東方純愛小話   作:覚め

42 / 201
輝夜ちん


青年と翁の娘さん 1

 

時は平安時代。彼女です

 

「…どちら?」

 

「あら、あなたは私に媚びないのね」

 

「誰が媚びるかよ…あ、ここの川美味い」

 

「変な喋り方ですこと」

 

「お黙り〜…俺は少し面倒な体質なんでね。そう言うお前も些か変な喋り方だけどな」

 

「あら、バレてた?フフッ…じゃあここの川水、頂くわね」

 

「俺のじゃないから良いさ」

 

そういや最近巷で噂になってる例のかぐや姫、美人だとか帝との結婚が約束されてるとか言われてるけど、どうなんだろうか…

 

「…あら美味しい。時には翁さんの家から出るのも良いわね。あなた、明日もここに来る?」

 

「明日?あー…どうだろうな。川上かもしれんし、川下かも知れん」

 

「あらあら…じゃあ運動しておかなくっちゃ」

 

翌日

 

「…そういやあいつ翁って言ったか?あの何でも屋…あー、あいつのところにかぐや姫ってのがいるんだっけ」

 

「ああ、いたいた」

 

「ん〜…竹一直線切り!」スパンッ

 

「お〜お見事」

 

「…で、なんやかんやして、竹製のコップ完成!…で、コップってなんだっけ」

 

「飲み物を入れる容器でしょう?名前だけは知ってるのね…」

 

「だぁっとれ。ほら、お前の分。手で汲むのは少し面倒だからな」

 

「あら、ありがとう」

 

そう言いつつ、こいつは地味にでかい方を取った。なんだろう。こう言う何気ない行動が信頼とか取っていくんだなとは思った。

 

「…良いか。そういやお前翁のところにいるんだっけか?」

 

「え?ああ、そうよ。お世話になってるわ」

 

「んじゃ…かぐや姫ってやつの姿を教えてくれ」

 

「え?」

 

「え?って…知ってるだろ。顔を合わせない訳でもあるまいに」

 

「あ、ああ。そうね。私も可愛すぎてまともに直視できなかったわ」

 

「…なんでそんな上機嫌なのか」

 

「そのかぐや姫は天然の男たらしでね。5人の御曹司に魅入られてるらしいの」

 

「へー…」

 

「でも、はっきり言ってかぐや姫からすれば嫌よね。顔を見て嫁になってくれ!なんて」

 

「…顔?お前も十分可愛いとは思うが…お前とは比べ物にならんくらい美人なのか?」

 

「あら嬉しい。そうよ。私とは比べ物にならないくらい綺麗なのよ!あれで何もしてないって言うもんだから少し嫉妬しちゃうけど」

 

「女ってのは複雑な生き物だな」

 

「…あまり褒められてる気がしないわね」

 

「しゃあないだろ」

 

その後里

 

「…おーい翁〜」

 

「…ん?ああ、なんだ。君か、どうしたんだ?」

 

「かぐや姫ってのを目に収めておきたくてね。帝でも皇子でも御曹司でもないが、通してくれ」

 

「相変わらず変な喋り方だな…」

 

「お邪魔しまーす」

 

と、翁に従って家の中にお邪魔してるが…奥にいるもんだな。が、女中どころか女ひとり見えん。おかしい、あいつが翁の場所にいると言うのは嘘だったのか?

 

「…なぁ」

 

「?」

 

「女ってのはお前の女房とかぐや姫と、もう一人いるだろ?」

 

「え?何を言っているんだ?いないことないが…どれもお前とは初対面だぞ?」

 

「…そう言うもんか。よしかぐや姫へ直行だー!」

 

ガララッ

 

「かーぐや姫ちゃーん!…こんなノリで大丈夫か?」

 

 

「娘はお前みたいなのは好かないぞ。ほらかぐや、お客さんだ」

 

「…」ボソボソ

 

「ん?ああ、そうか。すまない、今日は体調がすぐれないらしい。顔を合わせるのは次の機会にと」

 

「次なんてあるかどうかもわからんのにな。ま、良いさ。翁の溺愛っぷりがわかったからな」

 

