Re:ゼロから苦しむ異世界生活   作:リゼロ良し

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う~む、なかなか進まない……(;^ω^)

それなりに、長くなったので、ちょいと区切っちゃいましたネ
(*゚∀゚人゚∀゚*)♪


未来の王候補、全員集合

 

続々と場に集まってくる。

広い広い謁見の場に隙間なく配置でもされるのか? と思える勢いで。

 

 

これだけ多くの人員が集まるのなら、使用人でも連れてきて良いような気がするのは、自分だけだろうか? とツカサは思えた。

 

当然、思い浮かべるのは あの騒動以来。……いや、共に時を超えた瞬間から、傍にいてくれている桃色の少女の姿だ。

 

 

 

「(………やっぱり色々言ってても、ラムの事心底頼りにしてるんだ)」

 

 

 

信頼と信用をくれ、と少女に、ラムに願い……ラムは応えてくれた。

 

ほんのついさっき、ラムが告白をつげた事をこの場にいるツカサが知るよしもない事だが……、ラムの事を考えると心から安堵感がある。

心暖まる。

 

 

だが、安易にツカサの方は踏み込めたりはしないが。

 

 

ツカサは、客観的に見てもラムに対して多大な恩があるのは解っている。

そして、ラムにもたらされたその恩恵は果てしなく大きいと言える。

 

ツカサはラムに対して見合う事、いや遥かに超える事をした。

 

結果を見ればラムの唯一の家族であり、自身の一部であるともいえる双子の片割れ。青髪の少女 レムの命を救ったのだから。

 

だが、以前ラムが考えていた様に、あの場で最悪の世界線から、ラムを連れて行かなくても、結末は恐らく変える事が出来ただろう。

 

何も知らない方が良かったのではないのか? 家族を失う悲しみ、絶望の気持ちを保持したままも、耐え難いモノなのではないか? 恩着せがましい事をしたのではないか? と言う想いもツカサの中では少なからず存在する。

 

ツカサ自身は空っぽな存在だったから、その大きな穴を埋める様に……、決して好ましくない欲望があったのではないか?

それに、ついつい悪い方へと考える癖は一体どこからくるんだろう?

クルル……の中のナニカが言っていた様に、適当にくっつけた(・・・・・・・・・)と言う……つまり不完全な存在だからだろうか?

 

 

「(……こう言う事考えてる方が気が楽になる、って言うのも、なんだか複雑)」

 

 

考えても考えても、答えは出ないし、想定や考察なら無制限に出来るから、余計な緊張を考える暇もないから、本当に丁度良い。

 

 

人が集まっていくにつれて―――視線もそれに比例していく様に増す。

粗方ラインハルトから聞いているのだろう。……大体自分の事、成した事を。

 

 

「……ね、ラインハルト」

「ん? なんだいツカサ?」

「なんだか、オレが《剣聖に勝った》とかわけわかんない事言われてるみたいなんだけど………。そこんとこに異議申し立てて良い? 本人に直接」

 

 

ラインハルトは、今回の叙勲式を開くにあたっての推薦者でもあるので、ツカサの傍で控えている。なので、ラインハルトが目印になって、自分の事がバレバレ……と言う理由もあったりするだろう。

 

それは兎も角、捏造された偉業には、申し訳なさも生まれるので、しっかりと張本人(剣聖)にも一言モノ申したい所存である。

 

 

「いや、僕はツカサが、《剣聖に勝った》とは一言もいってないよ」

「え? そなの?? なら一体どういう………」

 

 

ラインハルト以外、誰がそれを言うのだろうか?

と言うより、ラインハルト以外の誰が剣聖に勝利(それ)を言って、信じるのだろうか?

