東方純愛小話   作:覚め

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ただただひどいお話を書きたかった。それだけです。
が、そういうのって主人公メンヘラっぽくなるんでひどい愛のお話です。
それでは聞いてください。『あなたを    』
ま、ひどい愛なんて書きません。ただただ純愛を書きます。今回は違いますよ。多分
2話投稿になりますねぇ…ワタシ自身そんな納得してない話ですので量で攻めます


紫様と香霖さん

 

香霖堂

 

「…八尺様…か。君は外の妖怪だろう?」

 

「ぽ…ぽ…」

 

「ふむふむ…気がついたら、か。八尺様は地蔵の結界により封じられてるという話が多いが、その結界が幻想郷への結界とも被っていたと」

 

「ぽ…」

 

…さて、よくわからないな。あの紫がそんなヘマをするわけがない。他の結界と被せたところで、その被った結界が壊れてしまえばここの結界も穴が開くことになる。だとすればこの八尺様はどうやってきた?…幻想郷に持ち込まれた?

 

「…とにかく、君は外の世界の怪異なんだ。早く帰らなければ」

 

「ぽ…」スッ

 

「ん?なんだこれ…細工箱?なるほど、頭を使って開けるのか…ただ、それはいらないな」

 

「ぽ…ぽ…」

 

「え?これは細工箱ではなく最強のコトリバコ?ハッカイ?何を言ってるんだい?…何、妖怪には影響がなく、呪う相手にしか効果がない?ある程度の歳をとった男には効果がない?それはすごい箱だね…」

 

隙間<オープン

 

「…ちょっと、何よそれ」

 

「え?」

 

「ぽぽ…」

 

「あなた何言ってるの?ぽぽぽって…その箱はこちらで預かるわ。それは妖怪どころか中級なら誰でも殺してしまう恐ろしい箱。虚取り箱よ。早く渡しなさい」

 

「あ、ああわかった…」

 

そんなに危険な代物だったのか。それをここに持ってくるなんて、この八尺様は何を考えている?それに紫が言っていたぽぽぽとはなんだ?僕には喋っているようにしか聞こえないけど…

 

「ぽ…」

 

「何を言ってもダメなものはダメ。ぽの一言で伝わったら誰も苦労はしないわよ」

 

「え?彼女は返してと言っているだろう?」

 

「…香霖さん、それは忘れなさい。彼女は八尺様、特徴はご存知のはずよ」

 

「ぽぽぽぽぽ」

 

「…君の声は魅入った人にしか聞こえない?」

 

「つまり、あなたは魅入られた。絶対に八尺様は諦めない。あなたは、厄介な妖怪に捕まるものね」

 

「何を言ってるんだか…君の声は男性にしか聞こえない、そうじゃ」

 

「あなたを」

 

「香霖さん?」

 

「あなたを」

 

「あなたを?僕を、どうする気だい?」

 

「あと少しで、手に入れられたのに」

 

「あと少し?」

 

「あと少しで、200人目」

 

「え?」

 

「香霖さん!」

 

「この女さえイナケレバ」

 

「…やめろ」

 

「アナタはワタシのモノだった」

 

「やめないか!」

 

なぜだ。なぜ、こんなことになっている。僕と八尺様は初対面のはずだ。こんな、こんなことになるのは誰もわからないはずだ。

 

「…ぽ」

 

「え?」

 

「ぽ…ぽ…」

 

「ぽ…?」

 

「香霖さん!」

 

「うぇっ!?ああ、なんだい?」

 

「八尺様の声は聞こえるかしら?」

 

「…さあ?ぽ、としか聞こえないけど」

 

「それだったら良かったわ。あの八尺様はまだ新しい方。実力不足で恋から憧れに変わったのよ。そう、そうなのよ…」

 

「?どうしたんだい紫?」チラッ

 

「だカら、全ゼン、キにしなくて、イいのよ」

 

「…紫?」

 

「コトリバコはニセモノ、でもレイキはあった」

 

「紫、しっかりしろ紫!」

 

「ナンデ?ワタシは、コンなニ、冷静なのに」

 

「紫!」スパァンッ

 

「いつっ…?あ、ああ。ごめんなさいね。で、コトリバコだけど、これは…月にでも送っとくわ。憎らしい………月に、ね」

 

そんなことして月の人に怒られないのか?と思ったが紫がやったとは思う方が難しいだろう。それに月の人は不死身と聞く。すげー

 

「…そうかい。それじゃ、さっさと帰ってくれ」

 

「外の世界からの物よ?」

 

「ん?なんだって?」

 

「現金な人ね…これよ」スッ

 

「…これは…」

 

「…外の世界で使われた、何かよ。よくわからないけど、外の世界の住民はこれに夢中だったわ」

 

「これは、確か外の世界の新聞で見た…すまーとふぉんだ。でも、形も何もかもが違う。いつのまにか技術が進歩している物だな…」

 

「ふふっ楽しんでもらえたなら結構」

 

「…ところで、紫」

 

「ん?」

 

「君は、さっきから何故、ぽぽぽしか言わないんだい?」

 

「え?」

 

これで、紫に揺さぶりでもかけてやろう。いつも迷惑を被ってる側だ、たまにはこれくらいしても良いだろう。それに、最近嫌な事件ばかり起こっているから八つ当たりな部分もあるが…良いか。

 

「…何故なんだい?」

 

「なんて、嘘をついても無駄よ」

 

「やっぱり?」

 

「そうよ」

 

「…はぁ。迷惑を被ってる側だから引っ掛かってくれても良いじゃないか」

 

「いやよ。まぁ、お嫁さんなら良いけど」

 

「断る。君みたいなやつが嫁とか全世界どこを探してもいないほどの毎日がエイプリルフールな家族にしか見えないからね」

 

「…酷くないかしら?」

 

そう、紫は頬をぷくーっと膨らましながら、むー、と。まるで漫画のように文句を言う。よくわからんが、これが萌えらしい。

 

「…それにしても、八尺様はどこに行ったのかな」

 

「フフッ、以外と早くにターゲット決めてたりして」

 

「そうなのかな」

 

「ええ。少なくとも、ワタシはそうしてるわよ」スッ

 

「え?これは…」

 

「婚姻届。香霖さん、アナタはもう、ワタシの夫なのよ?」

 

「…は、はは…笑えないな。八尺様の後にそんなこと言われ」

 

「ナンデ?笑えるでしょう?笑顔で、ほら、喜ぶべきよ。私たちはノゾンでフウフになったのだから、喜ぶのよ」ガシッ

 

「あっ」

 

紫の手に捕まる。僕には紫よりも強い力は何も持ち合わせていない。何故だ、何故こうなる。

 

「喜びなさいよ。ワタシとアナタの結婚。合意の上でのケッコン。喜ばしいでしょう?笑顔になりなさいよ。そんな、憎たらしい物を見る目で、ワタシを見ないで」

 

「残念だけど、それは流石に無理かな…」

 

「なんでよ!」ドンッ

 

さて、そろそろ閉店時間だ。閉めれないけど。お客様にも帰ってもらわなきゃな…ん?

 

「あれは…」

 

「どこを見ているの!?」グッ

 

「いづっ」

 

香霖堂の外

 

「…ぽぽ…」

 

 

 

 

 

 




ミスター・ポポ。
さて、今回の八尺様は進化していますよ。絶対に諦めない、と言う能力は消え、他人に譲渡する能力が増えました。怖いね、諦めを知らないって。え?途中八尺様は何を言っていたか?何って、ぽぽぽじゃなぽですか。何を言ってるんぽすぽ。ぽ…
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