「お主さては蔑んでおるのか?」

 

「当たり!」

 

そう言ったら問答無用で殴られた。現役爺さんのパンチはいたいよ…でも、そろそろ噂を聞きつけて帝がやってきそうだ。そしたら誰とも会わせるなとか言いそうだし…いや、別に良いか。

 

翌日

 

「昨日、かぐや姫に会いに行ったんだけどさ」

 

「っ…そう」

 

「体調がすぐれないって断られちって。失恋した気分だぜ」

 

「…そう」

 

「?どうした?」

 

「なんでもないわよ」

 

「…そうか。女ってのは複雑だねぇ。確か…ほら、1ヶ月周期でやってくる痛みがあるんだろ?耐えれん耐えれん」

 

「あなたの頭に失礼という文字を埋め立てたいわ」

 

「お、そうか。で…ああ、そうそう。熊の干し肉手に入ったんだが食う?」

 

「乙女にそんなもの見せて食べるかを聞くなんて…はしたないですよ?」

 

「何言ってんだか」

 

…それから数週間が経った。時期はもう十五夜を迎える。あれ、十五夜だっけ?まあ、月見日和という訳だ。あれからたまにあいつは態度がよそよそしくなったところもあったが、良いだろ別に。あいつもどうせ月見てんだから。

 

十五夜…ですよね?

 

「…月、綺麗だなぁ」ボンヤリ

 

月<光度1000%!

 

「うわっ目が!?…いや、これかぐや姫がいる場所だ…行こう!」

 

翁の家

 

「姫をお守りしろー!」

 

「目がぁぁぁぁ!」

 

「どうしたのだ貴様ら!?」

 

「…かぐや姫はいらっしゃいますか?」

 

「帝様。もう良いのです」

 

「なっ」

 

「あなたのことなんか好きでもありませんでしたから」

 

「何を」

 

さて辿り着いた先は修羅場でしたと。さながら浮気現場だね…やっば、バレてる?これ帝にモロバレ?やばくね?…で、かぐや姫が帝に寄り添ってるやつで…

 

「…あ!てめぇ!」

 

「何奴!」

 

「…」

 

「お前かかぐや姫はよ!騙しやがっててめー!…ったくよ。通りで見ねえ訳だわ」

 

「誰だ貴様!」

 

「姫、早くこちらへ」

 

「お前らなんか過保護の親みてえだな」

 

「んなっ」

 

「良いの。私はもう月に帰るの」

 

「…あ、そうなの?月?月って今満月の?すっげーなー…月ってこんな体付きが良いんだ…」

 

「何見てるのよ!」パシィンッ

 

…待て、なんで今叩かれた?

 

「あなたには私だけを見て欲しかったのに!素の私を!」

 

「いつつ…何?告白?それだったら帝にやれよ。それとも月にいるのか?お相手は」

 

「そんな訳ないでしょう!?」

 

「じゃあなんだよ」

 

「たった2年そこらの愛情よりも3週間の友情の方が良いのよ!」

 

「あーそう。それで何したいの」

 

「姫、早く」

 

「…あなたを月に連れて行くわ」

 

「は?」

 

「姫、そのようなことは許されません」

 

「…だってよ。かぐやさん。まー…月旅行も楽しそうだけどさ」

 

「じゃあ行きましょう!今決まったもの!」

 

「…姫…」

 

「さあ行くわよ!タブーなんてなんのその!さあ、いらっしゃい!」

 

「…はいはい」

 

あれ、俺なんか一つまずいこと忘れてないか?…後ろ、誰がいるっけ?大量の武士?翁達?…あ、違う。帝がいた

 

「ま、待て!そいつなんかより私の方が」

 

「言ったでしょう?帝さん、あなたなんか到底いらないってことを言ったはずよ。なんども」

 

「こっわ。付き纏いストーカーかよ…」

 

 

「…へー。何もかもが違う」

 

「たまには良いでしょう?こうやってショッピングだって」

 

「良いんでねえか?」

 

 

 

 

 




無理やりすぎる?知るか。
多分続きます。幻想郷いっそも出てないから仕方ないね
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。