 

いろんな疑問符が頭の中を駆け巡って……それが無意味だったことを即座に知る。

 

 

「ツカサが打ち破ったのは、()だからね。僕は剣聖の家系ではあるけど、まだ剣聖(その名前)は荷が重すぎるから」

「何それ!? 結局同じことじゃんっっ!! ああもうっ!! 打ち破った、って言ったって、内容が内容で………っっ」

 

 

思わず声を大きめにしてツッコミを入れてしまったツカサ。

そのせいで、注目が集まってしまっている。自業自得ではあるが納得は出来ない。

 

 

薄い紫色の髪を持つ女性が。

深い緑色の髪を持つ女性が。

 

 

ある程度統率されている正装に身を纏っている中で、彼女たちは違う。先頭に立っている所を見ても、間違いなく代表だという事が解る。

 

そう―――彼女たちこそが、エミリアと同じく、王選参加者……、王位継承権を持つ女性だという事が。

 

 

 

目をつけられて良い訳ではないのは解る……が、唯一の救いは、彼女たちは例外なく不快感、ではなくて、どことなく笑っている事だろうか。

 

 

どこか好戦的な目。

どこか品定めでもしようかと言う目。

 

 

共通して言えるのは、2人ともが不快に思っているわけではなく、心から笑っている様に見える事。

 

 

 

 

今更遅い事ではあるが、それでもこれ以上目立つのはやめておこう、とツカサは声を小さくしながらラインハルトに。

 

 

「……色々聞いているけど、ラインハルトは王国一、最高の騎士で、自分は納得してないかもだけど、今代の剣聖という事実には変わりないんでしょ? ……そのラインハルトを、って事は、剣聖を、って言う意味で認識されるってわかんなかった……?」

「褒めに与り光栄ではあるがツカサ。確かに、剣の腕を指すのであれば、そうなのかもしれないよ。……でも、剣で結べるだけで、その腕が立つだけで、世界が万事回る、と言う程簡単な話じゃないんだ。……そういう意味では最高、と言う意味では、僕よりも優れた者、総合力で上回るものは多くいるよ。知る中ではユリウスもその1人。だからこそ、彼は《最優の騎士》と呼ばれるからね」

「い、いや、そういう事を言ってるんじゃなくてね? 街でもラインハルトは騎士の中の騎士だって、知れ渡ってるんだし……、心構えや自己評価だけで測ってほしくないよ……」

 

 

自己評価が、その実力や知名度、実績に反してあまりにも低いラインハルト。

そして、何より周りに対しての評価が非常に高いので、口が開けば無用な混乱を生むのでは? と思えた。

 

 

でも、ラインハルトをよく知る者なら、その手の発言を聞いてもいちいち騒いだりしないと思うのだが……、自分の様な存在を言えば話は別だろう。

正体不明、国籍も不明、更に記憶まで失っている……ともなれば。

 

これまでにない人材であり、尚且つ実際に持ち込まれたモノ(・・・・・・・・)を考えてみれば、仕方ないのかもしれないが。

 

 

「……まぁ、もう今更かな? ここに来るって決めた時点で覚悟してたことだし」

「覚悟とはまた異な発言だね。……君の活躍が公の場で賞讃され、認められるんだ。友人(とも)であり、宿敵(とも)でもある、他ならない君だ。僕としても喜ばしい事だよ」

「うん。それは良いんだけど、またいつかちゃんと説明しなおしてね? オレがラインハルトに勝ったのはじゃんけん(遊び)だって。あまり時間がたった後だと、益々言いづらくなっちゃいそうだから」

「……ふふ」

 

 

ツカサはそう言い終えると前を向いた。

ラインハルトは珍しくも肯定も否定もせず、ただ笑っていた。

まるで、遊び以外でも……… と言いたいのか、いや、もしくは必ずリベンジをする、と言う意思の表れか……。

 

兎も角、視線はそろそろ斑になってきたので、大人しく正面を向いて待つ事にした。

 

 

 

王選参加者は現在3人。―――残りは2人。

 

 

もうさっさと自身の叙勲式だけでも終わらせて、王選の方に集中……と言う感じに、と思っていたその時だ。

 

 

 

《中で皆様がすでにお待ちです。お急ぎを》

《凡俗を待たせるのも妾の優越よ。逆は絶対に許さんがな》

 

 

 

非常に器の小さそうな発言が聞こえてくる。

そして、何よりも 驚いたのは……、いや、或いは《都合が良い事しか起こらん》と豪語していて、何れまた会うだろう、とも予言していた彼女―――の目に見えない強大な力? に戦々恐々なツカサである。

