東方純愛小話   作:覚め

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あらすじ追加しました。純愛小話が出てましたが、普通の小噺も出てきます。
今回がそうです。多分


第47話

ここはいつかどっかの幻想郷

 

「…家に帰りたくねーなー」

 

「なんで?」

 

「ん、チルノか。家に帰ったら父さん母さんうるさいんだよ。前まではまだ良かったのに、いつのまにか人が変わったようになってさ」

 

「わかんなーい。じゃあなんでお魚釣りに来たの?」

 

「…釣りは楽なんだよ。釣りを口実に里から出て、ここに来て。それで、ずっと、釣れるまで待つ。そうすれば日が落ちるまで楽だからさ」

 

「…ふーん」

 

ふーんってなんだお前ふーんって。とここで俺の外の世界楽曲集からちょいと拝借した歌…は捨てられたんだった。

 

「…でも、行くとさ。ノルマがあるんだ」

 

「のるま?」

 

「目標だ。ここまでやって来いって言われるんだ。10匹。今0匹、日は登ったばっかだけど、釣れるのかね」

 

「うーん…あたいが手伝ってあげようか?」

 

「良いよ。家に帰りたくない一心でここにいるんだから」

 

「ふーん」

 

「…来た!大物キタ!引っ張るの手伝ってチルノ!」ググッ

 

「うぇっ!?わ、わかった!」ググッ

 

大物<ウワー!?

 

「…コレ、なんだ?」

 

「…あ、人魚だ」

 

人魚釣っちゃった。海に返してやるか。食っても上手くなさそうだしな。ていうかなんで人魚なのに服着てるんだろう…

 

「あーもう!お魚あげようと思ったのに!」

 

「そりゃすまんかったな」ヘッ

 

「今笑ったよね?」

 

「チルノ、こいつ池に戻すぞ。間違っても凍らせるなよ」

 

「おっけい!」

 

「せーの!」ブンッ

 

「ひゃあ!?」ドボンッ

 

「…さて、釣りの続きだ」

 

「ちょっとー!?私の出番は!?」

 

「人魚さんはそこら辺にいてください。俺はずっとここで待ってるんで」

 

「そのボロボロの釣竿で?」

 

「ほんとだ。ここら辺とか折れかかってるよ?」

 

「…はぁ。心配症だね二人とも。うちの親なんか死んでこいと言うのに。チルノ、木の枝取ってきて」

 

「はーい」

 

「…パシリ?」

 

「使い勝手のいい友人だと言ってくれ」

 

「パシリじゃない」

 

チルノが枝取ってきたとして、この釣竿に合わせて補強なりなんなりの材料は…だめだ、ガムテープしかない。ま、この際なんでもいいか。新しく作っても良いし。

 

「取ってきたぞー!」

 

「…キャンプでもするのかってくらい大量に持ってきたな。これに至っては丸太じゃねえか…皮使うか」

 

「えっへん!」

 

「…褒められてはないと思うよ妖精ちゃん…?」

 

「よし。コレで今日は持つだろ。次は人魚じゃなくて人形が釣れて欲しいかな」

 

「んなっ!?」ガーン

 

「…そういえばお前里にいる時本当に外に出てるのか?」

 

「日中は魚釣って、夜は外に出て星を見る。眠るのが怖くてな。大体日が登る2時間前にはもう起きるのさ」

 

「へーすごいなー」

 

「…あ、お名前は?」

 

「名前…あ、きたきた」

 

「いやだから名前は?」

 

「…名前かぁ。考えたこともなかったなぁ」

 

「え?」

 

「外の世界だと確かネグレドっていうんだっけか。名前なんか決まってすらおらん」

 

「わぁ…」

 

そうは言っても俺の名前って本当なんなんだろうな。物心ついた時から名前で呼ばれた記憶がない…もしかして生まれた時からああいう性格だったのかね

 

「さて。釣り再開だ。チルノ、絶対に凍らせるなよ」

 

「わ、わかってるよ!」

 

「…あ、たまに表面が凍るの貴女の仕業だったのね?」

 

「うぐっ」

 

「チルノは何も言い返せない…か。ところでお前ら、飯食うか?」

 

「ご飯?まだお昼時じゃないでしょ。すぎたとしても日が出てから1時間くらいで」

 

「親が俺のこと残飯処理係だと思ってんのさ。弁当クッソまじいの。だから毎日帰りは腹すかして帰ってんの。炭だらけだけど食うか?」

 

「いらない」

 

「人間って炭食うのか…!?」

 

「あ、そういやチルノ、お前友達は?」

 

「んぇ?大ちゃん?今日は大ちゃん休みの日だって」

 

「妖精にシフト制があんの?」

 

「いや、最近疲れが溜まってるから休まないと続かないんだって」

 

「妖精も大変なんだな…あ、2匹目逃した」

 

「…あなた釣りをしに来たの?」

 

「現実逃避をしに来ました」

 

妖精って確か自然環境で変化が訪れるんだっけか。台風が通った後とか、災害が起こった後とか。怖い怖い

 

「かーっ。やっぱ釣れないもんだねぇ」

 

「そりゃ私が今尻尾フルフルしてるからでしょ」

 

「…今ここに天敵がおった」

 

「天敵!?た、倒さなきゃ!」

 

「ちょっと待って!?」

 

それからなんやかんやあって時間が過ぎそろそろ日が落ちるくらいだろうという時間だ。夕日が綺麗。どうせならずっとここに居てしまいたいものだ。紅色が際立つ光が当たっている突然現れた館は綺麗だ。毎日コレを見に来るのもいいかもしれん。

 

「…あっ。寝てた…」

 

「そろそろ帰らないと妖怪が出てきちゃうわよ?」

 

「時間か…家に帰りたくねえなぁ」

 

「あたいが付いているから安心したまえ!」

 

「ハハ…ぐがっ。駄目だ、今日はとても起きてられん。ノルマはクリアできてない…」

 

「そうだ!良かったら湖に泊まってく?」

 

「あたいの能力万々歳!」

 

「…zzz」

 

「あらら、寝ちゃってる…」

 

翌日!人里では捜索願が出ることはなかった。怖いね

 

「…朝か。釣りだな」

 

「えー…?」

 

「ん…あ、朝だ。大ちゃん呼ばなきゃー!」

 

「行ってらー…昨日はよく眠れたな。コレで今日は寝ずに済みそうだ」

 

「!?」

 

「…釣竿が折れてら。釣りは無理か…どーしよっかなー…ん?空、紅くね?」

 

「あ、本当だ」

 

「…けほっ。流石に里じゃないから人体に害が出るかぁ」

 

「里に帰りなさいよ」

 

「面倒だやめた」

 

「嘘でしょ」

 

「あら、人間じゃない。里に帰りなさいよ」

 

「…ねみい」

 

「昨日みたいにすやすや寝るの?」

 

「ちょっと!」

 

「っ」ビクッ

 

「上を見なさい!異変よ異変!わかるでしょ!?」

 

「…せいっ!」ドボンッ

 

「うぇっちょっと!?」

 

「…は?」

 

 

 

 

 

 




途中で落ちましたクソ死ね
ちなみにネグレトだったかなんだったかはありませんでした。
ですが、椅子に鎖繋げられたままの犬は見たことあります。
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