東方純愛小話   作:覚め

22 / 201
星ちゃん…
許して…許して…
忘れてたの…


寅丸さんと寝る人

 

命蓮寺

 

「…あれ、もしかして命蓮寺メンバーで男捕まえてないの私とぬえとマミゾウさんくらい?」

 

「うん、そうだね」

 

「ナズ、あなたいつ男捕まえたんですか?」

 

「前言っただろ。5話くらいに」

 

「誰も覚えてませんよそんなふっるい話!」

 

「はぁ!?」

 

おのれナズーリン許すまじ。

なにがとは言いませんが悔しいですね…魔女の宅急便見逃した時並みに悔しいです。

あの時録画してなかったし…

 

「…すいません、横いいですか」

 

「ああ、どう…誰ですか?」

 

「眠りたいんですが良いとこがなくてね。里を追い出されたばっかだし」

 

「…ご主人、チャンスだよ」

 

「なんでいきなりそういうこと言うんですかナズーリンは!いじわる!」

 

「ふぃー…あ、そうそう、お金。寝させてもらうお礼」

 

「…い、一万円…」

 

「一回寝るだけで一万円…」

 

「ま、寝させてもらうだけだから…おお、ちょうど良い。このタイルの上で寝させてもらう」ゴロンッ

 

「…って!そこねちゃダメです!馬が通りますから!」

 

「おうそれはやばいな…」

 

「逃げるぞ馬ぁ!」ヒヒーン

 

「まーってくーださーいよー!」ブロロロロロ

 

「…何あれ」

 

「同じ意見です」

 

「あれ見てると頭痛がしてくる。ご主人、私もう帰る」

 

「行ってらっしゃいです…疲れた〜」

 

「…そういやもう18時か」

 

「そうですよ〜…あ、屋根行きます?」

 

外の世界にある『らぶこめでぃ』には屋上で身体を焼くと聞いたので実践してみましょう。

…あれ、違う、お部屋でおねんねするだけだった。

まぁでも屋根の上も気持ち良いから問題なしですね!

 

命蓮寺の屋根の上

 

「風が気持ちー」

 

「そよ風ですね〜…そういえば聞いてくださいよ」

 

「おうなんだ愚痴話ですか」

 

「…さっき一緒にいた子、私より先に男捕まえたんですよ」

 

「男ねー…どう見ても妖怪なのに?」

 

「そうなんですよ。全くナズーリンのなにが良いんだか…私は認めませんよ!」バンッ

 

「あんたは娘の結婚に反対な親父かよ」

 

「だって!だって!何処の馬の骨かもわからない奴にナズーリンは任せられません!」

 

「しっかりしてそうだったけどねぇあの子」

 

「後単純に私より先っていうのが気に食わない!」

 

「私情じゃねえか」

 

「…良いですよーどうせ私は虎が化けた女ですから〜」

 

「…そういや気になったんですけど」

 

「?」

 

「虎が女になったとして、服着る必要あります?」

 

「毛皮とかがない状態は寒いんですよ。色々と…」

 

「…そういや名前聞いてねえや」

 

「寅丸星(とらまるしょう)です」

 

ていうかこの人なんでそんなこと聞いてくるんだろうか。

わからない…ま、良いか。こういうことに意味ないもんですから。

ナズーリンみたいに小賢しくなさそうですし…

 

「…明日またここで寝ようかな〜」

 

「おや、明日は雨ですよ?」

 

「ほんと?それだと…俺そもそも住む場所ねえや」

 

「…泊まって行きます?」

 

「良いよ良いよ。妖怪寺で寝たら呪われそうだし」

 

「まああながち間違いではないですね」

 

命蓮寺

 

「はーっはっはっはー!うわっと。一番風呂は俺のモンだぁー!」

 

「なにをー!」

 

ガララッ

 

「…一緒に入ります?」

 

「ちくしょぉぉおぉぉぉぉ!」

 

1週間後

 

「…彼、来ませんね。もうそろそろのはずなんですけど」

 

「?…ご主人、もうそろそろってなんでそんなことわかるんだい?」

 

「あ、たしかに」ズルズル

 

「おいやめろ宗介…」

 

「久しぶりだなぁ労基(ろうき)!寺子屋以来か!?」

 

「はぁ…まったく。変わっとらんなお前は…星さーん、屋根の上借りるぞー」

 

「えぇ!?」

 

「おやおやご主人、1日だけの関係のつもりだったのかい?」

 

「…名前で呼ばれるのむりぃ…」

 

「そんなんじゃ他の人に目移りしちゃいますよ。例えばほら、マミゾウとか。最近話してるの見たよ?(嘘)」

 

「え」

 

「あの人も気に入って」

 

「ナズーリン、それ、本当ですか?」

 

「いや、嘘だよ。でも、このままだと本当に」

 

「なんで嘘ついたんですか?」

 

「…ご主人?」

 

「なんで嘘をついたんですか?答えてくださいよナズーリン」

 

「いや、だってほら、本当に…」

 

「そうでしたか。わかりました…」

 

まさかナズーリンがそんなしょうもない嘘を吐くとは。

親が意外にも早く成長した子供を見る感じでしょうか?…やだ、親ってば私…

でも、悪い気はしませんね。フフッ…楽しみです

 

命蓮寺の屋根の上

 

「…で、なに?」

 

「お前こっから逃げたほうがいいぞ。そして2度とここの奴と顔を合わせるな。こいつら狂ってる」

 

「???なに言ってんだか…俺から見たらお前は羨ましいけどな」

 

「行くなら紅魔の館がいい。あそこは狂っていない」

 

「言った経験でもあんのか?」

 

「まあな」

 

それから時が流れ!時代は変わらず!紅魔館!労基のターン!

 

「…レミリア。雇ってくれてありがとう」

 

「あら、なによ今更」

 

「いいや?別に。感謝の気持ちを出そうと思ってな。我ながらよく出来たと思うよ」

 

「感謝を出すのにそんな勇気がいること?」クスクス

 

「必要だ。嫌な時ほどな」

 

「どういうことかしら?」

 

「特に意味はないけど」

 

「?…それならいいけど」

 

やれやれ。自分でもよく出来たことだ。

ここまで紅魔館にいることがバレないなんてな。ここ狂ってないとか言ってたけど宗介の奴…狂ってんじゃねーか…

ともあれ、これで一件落着だな。嫌な予感はするけど、思い過ごしって奴だろ

 

「ん、お客様ね」

 

「おやまぁ。そりゃ誰だろうかね」

 

「命蓮寺の人よ」

 

「え?」

 

「どうしたの?なにか不都合があるの?」

 

「いや、まぁ不都合しかないっていうかなんというか」

 

「…そう?」

 

「…胃がキリキリしてきた…」

 

「胃薬でも飲む?」

 

「最悪だ…どれくらい最悪かっていうと好きな番組の放送時間が変わって録画失敗した時くらい」

 

「随分と小さな最悪ね…で、なんのようかしら」

 

「…帰りますよ」

 

「帰る?どこに?彼の家はここ、紅魔館よ」

 

「なにを言っているんですか?拠り所は紅魔館でしょうが、帰る家は命蓮寺です」

 

…胃痛と共にやってきた星さんは多分、胃痛と共に去っていくのだろう。

ほら、外の世界の遊びみたいに、ピンクの色したボールみたいに…な。

上で行われてる花火大会は気にしないほうが身のためだな。

 

「…宗介…あの野郎古い情報は古いって言わなきゃわからんだろうが」

 

 

 

 

 




レミリアちゃん…ごめんね…
なーんて知るかよ!ハッハー!
示村宗介くんには感謝しないとね!
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