貴方こそどこ見てるの?」

 

「はぁ?」

 

「そうねぇ。大切なこの子を守ってあげれなかったのは私の責任よ。でもね。貴方、その態度で許されるとでも?」

 

「んな…テメェも俺に何を」

 

「許さないわ…藍」

 

「ここに」

 

「永遠亭に実験台として送ってあげて」

 

「わかりました」

 

「な、なんだよお前!?クソ、やめろって!」

 

「紫、やめてってば…」

 

「良いの?許しても。これを機につけあがって、貴女を妙な目で見出すかもしれないのよ?」

 

「寝てる時じゃなかったら呼び出すから、安心してよ」

 

「…そう。寝てる間も叩き起こす物も貴女に贈ろうかしら?」

 

「お、くれくれ〜。それがあったら添い寝も出来るってことでしょ?」

 

「したかったら家に来れば良いのに」

 

「私の家で添い寝してよー」

 

「紫様」

 

「そいつは…好きにして良いわよ」

 

「わかりました」

 

「…これで、貴女との仲を邪魔する者はいなくなったわね。貴女に害する者全て私が排除してあげるから。良い?」

 

「う、うん」

 

なんだか最近、紫の圧が心なしか強い気がする。アプローチでの時はそこまでだったのに、今では何か、見てるだけでこっちの息が詰まるような。よくわかんないけど、少し怖い。それが悩みどころかな。でも、贈り物の約束はしたし。それをくれたら、なんでもしてあげるのにさ

 

「じゃあ、その贈り物は指輪にしようかしら。お礼はパンツで♪」

 

「…変態」

 

撤回、キスなら何度でもしてあげるのに。




八雲紫…ガールズラブ。恋人を汚す者、恋人に危害を加える者、絶対許さない。事後だったらもう自殺するレベルで悔やむ。悔やみすぎて八雲藍が焦るくらい悔やむ。今回の序盤で有った出来事はすんごい悔やんでる。悲しい思いをしなくて済んだのにってすごい悔やんでる。無論、事後であってもその相手は絶対死の近いところで弱い回復をかけ、死が近づく感覚を何度も与える。
主人公(♀)…一応、八雲紫は好き。なんで気に入られたかはよくわからないけど、八雲紫に好かれてるので周りが勝手に野蛮な目で見てくるようになったり、八雲紫に対しての兵器として使われたりもする。
的な。
…何だか、自分を取り戻せてない気がするけど、これはこれで良し。
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