Re:ゼロから苦しむ異世界生活 作:リゼロ良し
―――オレは、唐突に異世界に召喚された。それで、弱ぇオレが何とかしがみ付きながら、ここまでやって来た。
当ても無く、只管走り続けるスバルは考える。
この世界に来たばかりの頃の事を。
強靭な身体を持ってる訳じゃない。
他を圧倒するような能力を持ち合わせてる訳じゃない。
一騎当千できる様な技能、胆力を持ち合わせてる訳でもない。
―――誰が、一体何のために? ……それは今でも解らないままだ。
そんな中、数々の死を体験した。
何処までも寒く、何処までも熱く、……自身の命が潰えるその瞬間までの記憶ははっきりと残っている。
腹を裂かれて、内臓が飛び出て、それをどうにか仕舞おうとした所も覚えている。
斬り裂かれて死ぬ、貫かれて死ぬ。最後は呪いによる衰弱死。
死を体験した事に関しては、恐らくこの世界でもトップクラスで精通していると言える。
ただ、1人を除いて。
―――何度も何度も助けられた。最初は自分の為だ、と言っていたけど、それじゃ割に合わない事も理解出来る。………本当に、死よりも辛い苦しみを味わい続けてきたと言うなら、本気で、封印を施せると言うのなら……、自分を優先すべきだと思う。見ず知らずの他人など、強靭で強大な力にものを言わせて、やれば良い。……逆の立場だったら、かなりの確率でそうしていた。
4度目の死を覚悟した世界で、新たな出会いがあった。
正直、最初にあの男と出会えていたとするなら、
最初に出会ったのは――――
最初に助けてくれたのは―――……。
―――エミリア、だったから。
あの日から、スバルの中の世界は その気持ちは、その心は決まったのだから。
「オレは―――エミリアを守りたい。守れるように、強く、強くなりたい……!! って思いの丈を振り絞って、全部置き去りに、覚悟を決めた猪突猛進的な猛ダッシュしてきたつもりなんだけど……」
走って走って走って――――横腹が痛くなった所でスバルは立ち往生。
現在位置まで解らなくなる前に、何とか立ち止まった、ふと考える。
「―――……威勢よく飛び出したはいいけど、王城ってどうやって行くんだよ⁉」
最も大切な所が抜けてしまっていたのである。
だからと言って今更、レムやラムに頼ろうとする真似は流石に出来ない。
「くっそ……、とりあえずロム爺に連絡とって見るか……。昨日オレはラインハルトに会えなかったし、ラインハルトもオレの事探してくれてる、ってんなら、ひょっとしたらラインハルトの方に先に会えるかもだ! ……ツカサが言ってた事そのままで考えたら、ちと微妙だけど」
ラインハルトが、言う様に そう遠くない内に会える……と言うのなら。
「イケメン・スーパーマンは何でもできるってか? ちっとばっか期待しとくぜ!! んでも、オレは1秒でも早くに行動したいから、どうにかしてオレを見つけてくれ! まずはロム爺だ!!」
スバルは、誰に言うでもなく、独り言を盛大に吐くと、ロム爺に会える可能性が極めて高い、少なくとも連絡確認を取る事が出来るであろう、馴染みの果物屋《カドモン》へと向かう。
ある意味、あの店は始まりみたいな場所だ。
いわば、死に戻りの
―――と、言う事が数10分前にあったのだが。
「なんで、オレこんな状況!!? すっげー、周りの視線が痛いんですけど!!」
「まー、あれだ。王国広しと言えど、このセンスは姫さんだけだぜ。オレぁもう慣れた。兄弟に関しちゃ……、ご愁傷様だ」
「ふぐぅ……」
金ぴかな装飾を施された竜車に乗せられる。
周囲の視線が痛い。
