すとらとす・ぱーてぃー   作:呉槻斗牙

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段々と評価が上がっていくと嬉しいモノですね

頑張って更新に繋げて評判にも繋げたい所です

よろしくお願いいたします


細かいことだ、気にするなby春秋

 

 ―――――――伍

 

「それではこの時間は実戦で使用する各種装備の特性について説明する」

 

 この授業は千冬姉が教壇に立っており、山田先生までノートをとっている所を見ると、結構大事な部分らしい。

 

「ああ、その前に再来週に行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」

 

 ふと、思い出したように千冬姉が言う。

 

 どう考えても面倒臭そうな役職だよなぁ……

 面白いのはばっちこいなんだが、こういうのはノーサンキュー……ろくなことがない

 さっさと一夏を推薦して一夏に決めてしまいたい所

 

 俺は一夏を犠牲にして平穏を得るのだ(どや顔

 

「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけではなく、生徒会の開く会議や委員会への出席……まあ、クラス長だな。

 ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。

 今の時点でたいした差はないが、競争は向上心を生む。一度決まると一年間変更はないからそのつもりで」

 

 ……千冬姉?どうして俺の顔をガン見しながらそんなこと言うのかな?俺、耳が痛いよ。主に向上心ってところが特に。

 

「なら、俺は一夏を――」

 

「ちなみに私個人としては、織斑兄……お前がクラス代表者になるのも一計だと思う」

 

 えー……それは個人としての発言力が高すぎやしない?千冬姉?

 

 しかも織斑兄とか、いくら公私を分ける為とは言え、もうちょっと他の呼び方なかったのかなぁ

 

「い、いやぁ……俺は一夏こそクラス代表者にふさわしいと思うけどなぁ……!」

 

「お、俺!?」

 

 俺は改めて一夏を再プッシュ

 早く生け贄になって千冬姉から放たれるビームのような視線から俺を解放して欲しい

 

 一夏は驚いたのか立ち上がっていた。女たちの視線に晒される。

 

「織斑弟。席に着け、邪魔だ。さて、他にはいないのか?」

 

「ちょっ、ちょっと待った!俺はそんなのやらな――」

 

「自薦他薦は問わないと言った。他薦されたものに拒否権はない」

 

「頑張れ一夏♪」

 

「じゃ、じゃあ俺はクロノを推薦する!」

 

「ボクは管理局の仕事で忙しいとなんども――」

 

「――と言う設定な訳だな」

 

 クロノ……お前、隠す気あるのか?

 今回は珍しく聖がフォロー(?)したおかげでクロノは痛い奴だと認識されただけで済んだようだが……この感じだと、いつバレてもおかしくないよな

 

「……それなら、聖がやれば良いんじゃないか?」

 

「弱い者苛めは性に合わない」

 

 気を持ちなおしたクロノの投げ掛けに何ともやる気のない声で聖が答える。

 

「では、候補者は織斑兄と織斑弟、ハラオウンに篠ノ之兄の4人でいいな?」

 

 あれ?なんで俺まで……

 もしかして、千冬姉のも他薦に入るのか?

 

 ……それ、なんて理不尽?

 

「待ってください!納得がいきませんわ!」

 

 バンッと机を叩いて立ち上がったのはさっきの時間も突っ掛かって来ていた金髪女(喋り口調からしてリリシア)だった。

 

 俺が今、言える事は1つしかないだろう

 良いぞ、もっとやれ!

 

「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!わたくしに、このリリシア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」

 

「おい、ヒステリー……」

 

「兄さん、あの人の名前はリリシアだ」

 

「……?」

 

「兄さんが首を傾げて……

 おのれっ!兄さんを困らせたな!?」

 

 ぎろりとリリシアを睨む箒ちゃんに未だに首を傾げている聖……

 そんな篠ノ之兄妹のコントに俺や一夏たちは苦笑した

 

 完全に無視されていると言っても良いリリシアは顔を真っ赤にさて怒りを示しているが。

 

「これだから極東の猿は!わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」

 

「お、お姉様……落ち着いてくださいな……」

 

 イギリスも島国じゃなかったっけ?と言う俺の心の疑問は華麗に無視され、リリシアは言葉を続ける。

 

「いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!」

 

「……ん?だったら聖じゃないか?

 俺たちの誰も、聖には勝てないし」

 

 興奮冷めやらぬと言うか、エンジンが暖まってきたリリシアは怒濤の剣幕で言葉を荒げるが、俺は代表なんて面倒なモノにはなりたくないのでリリシアの言う《問答無用でこのクラス1番の強さ》を持つであろう聖をもう一度推薦し直す。

 すると、聖は改めて大きな溜息を吐いて俺を睨む

 

「俺を巻き込むな。

 俺は、弱い者虐めなどしたくはない

 雑魚のコミュニティにも興味無い」

 

「なっ……!?」

 

 聖は呆れしかありませんとジェスチャーで表現しながら言う。

 そんな聖の物言いにリリシアは怒髪天をつくと言わんばかりに顔を真っ赤にして怒りを示していた。

 

「あっ、あっ、あなたねぇ!わたくしを侮辱しますの!?」

 

「少なくとも、いきなり人の国を侮辱するような奴に気を使う必要はないって事だろ?なぁ、聖?」

 

 ……なんでこの場面で一夏が怒ってるんだろうか?

