青娥さんに寝取られそうな性格だもんねあの人
華扇宅
「…あのね。俺自身動きたいわけよ。こう…パーッ!と。拘束とけりゃ動くのよ」
「???何を言っているんです?邪仙に毒されてはいつしか気がつけば青娥の元に…なんてこと、あったら」
「やめろ怖い」
コンコン…と、なんか変なノック音がする。ピザでも頼んだのだろうか。まぁなんだか知らんがそれに出るはずだろう
「はいはい…」
ほら出た。あとこの拘束キツイ
「…もうこれただの恐怖だよ…ああ怖い怖い。人間ってのは怖いし仙人も怖い」
玄関
「青娥…なぜここへ?」
「あら…ここには美しい殿方がいると思ったのだけれど…?」
「あなたは自分が好きなのでしょう?早く人里へ行って男でも捕まえてくれば良いじゃないですか」
「返す言葉はないけど…退いてもらえる?」
「なぜ退くのです?目的を言いなさい」
「美しい殿方を見つけに…」
「そんな殿方、居ませんよ」
その頃居間
「うわっなんだお前びっくりした…」
「青娥に頼まれてきたぞー…縛ってるやつを取ればいいんだな?」
「あ、ああ。それ頼む」
「よーし…あぐっ」バクバク
「…食べるねぇ…」ヒキッ
「ぷぅ…よーし、じゃあ脱出するぞ」
「おう。そりゃありがたい」
…ところでこいつ、俗に言うキョンシーだよな?それに青娥…あの噂マジだったのか。まぁ助けてくれるなら誤差だよ誤差
「こっちこっち」
「あ?そっちは玄関だろ」
「青娥が連れてこいって」
玄関前
「帰りなさい!」ガララッ
「…やっぱり気がつかないものなのね。芳香ちゃんよくやったわ〜」ナデナデ
「お〜」
「あのままあそこに居たらブクブク太るところだった…」
「フフッ…やっぱり?それじゃ、人里に戻りましょうか」
「はいはい…」
その頃華扇宅
「さて…すいませんね…いない…まさか青娥…!?」
人里
「ありがとうございました」
「良いのよ。それより、今度は本物の二万円。まぁ今月はバイトもあまりできなかったでしょうから、これで凌いでね」
「何から何までありがとうございます…」
「…それじゃあね」
「はい。また今度」
…青娥さんがあそこで助けてくれなかったら普通に太るどころか飛び方を忘れた鳥になるところだった…あぶねーあぶねー。
「…さて。バイト先の店長に謝りに行かなきゃな…」
どっかのうどん屋
「店長〜」
「うぇ!?お前どうした!?そんなオンボロな服装で!?」
「仙人に捕まって拘束されてた…やっぱり束縛の強い女は嫌だね〜」
「そ、そうか…それなら仕方なかったか。お前がいない間に仙人様が訪ねてきてよ。あのー…ほら、巷で邪仙って呼ばれてる奴」
「ああ、青娥さん?」
「まー名前は知らんが…その人が行方不明だって言ってきたからさ。クビは繋がってるぜ」
「あともうちょっとで切られるところだったんですか…青娥さんに感謝だな」
「とにかく、お前誘拐されたのかは知らんが今月は様子見ろ。一応五千円出しとくから」
「…その件なんですけど青娥さんから二万円ほど」
「お前あの人に世話になってばっかじゃねえか!?」
は、反論できん…でも急に大食い仙人様に攫われたんだ色々と甘えるのは許してくれ…
「…ってわけでうどん一杯」
「客としてきたのかよテメー!」
「許してくれよ…今日朝飯食う時アーンされながら食ったんだぞ?うどんの食い方忘れてるかもしれねぇ」
「親鳥に世話になりっぱなしの鳥かよ…ま、少し待ってろ」
「ありがとさん…」
その頃主人公宅
「…さて。彼がうどん屋に行ったのは分かってるから…フフッ。いけないわねぇ鍵も掛けずに不用心で…良い匂い…♪」
「青娥〜新しい服持ってきたぞ〜。でもどこで使うんだ〜?」
「あらありがとう。それじゃあ…これ、もらおうかしらね。彼の下着…良い匂いだわぁ…」
「…青娥きもい」
「まぁひどい!?」
うどん屋
「!?」ブルッ
「はいお待ち!…どうした?」
「あ、いや…なんだか寒気が…また拉致られるんじゃねえだろうな…」
「やめろ縁起でもない」
そういえば家の鍵閉めてきたっけ…まぁ多分閉めたんだろうな。鍵が鞄にあるし…ま、多分大丈夫だろ。
「にしてもなんでこんな寒気が…美味い」
「誰かに噂されてんじゃねえの?」
「そりゃくしゃみだよ店長」
「ん?…そうだったな」
「もうボケてんのか?」
「ハッハッハッそんな馬鹿な」
「…店長、永遠亭に行くなら寺子屋の先生に頼れば行けるよ」
「だからボケてないってば」
「…ごちそうさまでした!お代は確か…380円だったか」
「お粗末様でした」
「んじゃまたー」
さてさて家に帰って鍵が閉まってるかどうかのチェックだ。閉まってたら良いんだがな…
「鍵閉めたかどうか…チェック!」スカッ
あ…
ガチャッ
主人公宅
「え?」
「…え?」
「青娥さん、何やってるんです…?」
「え、いや、な、なんでもないの!この大量のお洋服も、なんでもないのよ!そ、それじゃあ!」アセアセ
「青娥〜待って〜」
「…え、なんだったんだ…?結構散らかってるし…泥棒…?」
「あ、誤解されないように言っておくと、鍵が空いてたから入ったのよ!」
「あ、はい…」
「それじゃ、今度こそ!」
「…な、なんだったんだよ今の…」
数日後 うどん屋
「ってことがあってよ」
「お前それストーカーされてね?」
「…んな馬鹿な。俺の家の扉開けて奥へ踏み込んだ時に俺が開けたんですよ。男物の服だって、青娥さんなら多分夫さんもいるんじゃないですかね?」
「確かにそう言われればそうなんだが…なぁ」
ガララッ!
「…ようやく見つけましたよ…!」
「は…?」
「ストーカー第一号だ喜べ」
「これじゃまだ青娥さんに叩かれた方がマシだよ」
あんな俺自身忘れてた回を思い出すことになるとは…