すとらとす・ぱーてぃー   作:呉槻斗牙

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取り敢えず始めてみようと計画

不定期更新になると思いますが、頑張っていきますのでよろしくお願いしますん


プロローグ編
プロローグなんですよ奥さんby春秋


 ――――――零

 

 

 アリーナは熱気が満ちあふれていた。

 

 昼から続く試合群もこれが最後

 

 観客たる生徒たちは、この試合が漂わせる今までの試合とは全く違う威圧感に驚愕と興奮を感じていた

 

 その熱気の中心にいるのは2人……

 

 方や、不敵な笑みを浮かべながら鋭い雰囲気を纏う者

 

 方や、これからの対応をどうしたものかと内心で嘆く者

 

 だがしかし、お互いに相手の出方を窺っている事に変わりはなかった。

 

 試合の開始が鳴り響いてから、一体どれだけの時間が経っただろうか?

 

 未だに2人は動かない。

 

 一瞬の静寂

 

「ふっ……!」

 

 先に動いたのはそれぞれ色の異なる二対のフィンビットを背に引き連れた男だった。

 

 男はイグニッションブースト(瞬時加速)を行っていると誤認させるような速さで相手に肉薄する。

 

 対応するのも男。

 その男は二振りの刀で相手の拳を捌き、流していく。

 

 男はそれすら予定調和だとでも言わんばかりに、にやりと口元を歪める。

 

「道征き白虎、展開」

 

 フィンビットの内の1つが白の閃光を放つと同時に男の機体の姿形が変化していき……

 

「咆哮列化」

 

「ちょっ!?おまっ……!?」

 

 瞬間、2人の男の辺り一面が弾け跳んだ。

 

 

 ――どうしてこんな事になっているのかと言えば、それは……かなり昔に遡る。

 

 

 

 ―――――――間

 

 

 

「おぉ……見事に何もない空間だ……」

 

 黒髪黒眼と言う、日本になら何処にでも居そうなこの男の名前は春秋。百瀬春秋。

 

 春秋はどうしてこんな所に居るのかを思い返しながら辺りをもう一度見渡す。

 

 

「確か、俺は……あぁ」

 

 

 朗らかな天気で気分良く散歩をしていたある時、トラックが俺に飛び込んで来たんだよなぁ ……

 

 しかもその後、トラックは色々と巻き込みながら衝突して停止って感じだったはず。

 

「お前が神、だと……?――取り敢えず、戯れ言はお前が死んでから聞くとしよう」

 

「ちょー!?待って!待ってぇええっ!!ボクの話を聞いて……って!死んだら何も言えない じゃないかぁ!!」

 

「それが遺言と言うことで構わないか?」

 

「…………」

 

 何、この状況?

 

 首を絞められて足が地に着いてなくてバタバタと藻掻いている幼女と本気で殺そうとしているのか殺気全開で手の力を増していく男……

 

「ちょ……っ!――あぁ、君!助けてぇええっ!!ボク、普通に殺されちゃうよぉおおっ!!」

 

 取り敢えず助けました。

 

「いやぁ、助かったよ~。何故か聖くんには改変能力効かなくて……ちょっとした絶対死直前だったね」

 

「そのまま死なせてやる事が優しさだと思うんだがな……。ここに居る点から、お前も事故に巻き込まれたんだろう?」

 

「え……?あ、あぁ。トラックにぐしゃあっ!と潰された百瀬春秋だ。ふーあーゆー?」

 

 自己紹介してくれよ。マジで置いてけぼり喰らい気味で俺の繊細なピュアピュアハート(笑)がズタズタになりかけてるんだから。

 

 男はとても哀れなモノを見るような目で俺を見ている。幼女は男の意識が俺に逸れて安堵していた。

 

「俺は東條聖。お前と同じようにこの通称駄神、ガブリエル達の【遊び】に巻き込まれて死んだ一般人だ」

 

「……【遊び】?」

 

 どうやら俺より先に目を覚ました東條がこの幼女から話を聞き、その内容にキレていたらし い。

 

 曰く、俺たちを含め死んだ事故の根源はこの幼女を含めた神様とやらが関わっていて……死んだ人間たちの中でも、異能、価値観、本質、理念思想、身体においてどれか1つでも目の止まった奴は更にこの空間に呼んだとか言うのもこの幼女なんだとかなんとか。

 

「とは言っても、俺たち以外には居ないがな」

 

