と言うわけでその人にむっちゃ似てるあれです。
聖さん、スタンばってる?
命蓮寺
「命蓮!」
「…どないしたんでしょ」
「貴方…命蓮ですか!?」
「違うけど」
「そう、ですか…」
とりあえずよくわからん名前で呼ばれた。けど違う。知らんなそんな奴。周りの人むっちゃ驚いてるじゃん。いきなり誘拐されたと思ったらこれだよ。まあ路地裏彷徨いてただけだが。とにかく、命蓮と言われているので完全に断った!
「ところで貴方、家族は?」
「…いないけど」
「それでは今日からここで住みましょう!」
「え?」
「何をしているんですか。さあ、早く」
「は、はい…?」
「聖…?」
「人が入れば、人間の入信者は増えると思うのですが」
「成程…?」
「…こんちは」
「こ!ん!に!ち!は!」
「うぉわぁっ!?」
「!?」
「びっくりした」
数週間後
「こんにちは」
「お早う。み…」
「…」
「未だ名前を呼べずに申し訳ないです」
「良いですよ」
「聖、疲れてるんですよ。最近葬式が謎に多かったですから!さ、さあ寝ましょう!」
「そうですねぇ」
「さて…んーっ!と背筋伸ばして、倒れる」ズテンッ
「うわっ」
…ムラサだ。何かと足りないムラサだ。名前も足りないし、魅力も足りない。むしろ削り切った方が良いのでは…いや、落ち着け。落ち着け。相手は妖怪、何をしでかすかわからない相手。すーっと、吸って。吐く。おぼろぇ。別の奴出そうになった。
「何やってんだこんなとこで」
「白蓮さんに命蓮と呼ばれない作戦」
「無駄だなそりゃ」
「何故」
「だって、完全に重ねてるし。お前さんも大変だな。いっそ、命蓮として生きた方がいいんじゃないかな?」
「いーや。俺は命蓮って人じゃない」
「ま、あの人は…弟大好きだったっぽいし。本人じゃないからって捨てられない所を見ると…逃げた方が良いかもね」
「はぁ。ま、どっちっ」ビクッ
「聖、どうしたのこんなとこで。寝てたんじゃないの?」
「いえ、寝ましたよ。星が先に」
「嘘でしょ!?」
「…聖さ」
「命蓮」
「っ」
「こうして呼べて、とても嬉しいです」
「ちょっと待て、俺は」
「命蓮じゃない…おかしなことを言いますね。貴方は」
「だーもう違うって。世の中似てる顔は3人はいるって言うでしょ」
「大丈夫ですよ。私にはわかるんですから」
「わかってねえって。ちょっ」
「貴方はいつも言ってましたね」
「ちょっと」
なんで近づいてくるんだ。両足付いてるのに、こっちはもう尻を地面にくっつけて後退りだぞ。あ、ごめんなさい、来ないで。しかし、俺はもう命蓮として生きていくのか?いやいやないな。俺は俺だ。だから命蓮なんてやつは知らないし、ならない。
「だから俺は」
「私に嘘をついて楽しんでるんですね?昔のままです」
「ついてないって。だから、俺は命蓮じゃ」
「そうですか。尚も嘘を吐き続けると」
「だから嘘じゃないって。俺は命蓮じやない!」
「私の目の前に姿を出した時点でもう分かっているんですよ。私に見つけて欲しかったんでしょ?ほら、正直になって」
「違、違う!だからーえっと」
「やっぱり命蓮なんだ」
「命蓮さん…ならば聖のことは白蓮と呼ぶ必要がありますね」
「なんだ、姐さんの目に狂いはなかったわけだ」
「ぇ…」
「命蓮さん!!」
「ちが、ちがう…俺、命蓮じゃ」
「命蓮。良いんですよ、そんなに怯えなくても。人が怖いのでしょう?でも大丈夫。我々は皆妖怪です」
「私は元人間だけどね〜」
「一輪…まあとにかく、皆人ではないのです。だから怯える必要なんかありませんよ」
「そうですよ。ふぁぁあ」
「星、欠伸止めて」
「生理現象です!止めれません!」
「じゃあ止めるように」
俺は、命蓮じゃない。そのはずだ。そのはず。似てるってだけで名前まで変えられてたまるか。俺は命蓮じゃない。あ!マミゾウさんだ!この中では一番まともなマミゾウさんだ!!俺命蓮じゃないのに命蓮扱いされるって訴えたら良いんじゃね!?
「ぁ、マミゾウさん!」
「ん。なんじゃこれ?」
「助けてください、聖さん達が急に命蓮って」
「なんじゃそんなことか」
「…そんなこと?」
「のぅ、命蓮。自分が自分であるのか聞かれてるだけじゃと言うのに」
「え、待って。マミゾウさん?」
「命蓮。助けて、なんてものは普通お姉さん、少なくとも家族に言うはずだけれど…」
「命蓮さん。良い加減認めては?」
「命蓮はさぁ。ちゃんと自認くらいしなきゃいけないよねぇ?」
「違う、俺は命蓮じゃない。だから」
「命蓮。かなり疲れているようですね。昔みたいに添い寝しましょうか?」
「だから違いますって。俺は命蓮じゃない」
「命蓮じゃない…なんでそんなに反発するのですか?」
「逆張りの時期かのう」
「なんでそうなるの!?」
「そうなるから仕方ないじゃろうて」
「仕方なくない!」
「逆張り…?私の後ろをずっとついてきた命蓮が?」
「反抗期は誰にでも訪れるのじゃ」
「成程…」
あ、まずいなこれ。やっぱりこんなとこ居るべきじゃないな。逃げるか。逃げちまおう。逃げるぜ。唸れ我が足!!…あれ?なんか転んでね?あ、声でかいやつに足引っ掛けられたのか。成程ね。成程。で、逃げれるのかな。これ。待って逃げたいんだけど
「おぶっ」ゴツンッ
「逆張りと言うなら…譲歩的依頼法を使いますか」
「え?」
「命蓮。今日からは、お風呂も一緒に入りましょう」
「!?」
「これがダメと言うなら、今のまま。どうですか?」
「に、逃げ」
「選んでください」ガシッ
白蓮…弟戻ってきたただ!!!!!!!!!!!!やったたた!!
主人公…俺命蓮じゃーねし(反抗期)
と言う感じ。
こんな地味なやつが最終回で申し訳ない。
ノシ。