Re:ゼロから苦しむ異世界生活   作:リゼロ良し

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色んな意味で参戦(笑)



参戦

 

「さて、ツカサ。私は これから負傷者と白鯨の屍を王都へ向かわせる。その前に、最後だ。1つ、言わせてくれないか?」

「!」

 

 

ラムとレムの説得―――基、フェリスの説得も終了し、後は白鯨の屍を王都に運搬組(負傷者も含む)とエミリア陣営休出組の二手に分かれて行動を……と言った場面。

 

クルシュがツカサに声をかけていた。

 

何か、他にあるのだろうか、とツカサは足を止めて、振り返ると、クルシュは薄く笑いながら答える。

 

 

「先ほど、嘘の風が吹いていたぞ(・・・・・・・・・・)。―――卿から」

「ッ!?」

 

 

笑みを零すクルシュ。

ツカサの顔を見るに、してやったり、と言った感性だろうか。クルシュにしては珍しい行動だとも言えるが。

 

 

「いや、嘘――と断じる程ではないな。微かに見えた程度。……嘘とは建前。此度の白鯨討伐戦の切っ掛けとなったナツキ・スバルとの会談、そして卿達との出会い。己の加護を疑う事で、更に一段階成長させる事が出来た様だ。ここまで細かな風を見通せる様になるとは。少々複雑とはいえ、やはり私にとっても喜ばしい」

「え、えっと……それはどういう……?」

 

 

ツカサとしては嘘を言ったつもりは毛頭ないのだが、とクルシュを見てみると、軽くため息を吐きながら言葉を紡いだ。

 

 

 

「ラムとレムの同行に関して。フェリスに話をしていた事だ。建前で覆い隠していた様だが、本心の部分が加護()の前では、隠しきれてない様だった。……卿は、ただラムと離れたくないのだろう」

「ッッ」

 

 

ツカサの顔が紅潮する。

ヴィルヘルムの亡き妻へ向けての愛の告白。剣鬼恋歌。それを前にした余韻が、フェリスにラムとの接吻を見られた場面で消し飛んだと思えていた余韻が、まだツカサの中に残っていたのだろう。

 

確かに、此処から先は危険だ。

魔女教と相対する―――紛れもなく、そこは死地だと言って構わない。

かの狂人集団に巻き込まれ、命を落としてしまった人達の数は計り知れない。

 

そんな場所に愛する人を連れて行くなどと、狂気の沙汰だと周囲からは思われても仕方ないかもしれない。

 

 

「そして、卿は我を通すだけの力がある事も、最早証明済みだ。……ここから先、どの様な困難が卿の前に立ちはだかろうとも、私は心配などしていない。卿ならば、……卿達ならば、笑って乗り越えて見せる未来しか見えないからな」

 

 

ツカサは戦わせないと言ったが、ラムやレムを抑える事は至難極まるだろう。2人ともが愛する人の為ならば、と情熱的であり、漢らしいと言っても良い性格だから。流石は双子。

 

そして、ツカサもそれが解ってない訳が無い。

 

それでも、我を通し連れて行くと言うのだから、ツカサはフェリスの危惧すら容易に跳ねのける事が出来ると言う絶対の自信があるのだろう。

それをクルシュは確信しているのだ。

 

 

「……クルシュさんの前では、隠し事なんて無意味でしたね。でも、本当の部分も、勿論ありますよ」

「無論だ。如何に卿が高い実力を保持していたとしても、ラムやレムが、あの村の住人と、そしてエミリアと、過ごしてきた時の長さを超えるのは不可能だろうからな。―――あの2人が居た方が、エミリアも動きやすく、そして決断するのに時間もかからないだろう」

 

 

全てを読まれてしまっている今、無駄に否定をしたりしない。

だが、建前の為に用いた言葉。それは嘘ではないのも事実だ。

 

クルシュは、全て解っている、と笑って頷き、そして改めてツカサを見て言った。

 

 

「ツカサ。私は女としてどうこう言うところまでは考えていなかった筈なのだが、卿には琴線に幾つも触れられてしまったのも事実」

「え――――」

 

 

クルシュは一歩、間合いを詰めた。

 

 

「私の心は、夢の果てに預けてあるのも事実」

 

 

夢の果て。

それはかつて……、否、今この瞬間も紛れもなくクルシュの中に存在している獅子王が見た夢。

その先に向かう為に、クルシュはフェリスと己の中の王と3人で夢に向かって歩き出したのだ。

 

先はまだまだ見えない。果てしない。……果てが無いとも思えてしまう程のもの。

 

 

「そして、私は敗北したままで良しとする女ではない」

 

 

そんな歩むべき王道の先に、ツカサと言う男が居たのだ。

 

 

 

「1度敗北した。それは事実だ。―――だが、私は諦めの悪い女である事を心して置くと良い」

「そ、それは―――――ッ」

 

