東方純愛小話   作:覚め

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きっと笑顔の素敵なこの人を許してよ そしてもう一度


狐と男 1

 

人里

 

「…りゃ、久しぶりだねにとり」

 

「ああ、暫くぶりだね」

 

「とは言ってもなんで人里にいるのかな…ま、良いか。ほれ、約束の品でも取りに来たんだろ?」

 

「おお、さんきゅ。私が関わるとあの隙間妖怪絶対外の情報出さないからね」

 

「…俺、バレたら度叱られるんだがなぁ」

 

このカッパ、毎回毎回ありがとうと言うが、それを言うくらいならなんか奢って欲しいくらいだ。八雲紫に頑張って気に入られてるのを見られて抵抗したら云々で。叱られる程度じゃ済まないだろうなぁ…逃げ切れたら良いな(切実)

 

「で、金だが」

 

「はい、これ。いやー助かってるよ。もちろん、言ってないだろうね?」

 

「外の風景を見てみたいって言ってるよ。多分、バレてると思うぞ?」

 

「大丈夫大丈夫!」

 

「何が大丈夫なのか30字以内で説明して欲しいわ」スッ

 

「ぁ…幻想郷に貢献したら何事もなく済まされるかなって思ったんですよ」(30文字)

 

「良くない!」バシィンッ

 

「…にとり、これから俺を利用しようとするのやめてくれるか」

 

「うん…流石にやめないと色々ときつい…」

 

「まったく…」

 

「で、八雲さんは何故ここへ?」

 

「ああ、そうそう。今日、藍が来るから」

 

藍ってことはあの黄色い狐の妖怪か。雰囲気がなんとも言えんあの人かぁ…死ななきゃ良いけど

 

「待ちたまえ!それ、私も同席して良いか!?」

 

「だめよ」

 

「なんで!?」

 

「ほんと、お前そう言うところだぞ」

 

とりあえず忠告はした。どうなっても知らんぞと言う意思だろう。俺も知らん。

 

「紫様、何故わざわざそんなことを…」

 

「こんにちはー」

 

「…って!あっちだって連れてきてるじゃないか!別に良いだろう!?」

 

「良くないわよ」パシッ

 

「うっ…待ってなんで俺今叩かれた?」

 

「助けを求めなかった罪」

 

「…????」

 

そして数時間後…夜!ちなみににとりさんは退場してもらいました。

 

「…藍さん、これとかどうです?」

 

「うーむ…味は良いのだが…いかんせん色と形が…猫のフンに見えて」

 

「それは言わないでくださいよ!?」

 

「だいたい、紫様の食卓にトンカツなんて卑猥なもの、乗せれるか!」

 

「知らんよ!」

 

「…それに、美味いのが余計イラつく」

 

「お粗末様でした」

 

「女子力高すぎて私の自信がなくなる」

 

「いやいや、そもそもの話いきなりきてお料理会とか言ったの藍さんですからね?」

 

「むぅ…」

 

「まったく…」

 

それから数日が経ち

 

「…え?また来る?」

 

「偉く気に入られてるわね〜」

 

「今後ともご贔屓にと言いたいですけど、料理屋じゃないんで頻繁に来るのはやめてもらいたいですね…」

 

というか料理にあれだけ文句言っといてまた来るとかどんな神経してんだ藍さん…やべえ奴だなオイ。まだ式の式って肩書きの子の方が健気で可愛く見えたぞ?

 

「…それで、何か言いたいことはあるかしら?」

 

「来るならせめて夜にしてくれとだけ言っておいてください」

 

 

「来たぞ」

 

「」イラァ

 

「ほれ、稲荷寿司作れ」

 

藍しゃまの尻尾<ブンブンブンブンブンブン

 

家具達<ちょっと何この尻尾クソ痛い!

 

「…我慢してくれ、俺の家具達…」orz

 

「もうそれ死語だぞ。ほれ、作らんか」

 

「材料は」

 

「ちゃんと20人分、作れよ?」

 

2時間後

 

「…俺今日夕飯どうしよっかなぁ」

 

「別に良いだろうが一食抜いたところで」モグモグ

 

「…食われながら言われるとすんごい腹立つ」

 

「…そうか?」

 

「米粒付いてますよ。俺がもらいますけど」ヒョイッ

 

「まるで恋人のような距離感…だ…な…」

 

「なんですか急に恥じらいを持って。こちとら食欲が稲荷寿司に持ってかれましたもん」

 

「…こっちは意識してるのに…」ボソッ

 

「何か?」

 

「いや、別に」

 

…はて何か言っただろうか。問い詰めたいが流石にそれはやめよう。藍さんの目が問い詰めるなって感じの目だ。

 

「ん?何してんすか藍さん」

 

「いや、殿方はこういうところにいかがわしいものを隠していると紫様によく言われていたのでな」

 

「…ベッドの下は定石だから流石に隠さんよ…俺なら本棚の裏くらいに」

 

「なるほど」ススッ

 

「ちょっと待ってくださいよ藍さん!?」

 

「…これはなんだ?風俗物語?ん?どういうことか説明してもらおうか」

 

「ひゃい…」

 

それからみっちり怒られました。おこだてませんように…て言うかなんで持ってたらだめなんだよ…

 

「〜♪」

 

「なんで気分が良いんだか。あれっすか?俺が擬人化とかが好きだからっすか?」

 

「そんな馬鹿なことがあるわけなかろう」

 

藍様の尻尾<喜びの舞

 

「うわっふうわっふ…あっぶねもう少しで尻尾に塗れるところだった」

 

「ん?」

 

「なんでも?」

 

コンコン

 

「おーはいはい…あ、小町か。久しぶりだな〜酒でも飲むか?」

 

「いや、違うんだが…」

 

「???」

 

「お前さん、悪い噂が流れてるよ。人里でだ。これから妖怪との付き合い方も」

 

「別に良いさ。そうだ、紫様からたっかいの酒もらったんだよ。一緒に飲まね?」

 

「まったく…そうだね。とりあえず…ん?」

 

「…」ギロッ

 

「あ、いや、やっぱやめとくよ。あたいは安い酒飲む方が好きだからね」

 

「ん?そうか。そういや外の世界にある発泡酒って酒、安かったような…」

 

「そ、それじゃあな!」

 

「おうよー…」

 

なんで小町は焦ったように外へ行ったのだろうか。わからん。わからんが、よくよく思い出せば藍さんがいたから飲まなくてもよかったのかもしれない。

 

「…美味いんだがなぁ」

 

「私と飲むじゃ不服か?」

 

「不服じゃないんだがな。小町と喋りながら飲む予定の酒だから期待膨らませすぎた」

 

「…ふーん」ゴクッゴクッ

 

「んー…瓶の一気飲みはないかな」

 

「あっ」

 

 

 

 

 

 




続きます。
続けるつもりはなかったし、そもそもにとりをやろうとしました。
第二話とか3話とかの世界とは別世界なはずです
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