すとらとす・ぱーてぃー   作:呉槻斗牙

8 / 10
お待たせしてしまい、申し訳ないです……
難産な上に原作がどうだったのかを忘れてしまいどうしようかと悩み、知り合いに借りるまでの繋ぎで短め

あ、それと、初めて評価貰いました!
ありがとうございます!
お気に入りも十件を越えて励みになります!

では、どうぞ!


俺はシリアス担当(ドヤァby春秋

 ―――――――漆

 

 くそ……油断した

 

 今日はクロノ中心に理不尽は展開されていくと思っていたのに……まさか此処で俺に来るとは

 

 IS学園生徒会長、更識楯無。

 この人物に俺はこの世界に転生してからずっと警戒していた

 

 更識と言う暗部もそうだが、天性の人たらしであるこの人物と会話をしていてボロが出ない確率の方が高いからと言う、なんとも情けない内容からなんだが……だからと言って、言っていい内容などでは決してない

 

 つまり目の前に居るこの人物は、俺が出来る事なら一生会いたく無かった人物なのである

 

「ふふふ……織斑春秋くん、よね?

 初めまして、私の名前は更識楯無……遠慮なくたっちゃんって呼んでね」

 

「よ、よろしくお願いします……更識先輩」

 

「もう……春くんはいけずなのね」

 

 速攻で話題を切り上げて取り敢えず、部屋を出よう

 

 なんの対策も無く、このまま更識楯無と会話をするのはあまりにも危険過ぎる。

 

 何故なら、何処まで話しても大丈夫なのかと言う境界線が今の俺には分からないからだ

 

 何がどういう風にどんな情報を与える結果となるのか

 そして、その結果が今後の俺たちにどう影響するのか

 

 転生者故に、常識が一定値ズレているが故に、それが許容範囲なのかどうなのかが分からないのだ

 

 不確定要素が多過ぎとも言うが

 

 そもそも――

 

「どうかしたの?

 何か考え事?」

 

 ――この部屋割りは、本当に偶然か?

 

 答えは断じてノーだ

 必然で固められた因果律から来た当たり前の結果だろう

 

 そう、会長権限と言う理不尽の結果

 

 他国のハニートラップを防ぐと言う意味合いもあるのだろうが……それを差し引いたとしても理不尽だと感じてしまう

 

「――忘れ物をしたみたいなんで俺、取りに行ってきます」

 

「へぇ?何処に?」

 

「教室……ですかねぇ」

 

「何を忘れたの?」

 

「今日の授業を板書したノートですよ

 あれが無いと、復習が――」

 

 そこまで言って更識楯無が笑みを強めたのを感じた

 

 そして更識楯無は1冊のノートを取り出して言う

 

「あぁ、これの事よね?

 本音ちゃんから預かってるから大丈夫」

 

 俺はふざけるな、と叫びたくなった

 

 何故なら、ノートは俺の手元の鞄の中にある筈だからだ

 

 それは嘘だと言えば、こちらが先に嘘を付いた理由を問われる

 のほほんちゃんから?とか言うのにも突っ込んだらダメだ……くそ、思考が鈍くなる……

 

「どうかしたの?

 まるで、手元にある筈のノートを出されて困惑しているような表情をしているけど?」

 

 逃亡は完全に失敗

 

 無理矢理に逃げても良いが、此処が俺の部屋である以上、必ず帰ってこなくちゃいけなくなる

 その時に相手が切れるカードを増やすのは得策じゃない……

 

 俺は大きな溜息を吐いてから、入り口近くのベットへ腰を下ろすのだった。

 

 ―――――――

 

「で、俺に一体なんの用事でしょうか?更識先輩?」

 

「呼び方が硬いわね……お姉さん、せめて楯無先輩って呼んで欲しいのだけれど」

 

 あぁもう、本当に面倒だ

 

「わざわざ部屋を同じになるように仕組んでるんですから、俺に聞きたい事でもあるんでしょう?」

 

「あら?どうしてそう思ったの?」

 

「んじゃ、これから先どんな事があっても俺に質問は無しの方向でお願いしますね

 正直、面倒この上ないですから」

 

 こういう巻き込まれるのは一夏の役割な筈なのにどーして俺の所に来るのか……って――

 

「あぁ……」

 

 ――俺と聖の専用機についての情報収集の為か

 

 世界がどれだけ進歩しようとも決して届かないと篠ノ之束が断言した世界で一番理不尽な力を振るえるIS

 異形にして異端

 故に異世代型ISと呼ばれる2機を持っているんだ

 

 所有者はどんな人物なのかに始まり少しでも有利に動かせるようにする為の情報収集

 

 ……と言う事は、聖の相部屋相手も更識の関係者として考えると簪ちゃんはあり得ないから……のほほんちゃんだろうか?

