今回も月代視点でお送りします。今回登場する原作キャラは、大方予想がついてるのではないでしょうか。そんな彼女らと月代、果たしてどんな出会いをし、何を生むのでしょうか。
少し余談ですが、もしかしたら近いうちにアンケートを行うやもしれません。その時は、是非回答していただけると幸いです。
そして、☆8評価:暁 蒼空さん、お気に入り登録:カゼさん、ロボ戦極凌馬さん、とある東方禁書ニコ動好きさん、暁 蒼空さん、リィ・リンさん、八神 悠人さん、評価及びお気に入り登録ありがとうございます。
では、物語へご案内しましょう。
[今井家 リビング]
「ライブチケット?」
「うん、アタシらのライブじゃないんだけどね。ライブするバンドの子から貰ったんだ~」
とある日、リサに突然そう話しかけられた。何でも、近いうちに近くのライブハウスでライブがあるそうな。…楽しそうではある。ただ……
「…行けるかどうか、分からないわよ?何分、音が激しい環境はどんな影響があるのか分からないから、今の今まで避けてきたわけだから…」
「そう言うと思って、もうお母さん達にも相談してきたよ☆」
あら、話の早い事。相変わらず、私の事となると事を早く進ませたがるのよね、リサったら。それだけ想われてると考えると、少し嬉しいのだけれど。
…ただ、リサは
「…許可は下りたの?」
果たして……?
「うん!アタシが同行するなら良いって!」
あら、意外とあっさり許可が下りたのね。…いえ、もしかしたらリサの必死な説得あっての許可かもしれない以上、あっさりかどうかは分からないわね。
…それはともかくとして、ライブか。素直に言うと、かなり興味はあった。リサがやっているからという理由もさることながら、最近はガールズバンドが台頭してきていると聞くし、それに伴ってそちら方面も活気が増してきている印象がある。そんな中でのライブときた。興味が増すばかり。
「じゃあ、当日はリサと私でって事かしら?」
「うん!あぁ~、ライブの日が楽しみだなぁ~!」
「落ち着きなさい?まだ数日はあるでしょう」
まるで小学生のようにワクワクするリサにそう言うも、微笑ましいとも思った。どんな顔をしているのかなんて、見えてなかろうが分かる程に声に活気があるもの。…まぁ、ワクワクしているのは、私もなのだけれど。さて、初めてのライブ、楽しみね。
[CiRCLE 受付]
「まりなさ~ん!」
「あれ、リサちゃん?ポピパのライブ見に来たんだ!…そっちの人は?」
「アタシのお姉ちゃんだよ!今日は許可が取れたから一緒に見に来たんです!」
「そうなの!?…すっごい美人だね、羨ましいなぁ……」
受付に来たのは良いのだけれど、リサが受付の人と話し始めてしまったわ。私は別に構わないけれど、これからお客さんが来たら大変よね?
「リサ、これからお客さんが来るかもしれないから、取り敢えず移動しましょう?」
「はぁ~い」
我が妹ながら、手がかからなくて助かるわ。「話しかけないで!」だなんて言ってもおかしくない歳だもの、そうならなくて嬉しいわ。反抗期は来そうにないわね。
「話はリサちゃんから聞いてますので、障がい者のスペースに案内します!リサちゃん、ついて来て!」
「は~い☆」
妹の気遣いが身に染みるわね。私としては普通の席は迷惑をかけかねないと考えていたところだから、その配慮は本当にありがたい。というか、このライブハウスにそんなスペースあったのね。リサからそこまで大きくはないかもと聞いていたから、無いものだとばかり……
「…月代さん」
「…?はい、何でしょう?」
そんな独り言を心の中で呟いていると、まりなさん(名前は前にリサが話していたから分かった)がヒソヒソと私に話しかけてきた。何だろうか、何かした訳でもないだろうし……
「良い妹さんを持ちましたね。リサちゃん、よく私に貴女の話をしてくれるんですよ」
そうだったのか。きっとリサの事だ、耳に胼胝ができる程に話しているのでしょうね。…私としては、恥ずかしい事を話してさえいないのならそれで良いのだけれど。
「自慢の妹ですから」
あの子について語るのに、この一言以外は必要ないと思っている。色々とひっくるめてこの言葉に尽きる。良くも悪くも出来が良過ぎるのが、あの子。漫画とかに出てくる完璧な人間ではないけれど、
「……それにしても、本当にお綺麗ですね。女性として負けた気持ちです…」
アハハ、と苦笑しながらそう言う彼女。…初めて会う人殆ど(女性)にそんな事を言われるのだけれど、一度自分の顔を見てみたいものだわ。そんなに言われたら気になってくるじゃないの。ソレを言われる度に私はどう言うべきなのか困るのよね。何せ、相手の顔も、あまつさえ自分の顔すら分からないのだから。相手を褒めようも、謙遜する事もままにならない。
「さて、着きました。リサちゃん、後は宜しくね」
「は~い☆」
…余談ではあるが、先程は彼女と私は前、その後ろをリサが着いてくるという構図だった。だから、リサは話に入ってこなかったのだ。それに、リサは障がい者席への道を把握しようと集中していたらしい(まりなさん談)。…これからライブに沢山行くのかしらね、まだ大丈夫かも分からないのに。…気が早いのも、リサのちょっと抜けた所ではあるわね。
[CiRCLE ライブ会場]
──じゃあ最後の曲、行きます!!
