東方純愛小話   作:覚め

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隠岐奈さん
隠岐奈さんのキャラいまいちわかんねー


第189話

人里

 

「誰だテメェ」

 

「誰だとは失礼な、友人だろう」

 

「そうじゃない。急に俺の家に入ってくる摩多羅隠岐奈なんぞ俺は知らないから誰が化けてんだって聞いてんだ」

 

「…摩多羅隠岐奈だが?」

 

むかつく。なぜこいつはあんな風にこちらを向かないまますらっと返してくるのだろうか。初めて出会った日からずっと部屋にいる。なんなんだこいつは。初めて来た時はもう逃げまくったさ。慧音先生に言った時はもう永遠亭送りだったな。

 

「…」

 

「さあ、早く食べましょう。冷めてしまっては美味しくないからね」

 

「何言ってんだ」

 

「?」

 

「何回言えばわかる?お前の作った飯に催吐薬が混ざってから食えねえんだって」

 

「だって、悪いのは貴方じゃない」

 

「は?」

 

「私が作ったお弁当」

 

「…あれか」

 

「あれを食べずに他の女の食べ物を口にしたの、貴方は。」

 

「大体、会って一日目の奴に造られた飯なんか食えるか!」

 

「そうか。そんなことを言うのか」

 

「当たり前だろ」

 

「…なら仕方がない」

 

「?」

 

「こっちに来い」

 

「うぇっ!?」

 

後戸の国

 

「けほっ!」

 

「私の国だ」

 

ナニイッテルンダコイツ。そう思って周りを見てみる。何やら変な空間…いや、何が変な紙がすげー張り巡らされてる。なんだ。何がある?地面っぽいところにはない、壁と天井っぽい奴に貼られてるだけ。遠いな…

 

「この紙が気になるか?」

 

「まあ」

 

「お前の写真だ」

 

「は?」

 

「苦労したんだ。お前に見つかる可能性をゼロにしたかったから全て後ろ側から…まだ途中だったんだがな」

 

「途中って」

 

「後は床に貼るだけだ。なんだが…貴方がうだうだ言うから、予定より早くになったんだ」

 

「嘘だろ」

 

「嘘じゃない」

 

「…隠岐奈」

 

「なんだ?」

 

「帰してくれ」

 

「嫌だ」

 

「なんでだよ!」

 

「そもそもここから出る方法は私の能力しかない」

 

「ならそれで出れば良いだろ!」

 

「私だけは出入りできるんだ。ここに貴方を入れるときは忌々しい妖怪の力も借りた」

 

「なぁ待ってくれよ隠岐奈。俺が何したって」

 

「私を惚れさせた」

 

「なんでそれだけで」

 

「私にとってはそれだけではないんだが」

 

「そうですか」

 

「まあとにかくだ。私ですら帰せないと言うのに、どうやって帰るんだ?」

 

「その忌々しい妖怪を」

 

「無理だ。だってあいつは私の物に触れない。触れたくないとも言っていたし」

 

「終わりだ」

 

終わった。この世の終わりとはこう言うことなのだろう。俺の感覚だと今世の終わりか?ただただ出れない。出口がない。そして隠岐奈が怖い。どうにかして逃げることもできない。困り果てた。まずい。まずいまずい。とてもとてもまずい。

 

「なあ」

 

「っ」

 

「怯えてるのか?…怯えることなど一つもないのだが」

 

「人の立場に立って考えてみろよ」

 

「そうだな…自分を慕っている妖怪に閉じ込められたと言ったところか」

 

「そうだ」

 

「何も怖がることはないが」

 

「お前がその立場になったら」

 

「相手がお前でなければ殺すが」

 

「そりゃなんでだよ」

 

「一方的に恋心を抱かれても気持ち悪いだけだろう」

 

「俺が今その気持ちだよ」

 

「私は神様だが」

 

「ああ言えばこう言うの最終形態かテメーは」

 

「何を言っているんだ…?」

 

「本当にわかんねー奴だな」

 

「ふむ…何を言ってるかよくわからないが、まあ良いだろう」グイッ

 

「ちょっ」

 

「私が朝のご飯から夜のお供までやるんだ。文句はないだろう?」

 

「ありまくりだが」

 

「…?私の容姿は美人の部類に入るはずだが」

 

「顔は関係ない」

 

「私はお前のためならなんだってする」

 

「中身とか尽くすタイプとかじゃなくて」

 

「何が良いんだ?」

 

多分何を言っても無駄なんだろうなぁ…多分何を言ってもそれになりきって来るんだろうが。どう足掻いても詰みだ。俺を出させてくれる女とか言っても多分あーだこーだ言って来るんだろうね!もう無理だどう足掻いても無理だ!

 

「…」

 

「ダンマリか…このままの私が良いと言うことだな。分かった」

 

「!?」

 

「じゃあ初夜を過ごそうか。安心してくれ、誰も入れないんだから」

 

「待て、待て!」

 

「…」

 

「待て、なん、なんだ、おい?初夜って…は?」

 

「夫婦としての初夜だろう?何を…」

 

「夫婦!?俺は結婚した覚えなんかねえぞ!」

 

「妖怪と人間での夫婦だ。今までに例がないから受け入れられないと思っていたんだが…人里に出したらすんなりと通ったよ」

 

「は!?」

 

「む、なんだその反応は…伝えたら良いぞと言ったのは貴方だろうに」

 

「いつ?」

 

「あれは2ヶ月前だったかな」

 

「…?」

 

「私が酒の勢いでプロポーズしたら…すんなりと受け取ってくれたのは貴方でしょう?」

 

「それは酒の席での話だろう!」

 

「酒のせいにするのか」

 

「あ、いやそうはなるんだが」

 

「それだったら…私も今からすることをこの酒のせいにしよう」ガシッ

 

「痛っ!」

 

「んっ…」ゴクッ

 

「!?っへぇっ!?ぅえっ!?」

 

こいつ酒を口移ししやがった!酒の勢いなんてもんじゃねーぞ…?お?なんかすげえ酔ってきたんだけど?それにその酒…よく知らない銘柄で…ぅえ?コケるし、なんか口移しでの一回だけでこんな…?何飲まされたんだ俺?

 

「フフッ。その顔も良いな」

 

「な、何?」

 

「良いんだ。初夜はお酒の勢いで全部忘れよう。明日の夜が待ち遠しいなぁ」

 

「ぅあ…」

 

「なんだその寝言は…可愛いなぁ。こんな感じだったのか…いつも酔わずに顔だけを見てればよかったかな」




いまいちわかんね隠岐奈さんのせいでなんか変になった
隠岐奈さん…大好きって伝えたら俺もって帰ってきたのに酒のせいにされた。じゃあ私も酒のせいにする
主人公…知らねえ!知らねえ!そんなこと知らねえ!!
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