 

「お姉さん、春くんとお話ししてもっと仲良くなりたいんだけどなぁ

 ルームメイトなんだし」

 

「いくらルームメイトと言えども、互いに知られたくない事はある筈ですがね?」

 

 マズい……本当にマズい。

 このまま行くと言ったら状況が悪くなる一言が出かねない

 と言うより、現状でも文面だけ見ていれば俺が既に更識楯無に喰って掛かっているようにも見えるのも問題だ

 

 やはり俺には駆け引きは向いていない

 

「…………」

 

 アマツマガツチの中にある聖とのプライベートチャネルを更識楯無にバレないように展開し、刹那の間に閉じる。

 

 聖と決めた緊急――

 

 ――ガチャン!!

 

 早いなぁ、流石は聖。

 連絡して数秒とか最早張っていたとしか思えないレベルだが、精神的にはかなり救われる

 

 ストーカーとかどうなのとか思うが今はスルーだ――

 

「大変だ春秋!兄さんが……兄さんがっ!!」

 

 現れたのは箒ちゃんだった。

 

 誰だよストーカーとか言ったの、友人を信じれないとか最低――

 

 すみませんでした

 

「あー、聖がどうかしたのか?箒ちゃん?」

 

 罪悪感と状況が状況だからこの際、ドアを殴り付けて壊すとかどんな怪力だよとか、そのまま俺の胸ぐら掴んで持ち上げるとかどんな怪力だよとか言わないけど……

 

 早く離してくれないと窒息死しそうですマジで

 

「兄さんのルームメイトが布仏本音と言う女なんだ!!」

 

「そ、それが……どう、したの……?」

 

「何故、兄さんのルームメイトが女なんだ!!意味が分からん!!」

 

 むしろ、俺たちしか男子が居ない状況な上で全員が別の部屋なのに女がルームメイトじゃないと思った箒ちゃんの方が意味が分からんよ

 

 それより箒ちゃん?段々、首が締まってきてるんですが?

 

「こらこら

 私の目の前で殺人事件を起こそうとしないでくれる?」

 

「む……誰だ?」

 

 そこで初めて更識楯無を認識した箒ちゃんは、俺をぼとっと落として向き直る。

 

「お姉さんの名前は更識楯無。

 

 一応、このIS学園の生徒会長なんかをしているわ」

 

 箒ちゃんの表情が一瞬だが冷たくなった

 すぐに元に戻ったけど

 

 多分、聖から色々と聞いているんだろう

 

 何にしろ助かっ――

 

「取り込み中のみたいだな……

 

 私は一度、兄さんの元に戻る」

 

 ――らなかった。

 

 え?嘘でしょ?せっかく来たんだよ?俺を救ってって戻るルートでしょ!?この場面!?

 

「カムバック!箒ちゃ~ん」

 

 しかし無情にも箒ちゃんは部屋から出ていき、ガチャンと音を立てて閉鎖空間を作り出す。

 

「……………」

 

 獲物を捕えたとでも言わんばかりに空気がヤバス

 

 しかしさっきの箒ちゃんのお陰でシリアス路線からギャグ側に傾きつつある今なら……

 

「待ってよー箒ちゃーん」

 

 自分でもかなりの棒読み具合だと分かるが、出ていけさえすれば俺の勝ちだし更識楯無は――

 

 ――がしっ

 

「何処に行くの?春くん?」

 

 離してよー。

 

 結局俺は、聖が助けに来てくれるまで、こんな押し問答を続ける羽目になり……これからのストレス対策について真剣に考える羽目になったのは、また別のお話

 

 




明日は昼頃にアップ出来るように頑張りますのでよろしくお願いいたします!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。