ちなみに今回は純愛ではなくただのお話です。
飛ばせ…次回に純愛を置いてきた!
お花畑…でドカーンなわけないから
「…えいっ」パンッ
「なにをしているのかしら?」
「ここら辺いっぱい蚊がいるから叩いてる」
「あらそうなの。確かに邪魔ね…お部屋に入りましょうか」
「お邪魔しまーす」
…風見幽香さんって髪色変だなー…ちなみに俺は幽香さんの友人!恋人ではない!だからどうと言うことではない
風見邸
「んー…ていっ」パンッ
「まだいるの?」
「いるように見えてしまう不思議…」
「見間違いなのね。で、なんの用事?」
「最近新しいお花畑見つけたんですよ」
「あら、そうなの?早速行ってみましょうか?」
「でも場所が妖怪の山の近くだから」
「あなた人間でしょ?どうやってここに」
「なんか妖怪が集まらなかったから」
「運がいいのか悪いのか…」
「妖怪の山あたりだと…天狗がいっぱいだから」
「ああ、そう言うこと」
実を言うと一回しかまだ行けてない。とても綺麗な花畑だった。紫色した花が沢山ある花畑。とっても不思議だった。寺子屋にいる子供か俺は
「それじゃ、行きましょうか」
「はいはい」
妖怪の山付近
「ん〜…と。確かここら辺に…お、あったあった」
「あら?そんなところに抜け穴が」
「この中光ってんだからすごいんだよね」
「光?誰か管理してるのかしら…」
「とりあえず行ってみるしかないけど…」ゴソゴソ
「わかったわ」
…というか、幽香さんこれ体キツくないだろうか。俺よりも少し高いから頭を下げて歩くことになるけど…ていうかかなりでかいのになんで誰もいないんだ?
妖怪の山の中
「っと…あったー!」
「あらあら…これはタツナミソウね」
「タツナミソウって言うんだ…はえー」
「不吉な花だけど、想いが乗せられる美しい花なのよ」
「ふーん…花言葉はなんですか?」
「花言葉?花言葉は…『私の命を捧げます』だったわね」
「そうなんだ…重い」
「けど、一途な恋を表す花って考えると美しく思えてくるでしょ?」
「そう言うものなんですかねー」
美しく重い花…心無しかここにいると心が軽くなる…のは嘘だけど。こんなところで心が軽くなるなんて不吉な…
「フフッ…でも不思議ね。山の中…ましてや洞窟に花が生えてるなんて…ねぇ」
「不思議ですなぁ」
「かなり面白い所ね。ここは」
「ですねー…」
「それじゃ、帰りましょうか。ここにはあまり居たくないわ」
「はいはい…あれ、なんか奥に桜の木が」
「帰るわよ。ほら、潜るから先に」
「…ありがとうございます」
「それでいいのよ」
風見邸
「…あの桜の木、すんごい綺麗でしたね」
「ええ。確かに凄く綺麗だったわ。だから、早く帰るの」
「…なんで?」
「あの桜の虜にされてしまうと…ずっと通い詰めになるのよ?」
「へー」
「そう。それでいいのよ」ナデナデ
「撫でないでくれます?」
「あらごめんなさい」
この人…他人の恋愛に興味あるくせして自分の恋愛にはからっきしだよなぁ…なんだか差別されてる気分…多分本人的には無自覚なんだろうけど。
「…あ、そう言えばぺんぺん草も生えないって言葉あるじゃないですか」
「あるわね。それがどうしたの?」
「なんでぺんぺん草なんですか?」
「それはね…ぺんぺん草の花言葉が『あなたに全てを捧げます』って意味だからよ。つまり、何も無くなったってこと」
「へー…この言葉作った人はなんか不幸な目にあったのかね」
「そうなんでしょうね」
「…あ、もうそろそろ家に帰らなきゃ」
「そう…あ、ちょっと待って」
「え?」
「私もついていくわ。今まで考えてたけど、妖怪に食べられちゃうかもだから」
「わかりましたー」
…風見幽香さんとの帰り道って結構新鮮だなーって。人里まで送り届けてくれるんだと。妖怪は夜に活発化するらしいから仕方ないけど…結構名の知れた妖怪でも顔が割れてないから良いのか。なるほど〜
翌日 寺子屋
「せんせー!昨日すごい綺麗な桜の木見つけたよ!」
「…綺麗な桜の木?」
「うん!満開でずっと咲いてるような」
「最近は気温が10℃下回るのに桜の木?春の陽気を感じるな…」
「…そんな寒いっけ?」
「お前も十分厚着してるだろう。とは言っても10℃を下回っているのに咲いているのはおかしいな」
「不思議〜」
そして風見邸
「って先生が言ってたから」
「…良い?」
「何?」
「あそこは暖かいの。暖かいと、桜が春だと勘違いして花を咲かせる。これは虫にもよくあることよ」
「へー」
その時の幽香さんの顔はよく見えなかった。暖かいとそんなこともあるのかと一人勝手に納得していた。ただ、目の前に出されたコーヒーを無意識に飲んで、にがすぎて吹いたのは記憶にこびりついてる。
1週間後
「…幽香さん、これなんですか?」
「黒い薔薇よ。これを…頭にくくりつけておきなさい。可愛いわよ」
「可愛いとは失礼な」
「フフッ…ま、私に貰ったと言えばいいのよ」
「わかりました〜…で、花言葉は?」
「子供への愛って意味よ。まあ、貴方にはお似合いね」
「子供扱いしないでくれます?」
「良いのよ。大人になってから、子供がどれほど羨ましくなるかがわかるから」
「…へー」
「そう…そういうものなのよ。もうここに来ることはお勧めできないわね」
「?そりゃなんで」
「大人の都合って物よ」
「…はーい」
それからは言われた通り、一年に一度行くか行かないかくらいの頻度で通った。大人になってからあの時もらった黒い薔薇は萎れてしまったが瓶の中に入れてあると言うと嬉しそうにしていた。まあ、結婚したって言ったら落ち込んでたけど。そして季節は巡り数年経った春。
「…幽香さん、覚えてます?桜の木」
「妖怪の山の?」
「…あれ、なんであんなに綺麗に咲いてたんですか?」
「…残念だけど、教えられないわね」
「そんなぁ」
桜の木って死体の上に植えると綺麗に咲くそうですよ。
でも、仮にそうだとして埋める死体ってどこからでしょうか?
妖怪の山って結構妖怪がいますよね。その上タツナミソウもありましたね。
忠誠心ありそうだなぁ天狗達…
黒いバラの花言葉は調べてみてください。僕知らないんで