Re:ゼロから苦しむ異世界生活 作:リゼロ良し
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン
オットーからの火急。
所詮は、オットーからだろう?
スバルはと言うと、急いで戻りながらも楽観的に考えようとする。
一体これ以上何があるんだ? 白鯨を滅ぼし、怠惰を打ち破り、一体これ以上何があるというんだ? と高をくくっていた。
だが、スバルの考えている事も最もだ。
何せ、王国―――世界が400年もの永き時を苦しめ蹂躙し続けてきた【白鯨】。
同じく魔女教の一角【怠惰】。
それが一度に押し寄せてきたと言う前代未聞な事態、それを食い止める事が出来たのだ。
そもそも、起こる可能性だって、一体どれだけの確率だ、どんだけ悪運強いんだ、と思わず笑ってしまう程だ。
だから、大丈夫。
エミリアは絶対大丈夫。
一縷の不安はどうしても拭えないが、それでも大丈夫だと信じて―――アーラム村へ戻った。
そして
そして、何故その凶報が直ぐに解ったのかその理由。
「対話鏡。……カルステン家では現在2つ所有しているそうです。1つは王都にある大型の鏡を1つ、そしてもう1つはフェリスさんが持ち合わせていました」
魔女教の連絡手段であったミーティアの【対話鏡】。
元来、ミーティアとは希少品であり、量産化する様な事が出来ていないものの対話鏡に関しては、比較的入手しやすい道具に分類されるものだ。
それに魔女教が持っている物をカルステン家が持っていても何ら不思議ではない。
そして、聞こえてきた凶報――――。
「……王都へと戻っていた討伐隊の半数が、怠惰とは別の魔女教に襲われ。そして、
それは、耳を疑いたくなる内容だった。
信じられなかったし、信じたくなかった。
そして、何度も何度も
彼女は―――エミリアの為に、自分達の為に。……いや、彼女自身に打算があり益あるだけだ、と笑うかもしれないし、
笑っていても、凛々しく高潔で……、それでも柔らかく笑う姿はとても魅力的で……、
信じたくない。信じられるわけがない。
もう――――そんな彼女が、彼女の笑顔が、見れなくなってしまったなんて………。
エミリアは無事だった。
ただ、その代わりに――――……。
カルステン家に激震が走る。
―――クルシュ・カルステン死亡
その衝撃は、凶報は、カルステン家に留まるわけもなく、王国全土に広がっていった。
刻一刻と波紋は留まる事を知らず、広がり続けている。
王候補の内の一人が死去したのだ。それも最有力候補と名高く、市政からの支持も圧倒的に高い彼女が。
何かの間違いであってほしかった。
そんな筈はない。ツカサはオットーからその知らせを聞いた時、最初こそ信じられない、何を言っているんだ? と嘲笑していたのに、彼の顔を見ている内に、知らず知らずに彼の胸倉をつかみ上げてしまった程に。
乱暴に彼の身体を前後に揺さぶり、冗談だろ? と嘘だろ? と希望を口にする。
だが、オットーは何も言わずただただ、悲しそうな顔をしていた。
その後は、ユリウスやスバルが直ぐに止めてくれて、ツカサもオットーに謝罪をしたが、信じられない、信じたくない、そのことばかり、その単語ばかりが頭の中を駆け巡り続けていた。
魔女教の犠牲になった者達は、あの討伐隊のほとんど全てだった。
唯一の生き残りが鉄の牙の極一部。
ヘータローも半死半生でかろうじて命を拾った程度の重症だった。
重症であっても、懸命に身体に鞭を入れて、即時離脱の指示を出したからこそ、被害を免れた。此度全滅にならなかったのは、ヘータローの采配のおかげとも言える。
そう……ヘータローのおかげで、敵の正体が掴めた。
動けない程の重症のヘータローは、鉄の牙の皆に自分を顧みずに援軍を要請するために王都へ走れと指示。
そして幾重にも重なりあった死体の山にいた事で、死体に擬態する事が出来、ヘータローは命を繋いだ。
気を抜けば直ぐにでも意識が黒に染まる中、懸命に繋ぎとめた。だからこそ、獣人の耳は彼らの僅かな話を聞き取り、匂いこそは、死臭に塗れていたから効かなかったが、目でハッキリとその容姿を克明に見ていた。
