東方純愛小話   作:覚め

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左足痛いです。
そして29日誕生日でした。
これ作ってるの28日です。
依神女苑です。名前合ってるかな?


女苑と崖っぷち男

人里

 

「…雨!我が家!雨漏れすげー!そろそろ立て直しの時期だな」

 

「何言ってんの?雨漏れどころか水一粒も落ちてこないじゃない」

 

「え?マジ?」

 

「逆に聞くけど今雨降ってないわよ?」

 

「え?うっそいつの間に止んだ?」

 

そんな雨って急に晴れるもんだっけ?確か1時間前にはザーザーでクッソ降ってた気がするけど…勘違いって奴かな?まあ多分勘違いなんだろ

 

「あんたも苦労してるわね」

 

「貧乏神の亜種が家にいる時点で何もないっつの。て言うか、ウチに散財させるほどの財産はありません」

 

「そんなこと言わないで。能力パワ〜」

 

「…今ここで1番価値あるのと言ったらあんたくらいしかおらんけど」

 

「!?」

 

というか今飯作ってるからやめてくれないかな。火の用心って知ってる?用心してなきゃ火が出て火事になるのさ。怖いだろ?ちなみに本屋がよく燃えてる。

 

「…ほれ、飯。美味い食べ物は良いぞ。チャーハンだけど」

 

「チャーハンにだって美味しい不味いはあるでしょ。チャーハンをなんだと思ってんのよ」

 

「ご飯」

 

「あんた頭沸いてるでしょ。私がこの家で1番の価値があるだとか言い出したりさ」

 

「ばーか。そもそもの話って奴だ。オレの家はガス水道以外なんも通ってないのさ。最近河童が試作品として作り出した電気も来てねえし」

 

「それは知らない」

 

「だろうな」

 

翌日

 

「…お前結局いつまでいるの?」

 

「何言ってんの。あんたがいつまでもここに居て良いって言ったんじゃない」

 

「…そうか?」

 

はてそんなこといつ言っただろうか。こいつが家に住み着き始めたのは大体一年前くらいだから…まあ多分最初の頃に言ったんだろうな。気にしたら負けだ負け

 

「ええ。その時名前も教えたのに未だ名前で呼ばれたことないけどね」

 

「そうだったか?ていうかお前稼ぎは」

 

「何言ってんの。夜の繁華街歩くようなものでしょ。簡単に男に漬け込んで金を出させる。それで終わりよ」

 

「それまでが普通きついんだがな。皿は」

 

「もう置いてあるわよ。そんなに信用ない?」

 

「うん」

 

「は?」

 

「なんでもない」

 

翌週 人里 夜

 

「…お、女苑じゃねえか。一週間顔見せなくてどうしたんだ?」

 

「良いじゃないの。稼ぎが順調だったから出たのに、失敗よ」

 

「失敗ね…そうか。ま、お相手にゃお前以上のいい奴がいたってわけだ」

 

「やめて。惨めになるだけよ」

 

あらら怒られちゃった。女ってのは怖いよな。それに神様も付け足されるとなお怖い。確か守矢神社でヤベーことになってる男がいるとは聞いたがな

 

「…安心しろ。こちとら何年もニートやってんだ。究極の節約術教えてやるよ」

 

「姉さんみたいな生活なんてしてやるもんか」

 

「…姉さんいたのかあいつ。いつでも帰ってきていいけど朝起きてわあっ!てのは怖いからな。頼むぞ」

 

「そんなに戻ってきて欲しいわけ?」

 

「家で1番価値があるものだからな」

 

「そ。それじゃあ売りに出さないとね。もちろんオークションで」

 

「残念だが非売品にしたいぜ」

 

翌日 朝

 

「…ん?わあっ!?」

 

「フフッ、あははは!」

 

「お前、やめろって言っただろ!?」

 

「ごめん、からかいたくて。ところで」

 

「ところでもクソもあるか…」

 

「これ、何?」

 

これってなんだよと言いたいが手に持っていたので少し借りて見る。うん、写真だ。俺が、慧音先生と歩いてる写真だ。人里で過ごしたやつは慧音先生と歩く機会もあるだろ多分。

 

「慧音先生と歩いてるやつだな。確かなんかの紙を一緒に持ってたな」

 

「確認するんだけど、この家で1番価値があるものって」

 

「ああ、お前だな」

 

「そう。そうよね。この女が1番なんて言うはずがないものね…人里の中で1番価値があるのは?」

 

「お前だ」

 

「…フフッ。良かった。もしも私以外のものが出てきたら…」

 

「どうするつもりだったんだ?」

 

「殺すつもりだったから」

 

そう言ってこいつはにぃと口角を上げる。こっちは下がりたくなる気分だ。ひ、ひどい…!一体誰がこいつをこんな風に!?

 

「あと、私はお前じゃなくて女苑。覚えてちょうだい」

 

「わかったわかった。女苑…これでいいか?」

 

「いいわよ♪」

 

「はぁ…何がどう曲がってこうなったのやら。わからんもんだね」

 

「何よその言い方。ま、私は今ご機嫌だから許すけど」

 

「はいはいありがとうございます。ところで女苑、お前なんであの写真持ってたんだ?」

 

「天狗に撮らせたのよ。天狗に頼んで後ろ姿を撮る、そうすれば浮気現場抑えられるかなって」

 

「浮気どころかまだ付き合ってもねえだろうが」

 

「それもそうね」

 

こいつ20センチくらいのネジが抜けてるだろ。なんでこんなにおかしい話になるんだよ。絶対おかしいよ。順序を踏んで説明してくれ。わからん

 

「さて、そろそろかな」

 

コンコン

 

「ん?」

 

「はいはい、いらっしゃいました。お代は」

 

「これくらいです」

 

「わかりました。ほいほい…」チャリン

 

「ありがとうございました」

 

「はいはーい」ガララッ

 

…配達頼んでたの忘れるところだったぜ。福袋だけど、中身によっちゃ高く売れるからな…

 

「…全部祭りの景品じゃねーか」

 

「ただの売れ残りね」

 

「追い討ちはやめてくれ」

 

「まぁ、いいでしょ?私にとっても私以上の価値があるものができてしまったら困るし」

 

「そういうもんかなぁ」

 

「そうよ。それに…」

 

「それに?」

 

「私以上の価値があったとしてそれに貴方が気がつく前に貴方を監禁すればいいだけの話だし」

 

「…oh」

 

俺はもしかしてとんでもない奴を生み出したのでは?当面そういう疑念に身体を押しつぶされる覚悟でいなきゃならんなこれは…

 

 

 

 

 

 




コナンくんのキック力上昇シューズ欲しいです
女苑…好きな人にとって自分が一番出なければ気が済まない自己主張激しいヤベー奴
主人公…ニートで働かないくせに家持ってる別の意味でヤベー奴
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