最近、趣味を減らそうかと検討しているのですが、どれも辞め難いのが最近の悩みです。主にゲームだったりするのですが、最近のゲームは面白く、ハマりやすいのが、良くも悪くもあるなと思う日々です。趣味を減らせば執筆速度も上がるかなと思っているのですが、それは結局有耶無耶になって終わりそうです。…アハハ。
そして、☆8評価:神威結月さん、お気に入り登録:鬼龍院翔さん、レイラレイラさん、ありがとうございます。
では、物語へご案内しましょう。
[商店街]
「リサ、買い出しも終わったけれど、どこか行きたい所とかあるかしら?」
「ん〜、特に無いかなぁ。一昨日に殆ど済ませちゃったし」
「そう、なら帰りましょうか」
「はぁ〜い」
某日某所。……いえ、某所というには、もう既に分かりきってる場所よね。
という訳で(?)、今は商店街にて買い出し。私からもう少し外に行きたいと頼んだから良いものの、少し頻度多くないか、なんて考える今日この頃。そんなに食糧がすぐ尽きる家庭でもないはずなのに……考えるだけ無駄かしら。
等と思いつつ、後で母さんにでも聞いてみようかと思った私。その、丁度私がそんな思考からシャットダウンした時だった。
「……歓声?」
僅かながら、遠くの方から歓声らしき声が。誰か有名人でも来てるのか、はたまたテレビの撮影だろうか。
いつも人の声で賑わっているこの商店街。だが、今日聞こえたソレは、いつもの商店街のソレとは違うもの。流石にここまで大きくないはず。
「…行ってみる?お姉ちゃん、気になるんでしょ?」
「それ、貴女の方じゃないのかしら?」
ソ、ソンナコトナイヨー、等と棒読みで言ってくる辺り、図星をつかれた模様。…別に素直に言ったところで、とやかく言うつもりなんてないのに。と言うより、私も気になっていたから、人の事は言えない。
そんな気持ちもあって、私は行く旨を伝える。それからリサが声のする方角に向かうのに、殆ど時間を要さなかった。
「っと、ここね。何があったらここまで歓声が湧くのかしら?」
「あっ!こころのバンドじゃん!通りで皆がこんなに湧く訳だ!」
例の大歓声の中、リサがこう言ったのを何とか聴き取れた。最近台頭しているガールズバンドは(ついこの前に頭角を現した2つのバンド含めて)主に7つ。リサが親し気に呼ぶ辺り、恐らく『ハロハピ』と呼ばれているバンドのリーダーこと、
あのバンドの子らは、バンド結成前の楽器経験が多くない等と言われている。全員が全員そういう訳ではないのだろうけれど、確かに最初の方は特段何かで取り上げられる事は少なかった印象がある。あの目標を掲げる辺り、そういう事よりも地域に寄り添ったり、日の目を浴びない所で演奏したりする事が多いのだろう。今まであったようであまり無かった類いのバンドに思える。
リサがハロハピの演奏に聴き入っている中、私は頭の中のハロハピの情報を取り出していた。先程言った7つのバンドの中でも、屈指の
まずは
次に、
次は、
そして、次もかなりの個性山盛り。それが彼女、
そして最後、弦巻こころ。過去に財閥解体があったのにも関わらず、今現在新興財閥として名を馳せている弦巻財閥の令嬢。好奇心旺盛な性格も相まって、常人はまずやろうとしない事ですら何食わぬ笑顔でこなしてしまう運動神経の持ち主でもある。それに加えてその性格を軸に動く事もあって、自覚しないうちに周りを巻き込むといった(本人には言えないけれど)厄介極まりない事もあるそうな。それに振り回されるのは、主に花音ちゃんと美咲ちゃん。もしかして、それに慣れた事もあって、美咲ちゃんのスペックが高くなったのだろうか。後、令嬢というだけあって、隠れてながら護衛の黒服さんがいるそうな。まぁ、令嬢を野放しには出来ないわよね。一言でまとめると、天真爛漫なお嬢様かしら。
「お姉ちゃん、終わったよ」
「あら、もう終わったの?考え事していたのだけれど…惜しい事をしたわね」
どうやらそんな長い考え事をしているうちに、路上ライブも終わっていた模様。先程まで聞こえていた歓声も、先程よりもかなり小さくなっている。さて帰ろうかとリサに声をかけようとしたその時だった。