乗り込んでいく時、後ろに目があるワケでも無いと言うのに……、パックの様に読心を使える訳でもないのに、どう見ているのか、何を感じているのか、手に取るように解る自分が憎い。
でも、王城への道は、このド派手な竜車にしかないのも解る。
だから、スバルは足を踏み入れた。
「随分と妾を待たせたものじゃな。―――この無礼は高くつくぞ?」
そして あまり、喜ばしくない――――寧ろ、憎々しささえ覚える相手との再会を果たす。
紅のドレスに身を包む……先日の傲慢不遜を絵にかいた様な、ラムをも超える程の姫さん、プリシラだ。
「……この度は、お招きに与り、恐悦至極に存じます……」
「構わぬ。興がのったが故の、戯れに過ぎん。……それに貴様を連れて行くと、あやつがどう反応するのか、見とうなっての……」
―――何が戯れだよ。1日に2度も迷子になったじゃじゃ馬の癖に。
と、心の中で愚痴る。
不敬極まるかもしれないが、心の中で思うくらいは許して貰いたいものだ。
何はともあれ、王城への足掛かりは手に入れた。
これで問題なく侵入出来るだろう。……その先は本当に行き当たりばったりではあるが、どうにかなる。……行動で示すだけだ、とスバルは力を何処かに入れる。
「ときに、凡夫よ。貴様は解っておるのか? 選ばれる事もなく、貧相で品位にも欠け、取るに足らん貴様がこの竜車がいったい何のために王城へと向かうのかを」
「……すっげー、暴言入り乱れてっけど、取り合えずそこは目ぇ瞑る」
「ふん。事実は事実。即刻放り出されてないのは、貴様が妾にとって都合が良い人物に成り合える可能性があるからじゃ。………が、目先の情報に踊らされただけの凡愚と言うのなら、生きるに値せぬ愚物よ。その様な輩をこの竜車に乗せて置く訳にはいかぬのでなぁ。……即刻切り捨てる」
物凄く物騒な事を言ってくるが、冗談の類に見えてこないのが恐ろしい。
隣に座る、騎士? 護衛? 片腕で片時も兜を外さない変な男の存在もある。
「さぁ、心して答えよ。何ゆえこの竜車は王城を目指す?」
「……………」
スバルは少し考えた。
少し―――考えるだけで容易に答えには辿り着く。
「オレが……、正確には、もう1人の男が王城に行く理由は、叙勲式を受ける為。受け入れた為だ。だが、野郎1人の表彰される為だけに、その見物の為だけに、参加するとは思えない、……だから」
プリシラの性格を考えれば解る。
確かに偉業を成したかもしれないが、それだけの為に王城へと足を運ぶとは到底思えないのだ。
だから、本人自身が行く理由がある。―――故に。
「王選に参加するんだ。……お前は、ルグニカ王国王位継承戦……その候補者の1人」
これが限りなく近い答え。いや、正解と断言できる。…………たぶん。
さぁ、斬られるか生存か。もし斬られたら、全力全開でツカサやラムに謝るしかない。
何処まで戻されるか解らないが……。それも含めて、地に頭を擦り付けよう。
だが、その心配は杞憂に終わる。
「フッ……」
「おう、その通り。この御方こそ、ルグニカ王国次期王候補の1人、プリシラ・バーリエル様だ」
無事、正解を導く事が出来た。
そこまで難しい内容じゃ無かったとはいえ、こうも命を懸けるとは思わなんだ、と言うのが率直な感想であり、更に王選に間違いなく潜り込める相手と同行出来ている事に感謝もした。
「まずはこの場での流血は避けられたわけじゃな」
「……オレも一安心だぜ。そもそも、昨日の一連を見てたら想像なんて簡単に出来る。……ってか、お前も、お前らも解ってたんだろ? オレと一緒にいたのが誰なのか……」
そう、一番は昨日出会った時。
エミリアとプリシラが出会った時のエミリアの反応だ。
王選を行うが故に競う相手。……政敵であるのであれば、合点がいくというもの。
