東方純愛小話   作:覚め

31 / 201
ちゃんと純愛です


勇儀とボーイフレンド

 

地底

 

「…なぁ萃香」

 

「ん?なんだ勇儀」

 

「私さぁ…最近耳に入ってくんのがボーイフレンドって言葉でよ。意味知ってるか?」

 

「ボーイフレンド…ボーイ…フレンド…!専用の酒注ぎ係ってことだろ。ちょうど一人いるし」

 

「ああ!」

 

その夜

 

なんで今日も俺が酒注ぎになっているんだか。

話は少し聞いたがボーイフレンドの意味すら知らないのにこの四天王は…

ってあれ?もうこの樽無くなってやがる。もう一つ運ぶか。

 

「そんじゃ、もう一樽運んできますね」

 

「おう!任せたぞ私のボーイフレンド!」

 

「ブファッ!?」

 

「えぐっ…!ブフッ…本当に知らないんだ勇儀…w」

 

「…萃香さん、殴りますよ」

 

「お前のパンチなんて屁ですらねごっ」バゴッ

 

「顎なら効くだろ」

 

「…酒をください」

 

「アルコール切れ!?」

 

「とっとと1樽持ってこーい!」

 

「はいはい!」

 

酒蔵

 

「…テキーラはこれだな。水割りとかにして飲むもんだろ普通…頭いかれてんなほんと」

 

「お、勇儀姐さんのお相手じゃねえか。羨ましい」

 

「萃香さんに聞けば大体が分かるよ…とりあえずこの酒萃香さんに」

 

「ん?…これ、やっちゃダメな酒じゃ」

 

「良いんだよ。萃香さんなら多分大丈夫だ」

 

「…そうか?」

 

宴会

 

「あい姐さん1樽…」

 

「おー!サンキュー!」

 

「…ところで」

 

さて。ここからどうやって話を切り開こうか。

勇儀姐さんちょっと面倒な酔い方してるから後にしようかな。

いや、でも流石に言わないとかーなーりーまずい。

 

「ん?どうした!?」

 

「ボーイフレンドってどんな意味か知ってます?」

 

「え?お前みたいな奴だろ?」

 

「はぁ…良いですか?ボーイフレンドってのはですね。男の恋人って奴なんですよ。わかります?」

 

「ぇあ?どう言うこっちゃ!」

 

「ですよね!」

 

「私は酒注ぎ係のことだって萃香から聞いたぞ!」

 

「…萃香さん、このお酒を一気飲みで!」

 

「あたぼうよ!」ゴクゴクゴクゴク

 

「…やっぱり萃香さんか」

 

「あぐぅわっおぎっ…あがかあぁぁぁぁあぁぁぁあ!?」

 

「お、俺じゃなくて!勇儀姐さんの酒注ぎが!」

 

「てめぇぇえぇぇぇぇえ!」

 

「自業自得だバカヤローが」

 

「私の酒飲み係に何してんだお前!」バチコーン

 

「ほばっ!?」ズゴッ

 

「そろそろ引っ越そうかなぁ」

 

流石にずっとここにいては死ぬ。

肝臓が死ぬ。胃が死ぬ。膀胱が死ぬ。とりあえず頭も死ぬ。

俺もできれば鬼に生まれたかったけどちくしょー。アルコール耐性高すぎんだろっつの。

 

次の日

 

「…そういやお前からなんか聞いた気がするんだけどなんだっけ?」

 

「ボーイフレンドの本当の意味ですよ。姐さんが昨日ずっとボーイフレンドボーイフレンドって言うから心臓が爆発するかと思いましたよ」

 

「ふーん。で、本当の意味ってなんだ?」

 

「男の恋人って奴ですよ。たしか」

 

「は?」

 

「…だから、男の恋人だって」

 

「え?え?…萃香殴りつけて来る!」

 

「いってら〜…さて。姐さんが散らかしていった書類、片付けるかな…」ガサゴソ

 

「…ここに隠れてるのバレてないよね?」

 

「バッチリバレてますとも」

 

「萃香テメェ!」バゴォッ

 

「おぼぁっ!?」

 

「…嫌だな。仕事中に後ろで騒がれるのは…」

 

「勇儀!あんたねぇ!何すんのさ!」

 

「テメェ私に嘘ついたな!鬼は嘘が嫌いだとか言ってたくせに!」

 

「嫌いでも嘘付かない訳ではありませーん!」

 

「てめぇぇえぇぇぇ!」

 

「…今日の晩御飯はカレーかハンバーグかチキンか…」

 

「待った!ハンバーグで!」

 

「はい了解ね姐さん」

 

「…それをボーイフレンドって言うんだよ」

 

「んなぁ!?」カァァァァ

 

「…んじゃ料理始めるんで戦うならどっか行ってください。厨房巻き込んだら刺しますよ」ギラッ

 

包丁<スタンバイOK!

 

「ごめんなさい…」

 

「勇儀…尻に敷かれてるんだな…」

 

「えっと…そうそう。勇儀姐さん玉ねぎ買ってきて」

 

「あ!わ、わかった!」

 

勇儀姐さん幻想郷最速よりかは劣るけど速いからお使いが楽ちんだ。

今心の中で小学生レベルの下ネタダジャレ思いついたやつは出て来い俺が殺す

というよりどうやって過ごせばあんな怪力パワーが手に入るのか。羨ましい

 

「…萃香さんも、居座るだけじゃダメでしょ」

 

「ヒェッ」

 

数時間後

 

「ごっはん!ごっはん!」

 

「はい勇儀姐さんビッグハンバーグ。萃香さんはハンバーグ」

 

「…量が圧倒的に少ないんですけど…」

 

「嘘ついた罰です。それでは…いただきます」

 

「いただきまーごっがっ」ガツガツ

 

「頂きますくらい言えよ…」パクパク

 

「萃香さんもね」

 

食後

 

「はいお皿はこちらに…なんで抱きついて来るんですか勇儀姐さん」

 

「いやぁ悲しくてなー」

 

「なんですか。虚しいから夜の酒ですか?」

 

「いやぁ…お前にそういう目で全く見られてないっていう事実がさ」

 

「…?何言ってんだか。ほら、終わったなら皿をこちらに。萃香さんもね」

 

「りょーかい」

 

「ひでーなーお前〜」ギュッ

 

「抱きついたままだと結構重いから退いてくれます?」

 

「はっきり言ってすまんかった」

 

「分かればよろしい」

 

その次の昼!

 

「…何調べてるんですか?」

 

「好きな男をとっ捕まえる方法」

 

「へー。相談なら乗りますよ」

 

「いや、対象に相談するのはダメだろ」

 

「…ん?」

 

「あっ…」カァァァァ

 

「…俺?」

 

「あー…まー、うん」

 

「それなら心配ご無用ですよ」

 

全くなんだよこのギャルゲーのような勇儀姐さんは。

勇儀姐さんじゃなくて勇儀姐たんだよ。まったく…可愛いなぁおい!

 

「え?そりゃなんで」

 

「…何故でしょうね!ハーハッハッハッ!」

 

「うぇ!?教えろ!教えやがれ!」

 

「嫌ですよ〜!」

 

「じゃあ浮気してやる」

 

「私が認めますので私の浮気もお認めください」

 

「やっぱ嫌だ!浮気しないから浮気しないで!」

 

…まだ付き合ってすらないと思うんですけど…

 

 

 

 

 

 

 




ちゃんと純愛でしたね。ね?
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