「あら、リサじゃないの!どうだった?私達のライブは!」
「うん!楽しかったよ!流石ハロハピって感じだね☆」
「あっ!こころ!すみませんリサさん!!」
先程までライブで聞こえていた声と、その声の主を止めるような声。1人はこころちゃんで、もう1人は……美咲ちゃんの方かしら?性格と関係からしか判断できないので、間違う事も少なくない。間違っていたらゴメンなさいね、もう1人の声の主さん。
「…リサ、隣の人は誰かしら?」
「アタシのお姉ちゃんだよ、丁度買い出しの帰りだったからね~」
「あら!初めまして!私は弦巻 こころよ!」
相変わらず、最近の高校生はコミュニケーション能力が高いと言うか、警戒心が薄いと言うか……。そう思いながら、再びこころちゃんを制止する声に、私は気にしないよう言っておいた。
「初めまして、私は今井 月代。リサの姉よ。眼も見えないし、そのせいで体を動かす事も殆ど無くなったから全体の筋力ももう衰え切っているわ。だから、こうして会う機会も少ないとは思うけれど、リサとは仲良くしてあげてちょうだいね」
「えぇ!勿論よ!…そうだわ!どうせならリサに私達のライブに連れて来て貰ったら、月代も私達と会えるわ!」
「ちょっとこころ!あっちにも都合っていうものがあるんだから!」
三度目の制止。…ここまでくると、お母さんみたいな子ね、注意してる子。かなりの苦労人ね、同情するわ。
「……あ、すみません。私の自己紹介がまだでしたね。奥沢 美咲です。先程からうちのこころがすみません……」
「気にしないで良いわ。…かなり苦労してるみたいね」
「そうなんですよ……こころだけじゃないので。あの3バカがホントにもう……」
自己紹介のような丁寧な口調を崩す辺り、心の底から出る、無意識に思っている事なのだろう。その一言一言に、どこか黒いモノを感じる。様々なネガティブな感情が詰まったような、そんなモノを。
…とは言え、恐らく本気で嫌っていたりはしないのだろう。もしそうであるならば、そもそもここまで世話を焼いたりはしない。放る方が、遥かに楽だろう。それでもそうしないのは、彼女なりにそれ以上に一緒にいてプラスな感情があるからだろう。…親友、とか?まぁ、私には皆目見当もつかない所ではあるけれど。
「ほらこころ!あっちに皆いるんだから、行くよ!」
その言葉と同時に何度かこちらに頭を下げていた彼女に、私は再度同情しながら手を振った。リサも、「またね〜!」なんて言いながら大きく手を振る。
さて、そろそろ良い時間かしらと思い、リサに帰るよう促そうとしたその時だった。まだ私の隣にいたこころちゃんが、私以外にはとても聴き取れない程の声量で、私にこんな事を言った。
「……月代。貴方、
その一言に、少し驚きながら彼女がいるであろう方向へと身体ごと向ける。しかし、既に彼女らの姿は無く、私とリサだけがそこにはいた。リサが心配の声を浮かべているのだが、取り敢えず大丈夫だと言っておこう。
「……まさか、気付かれたのかしら。…気のせいだと良いけれど」
先程の彼女の声は、いつもとは違い鋭い声質だった。さながら、別人格の彼女とでも言わんばかりの。確かに、私を気遣ったり、心配したりする声はかなり多く聞いてきた。ただ、凡そが表面から見ての発言だった気がする。あれ程、私の内心深くまで抉るような言葉を投げかけられた事も無かった為に、冷や汗も出始める始末。
「勘にせよ第六感にせよ……彼女には気を付けないと」
これから関わりがないとも言えない以上、私に出来る事はそれくらいだった。
という事で、7話が終わりました。
今回はハロハピ回でした。最近は中々アイデアも浮かばないので、筆が進みにくかったり、内容が簡素だったりしてしまっています。自覚はしているものの、この頃、オリジナルの小説の設定考案の方が進んでいる現状があります。もしかしたら、こちらから撤退する事もあるかもしれません。ただ、書きかけを放置するつもりは一応ありませんので、今後については決まり次第お知らせします。
後、アンケートはこの話の投稿から3日後に締め切る予定です。
次回『8.眩しい夕焼け、見る事能わず』