「くく。当然じゃろ……。無様でみずぼらしい布切れで隠していた様じゃがな。道の端で小さくなっている姿など、随分と堂に入ったものじゃ。……じゃが、これでも一定の感謝、と言うモノもあったりするぞ? ———妾の都合が良い様に、運んでくれる小心者には、な」
「!! てめぇ、言って良い事と悪い事があるだろうがっっ!!」
エミリア関連での悪態、その対応の善し悪しによっては、スバルは後先考えない行動をとる。目先の状態が見えなくなる。
今回もそれだ。
斬るだ殺すだ、簡単に口にし、そしてそれを実行できるだけの技量を恐らく持ち得ている相手に対し、真っ向から否定を、しかも非武装で、無能力で突っかかるのだから。
だが、それも寸前の所で止められる。
アルと名乗る隻腕兜の男に。
いつの間にか抜かれていた剣が首元に添えられていた。
「頼むぜ兄弟。姫さんがここまで機嫌良いのは結構珍しい事なんだ。流血沙汰にはしない、って話にもなったんだからよ」
「……ッ! 片腕。のくせに器用にやるじゃねーか……。生憎、こちとらもっとスゲーヤツ見てきたから、全然驚かねぇぜ」
「驚かねぇのは結構だが、それだけでどうする気だい? 兄弟。首ちょんぱされても、驚かねぇぜ、って言っちまうかい?」
「流血沙汰回避してーなら、そっちが退くべきだろうな……」
一触即発。
明らかにスバルの方が分が悪い筈なのに、一歩も退かない胆力に関しては、舌を巻くだろう。
だが、アルと言う男はスバルにとって決して無視する事が出来ない人物。
故に、ただ悪態付いて終わり……と言う訳にはいかないのだ。
「ま、流血沙汰はオレもカンベンしてもらいたいねぇ。後始末が大変だ。んでもって、器用つーか、この腕はもう1本きり、って方が付き合いなげぇからなんでね。……それともう1個、兄弟に面白れぇ事教えといてやるよ。俺は兄弟の苦悩ってヤツが解り合える仲間の内だって事」
「は?」
決して無視できないのはここからだ。
「お前も召喚されたんだろ? この世界に。……んでもって、姫さんがご執心なあの兄ちゃんも恐らく同じ。あぁ、住んでた世界、ってヤツは違うかもしれねぇけどな」
「なっ……!?」
「まぁ、その反応が一番正しい。オレだって昨日は耳を疑った。……兄弟が言ってきたヤツ。袖振り合うだの赤い糸だの、そんなもん聞いたのはもう18年ぶりくれぇだよ」
衝撃の事実。
自分以外の異世界召喚者だ。
そして、何故かは解らないが、ツカサの事も当たっている……かもしれない。
地球の日本国から来たのが、スバルだが、ツカサは別のまた違う世界からやって来た、とあの時の狭間で結論付いていたから。
使う魔法の名やクルルの異様な存在もそう。まだ見しらぬ国がこの世界にもあるのかもしれないが……、何となく本人がそれを否定していたから。記憶が無いと言うその原因も、恐らく原因が解っているのだろう――――。
そして、次に衝撃的だったのは、その期間。
「じゅ、18……?」
「おう。オレがこっちに召喚されたのは18年も前の事だ。腕なくしたのも同じ時期。……ま、異世界の流れってヤツだな。ああ、召喚の原因や理由? なんてもんは聴くなよ? 生きるのに必死で積極的に探してねぇから」
18年間も、それも見知らぬ世界で、死と隣り合わせな世界で過ごしてきたのだ。
戻る方法も含めて知っているかも、と思っていた期待は儚く散った。
アルは、片手で器用に剣を鞘に納め……そして、もう1人の男ツカサについて話していく。
「……まぁ、アレだ。あの兄ちゃんについてそう感じた理由ってのは……
「……否定はしねぇよ。兄弟は異世界チート魔術師だ。能力もそうだし、その人柄も……」
