東方純愛小話   作:覚め

34 / 201
頭から落ちる。
すると、頭から地面にぶつかる。
すると、頭は高さにもよるがガラスのように砕ける。
その様はガラスのように美しくない。赤く染まっている。
前の妖怪の山のお話とは世界線が違います


守矢と博麗

 

守矢神社

 

「おい、早苗…こりゃなんだ」

 

「?宴会で酔い潰れてしまったあなたを介抱した結果ですけど?」

 

「あれか。酒か。そりゃ悪かったな」

 

「良いんです良いんです!気にしなくて良いんです!」

 

「あ、ああ…そうか?」

 

さて、早苗さんにお世話になったところで帰るか。というか帰るところ博麗神社なんだけど

 

「そんじゃ、帰らせていただきます」

 

「え?」

 

「また明日〜」

 

「待ってください!」

 

「っ!…なんだよもう。びっくりしたなぁ」

 

「帰るなら守矢神社でしょう?なぜロープウェイに向かうんですか?」

 

「は?そりゃお前博麗神社ぎっ」ガシッ

 

「なんで博麗神社なんですか?」ググッ

 

「ちょっ首が…!」

 

「え?あ、ああすいません!」

 

「けほっけほっ…」

 

「それじゃ、戻りますよ。お家に」

 

どうなってんだ?早苗が急におかしくなって…昨日の宴会を思い出せない。クソッ酔った珍事なんて覚えちゃいねぇ。

 

「ま、待て!俺は、霊夢と一緒にくら」

 

「は?何を言ってるんです?あなたは私と暮らすんでしょ?」

 

「待て、頭が追いついていかなっ!?」

 

「…まさか、覚えてないんですか?」ブンッ

 

「いだぁっ!」バシッ

 

「酷いです…流石に私でも怒り心頭ですよ…!」

 

「ま、待て!待ってくれ!」

 

「嫌です待ちません!」

 

「そもそもお前んとこ二人神様いるだろ!?」

 

「その件は大丈夫。納得してもらいましたから」

 

「は…?」

 

「私、交渉術は人一倍でしてね。納得するどころか背中を押されましたよ」

 

「ど、どういうことだ?」

 

思わず尻餅ついた。なんの因果でこうなったのだろうか。酒に弱いせいだろうな。だとすれば…霊夢じゃなければ近くの…霧雨か…

 

「あのお二人、実はかなり寛容なんです。だから、色々と話がしやすくて」

 

「ちょっと、待ってくれ。俺はもうここに住むことが」

 

「確定事項ってやつですよ。ほら、行きますよ」グイッ

 

「んな!?」

 

その頃博麗神社

 

「?…!?あいついなくね!?」

 

「どうしたのよ魔理沙…あら、本当…うぇっ!?」

 

「あいつ以外は…早苗がいない!」

 

「それじゃあ守矢ね」

 

戻って守矢神社

 

「…なぁ、なんで押し倒されてんだ俺?」

 

「それ、言います?恥ずかしいなぁ…」

 

いや、言ってることがよくわからんぞ?んん?守矢神社内部で何が起こってんのさ。周りから見られるの上等なところで何すんのさ早苗さんは

 

「…ところで、立てますか?」

 

「え?あれ?おっかしいな」

 

「ああ、立てないのが普通です。何もおかしくありません。右手だけですよ。今動かせるのは」

 

「は?」

 

「おーい!誰がいるんじゃないの〜!?」

 

「…チッもう来たか」

 

「あ…れ、霊夢!たすげっ」

 

「そっちね!」

 

「…もう、声出しちゃダメじゃないですか。ほら、めっですよ。口閉じて、ほら」

 

「あぐっ…や、やめ」

 

「早苗!」

 

「…全力勝負、でしょうか?」

 

「もちろん」

 

「けほっけほっ…!」

 

「ああ、大丈夫ですか?私の」

 

「大丈夫!?早苗によほど酷いことされたの!?」

 

「いや、ただ咳き込んだだけで…」

 

「…邪魔ですよ」

 

「あんたがよ」

 

「…あ、これやべぇな」

 

そして次の瞬間、俺は二人の神によって保護されていた。死なないようにしてくれるのはありがたいが、何しろお前ら二人の目が怖い。ハイライトオフしてやがる。

 

「…大丈夫かい?随分と弱ってるようだが…」

 

「神奈子ってば性格が悪い。さっきまで見てたでしょ?」

 

「おう、そうだったな。そういう諏訪子も見てただろ」

 

「あ、バレてた?」

 

「上…」

 

「上?ああ、気にしなくても大丈夫。私たちも加勢しに行く」

 

「流石に3対1はきついでしょ」

 

数分後

 

「はぁ…はぁ…」

 

「私たちが負けるなんて…」

 

「これであの人は…」

 

「やっべ、もうそろそろ冬眠の時期なの忘れてた…」

 

「やっぱ負けてるじゃんか…お、動ける。えーと…間に合えい!」ダッ

 

「うわっ!?」

 

「…羨ましい」ギリッ

 

「早苗、大丈夫か?えーと次は神奈子さんで…取ったど!」ガシッ

 

「役得役得」

 

「次に諏訪子さん!」

 

「冬眠の時期一緒に寝てくれ」

 

…あれ、もしかして俺偽善でよくないことしちゃいました?早苗や神奈子さん、諏訪子さん悪化しちゃいました?

 

「なんで…なんで負けた側が得してんのよ!」

 

「っ!?」

 

「あんたは景品!買った方の物!なのに!なんで負けた方を大事そうに持ってるの!?」

 

「えっと、霊夢さん?」

 

「ハァ…ハァ…!このっ!」グサッ

 

「…え?」

 

「れ、霊夢さん、それは、それはダメじゃ」

 

「フーッ…あんたがいけないのよ!景品のくせして!」グリグリ

 

「いあっ!?あえ、やえ、やめて!」

 

「れ、霊夢さん!それ以上は流石に」

 

「負けた奴は黙ってて!」

 

痛い!痛い!抜こうにも抜けない!飛んだ地獄だこれは!クソが!…と叫びたいが度胸が足りん。口からは痛いやめてしか出ない。パニック状態とはこのことか。

 

「あんたが…あんたが…!」

 

「いつっ…あうっ…抜けた…」

 

「景品なのに…ようやく手に入れられると思ったのに…!」

 

「れ、霊夢…?」

 

「本当に…あと少しだったのに…!!」

 

「いたっ…霊夢、永遠亭に」

 

「それじゃあ意味がないのよ!」

 

「霊夢、お前なんだからヒステリックに」

 

「霊夢さん!冷静になりましょう!?」

 

「私は冷静よ!」

 

「冷静なんかじゃありません!」

 

「っ…」

 

「なんで勝った方が冷静じゃないんですか!?普通、負けた方が」

 

「…」チーン

 

「!?大丈夫!?ごめんなさいね!ごめんなさい!永遠亭に連れて行かなきゃ…!!」

 

「…まさに嵐のような人間ですね…」

 

「多分、まだあいつが絡む争い続くぞ」

 

「え、マジですか?」

 

 

 

 

 

 

 




最後主人公ちゃっかり気絶してんじゃねえか
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。