東方純愛小話   作:覚め

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華扇ちゃん。
お前結構前の話で青娥を予測変換の敵とかいってたけどお前も敵だからな


第99話

 

人里

 

「…さて。もはやどうしようもなくなったな…」

 

「おや?」

 

「ん、最近見かける大食い女…」

 

「今ここで人生終わらせてあげましょうか?」

 

「それは困る」

 

まぁ人生なんて今終わったも当然だが。さっき家が慧音先生によってぶっ壊された。なんでか?それは知らない。心当たりがあるとすれば老朽化が進んでいたくらいだろう。俺の仕事は住所がないと無理な仕事だクソが

 

「…どうしたんです?話、聞きますよ」

 

「いやぁ、別に。家がぶっ壊されたくらいだ」

 

「家がぶっ壊されたくらい…?」

 

「自暴自棄って奴。もう無理。俺にはなんも無くなったからなー」

 

「…そうなんですか。それでは」

 

「おう」

 

翌日

 

「…今気付いた…慧音先生になんで壊されたのか聞けば良かった」

 

寺子屋

 

「は?んなもんこれだよこれ」

 

スッと出された紙には一言…一言?なんか命令文みたいなのが。人里追放…外の世界でいう死刑だ。ん?待って、俺死んでね?

 

「なんでお前はいるんだ?早く出ていけ」

 

「…わかりましたー」

 

「言っておくが神社もダメだぞ」

 

「わーってら」

 

人里外

 

「…クソッ」

 

「…あら」

 

「んぁ?」

 

「とうとう追い出されましたか」

 

「黙ってろ…遠回しに死ねって言ってるようなもんだ。ほんっと…クソが」

 

「理由は?」

 

「理由?…知るか。俺はずっと働いて生きてきたんだ。何度も何度も怪我して、ようやく楽しくなってきたのに…何でだよ…」

 

「私は知っていますよ?」

 

「あ?ていうかあんた誰だよ。大食いピンク女ってことくらいしか知らねえよ」

 

「あなたが追放された理由はご家族にあります。そして家が壊された理由…追放者が住んでいた自宅はいらないから、だそうです」

 

「もう呆れて何も言えねえ…」

 

「…そこで、仕事やってみませんか?」

 

「は?」

 

と言うことでいただいた求人募集。ペットの世話だとさ。衣食住があると来た…これは良い。すぐに応募しよう

 

「…これ、良いな」

 

「でしょう?で、募集は」

 

「する」

 

「食い気味…」

 

華扇宅

 

「…大型は私がやりますので、貴方は中型、小型の動物を」

 

「はーい…てか多いな…ほれ」

 

「乱雑にやってはいけませんよ」

 

「真剣にやってるつもりだ」

 

「グルルルル」

 

「…俺が認知している中型に虎はいないはずだが」

 

「龍に比べれば」

 

「…そう言うもんか。ほら肉だ食え」

 

「そう言うものです。龍虎なんたらとか諺がありますがあれは言わば大人対子供のようなものです」

 

「諺って言われてもね」

 

「そうでしたか」

 

2ヶ月後

 

「…よーし虎さん肉だ」

 

「随分と手慣れて来ましたね」

 

「2ヶ月もやってりゃ覚えてくるだろ…てか、仙人様最近すごい新聞にご熱心だけど」

 

「ああ、新聞ですか?見たければどうぞ」

 

「読ませてもらうわ」

 

…ほほう。無罪放免とはならないか。まったくつまらん新聞ばっかりだ…こんなの読む方の気がしれない。おっと隣に一人いた…口には出さずにいるか。しかしこの新聞…誰でも知ってることを記事にしてるような…?

 

「んー…?」

 

「お望みの記事はありましたか?」

 

「なかった」

 

「そうでしたか。それは良かった」

 

「何で?」

 

「他のことに夢中されると手がつきませんから」

 

「…働いてる手前気を抜いたりはしねえと思うんだかなぁ」

 

「あら〜?」スルッ

 

「青娥!?」

 

「あらやだ仙人様ったら男を捕まえたの?」

 

「んなわけ!」

 

「あら…それじゃあ私がもらって良い?」ギュッ

 

「うわっ」

 

「は?」

 

「…え?」

 

「青娥。もう一回言ってみてください。嘘偽りなく、もう一回」

 

「ちょ、ちょっと…いつもこんな感じ?」ボソボソ

 

「初めてみる。こいつらの餌やり以外仕事ねえし」

 

「そう…それじゃあ嫉妬ってことかしらねぇ?」

 

「青娥?」

 

「何?」

 

「質問に答えろと言ったのを忘れてますか?」

 

「…彼、私のものにして」

 

「許しません」ガシッ

 

「!?ちょ、髪の毛は流石に」グイッ

 

「…っ!泥棒猫気取りのゴミが!この!この!」バギッドガッグッ

 

「あだっ!?あだだっ!あがっ!?」

 

「…これくらいで許します。二度と来るな」

 

…え、何?俺愛されてるの?それとも…あいつのことが相当嫌いなの?とにかくすんごい怖かったんだけど。俺殺されるかと思ったもん。怖かった、すんごい怖かった。どうあがいてもあれは怖い。異論は認めない

 

一週間後

 

「…おろ?」ズケッ

 

「大丈夫ですか!?」

 

「うおっ!?」ビクッ

 

「えっと、えーと…どこを打ちました!?どんなふうに!?見せてください!」

 

「いや、あの、こけたくらいだから…」

 

「その油断が命取りなのです!」

 

「わ、わかりました、見せるから。ここで見せると蚊が…」

 

「わかりました!」

 

医務室的な何か

 

「ふぅ…ここですよ、ここ」

 

「ここですか…血は出てないようですね。よかった…」

 

「…さっきから大袈裟ですね。何です?俺なんかしました?」

 

「そうですねぇ。まぁ、2番は餌やりを任せているからで…」

 

「…一番は?」

 

「一番貴方が大好きだからです。青娥に取られたくない、怪我もしてほしくない。全てにおいてあのどん底だった頃から仕事に慣れてなんとか生きようとしている姿、貴方が今している表情…全てが大好きなのです」

 

…いやぁ女ってのは全員こんな人だらけなのかな〜と現実逃避を試みる。怖い

 

「…ふふっ♪」

 

「答えてもないのに」

 

 

 

 

 

 

 

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