 

 思春期特有の精神不安定ってヤツだろうか?

 時々だが一夏の琴線が分からなくなる時があるんだよなぁ……

 

「決闘ですわ!」

 

 うんうんと頷きながら思考している最中、バンッと机を叩くリリシア。

 一体どっちに挑んでいるんだろうか?何故か怒ってる一夏は受けるかもしれないけど……聖は――

 

「おう。いいぜ。四の五の言うよりわかりやすい」

 

「……腹が減ってきたな。さて、食事に行――あ゛あ゛ぁあ」

 

 千冬姉に本日二度目のアイアンクローを受けていた。

 

 こんなんだが、理不尽な能力と不条理な機体性能……それらを遺憾なく発揮する聖は間違いなく最強だろう

 

 クロノはどんな所から繋がるか分からない飛び火を恐れているのか我関せずを貫こうとしてるし、箒ちゃんはウンザリしている兄さんも格好良いものだな……と恍惚の表情を浮かべている。

 

 なんか、こう……俺の身内、全員が本気で楽しんでるよな――

 

「侮るなよ。真剣勝負で手を抜くほど腐っちゃいない」

 

 あれ?いつの間にか話が進んで……またログ探さないといけないじゃないか

 取り敢えず、俺は関係ないってアピールしないと。

 

「頑張れ一夏♪」

 

「何を言ってますの?むしろ貴方も決闘に参加してもらいますわ!」

 

 ダメでした。

 

 うーん……俺も弱い者虐めって好きじゃないんだけどなぁ……

 

 そして何より……概念操作って無闇に使って良い力じゃないと俺は思うんだ

 

「ハンデはどうする?」

 

「あら、早速お願いかしら?」

 

「いや、俺たち1人1人がどのくらいハンデをつけたらいいのかなーと」

 

 ――と、一夏がそこまで言うとクラスからドッと爆笑が巻き起こった。

 

 正確に言うなら、女子はセシリアと箒ちゃんとまだ名前の知らない女の子2人以外は全員が笑った

 

 今現在の女子思想はISの存在都合上、絶対的に女の方が優位だと思われてる

 

 それが検討違いの勘違いだと知らずにな

 

 でもわざわざ女の立場を俺が教えてやる義理もない。一夏の発言を笑っている奴らは浅慮であり、状況を把握出来ない間抜けだっていうだけ。

 

 《ISを使えるのは女だけ》と言う原理が壊れつつある現在でも、女性優位だと本当に思っているのだろうか?

 

 操縦者の数が足りない?そも、火力だけが戦争では無い。ゲームのように、局地のみが順番に起きる訳では無いのにか?

 

 それよりも、聖さんにクロノさんや?顔は満面の笑みなのに目が笑ってないんですけど……?

 

「まぁハンデは……貴方たち三人とわたくし……いえ、ついでにそこの貴方も一緒の四対一の対決、という形でも構いませんわ」

 

 そりゃ嘗めすぎだせリリシアさんよ……

 

 さっきの休み時間に4人中3人が千冬姉を倒してるって言っただろうに……

 

 ほら、キレない内に謝れって!いや、謝ってください!!正直殺気で息が詰まりそうなんです!!

 

 あ、聖の殺気じゃないよ?箒ちゃんだよ箒ちゃん

 今、ゴゴゴ……がズゴゴゴッに変わった感じ

 

「兄さん……

 この身の程知らずどもに力量の差と言うモノを見せ付けてやろう」

 

「やはり深刻だな……

 いつ戦争が起きてもおかしくない世界バランス、か」

 

 リリシアの突っ走りに本当に胃が痛くなる話し合いに、俺は深い溜息を吐く。

 

「……さて、話がまとまったな。それでは勝負は一週間後の月曜。放課後、第三アリーナで行う。織斑兄、弟と篠ノ之兄、ハラオウン、オルコット姉は各自、用意しておくように。それでは授業を始める」

 

 ぱんっと手を打って千冬さんがちょうどいい感じに話を締める。一夏はモヤモヤとしているのか不満そうな顔をしているが、一応は席に着いた。

 

 どちらにしろ俺は面倒ごとに巻き込まれていたんだなー……とかどうでも良いことを考えたまま、授業は再開した。

 

 

 





ゆっくりしていってねー
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