敵の名。
仇の名。
魔女教大罪司教【強欲】担当:レグルス・コルニアス
魔女教大罪司教【暴食】担当:ライ・バテンカイトス
その中に特に有名とされる【強欲】の名が出た時に、ここまでの被害が出てしまった原因を見た。
クルシュの実力の高さは十全に知っている。白鯨討伐においても一戦級を演じた猛者だ。彼女の伝説では、白鯨と同じ三大魔獣の一角をその百人一太刀の初手で追い払ったとも伝え聞いている。
紛れもなく屈指の強者と呼べる猛者だ。如何に白鯨戦で消耗していたとしても、彼女ならば……と思ってしまうのだが、それをかき消してしまうのが、やはり【強欲】の名。
決して博識とは言えないが、この世界の知識の浅いツカサでさえ、その記録は目にしている。魔女を調べる時に嫌にでも目についた、と言うのが正しいだろう。
それに、ユリウスにも怠惰と並ぶ強欲について、以前改めて聞かされた。
【城塞都市ガークラ陥落事件】
世界図の南方―――ヴォラキア帝国でも最も堅固な防備で知られた国境沿いの大都市。数千常備兵に加えて、【帝国の英雄】をも討ち破った。
それも【強欲】たった1人で。
【怠惰】ペテルギウス・ロマネコンティと【強欲】は並ぶと称されているが、事力関係では圧倒的に【強欲】が勝っているという事は、最早疑う余地はない。
ペテルギウスの権能も確かに凶悪であり、何も事前に知らない状態で迎え撃てば、即座に屍と化してしまうだろう。
だが、犠牲を伴いながら、痛みを伴いながら、戦い続ければ突破口はおそらく見る事が出来る。数千と英雄のいる大都市の兵力であるならば、痛みを伴ったとしても、陥落まではいかないだろう、と推察できるからだ。
だが、【強欲】はそうはいかない。
その名を聞き、此度の被害を聞き、改めて戦慄が走った。
実は、この世界に来て、戦慄が走る様な事は【強欲】を除けばたった1度しかない。だからこそ………
「――――皆、凄く忙しい所に、集まってくれてありがとう。……心から感謝するよ」
この場所は、カルステン家の応接室。
もうずいぶん昔の様に感じる。
この場で、エミリア陣営の為に駆け引きを行い、軈てクルシュを口説き落とす事に成功した。
白鯨を、怠惰を討伐する為、彼女達の力を借りる事が出来た場所だ。
だからこそ、この場で話をしたい、とツカサは思っていた。
彼女達と始まったのは、この場所からだと思っているから。
「……いや、構わないさ。私は
先に目を閉じた状態で返事をしたのはユリウスだった。
アナスタシア陣営ではあるが、ユリウス自身も多忙極まっている所に、色々と返上してこの場へと駆けつけてくれたのだ。感謝しかない。
「ワイも同感やな。つか、兄ちゃんやからやで? こんクソ忙しい中で眉唾なもん聞かされて、無視せずこんだけ動くんわ」
鉄の牙を代表してリカードが駆けつけてくれた。
姉のミミ、そして弟のティビーはヘータローの傍にいる。
ヘータローは、かろうじて命を取り留めている状態。今もなお危険な状態には変わりないからこそ、姉弟が傍にいるのだ。安心、出来る様に。
何より、王国最高峰の治癒術士、青の称号を持つフェリスの手を借りる事が出来ない状態なのだから
「私も同感です。……正直、今は藁をも……ッ」
ヴィルヘルムも同様にし、そして静かに唇を嚙み締めた。
ツカサやスバルを恩人と呼び、クルシュと同等のものを捧げた、と言っても……状況が状況。彼女の死去は、ヴィルヘルムにとっても内側から心を抉られる様なものだった。いや、身体の傷ならまだ生温い。
白鯨を追い続けてきて14年。
この無為に過ごしてきた時間を、もう終わらせるために、最後は今生に別れを告げ、1人単身果てる為に剣を振るおうとした時に、その手を握ってくれたのが彼女だったから。
「兄弟。……エミリアは」
「うん。エミリアさんには席を外してもらってる。フレデリカさんが傍にいてくれてよかった……」
「ッ――――」
エミリアの心境も思わしくない。
当然だ。
クルシュはエミリアを助けようとしたが為に、その命を失ってしまったのだから。
「フェリスも、何とか止める事が出来た。今は10人がかりで診てくれている」