目が覚めたら、デカイ魔獣に追われてて、それを追っ払って、商人達のヒーロー。
更に王都に来たら来たで、第一級の危険人物と一戦交えて、スバルやエミリアを命懸けで救った。
更に更に、ロズワール邸に来ての立ち回り。自分を呪いから救う為に色々と手を打ってくれて、最終的には魔獣討伐の大半を熟してくれた。
「……色んな意味でバケモンで、ヒーローで、ブレイブってヤツだよ」
「ははっ、間近で見ていた兄弟が一番それは解ってる、ってヤツか」
アルとスバルの2人で話を進めていた時にプリシラが口を挟む。
「男2人して、辛気臭い顔を並べるな。妾の竜車の品が損なわれる。……が、それを妾が我慢してやっている理由は、それよ。……アル。貴様、あやつについて、解らんと申しておったではないか」
「わりぃわりぃ。この兄弟に裏取るまでは黙っとこう、って思ってた訳。姫さんに真偽不明なただの感想を言って混乱させるワケにはいかねぇだろ?」
「ふん。そう言う事にしておいてやろう」
「(マジで、あの兄ちゃん絡みだと、融通効く様になるよなぁ、姫さん)」
スカウトしても良いのでは? と思ったアルだったが……、直ぐにその考えを一蹴する。
あの男の異形さ、異質さ、全てにおいて出鱈目なのは、アル自身がよく解っているから。
得体のしれない者を傍に置くのは、許容しない。
プリシラが言うのなら、手は尽くすつもりではあるが、積極的か? と問われれば積極性は0だ。
肝心の本人もこちら側へ来る気配が無いので、それも好都合。
「大瀑布の彼方が故郷とうそぶく道化同士。……だが、あやつは別。全く此処とは異なる世界からの来訪者と言うのであれば、
「天敵、っつといて、スゲー楽しそうな顔してますぜ、姫さん」
「くくくく……」
「ちょい待ってくれ。なんだ、その大瀑布? 前にも聞いた事があるが……」
「なんじゃ、知らんのか? 道化は1人だけじゃったか。道化と凡夫の2人か」
嬉しくない分け方されたが、取り合えずプリシラの性格はもう知ってるので、気にせず知らない事を聴く事にした。
「大陸図の端。世界の四隅では大地が途切れ、そこにはすべてを押し流す水の奔流―――即ち、大瀑布がある。貴様やアルの様にその彼方からやってきたなどと吹聴する輩は時折おるのよ。……大抵は世迷言の類じゃがな。じゃが、アルと貴様は違うのだろう? ……くっくっく、そして、
「……お前が、兄弟……ツカサにご執心なのは嫌って程解った。その片思いが成就する様に祈らねぇでもない事も無い。……だけど、だからと言ってオレを一緒に乗せるってのはどういう意味があんだよ?? 何がしたいんだ……!?」
兄弟……ツカサの名を聞いて、プリシラの眉が動いた。
「ほう。
「そこかよ!! てか、オレよりヤベー拗らせ方の片思いだぞ、そりゃ」
「クククク、都合よく運ばず、手に入らんモノもこの世にある。それもまた刺激的で良い。これまでの妾には無かった事よ。こうも好奇心を刺激する存在が世界にたった1つでもあるのなら、妾に飽きが来る事は無い」
理由を聞いても、まともに答えてくれる事は無いのか、と頭が痛くなってきたその時だ。
「理由ならば、先ほど申したばかり。貴様は唯一都合の良い通りに運ばん存在に、また違う反応を見せるやもしれぬ存在。いわば遊興、余興の類じゃな。……ならば、貴様を人質や脅迫材料にする、と言うのも選択肢の1つとしてあるにはある……が、それは反応を見る、と言う1つの目的においては悪手も良い所じゃろう。……貴様を妾が王選の場に引き連れて行けば、《反応がみれて》かつ《面白い》事が起きる。それだけのことじゃ」
