東方純愛小話   作:覚め

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正邪やろうとして忘れてたワロタ


聖さんと宗教に入らない奴

命蓮寺

 

「あったまてっかてーっか」

 

「…昔のお坊さんのことを言っておられるのですか?」

 

「ん、まあ。はっきり言って…髪色が派手な坊さんはあんまり…」

 

「いや、私女なんですけどね?そこ訂正してもらえます?」

 

「嫌だ」

 

んな面倒なこと何故せにゃならんのだ。とは言ったもののお相手はなんと五大老とか、五老星とかそういう系のやべえ奴らしいから死んだなこれ

 

「…んー、で、俺なんでここに呼ばれたの?」

 

「ああ、その件ですが…仏教に入りま」

 

「無宗教を軸に生きていますので」

 

「いえいえそこをなんとか」

 

「神も仏もないこの世界で生きると決めておりますから」

 

「その割には神社には行くそうですね」ボソッ

 

「ぐぬっ」ギクッ

 

「どうやら博麗神社に週2万円ほど賽銭箱に入れてるとか」

 

「そ、そんなことあるわけないじゃないですかヤダー」

 

「天狗さんにお願いして証拠写真もありますが?これはどういうことなのですか?」

 

「…博麗神社には…その、異変でお世話になってるしお礼にと」

 

「守矢は?」

 

「あ、いや、それは、なんと言いますか…」

 

「ナズーリン、あれを」

 

「なんで私なんだい」

 

「ありがとうございます…これはなんですか?週一どころかって話ですよ?」

 

「子供と遊んでまして」

 

「子供?守矢に子供はおりませんが」

 

「妖精です」

 

「は?」

 

その後数時間に及ぶ聖さんの追及にのらりくらり擦り傷切り傷致命傷と避けていきながら墓穴を掘り、最終的には『何故こんなに神社に足を運び、神霊廟にも足を運んでいるのに無宗教なんですか?』と言われた。何故だ解せない

 

「…逃げろ!」

 

「星!」

 

「かかってこいやぁ!」

 

「…え、なにこの人…ああ、妖怪か…ん?妖怪?」

 

「逃しませんよ!」シュバババババ

 

「家に帰りたいのなら仏教に入ることをお勧めします」

 

「それならこっちにだって策がある!」

 

「ナズーリン」

 

「こっからだと畳を盾にして突撃くらいしか出来ないんじゃないかな?」

 

「その通り!」ガシッ

 

「そんなものが通じると思っているのですか!?」

 

「前と見せかけて横!」ダッ

 

「おっと!」シュバッ

 

「おわっふ!?」ボフンッ

 

「…仏教に入ればこの空間からも脱出できますよ?」

 

聖さん、それはせめてラッキースケベが入る前に言ってもらわんと困る。俺結構身長低いんだからさ。159くらいしかないのよ分かる?

 

「…いっそ殺せ」

 

「そんなに嫌でしたか私の胸は!?」

 

「良かったけどどうせなら」

 

「は?」

 

「…え、なんで今ので聖が怒るんです?」

 

「あ、いえ、なんでもありません」

 

「…え、なに今のこっわ」

 

次のターン!ドロー!人小屋を召喚するぜ!

 

「…あなたも馬鹿ですね」

 

「蔑みたきゃ蔑め」

 

「なにを強気でいるのやら。これからずっと仏教に入るまではここにいてもらうことになったそうです」

 

「ハッハーわけわかんねーなここ」

 

「私が聞きたいくらいですよ。なにがどうなっているのか」

 

「誰がその意見に賛成したんだよ」

 

「聖の圧力には誰も逆らえません」

 

「…ああ、そういう」

 

その日、俺は力による支配を思い知った。あと色々とヤベーことも思い知った。野菜しか出てこないんだけどどうなってんの?

 

次の日

 

「あっ寝てた」

 

「お目覚めですか」

 

「これはこれは聖さん。聞いてくださいよ」

 

「どうしたんですか?昨日何かありました?」

 

「一昨日寺を尋ねたら仏教に入れとしつこくせがまれて。その上入らないからってこんなところに入れられ」

 

「は?」

 

「っ」ビクッ

 

「今、なんて言いました?」

 

「あ、いや、なにも…」

 

「こんなところって言いましたよね?」

 

「いえ、別に」

 

「言いましたね?許されません。私にとって貴方はそこにいるべき人間です」

 

「え?」

 

「ずっと私の手の届く範囲でいてもらわねば困るのです」

 

「手のひら返しが急すぎませんか?」

 

「絶対に離しません」

 

…俺、地雷踏んじゃいました?〜やべえ寺の寝泊まり生活〜みたいな体験本ができそうだ。売れそうだな…出れたら書くか

 

「ちょ、ちょ待てよ」

 

「どうしたのですか。ご飯ですよ、食べないと」

 

「あ、はい」

 

数分後

 

「…これは」

 

「これですか?私の新料理です」

 

「いや、そっちじゃなくてこの飲み物は…」

 

「私の血です。不老不死なのでこんなこともできるんですよ?」ニッコリ

 

「…わーすごい豪華ですね〜」

 

「でしょう?ほら、こちらは私の腕のお肉となっております。こちらは太もも、こちらはお腹の」

 

「い、いや、そんなに多くは食べられないし仏教ってのは野菜じゃ」

 

「仏教に属さない貴方は、お肉を食べてもいいのでしょう?私の愛を、食べてください」

 

「ヒェッ」

 

そのあとは無我夢中で食ったせいであまり記憶にない。ただ魔力とかがあったもんでそのあと気分が悪くなったのは知っての通りだな?

 

「…うぷっ」

 

「やはり生身の人間に魔力があるお肉というのはキツかったですか」

 

「タラちゃんみたいだな…」

 

「大丈夫です。こんな時のために…」

 

「どんな時だよ」

 

「魔力吸収石的なアレです。ほいっとな」

 

「…おお、だるさが取れていく」

 

「フフッ。じゃあ、またおかわり出来ますね?」

 

「え?いや、そんなわけでは」

 

「おや?お肉、お好きなんでしょう?」

 

「…」

 

「仏教に入ってるわけでもないのに、お肉を食べないのですか?」

 

「…入ります」

 

「ん?なんて言いました?もう一度」

 

「入るからこのお肉だけはやめてください!」

 

「は?''このお肉だけ''?どういうことですか?」

 

「アッ」

 

…その後、命蓮寺の近くに住む人妖の話を聞いたところ、『妖怪は何考えてんのかわからない』という返答が過半数を占めたとかなんとか。

 

 

 

 

 

 

 

 




正邪ではなく聖者でした。
ワハハー!
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