「……わかった」
そして、当然この場にフェリスはいない。
クルシュの死を、他の誰よりも信じたくなく、王都へと駆けつけ、その身体を抱き寄せて、マナを送り続け、治療をし続けた。
もう魂の残ってない身体を幾ら治療しても、幾ら外見だけは元通りに戻っても、その身体は動く事は無い。
治す、治す、治す、治す、なんどもなんどもなんどもなんどもなんどもなんども、ぜったいぜったいぜったいぜったいぜったいぜったいぜったい―――――――――………。
軈て、それが無理だと解った途端に荒れ狂う荒波を遮り続けていた防波堤が決壊したかの様に、泣き叫んだ。
自傷行為を続け、中にはその力を使って相手を傷つけ、手が付けられない程に暴れ続けた。
軈て、その矛先はフェリスの自傷の傷を治そうとしたエミリアに向けられた。
【クルシュ様を殺した】
エミリアの心に深く刺さる刃となって、放たれた……。
エミリア自身に危害が加われる事は無かった。
当然だ。エミリアの傍にはパックがいる、フレデリカもいる。
選択肢の限られる攻撃手段しか持ちえないフェリスが、その上獣の様に荒れているだけのフェリスで太刀打ちできる相手じゃなかった。
クルシュの仇にも手が届かず、クルシュも救う事が出来ない。
そんな状態に、絶望の底に落とされたフェリスが取る行動は、もう自殺しかなくなってしまっていた。
それを止める為に、何人もがフェリスの傍にいる。王国騎士団としての仲間の皆が、時にはマーコス団長までもが足を運び、フェリスを助けようとしてくれている。
だが、それでも―――その命が、精神が、魂が費えるのも時間の問題だ、と言われていた。
フェリスがこの場にいない事は心苦しく思うが、それはもう自己満足でしかない。
自身の刻まれた傷、魂に刻まれた傷が、少しでも癒えたら良い、と言う自己満足でしかならない。だが、それでも良いとツカサは思った。
この悲劇の責任……自分にもあるのだから、全て受け入れて、傷も受け入れて進むしかない。
「荒唐無稽な話に聞こえるかもしれない。…………でも、皆に話した通り。オレは【クルシュさんを必ず救う】……だから、力を貸して欲しい」
覚悟を胸に抱いて、全てを救う覚悟を胸に抱いて進む。
欲張りと言われるかもしれない。それこそ……【強欲】である、と。
それでも、ツカサはその道を選んだ。
彼女を見捨てて、
「まさか、
ユリウスの額にも汗がにじみ出ていた。
いつも、涼しい顔をしている彼には珍しい事だ。
だが、いつもの自分でいられない程の事が起きようとしている、歴史の分岐点、時空の分岐点へと立ち会っているのだから、仕方がないという事だろう。
かつてない程の衝撃だったから。
「ユリウスとの模擬戦は、ほんの一瞬だけど
ユリウスがツカサに剣を振るう。
紛れもなく、ツカサを穿った一撃を見舞う。
それらの未来は、訪れる事は無かった。
つまり、ツカサが言う様に、一撃を入れた未来が、消滅をしたからだ。未来を見て起こらなかった現実も見て、だからこそ混乱する。
「ただぁ、解らんのは、その兄ちゃんの言うヤツ? それがマジやったとして、何でワイらにそれを言うんや? そんな大層なもんが出来るんやったら、別に言わんでもええ。必要ないやんか?」
リカードの言い分も最もだ。
過去に戻れるというのなら、戻るつもりだというのなら、事前に話をする必要もない。この世界はもうなかった事になるのだから猶更だ。
「この力、そこまで、便利じゃないって事だよリカード。……当然、代償を伴う。だからこそ、絶対に失敗は出来ないんだ」
「……ほー?」
半信半疑どころか子供の戯言レベルに聞いているリカード。口でそれを言わないのは、場の空気を読んでいるからだ。
最初にヴィルヘルムも言っていた通り、今は藁にもすがりたい者達ばかり。そんな場の空気を更に悪くさせる事は言うつもりは無い。
ただ、もしもコレが本当に戯言だった時は、盛大に便乗して罵声を浴びせるつもりではあるが。
「オレが皆に聞ききたい事は、ただ1つ。【怠惰】を、【ペテルギウス】をオレ抜きで討つ事が出来るか、否か。皆の意見を聞かせてほしい」
