東方純愛小話   作:覚め

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こんな僕の青春や嫌なことが
100年後に恋をした遺伝子に役立てますように
の青春の部分違うんですけど思い出せないんですよね。
生きてく生きてるって歌です


悟り妖怪と受付 2

 

地底 温泉受付

 

「…がっ。寝てた…」

 

「いや私貴方と喋ってましたよね!?」

 

「そもそも受付で話をするバカがあるか」

 

「そりゃあ温泉だから話す必要はないですけど!」

 

「一人100円からね。石鹸とシャンプーセットで100円だから」

 

「…忘れたこと前提に言わないで!?」

 

「え、違うの?」

 

「ちゃんと持ってきてますよ!?」

 

そう言ってぷんすこぷんすこしながらさとりさんは風呂へと行った。仕方がないだろう。俺自身、まともな人間じゃないんだから。普通の人間なら顔を隠さずにいるだろうし、相手に多少は合わせる。そんな人間じゃないのはさとりさん分かってそうなもんだけど…

 

「…これ電動じゃダメなのかなぁ」

 

「そこはお前あれだろ!人の温かさだろ!」

 

「ああ…お前みたいなのがいるから外の世界で神社が困ってんだな…」

 

「なんで!?」

 

数十分後

 

「おーっすお兄さん!さとり様との仲はどう!?」

 

「ただの客と店員だろ。素顔も知らないで友達になれるか」

 

「え?お燐とは壁越しに話してたけど…」

 

「片方がバカだと結構楽だよな」

 

「ええ!?」

 

うん、バカだろ君は。と言いたいがグッと堪える。ところでこの仮面、都合のいいところだけは空いているけど誰が作ったんだろうか。まあ誰であろうと素顔で会わなきゃ駄目ってものかな…礼儀って厳しい

 

その時!風が吹いた!

 

「うわっ!?」ビュォォ

 

「いやーん!」

 

「わわっ!?」ガパッ

 

「…お燐、今変な声出さなかった?」

 

「いや?そんなことよりこっち」

 

「ん?あー!」

 

「あークソ…仮面取れた…!何処だ?」

 

「顔が傷だらけ!すごーい!」

 

「それどころじゃねえよ。口の中所々肉が欠けて痛いのさ…嘘だけど」

 

「嘘ついてどうするのさお兄さん」

 

「黙ってろばーか。あったあった」

 

「酷くね?」

 

「お燐はバカだよばーか!」

 

「は?お前もういっぺん言ってみろ地底どころかマントルの下に連れてくぞ」

 

「ま、まんと…?」

 

「地球の内部でプレートかなんやらのところで、確か1番下の岩盤的なアレだろ」

 

「わからない!」

 

「とにかく焼けるってことだ」

 

「えっ」

 

「…連れてってやろうか?」

 

「遠慮しときます」

 

…さて、そろそろ俺も飯が食いたい。そう思い俺は…弁当を開ける。なんてことができたらどれほどよかったか。牛乳とカレーパンを袋から出し、さながら朝食のように食べる。一日中ほとんどをここで過ごすんだカロリーなんてこれくらいで良い

 

「…おいこら、なに見てんだ」

 

「お兄さんお弁当は?」

 

「さとり様が作ろうかどうか迷ってたけど」

 

「なに言ってんだ。俺はなにももらってないけど?」

 

「…?」

 

「もしかしてさとり様って…」

 

「…ちょっとどういうことか聞かせてもらおうか」

 

その頃女湯

 

「へ…へ…へくしゅっ!…お風呂に入ってるのに湯冷め?」

 

「いや、人の噂だろ」

 

戻って受付

 

「はー…良いんだよ特にこだわりなんてのは無いんだからさ…だからなんで見てくんだよ」

 

「もう一度顔が観れると思って」

 

「仮面は少しあげるだけだ」クイッ

 

「なんで!?」

 

なんでってなんだお前このやろう。俺が好きな食い方で食ったらダメなのか。それはこの地底に言いなさいな。俺のこの生活は地底に人間食う奴がいるからって話だからだぞ…まあ俺いないとここの商売成り立たないんですけどねへへへ

 

数分後

 

「zzz…」

 

「さとり様」

 

「っ…な、なんですかあなた達」

 

「まーた弁当渡せなかったんですね?」

 

「寝ちゃったよー」

 

「うぅっ…渡すタイミングも何もないんですよ!?!?なんならもうあなた達の方が仲良いくらいですからね!?」

 

「さとり様は中学生の初々しい恋をした男子ですか!?」

 

「私なりにはこれでも結構進捗してるのよ!?」

 

「あ、そう言えば温泉卵って買って食えるんだっけ?自分の金をレジに突っ込む…変だな」

 

「!?」

 

「!!」

 

…うるさくて起きたわけだが。こんなうるさいんじゃ眠れないんでどっかに行って欲しいんだが。出禁にすんぞてめえら…温泉卵2割引!?…や、やめとこ…流石に闇を感じる。なんとなく売れなかったんだろうなっていう闇を感じてしまう。

 

「…い、いつから起きてらっしゃいましたか…?」

 

「私なりにはから」

 

「昇龍破ァ!」バゴッ

 

「へぶぁっ!?」

 

待て、なんで俺今腹に掌底食らった?おかしくないか?ん?なんでだ?ていうか前にもあったな。ビンタされたの。あれで歯が欠けたんですけど、骨にヒビ入ったかな…

 

「…腹が…!」

 

「意外と考えますね…」

 

「き、きつい…で、どうにもならんから痩せ我慢するけど」

 

「嘘でしょ!?」

 

翌日

 

「…」

 

「え、何この子」

 

「昨日!」

 

「え、昨日?昨日なんかあった?」

 

「ウチのお姉ちゃんがご迷惑をおかけしてごめんなさい!」

 

「お姉ちゃんが…ああ、さとりさんね」

 

「そう言えってお姉ちゃんに言われた!こいし悪くないのに!」ワハハー

 

…そりゃ、残酷って物だよさとりさん…この子ただの被害者だよ…てか代表さとりさんじゃなかったっけ…?

 

「…でも!お姉ちゃんから伝言があるよ!」

 

「どんなもんだい」

 

「えっとね!えっとね!…『後日、謝りたいので地霊殿に来てください』だって!」

 

「…俺って被害者だよな…?」

 

 

 

 

 




ひ、被害者だよ…?
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