 

 

ガラリ、と開けられた扉の先から、想像通りの人物が不遜な態度で跋扈してきた。

赤い絨毯を歩く優雅さは、誰よりも絵になっていると思うが………その中身は少々残念だと思ってしまうのは、自分だけじゃないだろう。

 

彼女の護衛? の数も少なくて、これ以上人数が増えるのはなぁ……と何処となく思っていたツカサが、ほっとすると同時に、目を丸くするという稀有な感情に見舞われてしまう。

 

 

数少ない、悪い意味でよく知る人物である、プリシラと共にいるのは、護衛であろう、この場においても素顔を見せず兜をかぶった男と……よく知る男がもう1人。

 

 

「スバルっ!??」

 

 

そして、その名を盛大に呼んでくれたのはエミリア。

スバルは動けず、時間が止まったかの様に固まっている。エミリアは肩を震わせている。明らかに驚いた顔……と言うよりは、約束を破った事に対するスバルへの怒りの抗議にも見える。

 

 

「(………黙ってられないとは思ったけど、まさか王城(ここ)まで来るなんて……、スバルもあの人と同じで都合が良い風に事が運んだんじゃないの……?)」

 

 

あの時のスバルは、口では色々と言っていたものの、あきらめた様には感じられなかったので、何かしてくる……とある程度予想はしていたのだが、正直な所、この王城へと忍び込むのは、並大抵の事では出来ない。

普通に強引に入ろうものなら、処罰される案件だから。

 

部外者が正面から堂々と入ってくる方法……となれば、なかなか思いつかないし、考えもつきにくい事なのだが………、たった5人しかいない王選参加者。エミリアを除いたらたった4人。更に言うなら、この場に先に来ていた2人を除いて……、その参加者、たった2人しかいない参加者と合流し、口利きをしてもらい、一緒に入ってくる。

 

正直、離れ業が過ぎるから、方法としては限りなく0に近い成功率だと思うのだが………、スバルはスゴイ。いろんな意味で。

 

 

「(―――と言うか、ほんとに、スバルってエミリアさんの事が好きなのかなぁ?)」

 

 

あれだけ懇願されて、お願いまでされて。

それを破れば嫌な思いをさせてしまう事くらい簡単に想像できそうなんだが。

 

終わった後、帰れば話す事だって多くあるだろうし、エミリアの力になる、って事だって、ロズワールやレム、ラム、ツカサの手助け等でいろんな術を身につける事も可能だと思うが………。

 

 

「……それは愚問か。好きだからこそ、1秒でも早くって事で」

 

 

ツカサはそう結論付けると、苦笑いとため息を吐いたその時だ。

 

 

 

 

「くくくっ。やはり妾の目に間違いはなかったようじゃな。―――また、再び相見えたぞツカサよ。妾にとって、これ以上都合が良い事は無かろう」

「えぇ……?」

 

 

 

 

色々と考えていて、主にスバルの事を考えていて、プリシラの事は蚊帳の外だったのが、伝わってしまったとでも言うのか、場を切り裂く様に、プリシラは一点を見つめて、名まで呼んで迫ってきた。

 

 

スバルに駆け寄るエミリアを眼中になし、と言わんばかりに躱し、ツカサの元へ。

 

 

手土産(・・・)を連れてきた。感謝せよ」

「……それじゃあ、驚かされました!! ……って言う賞讃の言葉を送るよ」

 

 

スバルを連れてきた理由の1つに、自分の存在があるのだろう、とツカサは苦笑いをした。

だが、プリシラは思ったような反応を見せなかったツカサに不満を覚えつつも、とりあえず再び会えた事を良しとした。

 

 

