東方純愛小話   作:覚め

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藍様
たまに見返すんだけど…
他人の偉い偉いえっらっいっヤンデレSSを見てから見るから精神的に殺され


第186話

人里

 

「っ…?なーんかなぁ」

 

「どうしました?」

 

「いや〜小鈴ちゃん、なんか最近視線を感じるようになって」

 

「へ〜?私は感じないんですけどね」

 

そんなバカな。小鈴ちゃんの方向からですら視線を感じる。チラッと小鈴ちゃんの奥を見る。目はない。それどころか人がいない。小鈴ちゃんはよく変な本を漁っているが…その本の効果なんだろうかと尋ねようと思ったがやめた。霊力?とかそんなのがないから発動は無理らしい。

 

「つまり、何もない、誰もいないところから視線を感じる…それどころか壁に背をつけても視線を感じると!」

 

「そうなんですよ」

 

「心当たりとかは?」

 

「…いや、ない。出来る人に心当たりはあるけど、その人は忙しいが口癖の人だから」

 

「成る程…今のところはその人が最有力ということですね?」

 

「知り合いに元凶がいるのなら、まぁ」

 

「ふーむ…安心してください!この清く!正しく!頭脳明晰な私、及び文々。新聞にお任せを!」

 

「あ、はぁ…」

 

「なんとも言えない反応ですね!?ですが、まあ…とにかくお任せください!」

 

とにかくわからんが決まったからトイレや風呂、寝床以外は密着と言う奇妙な取材が始まった。が。数日続いたところで途切れた。途切れたと言うには少し変な終わり方をしたのだ。風呂に入ってあがったら何の跡も残さずに消えていた。文々。新聞はその日を区切りに最終号?を迎えたのだが。

 

「…怖いな、なんか」

 

「うーむ、変な奴だったな」

 

「変な奴って…ただの新聞記者でしょ?」

 

「そうか…まあそうか。」

 

「藍さんも変なこと言い出したなぁ」

 

「そうだろうか?」

 

「そうだよ〜?あの人まだまともだったじゃん」

 

「お前がそう言うのならそうなのだろうが…」

 

「ふーん?」

 

「しかし、密着数日にして突然の逃げ…根性がないな」

 

「根性って」

 

「ま、仕方ないと言う奴だな。相手が相手だ」

 

「え?知ってんの?」

 

「当たり前だろ。知ってるも何もこれは私がやっている」

 

「へ〜…?」

 

「全く、私についてなんだかかんだかうるさい奴だったよ。私がお前を見てなんの問題があるのか…邪魔ばっかりしてきてな。おかげで消すことになんの躊躇いも出なかったがな。

 

「?、?」

 

「どうした?私は今そんなに難解なことを言ったか…?」

 

「だって、消すって…」

 

「そのままだ。消したんだ。まあ、多少なりとも影響は出ただろうが…」

 

何か、何か俺はやらかしたんだろうか?藍は偉い妖怪で、俺は人里の人間。ただの人間。だからさらに恐ろしい。藍が俺を見る?なぜ、何故?何か言ったのだろうか??なんで文々。新聞の人を消したんだ?なんでそんなこと言ってこんな態度で…

 

「何?なんで?」

 

「そう。だって、あの人はただの記者で」

 

「良いか?お前は私が好きな人間だ。傾国とも呼ばれた私を惚れさせるなんて、すごい奴だなお前は」

 

「いや、そうじゃなくて」

 

「あ、そうだったな。すまん…それで、だな。惚れてしまったんだから近づきたくなるだろう?」

 

「はい」

 

「その後に相手を知りたくなるだろう?」

 

「まあ…」

 

「そこで私が編み出した監視方法を思いついたんだ。監視とは言っても…な感じだが。お前がいつ誰と話していて、誰がお前に近づきお前を狙っているのか。それを知りたかったんだ」

 

「へ、へ〜…?」

 

「それでその視線を不安に感じたお前はあの天狗に相談して解決してもらおうとした。」

 

「そうですね」

 

「私はそれが嫌で嫌でたまらなかった。」

 

「そうなんですか」

 

「あの天狗は…口に出すのも嫌ではあるんだが…お前を狙っているのが丸わかりだったんだ」

 

初耳だ。でもとりあえず逃げる用意はしておこう。襖に手をかける…ガッと開ける準備は良いな。その後は何枚もの襖を走って破るんだ。よし、良いな。うん。良いよ。流石は俺だ。とか思ってると少し話は進んだらしく、小鈴の話にもなっていた。小鈴まで消えるのか?と思ったがそうではないらしい。

 

「あれはお前のことを年上として慕っているだけだからな。別に構わん」

 

「そうなんでしたか」

 

「そうだ。ところで、さっきから襖に手をかけてるのはなんでだ?」

 

「あ、いや!?別に何も」

 

「まさか怖いのか?」

 

「えっ!?」

 

「…そうか。まあ、仕方のないことだ。妖怪は人に恐れられて当然だからな…」

 

「そ、そうですか。それでは!」グッ

 

「無駄だ。この部屋は私の力で密室にした。便利なものだよ、妖力は」

 

「えっ?えっ…開かない…」

 

「そして声は外に漏れない。良いだろう?私にとっても素晴らしいことなんだがな」

 

「ら、藍さん…」

 

「こうやって組み伏せても、博麗の巫女は当然として、襖一枚向こうにいる人間にすら声が届かない」

 

「うそっ、うそだ」ドンッ

 

「振動も無駄だ。外には漏れない。さて、どうする?無理矢理にでも暴れるか?四肢が何本飛ぶかわからないがな…」

 

恐ろしい。こう言う時にせめて『どうにかして逃げたいだろう?だったら…どうにかしないと、な』とか言ってくれると嬉しいんだが、何かおかしいし、それが怖い。何かショックだったんだろうか?それとも…まさか何か

 

「ふんっ」ゴギッ

 

「ぃあ!?」

 

「フフッ…良いんだ。別に恐れても良いんだ。私がお前に夜這いをしようとも、恐らく逃げ回るだろうしな」

 

「な、何すんのら」

 

「今から二つ選択肢をやる。ここから逃げるための選択肢と、ここで死ぬ選択肢だ」

 

「し、死なないと…?」

 

「死なないと…そうだな、妖怪になってもらう」

 

「えっ」

 

「どっちでも良いぞ。私は…そうだな。妖怪になってくれると嬉しいんだがな。お前が人間だった頃の皮で油揚げも作ってみたいし…」




藍様…大好き!大好き!でも伝えなーい!あれ、彼を狙ってる奴がいるな?死ね
主人公…怪異怖い!妖怪怖い!誰か助けて!巫女さぁん!え、友達の妖怪?あれは襲わないから…
的な。
友好的だからと言って襲わないわけではない。
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