「ラストだから、大盛り上がりだね!流石ポピパ~」
そんな事を言うリサを横に、私はポピパと呼ばれているバンドの曲を聴いていた。体調に問題もなく、寧ろ久々のこうしたイベントに、心が躍っている私がいた。他のバンドのライブも気になるし、ポピパのバンドにもまた行ってみたい。…何だか、自分が生き生きしているような感覚だ。楽しい。
「…リサ、今度貴女達のバンドの練習を聴きに行きたいわ。…ダメかしら?」
「~っ!!ダメなわけないじゃん!寧ろこっちからお願いしたかったんだから!」
ヤッタ!なんて言いながらその場でジャンプしていると思われるリサ。場所が場所なら止めるのだけれど、まぁ変な風には思われないわよね。…というより、そこまで喜ばれると、少しむず痒いわね。嬉しい事には変わりないのだけれど。高校生なのに、どこか小学生感が拭えない。
──ありがとうございました!
──ワァァァァァ!!!
そんな事をしているうちに、どうやらライブは終了しようとしていた。…初めてのライブだったけれど、こんなに面白いものなのね。大丈夫だと分かってしまえば、母に連れて行ってもらえそうね。時間さえあればリサにも連れて行ってもらいたいわ。…ふふっ、楽しみが増えたわ。
「じゃあお姉ちゃん!行こう!」
「えぇ、そうね」
こうして、私の初ライブ観賞は良いものとなった。さて、家に帰ったら何をしようかしら。
[???]
「ライブお疲れ~☆皆相変わらず凄かったよ~!」
「リサさん!ありがとうございます!」
……あら?てっきり外に出るのかとばかり思っていたのだけれど、ここは間違いなく中よね?それに、ライブお疲れ?それとリサと話している子の声……もしかして、バンドの子達の控室…とか?
「…リサ、ここ控室かしら?だとしたらその子達に迷惑かかるんじゃないかしら」
「まりなさんと香澄達には許可取ってるよ☆」
「はぁ……ごめんなさいね?この子、先だって行動する事があって…」
「だ、大丈夫ですよ!気にしないで下さい!」
恐らく、バンド活動の中で知り合った子なのだろうけれど…リサってば、親しき中にも礼儀ありって言葉を知らないのかしら。この子達が許してくれたから良いものの……
「リサさん、その人は?」
「ん?アタシのお姉ちゃんだよ~」
「ぅえぇ!?リサさん、お姉さんいたんですか!?」
かなり驚かれているみたいね。まぁ、外でのリサは母性と言うか、世話焼きだものね。どちらかと言うと、リサが姉と言われた方が納得がいきそう。…私としては、家だったりの時を知ってるから、何とも言い難いのだけれど。…一応、名前を言っておいた方が良いかしら。
「初めまして、リサの姉の今井 月代です」
「初めまして月代さん!私はポピパの
そう言って、私は手を差し伸べようとした…のだけれど、よくよく考えたらどこに香澄ちゃんがいるのか分からないわね。声で一応分かるっちゃあ分かるけれど……
「あぁ~、ゴメンね香澄!お姉ちゃん盲目だから、握手してあげて?」
…ナイスフォロー、リサ。助かったわ。ただ、その一言を聞いてポピパの皆が少し暗い雰囲気になったから、気にしないでちょうだい、と言っておく。
その後、一通り自己紹介も終えて、少しばかり雑談して、私達はその場を後にした。
「ねぇねぇ皆!」
『?』
リサさんと月代さんがこの部屋を後にしてすぐ、香澄が(多分)私達全員に向けて声をかけた。…嫌な予感しかしねぇ。
「月代さんに向けてライブがしたい!!」
『…へ?』
おたえ以外、こう声を上げるしかなかった。…初対面の人に向けて?ライブ?無茶が過ぎるだろ!そして皆少し考え込むな!!
「それ、良いかも」
「でしょ!?」
「でしょ!?じゃねー!第一あの人とは初対面だろーが!そんな仲でライブなんてされたところで、あっちが困惑するだけだろうが!」
「つまり、もっと仲良くなってから…?」
「そういう意味じゃねー!!」
あーもう!こいつらのこういうトコ、どうにかなんねーのかよー!!
という事で、3話が終わりました。
…はい、言わずもがな、ポピパ登場回でした。一応、一通りのバンドとは顔を合わせる予定です。続けて総当たりさせていく予定ですが、途中で変更する可能性はありますので、悪しからず。
そして、アンケートを開始しますので、是非ご回答下さい。
次回『4.ぶらり煌めくパステルカラーの旅』