東方純愛小話   作:覚め

27 / 201
前回の続きなんてなかったんだよ。
そう、それは元からなかったんだよ。
元はなくても次から出てくる可能性はあるんだよ。
要は純愛なんだよ


小町と酒売り

 

人里

 

「…まずい!」

 

「安い酒がうまかったら不条理だよ!」

 

「でもさ〜…上司の愚痴のお供にすらなりゃしないじゃんかこれ」

 

「小町…俺にそれ言っても仕方ねえよ…」

 

「高い酒!タダで!」

 

「無理だ!!」

 

何言ってんだよこの客。常連で友人ではあるが客としては面倒な奴だ。ここ居酒屋じゃねえんだよ。呑み所なんだよ。

 

「…ちょいちょい」

 

「どした?」

 

「こっち来て。こっちこっち…」

 

「いい加減にしてくれよそろそろ眠れなくなるからよ…」

 

「ひっひ〜…ぱふぱふの刑!」パフパフ

 

「ブフッ!?けほっけほっ!?あぐっけほっ…何してんだお前!?てか離せ!畜生眠た過ぎて力が入らねえ!」

 

「このままアタイのおっぱいで締め付けてやんよ…」グググ

 

「あ〜死ぬ〜!やめろ!俺ドギマギしちゃうから!やめろって言ってんだろうが!」アッパー

 

「ほがっ!?」

 

翌日

 

「なあ…」

 

「ん?どうした小町。なんかあったか?店はまだ開店時間前だが」

 

「私昨日酒飲んでからをよく覚えてないんだが何した?」

 

「ぱふぱふしてた」

 

「何を?」

 

「俺の頭」

 

「…え、なにそれ…私知らない」

 

「記憶にねえならそういうこったろうよ」

 

それにしても最近ストーカーに悩まされてる。しかし小町に言うと面倒なことになりそうだから言わない。ものすごくだるそうだから。

 

「…お、キタキタ。今日のルパン○世は…」

 

「名前もろで出してくるね」

 

「ルパンと峰不二子の関係がとうとうわかるのか…?」

 

「え、そうなのかい!?」

 

「…俺も峰不二子になりてーなー」

 

「怪盗に盗まれるのを御所望かい?」

 

「ハニートラップって奴」

 

「んな馬鹿な」

 

失敬な。馬鹿ではないぞ。多分だが。丁度いい575が出来た…小町作にしといてどっか飾るか

 

「あんた今嫌な考えしてないだろうね?」

 

「しとらんわ」

 

それから数日後

 

「はい妹紅さん、これね」

 

「…なんで妹紅にだけ」

 

「何羨ましがってんだか。昨日渡したろうに…」

 

「そうだったか?ま、良いか。あと、布団は二人用だと寝る時に余裕ができるんだってよ」

 

「あ?布団は二人用?知らんがな…」

 

「あとは…金運をあげたいなら西だよ」

 

「あ、マジで?」

 

「そうだよ。スゲェだろ」

 

「いや、なんで俺の部屋の間取り知ってんの?」

 

そう言うと、なんだかその場の空気が凍りつく。妹紅さんでさえ凍りついた。妹紅さんは「乙女話」なるものをしているらしい。

 

「…うわっ」

 

「zzz…」

 

「ノリノリだったのに寝てる…!?」

 

数ヶ月が経ち

 

「…最近、ストーカーに遭ってるんだ」

 

「ストーカー被害?自意識過剰だろ」

 

「そうだといいんだけどさ。視線の先には誰もいないって言うのがあったし」

 

「おーそりゃ怖い。死相でもそろそろ見えてくるんじゃねえか?」

 

「やめろ縁起でもない…」

 

そして数年が経つ

 

「…お、小町。今日も不味い酒飲むか?」

 

「ばか言え。そんな冗談、もう言えないだろ」

 

「んぇ?」

 

「お前、死相が出てるぞ」

 

「死相が…ってことは俺ってもうすぐ死ぬってこと?」

 

「ああ。そう言うことだ。しかも病気でも寿命でもない。殺されて死ぬんだ」

 

「殺されて…ねぇ。殺されて死んだらこの店どうすりゃいいんだか」

 

「そこでだ。あんた、あの世であたいのサポートやらないか?」 

 

「サポート?…やめとく。他人をサポートする歳じゃねえよ」

 

「競技だったら舞台裏の人間になってる歳だろ」

 

「…そう?」

 

「ああ。ま、常人基準だけど。で、サポートしてくれたり、すんのかい?」

 

「サポートね。やめとくよ。辞退する…俺は小町を支えきれないからな」

 

「…じゃあせめて隣にいるってだけじゃ」

 

「それも無理だ。死んだらさっさと閻魔様の裁判受けてどうにかなんのさ」

 

…て言うか小町はなんでこんなことを聞いてきたんだ?死んだあとなんてどうでもいいだろうが…不味い酒でも飲むつもりかてめー

 

「それじゃ、今日あんたの顔に死相が見えたのは当然だったな」

 

「…は?」

 

「時間が経てば経つほど死相がわかりやすくなるんだ。お前は1番わかりやすくなってる…かっこいいよ」スッ

 

「…おい、小町、なんだその構え…おまっやめ」ザシュッ

 

「…こいつの魂、泥棒しちゃったけど…ま、いいか。プリンス…違うな」

 

テレビ<ルパンルパーン!

 

「…!プリンセスは頂いた!それじゃ、こっちに来い」

 

「…あ…」

 

「うわっ…魂ないのになんで生きてるんだ…?」

 

「こ…じょう…」

 

「根性かい?そりゃすごいな。さて、さっさとあの世に行くぞ」

 

「待って…」

 

「誰が待つもんだか。行くよ、愛しい旦那さん?」

 

「あ…だ…な…?」

 

「魂でほしゃべるな。さて、さっさと寝かせてあげますかぁ!」

 

この後裁判所では一人の死神と一人の人間が消え去り、その場に勝ったメモから部屋の持ち主が犯人ではという人間がいたようないなかったような。

 

 

 

 

 




お参り様の
墓参り
多分これも次がある。
行き詰まったら出す
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