 

 

どう言う事だ? と言える程ツカサは鈍感ではない。

最愛の存在は居る。それは紛れもない事実。そして、クルシュはそれを当然知っている。

 

それでも尚、歩みを止めるつもりは無い様だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「にゃっふふ。………フェリちゃんとしては、めっちゃくちゃ、すっごく、複雑極まってるにゃん。……………でも、何だかツカサきゅんのあの初心(ウブ)な感じ――――……、でもでも、ラムちゃんに熱烈な愛を、行動でしめしていたから、ヘタレって訳じゃにゃいだろうし……」

 

 

フェリスは、クルシュとツカサのやり取りを、その耳を揺らせながら聞いていた。

スバルと共に、エミリア陣営へ向かう者達を一ヶ所に揃えて作戦会議~の役割を担っていた筈だが、クルシュが最後にツカサと話をしたい、と言っていたのを聞いていたからだ。(結構地獄耳)

 

 

「ラムちゃんも、すごぉぉく、複雑じゃにゃい? ここはいっちょ、ツカサきゅんに心だけじゃにゃく、身体でもがーーっちりくっついておいた方が良いと思うにゃん?」

 

 

少々下世話な言い方ではあるが、これがフェリスが出来る最大の抵抗である。

クルシュの事には従うし、何処まででも付いて行く所存であるのは事実なのだが、見てくれや言動、仕草は兎も角、フェリスは立派な男。クルシュの事を何よりも誰よりも大切に思っている心の拠り所。

幾ら認めたり、思う所があったりした所で、諸手上げて万歳! という訳にはいかないのである。

 

 

横で見ていたラムは、そんなフェリスの事を鼻で笑った。

 

 

「愚問です。ラムはツカサとは既に結ばれております(・・・・・・・・)ので」

「にゃにゃ、にゃんとぉ!! ツカサきゅんってば、ラムちゃんとそこまで進んでいたのかにゃっ!?」

 

 

ががーーん、とフェリスは結構な衝撃を受けた。

ツカサは物凄く手が早いのか? 英雄色を好むのか?

或いはラムの方が凄いのか?

 

恐らくツカサの反応を見れば後者だろう。何せツカサの事をそれなりに見てきた。

そんなフェリスからすれば、白鯨討伐戦の間は、気持ちも色々高ぶって色々熱烈だったが、普段はそこまで肉食系では無かった筈だから。

 

 

 

「―――それに、ツカサは、ラムだけに収まる器ではない、とも思ってます」

「へ?」

 

 

 

そして、話はまだ終わらない。

更なる追撃を受けて、フェリスは素っ頓狂な声を上げた。

ツカサとラムは身も心も繋がっているから、付け入る隙魔は無い、と言い切ったのかと思ったのだが……、嫌な予感しかしない。

 

 

 

「繋がる輪が、いったい何処まで広がるのか、どれ程の大きさになるのかは、ラムにも解りません。……ですが、その繋がりの強さ。心の繋がりの強さは、例えどんな結果になったとしても、どんな肩書がついたとしても、ラムが1番でしょう。そこは譲るつもりはありません」

「……………」

 

 

ここまで言われてしまえば、フェリスも理解する。嫌な予感は的中した、と理解する。

ラムは、ツカサは渡さない!! とガッチリきっちり捕まえて置くのかと思いきや、繋がる輪が広がると評している。どれ程大きくなるのか解らないと言っている。

それ即ち、複数いても構わないと言う事だ。そんな許容まで見せている。

 

そして例え、王族と結ばれて……自らが側室の立場になったとしても、愛情、心は負けないと言う絶対の自信まで見せている。

 

フェリスは理解したが――――。

 

 

「にゃにゃーーーー!!」

 

 

複雑極まる心境に、頭を悩ませ、眉間に皺を作るのだった。

 

 

 

軽く受け流し、笑っていたラムだったが、無論フェリスが考えていた様に、ツカサを自分だけのものにしたい欲は当然有る。

 

だが、それ以上に思うのは この世界との繋がり(・・・・・・・・・)の事だ。

ラムだけで十分、ラムが要れば良い、とツカサは言うだろう。そしてラム自身もツカサは負けないと信じている。……だが、それでも尚、(ゼロ)が完全に去った訳じゃない。

 

 

この世に繋ぎとめていく絆は、多くて良い。

 

 

 

でも―――。

 

 

 

 

 

 

「……鬼族の()を、甘く見ない事ね、ツカサ。それに……クルシュ様も」

 

 

 

 

 

 

色々(・・)初めてであったとしても、負けるつもりは毛頭ない、と改めてラムは妖艶な笑みを浮かべるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なーんか、色々ほっとかれた気もするけど、こっからが本番だしな。しっかりしねーとなぁ……。んでも、やっぱなーー」