 いつの間にか正座させられている幼女(ガブリエル)を東條は睨む

 

 ひぅ……!?と半泣きになり後退る幼女。

 

「成る程……。んで?個々は何処なんだ?それから少し疑念なんだが……何処からが【遊び】 で何処までが【遊び】なんだ?」

 

「………。お前、意外と頭が回るようだな」

 

 そりゃどうも。

 

 ま、少し考えれば分かる事だろ?俺たちを事故に紛れて選定擬いな事をしてどうするのか、目の前にいる奴に優位性がある訳でも無く……正直、なにがしたいのかが分からない。

 

「えぇっと……実際はボクがやった訳じゃなくて、ゼウス様たちがやった訳で。ボクはゼウス様たちにメッセンジャーとして遣わされたんだけど……」

 

「全く、此処に来てその名か……在り来たり過ぎて飽き飽きする」

 

「そんな事言われても……。んと、君たちには転生して貰うんだけど、その際に1つ能力特典をあげるよ。因果を破壊するようなモノでも能力次第で超オッケー」

 

 なんと言う…… これって、良く二次小説とかで読んだりする内容だよな? そんな内容がまさに今、俺の目の前に、なう!

 

「そんな事はどうでも良い」

 

「どうでも良くはないだろ!?漫画やアニメの中だけだと思ってた出来事が今、此処で、目の前で起こってるんだぞ!?胸がwktkするぜ!!」

 

 此処が何処か未だに分からないけどなっ!

 

「一番重要なのは、この俺が……東條聖が、他の存在に干渉され、振り回されていると言う事実だ」

 

「なんとゆー俺様主義。でも、なんか段々…… 心地好くすらなってくるねっ!」

 

 キリッとした表情で堂々と言い放つ東條を若干、恍惚の表情で見上げるガブリエル。 なんか変人ばっかだな

 

 呆れながら俺は、特典について真剣に考え始める。

 

「行く世界はどんな所?」

 

「IS……インフィニット・ストラトスの世界だったかな?ラノベの」

 

「……ふむ。なら、ゼウスとやらの下に連れていけ」

 

 むちゃくちゃ話が跳んだ。

 誰かにログを探してほしくなるぐらいの跳び方で。

 

「……?ゼウス様と話でもするの?」

 

「文句を言いに」

 

 や、やばい……無性に突っ込みたいっ ……!!

 誰かこの人を止めて下さいよホント。さっきから突っ込みしそうになって腕がぷるぷるしててしょうがない

 

「んじゃあ、聖くんはゼウス様の所に送るね」

 

 自分の右腕を必死に抑えている間に東條が消えていた。

 

 あれ?さっきの部分だけピックアップしたら俺が厨二になってやがるんだが……?

 

 それにしても、急に1人にされるとか……兎よりも繊細なガラスの精神が最早悲しみで崩壊寸前

 

「能力なぁ……まず最初からIS乗れるのかとか、転生先の環境とかで願い無くなるとか無いと良いけど」

 

「そんな揚げ足を取るような事は無いよ~。基本的にISには乗れるし、環境も普通?だよ」

 

 いつの間に帰って来ていたのか、ガブリエルがそう答えるが俺の心境はあまり良くはならな かった。

 

 つまり……裏を返すと、そういう能力が必要になる場所だと言う事になる。

 

 よくあるのは世界に生まれた歪み……バグだったりを駆逐しなきゃならなかったりだけど……

 

「何を考えているのかは知らないけど、特に何かがあって君たちを送る訳じゃないよ?

 よくある部下の神のミスとかでも無くね~。

 ただ、ボクたちも暇なんだよ。うん、それもかなり。

 だから、君たちは創作の世界に行って自分のやりたいようにする。ボクたちはそれを見て暇を潰すって訳だね

 何事も、ギブアンドテイクって事だよ」

 

 にやにやするの止めろし。

 やっぱりこいつ、心とか読めたりするんじゃ――

 

「まぁ、さっきのは全部、聖くんが言ってた事なんだけどね~」

 

 むしろ問題は東條でした。

 だとしたらあいつはなんなんだよ?ニュータ〇プかなんかなのか?

 

「さて、と。そろそろ願い事は決まった?ボク的には出来れば簡単なのが良いんだけどね~」

 

「……。俺が望むのは―――」

 

 

 

 これが、始まりまでの物語。

 

 これからが、俺たちの……始まりの物語。

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