相手の思惑に乗るのは正直良い気がしないスバルではある……が、結果として王選の場に参加できるのであれば、願ったり叶ったりだ、とそれ以上の文句等の言葉を呑みこんだ。
そして、竜車は―――ついに到着する事になる。
「おっ、姫さん。ちょうど見えてきましたぜ」
―――王城へ。
―――エミリア。
正直、物凄く緊張しているかもしれない。
何せ約束を破っているのだから。待つ、と言った筈なのに。
それでも、竜車が止まらない様に……スバルも止まる事は無かった。
―――それは、スバル達が到着する数10分前。
エミリア・ロズワール・ツカサは共に竜車に乗り、一足も二足も先に王城へと到着していた。
ここで、淡い期待をしていたツカサの考えがきれいさっぱり払われてしまう。
「……あの、ロズワールさん? 叙勲式? とかって言うのは、王選やる前に、ちょっと済ませる、って類ですよね? なんで、こんなに集まった場で……?」
近衛騎士団たちに、その団長を先頭に、案内された王の謁見の場。……そこが王選開始を告げる場でもある。
ここで、表彰されて、さっさと終わりを告げた後――――、大々的に王選を開始する流れを期待していたのだが、全騎士たちが集まっているのか、近衛騎士も含めた王国騎士たちが皆に集っているのか、物凄い人数だ。
加えて、王位継承権を持つ、候補者たちが持つ護衛兵たちをも含めたら、物凄い大所帯。
街中でもこれほどまでの密集は見た事無い。
「なぁーーにを言ってるのかぁーあな? 君の褒章が、その叙勲がそぉーんな簡略的な式典で終わらせる訳なぁーいじゃなぁーいの。……君は相応の偉業を成した、って言う自覚がまだまだ欠けちゃってたりする? 結構説明したつもりなーんだけどねぇーえ」
「え、いや、その………そんな事は……、いざ目の前にするとどうしても……」
「……まぁ、君のお披露目会、と言う名目でもあるかもしれないねぇーぇ。君と言う存在を、その成した偉業を、国内に広く周知する為の手段としては、この王選の場は最適だ。これ以上ない程の、ね」
「んんん………っ。ラインハルトぉ…………」
言われてみればそうかもしれない……とロズワールの術中に嵌ってしまいそうだ。
ロズワール、と言うより王国の、更に言えば、推しに推したラインハルトの。
剣聖に勝った!! みたいな話まで流れているのだから、ここまで来たら確信犯だ。
そんな楽しみ方をする風には見えなかったのに……。
「ツカサ、大丈夫?? 緊張しちゃった?? 手、握ってあげようか??」
「……大丈夫大丈夫。エミリアさんだって大変なのに、そんな迷惑かけれないよ。言葉真似るとしたら、エミリアさんも すごーーく、緊張してるでしょ?」
「あ、いや、そんな、そんな事は……っ」
エミリアの場合は緊張と言う簡単な事で終わらせていい話ではないだろう。
その容姿が、種族が、これまでの負の遺産が、あらゆる奇異の視線がエミリアに集まるだろう事は容易に想像できる。
普通の可愛らしい女の子である、と言う事実は、本当の意味でそれを理解出来るのは、ここには殆ど居ない。
居るとするなら、まずはパック。そしてツカサと……ここにはいないスバル位なものだろう。
「ここまで来たら、覚悟するしか無いよ。……オレよりエミリアさんの方が遥かに大変なんだから。この程度で音を上げてたら……ね? それにスバルにも約束した事でもあるし。――――だから」
ツカサは、そっと右手を前に出した。
半透明になっているクルルがその手の先におり、エミリアの背後に……正しくは、その長い銀髪の中に隠れている精霊に向けて一言。
「頼むよ?」
《勿論さ。愛娘の晴れ舞台なんだから》