その言葉を聞いて、ピクリと眉が動く。
「それは、即ちツカサ殿。……貴方が、【強欲】と【暴食】の大罪司教と相対する……と言う事ですかな? ―――そのつもりならば この剣も……」
ヴィルヘルムの表情も険しくなる。
ツカサの言う代償の件もヴィルヘルムは予測が出来ていた。
そう、嘗てスバルが死に戻った時の余波をツカサが受けた時。路地裏で血まみれになって倒れたあの時。それを介抱したのはカルステン家、クルシュなのだからヴィルヘルムが知っていても不思議ではない。
それを考慮した上での事だ。
【強欲】はクルシュの仇。それを恩人であるツカサ一人に押し付ける訳にはいかない。誰よりも恩義を感じているのが、ヴィルヘルムなのだから。
何より【強欲】の強さはヴィルヘルム自身も解っている。
嘗て討たれた帝国の英雄、それは剣鬼として相対した【八つ腕】のクルガン。剣を交えた間柄だ。それをも討った底知れぬ強さ。加えて未知の敵でもある【暴食】がそこにはいるのだ。
恩人であるツカサを1人ではいかすまい、と目で語っていたが。
「ヴィルヘルムさんの申し出は凄く有難い。……でも、解って欲しい」
ツカサは首を横に振った。
そして、自身の力についてを離す。
「戻った時に、一番難しいのは【未来で起こった事を伝える事】なんだ。そんな事いきなり言われても、狂人かと思われて終わってしまうのが普通だから。……でも、今回は悠長に説明している時間は無いんだ。戻れる時間地点も決まっている。自由自在と言うわけにはいかない。………だから、一番自然にクルシュさん達と一緒に王都へ戻る事が出来るのは、
厳密にいえば、
だから連れていけるのは精々1人までとして、連れていくのはスバルだ。
分かれる場合、スバルの生存率は少しでも上げておかなければならない。
何故なら、スバルの戻る地点、時間の指定は、あの魔女が勝手に決めるというもの。万が一、スバルが死んでしまえば、その時点で消耗度合いは桁が違い且つ戻る場所がもしも取り返しのつかない地点だったとしたら、その時点で終わりだ。
ツカサの
それは、スバル自身も解っている筈だ。だからこそ、スバルも覚悟を決めてくれた。
この話し合いをする前に、戻るという話をスバルにした。
ラムを連れていく、と話をしたあの時の様に。
スバルにしてみれば、エミリア陣営は皆無事であり、エミリアは勿論、レムもラムもフレデリカも皆無事だ。だから、戻る必要は無い。
聖域の様子は解らないから厳密にはまだわからないが、それでも聖域は大丈夫だ、とフレデリカもラムも言ってくれたのだから、信じるに値する。
暴食や強欲以外の魔女教が向かっていたら、と考えたら……背筋が凍るが、それでも今は大丈夫だと信じる他無い。
レムやラム、何より聖域にいるロズワールを。
愛する人達は皆無事。
だから、もう一度言おう。戻る必要は無い。
だが、スバルも当然全てを割り切れる程、人でなしではない。
自分だけが助かってそれで終わり――――で良しとする訳にはいかない。
【兄弟が、オレをこんな感じにしたのかもな】
と、スバルは思っていた。
もしかしたら、ツカサと出会ってなければ……、空気が読めないのは相変わらずだが、自分の手の大きさを知ってる分、何でもかんでも守ろうなどと考えなかったかもしれない。
エミリアやレム、ただ1つだけを守り抜く事が出来ればそれで良い、と思っていたのかもしれない。
何せ、ツカサと違い死に戻り地点を任意に選べたりしない所も痛いし、その使用回数も未知数。死の苦しみ、痛み、孤独も全て知っている。
だからこそ、こんな風には動かなかったかもしれない。
でも、今は違う。
全て纏めて抱えて、全てを助けようとしている男と一緒に居るから。
その背中を見て、英雄としての道を進むと決めたから。
もしも、ツカサが余裕綽々、何でもできるスーパーマンの様な男なら、ここまで感情が揺れる事は無かったかもしれない。
でもツカサは違う。
傷つけば血が出る。血が出れば倒れる。ツカサはスーパーマンじゃない。人間だ。
ただ、大切なモノを守る為に、死力を尽くして頑張っている人間だから。