「あの時は また逃げられたが、この場で逃げる訳にはいくまい?」

「……それを言うなら、あなたも大切な用事があってここに来たんでしょう? オレに構ってる暇はないと思うんですが……」

「くくく。妾にとって、都合が悪いのは、其方だけじゃ。他は勝手に良い方へと事が運ぶ。故に些末な事よ」

「いやいや、周りの皆さんの迷惑にもなるので。針の筵はオレも嫌です。オレはここから逃げたりはしませんから、どうか穏便に……」

「ふむ。嫌、か。そこを突くのも良いかと思うが……妾が貴様に嫌われる結果も見える。不確定要素と言うものが増える。……それはそれで妾にとっても不快な事が多いよな。……なるほど、これもまた良い、と言うべき事か」

 

 

好きな男子に嫌われたくない、けど苛めたい、みたいな幼い女心か!? とスバルは突っ込みたかったが、それどころじゃない。

 

 

「こっちを見て答えてっっ!! どうしてここにきてるの!? 私は待っててっていった筈でしょ!?」

「っっ、そ、それは話すと長くなるというか……、海よりも深く、山よりも高い理由がある、っていうか……」

 

 

スバルは、渾身の《テヘペロ?》で済ませようかと直前まで考えていたのだが、このエミリアを前にしたら、そんな猪口才な手口は無理無駄だと痛感。

心底軽蔑される絵が見える。……もともと、ここに来た時点である程度覚悟をしていたが、それでもいざエミリアの姿を見ると、そんな勇気も掻き消える。

 

 

「レムとラムはどうしたの? スバルの事頼んでたのに、皆騙くらかして、ここまで来たのっ!?」

「だ、騙くらかす、ってきょうび聞かねぇ……じゃなくて、そんな事してなくて、え、えっとね、エミリア。話を……」

 

 

スバルとエミリアが言い争い? をしていた時だ。

 

 

「それで、混じり者はいつまでそうしておる? その凡夫は妾の小間使いよ」

 

 

いつの間にやら戻ってきていたプリシラが、エミリアの前に立った。

 

「な、なにが小間使いだ。エミリアたんに誤解されるだろ!?」

「何を言う? 妾の小間使いでなければ、貴様はどうやってここまで来れたというのじゃ?」

「うぐっっ」

 

 

不法侵入を堂々と宣言でもすれば、この時点で捕まる案件だ。

事実プリシラが連れてこなければ、ここには入れない筈なのだから。

 

だが、暗にそれを認めてしまえば、エミリアに対する心象が、落ちるとこより更に深く落ちてしまうだろう。

 

どういえば良いのか……、この修羅場をどう回避すれば良いのか、と思っていたその時だ。

 

 

「これはこーーぉれは、プリシラ様。この度は使用人がとんだご迷惑を。まさか、迷子になったところを保護していただけるとは」

 

 

その場に現れた救世主? は、良く知る顔、一度会えば忘れる事が無いであろう男No.1であるロズワールだった。

 

 

「出たな、筆頭ペテン師。この凡夫は妾の拾い物じゃが、貴様の使用人である証拠なぞあるのか?」

「えーぇ。幸いにも、彼の制服の裏地に、当家の家紋がついている筈ですよーぉ?」

 

 

更に言えば、最強の防御アイテムまで持たされていた。知らず知らずの内に。

スバル自身も知らなかったからか、プリシラが言う都合が良い力も反応しなかったのだろう、とスバルは思った。

 

裏地を見てみると、言う通りだ。

 

 

「本当だ。知らなかった……」

「………ふむ。つまらん小細工じゃが、まぁ良い。道中それなりに楽しめた。この場においても同じく……な」

 

 

スバルを見て、その後は前にいるツカサを見た。

何処かスバルがツカサを見る目の中に何か恐れの様なモノを感じられる。

エミリアに見せるその目とはまた違った種類のものが。

 

 

 

「まるで、稚児じゃの。―――精々、ツカサに躾けてもらう事じゃ」

「誰がだよっ!!」

 

 

 

とスバルは強気な発言で誤魔化そうとするが……、どうにもならない。

ツカサは、この世界に2人といない男なのだから。

 

そして、もう1人……目の前のエミリアも同じく。

 

 

「………スバル」

「っ……」

 

 

その自分を見る目が、……耐えるのが難しい。

 

 

その時だ。

 

 

 

「ご来場の皆様方―――‼ これより、賢人会の方々が入場されます‼」

 

 

 

 

