東方純愛小話   作:覚め

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命蓮さんって言うかなり描きやすい素材を見逃していた。
と言うわけでその人にむっちゃ似てるあれです。
聖さん、スタンばってる?


第183話

命蓮寺

 

「命蓮!」

 

「…どないしたんでしょ」

 

「貴方…命蓮ですか!?」

 

「違うけど」

 

「そう、ですか…」

 

とりあえずよくわからん名前で呼ばれた。けど違う。知らんなそんな奴。周りの人むっちゃ驚いてるじゃん。いきなり誘拐されたと思ったらこれだよ。まあ路地裏彷徨いてただけだが。とにかく、命蓮と言われているので完全に断った!

 

「ところで貴方、家族は?」

 

「…いないけど」

 

「それでは今日からここで住みましょう!」

 

「え?」

 

「何をしているんですか。さあ、早く」

 

「は、はい…?」

 

「聖…?」

 

「人が入れば、人間の入信者は増えると思うのですが」

 

「成程…?」

 

「…こんちは」

 

「こ!ん!に!ち!は!」

 

「うぉわぁっ!?」

 

「!?」

 

「びっくりした」

 

数週間後

 

「こんにちは」

 

「お早う。み…」

 

「…」

 

「未だ名前を呼べずに申し訳ないです」

 

「良いですよ」

 

「聖、疲れてるんですよ。最近葬式が謎に多かったですから!さ、さあ寝ましょう!」

 

「そうですねぇ」

 

「さて…んーっ!と背筋伸ばして、倒れる」ズテンッ

 

「うわっ」

 

…ムラサだ。何かと足りないムラサだ。名前も足りないし、魅力も足りない。むしろ削り切った方が良いのでは…いや、落ち着け。落ち着け。相手は妖怪、何をしでかすかわからない相手。すーっと、吸って。吐く。おぼろぇ。別の奴出そうになった。

 

「何やってんだこんなとこで」

 

「白蓮さんに命蓮と呼ばれない作戦」

 

「無駄だなそりゃ」

 

「何故」

 

「だって、完全に重ねてるし。お前さんも大変だな。いっそ、命蓮として生きた方がいいんじゃないかな?」

 

「いーや。俺は命蓮って人じゃない」

 

「ま、あの人は…弟大好きだったっぽいし。本人じゃないからって捨てられない所を見ると…逃げた方が良いかもね」

 

「はぁ。ま、どっちっ」ビクッ

 

「聖、どうしたのこんなとこで。寝てたんじゃないの?」

 

「いえ、寝ましたよ。星が先に」

 

「嘘でしょ!?」

 

「…聖さ」

 

「命蓮」

 

「っ」

 

「こうして呼べて、とても嬉しいです」

 

「ちょっと待て、俺は」

 

「命蓮じゃない…おかしなことを言いますね。貴方は」

 

「だーもう違うって。世の中似てる顔は3人はいるって言うでしょ」

 

「大丈夫ですよ。私にはわかるんですから」

 

「わかってねえって。ちょっ」

 

「貴方はいつも言ってましたね」

 

「ちょっと」

 

なんで近づいてくるんだ。両足付いてるのに、こっちはもう尻を地面にくっつけて後退りだぞ。あ、ごめんなさい、来ないで。しかし、俺はもう命蓮として生きていくのか?いやいやないな。俺は俺だ。だから命蓮なんてやつは知らないし、ならない。

 

「だから俺は」

 

「私に嘘をついて楽しんでるんですね?昔のままです」

 

「ついてないって。だから、俺は命蓮じゃ」

 

「そうですか。尚も嘘を吐き続けると」

 

「だから嘘じゃないって。俺は命蓮じやない!」

 

「私の目の前に姿を出した時点でもう分かっているんですよ。私に見つけて欲しかったんでしょ?ほら、正直になって」

 

「違、違う!だからーえっと」

 

「やっぱり命蓮なんだ」

 

「命蓮さん…ならば聖のことは白蓮と呼ぶ必要がありますね」

 

「なんだ、姐さんの目に狂いはなかったわけだ」

 

「ぇ…」

 

「命蓮さん!!」

 

「ちが、ちがう…俺、命蓮じゃ」

 

「命蓮。良いんですよ、そんなに怯えなくても。人が怖いのでしょう?でも大丈夫。我々は皆妖怪です」

 

「私は元人間だけどね〜」

 

「一輪…まあとにかく、皆人ではないのです。だから怯える必要なんかありませんよ」

 

「そうですよ。ふぁぁあ」

 

「星、欠伸止めて」

 

「生理現象です!止めれません!」

 

「じゃあ止めるように」

 

俺は、命蓮じゃない。そのはずだ。そのはず。似てるってだけで名前まで変えられてたまるか。俺は命蓮じゃない。あ!マミゾウさんだ!この中では一番まともなマミゾウさんだ!!俺命蓮じゃないのに命蓮扱いされるって訴えたら良いんじゃね!?

 

「ぁ、マミゾウさん!」

 

「ん。なんじゃこれ?」

 

「助けてください、聖さん達が急に命蓮って」

 

「なんじゃそんなことか」

 

「…そんなこと?」

 

「のぅ、命蓮。自分が自分であるのか聞かれてるだけじゃと言うのに」

 

「え、待って。マミゾウさん?」

 

「命蓮。助けて、なんてものは普通お姉さん、少なくとも家族に言うはずだけれど…」

 

「命蓮さん。良い加減認めては?」

 

「命蓮はさぁ。ちゃんと自認くらいしなきゃいけないよねぇ?」

 

「違う、俺は命蓮じゃない。だから」

 

「命蓮。かなり疲れているようですね。昔みたいに添い寝しましょうか?」

 

「だから違いますって。俺は命蓮じゃない」

 

「命蓮じゃない…なんでそんなに反発するのですか?」

 

「逆張りの時期かのう」

 

「なんでそうなるの!?」

 

「そうなるから仕方ないじゃろうて」

 

「仕方なくない!」

 

「逆張り…?私の後ろをずっとついてきた命蓮が?」

 

「反抗期は誰にでも訪れるのじゃ」

 

「成程…」

 

あ、まずいなこれ。やっぱりこんなとこ居るべきじゃないな。逃げるか。逃げちまおう。逃げるぜ。唸れ我が足!!…あれ?なんか転んでね?あ、声でかいやつに足引っ掛けられたのか。成程ね。成程。で、逃げれるのかな。これ。待って逃げたいんだけど

 

「おぶっ」ゴツンッ

 

「逆張りと言うなら…譲歩的依頼法を使いますか」

 

「え?」

 

「命蓮。今日からは、お風呂も一緒に入りましょう」

 

「!?」

 

「これがダメと言うなら、今のまま。どうですか?」

 

「に、逃げ」

 

「選んでください」ガシッ




白蓮…弟戻ってきたただ!!!!!!!!!!!!やったたた!!
主人公…俺命蓮じゃーねし(反抗期)
と言う感じ。
こんな地味なやつが最終回で申し訳ない。
ノシ。
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