「話ぃ戻すケド。兄ちゃんが過去に戻ったとして、確かにワイらに事前に襲撃の事伝えんは兎も角、怠惰討伐情報伝えんのも、結構骨が折れる作業やな。兄ちゃんこれんってなると今回の件、兄ちゃんとラム嬢ちゃんの索敵能力にはずいぶん助けられた口やからのぉ。アレが無いんと在るんとじゃ、難易度の桁が違うで」
「ッ………」
そう、ラムとツカサの索敵能力。
テンペストと千里眼で広範囲の敵の位置を把握、更にはユリウスのネクトで感覚をつなげ、全員に共有したのだ。頭の中で映像化までされた。これ以上ない程の情報、魔女教の一人が持っていたアジトの地図なんかは在っても無くても同じと言える。
「魔女教連中は、オレの匂いで釣れる。それは今回の件で実際に解ってくれただろ?」
そんな時、スバルが手を上げて答えた。
スバルの魔女の残り香に寄せられて、魔女教が寄ってきたのは紛れもない事実であり、実際に目で見て確認出来ている事だ。
「正確な位置は解らなくても、オレがいれば炙りだす事は可能だ。まぁ、皆の力頼りまくる前提の話にはなるんだが」
「ふーむ」
「少し弱気が過ぎるのではないか? スバルが奴らを引き付ける事が出来るのは明白だ。ならば、奇襲するのはたやすい事だろう? リカード。……それに相手は君の部下、ヘータローも重傷を負わせた仇も同然なのだが」
「そんくらいわーっとるわユリウス。だが、感情・私情を挟めるもんじゃないのも確かやろ? 兄ちゃんっつーでっかい戦力抜きで、怠惰と一戦交えようってんや。いくら考え過ぎたとしても、足らんって事は無いもんやろ?」
「…………。それもそうだね。すまない。どうやら私の方が感情的になっていた様だ」
「今日、一戦交えてみて彼奴らの力量は把握しました。手練れは多数おりましたが、こちらの戦力を鑑みても、見劣りしないでしょう」
その後はヴィルヘルムも交わり、戦力がかけた状態で、怠惰と一戦戦う事を、真剣に議論してくれている。
そのことが、ツカサは嬉しくてたまらなくなってきた。
丁度、スバルの魔女の残り香、引き寄せ作戦が上手くハマれば何とかなるだろう、と結論付いたその時だ。
「……信じてくれて、ありがとう」
ツカサは、感謝の言葉を口にしていた。
荒唐無稽、世迷言、狂人の戯言、いろんな言葉で軽く片付けられそうな事柄だから。
そんなツカサの顔を見た面々は、何をいまさらと半ばあきれた様子で告げる。
「まぁ、もし嘘やゆーたら、鉄の牙で一生タダ働きさせて貰うけどなぁ!」
「いや、彼は我が騎士団が貰い受けよう。傭兵で腐らせておくには勿体なさすぎる人材だ」
「何ゆーてんねんユリウス。鉄の牙でおるっちゅう事即ち、お嬢の膝元になるって事やろうが。お嬢の一の騎士名乗るんやったら、抱き込むのが当然やろ」
「いいえ。ツカサ殿はカルステン家の立て直しに尽力をしていただきたく。―――クルシュ様も、それを強く望んでおられるでしょう」
「いーや! 兄弟はエミリアたんのトコにいるべきだ! エミリアたんの隣はゆるさんが、エミリアたんの手足の如く働くのはゆるーす!」
「す、スバル? 流石にそれは不謹慎だから……」
エミリア陣営に戻るというのは、幾らなんでも……と思っていたが、全員が笑っていた。
「この場の全員が、貴方の事を信じているという事ですよ。ツカサ殿。――――どうか、クルシュ様を」
そして、最後にはヴィルヘルムが膝間付いた。
そんなヴィルヘルムを、そして皆を見ながらツカサはハッキリと告げた。
「―――必ずクルシュさんを助ける。約束する」
戻る前提! な世界だったとしても、クルシュさんが……なシーンを文字化するの抵抗MAXΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン
さてさて、1度で3度美味しい、魔女教大罪司教との3連戦!!
予備知識なし! 戻れる回数制限在り?(疑)
ノミ以下さんは嫁さんに大事なモノ預けたまま参戦ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪
ライ君は、ペロペロ(^ω^)ペロペロ
――――――――いやいやいやいや!Σ(゚д゚lll)