騎士団団長よりの知らせが響いた。

 

 

 

 

 

 

 

亡き王家に代わって、国営を任されているメンバーである、と言う事はツカサもある程度は予備知識として知っている。と言っても事前にロズワールにも確認を取ったから、大した事ではないが。

 

 

 

「やっぱりスバルも来た様だね。彼もここに来る、って僕は思っていた。……僕が彼を探す間もなく、ね」

「確かに。予知能力でも持ってるみたいだったね、見事的中したよ」

「未来を読むのは君の専売特許だろう? ……僕はスバルが来る、と信じていただけだよ。王国の未来を左右するこの場において、彼がここにきても不思議じゃない、ってね。……何せ、スバルは君の友人、それに僕の友人でもあるのだから」

 

 

他人への高評価が留まることを知らないだろうラインハルト。

スバルがやってきた理由も壮大なモノだと解釈。

ツカサは、ただの意地やエミリアに対する強すぎる好意が事を起こしたのだと知っているから、ラインハルトの様にはいかないが。

 

 

 

 

ともあれ、4人の候補者が集まった。

後1人――が来る前に、賢人会も揃った。

 

 

その内の2人が声を出す。

 

 

「ちょっと団長さん? いつまで待たせるつもりなん? うち、お預けのまま、ずっと我慢出来る程、気ぃ長ぉないよ? それにカララギでは《時間の価値はお金と一緒》や言うねんで? ……その価値に見合う子がおるから、ちぃと我慢しとったけど。ええ加減そろそろ始めてもらいたいわぁ」

「道理だな……。賢人会の歴々も入場された。叙勲を受けるべき豪傑も控えている。私も今回少々楽しみにしていた事柄だ。早く進める事を要望する」

 

 

色々と視線を集めていたツカサだったが、特に注目されていたのが、この2人だ。

 

 

「……未来の王様候補に楽しみにしてくれてて、光栄だ、って思うべきか。未来の王様候補は気が短い人なんだね、って思うべきか」

「前者で良いんじゃないかな? 彼女たちの言い分も尤もだ。……それに、もう直ぐつくから大丈夫」

「あ、またラインハルトの未来予知か」

「ふふ。また、君と競い合うのも良いかもしれないね。これが終わって落ち着いたら」

 

 

再戦は受け付けません、勝ち逃げです、と言ったつもりだったが、ラインハルトは逃がしてくれない様子だ、とツカサは苦笑いをしたその時だ。

 

 

 

「最後の候補者の方が、到着成されました‼」

 

 

 

最後の1人が到着する知らせが届いた。

 

 

「どうやら、ちゃんと来てくれたようだね」

「また的中。専売特許はそちらに譲るよ」

 

 

ラインハルトの未来視は、本当に驚く。

ツカサの様にやり直しを繰り返してるのでは? と思ってしまう程に。

 

 

そして、それ以上に驚いたのは―――最後の1人を見た時だ。

 

 

 

「なっ……、嘘、だろ……?」

 

 

 

それは、スバルも同じ様だったようだ。

扉が開き、入ってきた最後の1人に驚きを見せる。

 

 

何故なら―――良く見知った相手なのだから。

ツカサにとって、プリシラ、スバルに次いで……扉から良く見知った相手が来るのはこれで3回連続だ。

 

薄い黄色の生地のドレス、いかにも歩きずらそうな姿。

容姿は元々十分おめかしすれば、相応のモノになるだろうが、事前にやっていた行いを知る者であれば、違和感満載だ。

セミロングの金髪を揺らして、赤い絨毯を進む。

 

 

「ツカサ。少し席を外すよ」

 

 

推薦者として、共にいたラインハルトはツカサに一言断りをいれる。

 

 

 

「自分が王として仰ぐお方―――フェルト様の元へとはせ参じなければならないのでね」

 

 

 

 

5人目は、まさかのあの時自分に助けを求めてきた少女。

死に戻りを繰り返し、自分を半死半生に追いやった元凶?? の元へと案内してくれたある意味恩人でもある少女。

 

 

 

 

元・路地裏の盗人―――フェルトだった。

 

 

 

 

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