「それゆーなら、ワイは鯨戦、後半役立たず、ええとこ、みーーんな、兄ちゃん達に持ってれてもーてるからなぁ、おまけに守って貰っとる上で退場してもーた、情けないわ」

 

 

スバルとリカードが盛大に愚痴り合い。

スバルは、何だか色々蚊帳の外にされた感満載。レムが傍で付きっ切りで居てくれてるから、寂しくはないんだからね! と自分に言い聞かせながら。

 

リカードは、白鯨戦での不甲斐なさを嘆いていた。

ツカサの風に守って貰ったというのに、戦線復帰するまでに時間がかかり過ぎていた。

最後の最後、分身体を少し相手したと思えば、空から白鯨が降りてきて大樹に潰されて、終わり。

傭兵団の団長としては立つ瀬なし、と思ってしまったのだろう。

 

そんな傷心な2人を差し置き。

 

 

「ダンチョー! ミミも、ミミも!! ちょーがんばったー! すごーーがんばったーー!! お兄ぃに、ナデナデしてもらえるかなぁー!」

 

 

一際賑やかな獣人ミミが大騒ぎ。

更に負傷者が比較的少ないと言って良い獣人傭兵団《鉄の牙》の皆も笑いながら集ってくれている。

 

その数、ゆうに15人。

 

負傷者は、副隊長のへータローが率いてクルシュたちと王都へ戻る様だ。

 

 

「そりゃ、ラムの了承を得た方が良いぜ。鬼を怒らせたくなけりゃーな」

「そうですよ。ツカサ君と姉様は、婚儀を控えてます。その……撫でて貰いたい、気持ちは凄く解りますので、頑張れば、優しい姉様なら許していただけるのでは?」

 

 

スバルはラムの了承を得ろ、と言いレムはツカサとラムはくっつくから、暗に駄目である、と匂わせながらも、スバルに撫でて貰った時の快感が心に深く残っているので、拒絶するのは……と思い、云わばどっちつかずな対応を見せていた。

 

 

「むむむむ!! そーだったかー、先に唾つけられてたんだったかー、でもでも~~」

 

 

残念そうにしていても、賑やかさだけは健在。落ち込んでるのか楽しんでるのか、対応に困る場面でもありそうだが、スバルは一言。

 

 

「そもそもだ。ナデナデはともかく、弟のへータローがあんなに消耗してんのに、お前はどうしてそんな元気なんだよ」

「凄く、羨ましい限りです」

「へータローはヒンジャク! ナンジャク! まったくもー、なさけなーい!」

 

 

ミミはミミで、最大級の攻撃をしていた筈なのである。

へータローも皆の指揮を執りつつ、姉の攻撃に合わせて幾度もマナ咆哮? を発射させていたので、十分過ぎる程働いたと言えるのだが、……つまり、弟が普通、姉の方が体力バカなだけだ。

 

おまけに戦闘狂? 狂戦士? な感じが犇々と伝わってくる。

楽しければ、何時までも元気。―――ある意味羨ましかったりするスバルだ。

そして、レムも同じ気持ちだった。フェリスにドクターストップを貰いかけたところを、半ば強引に、更にツカサの手を借りてなんとか残る事が出来たから。

 

そんなレムの心情を察したのか、スバルはレムの頭を軽く撫でてやり、レムは気持ちよさそうに目を細めるのだった。

 

 

「あー、あっちの兄ちゃんが戻って来てからでええと思うケド、お前さんに先言うとくわ」

 

 

ぶん、と自らの獲物を肩に担ぎ、リカードはニヤリと笑いながらスバルに言った。

 

 

「鯨退治で不覚をとったぶん、こっからの兄ちゃんたちの本番、本命の方で活躍したるからなぁ」

「いやいや、本番で、本命で活躍って。オレらが何しようとしてるのか解ってるのか?」

 

 

まだ何も伝えてない。

だからこそのスバルの疑問だが、それに間髪入れずに確信をもって言うのはリカード。

 

 

 

「魔女教と、事構えるんやろ?」

 

 

 

クルシュにも言っていない。

まだ誰にも言っていないのにも関わらず、何故傭兵団の団長がソレを知っているのか。

自然と喉を詰まらせてしまった。

 

それはレムも同様。情報は武器であり防具でもある。安易に漏れて良いモノではない。

今回に限っては、相手が相手なので、説明の手間が省けると言う意味では良いかもしれない―――が。

 

 

「相手はアナスタシアさんだよ。仕入れていたとしても不思議じゃない」

「そうね。ツカサの言う通り。……と言うより、バルスは顔に出過ぎよ、情けない。死になさい」

「顔出てるだけで、死ねって! ヒドイな、姉様!! つーか、オレに死ぬな、ってメッチャ釘さしてる内の1人でしょ!?」

 

 

少々遅れてやってきたツカサとラム、そして何処か上の空なフェリス、ヴィルヘルムとクルシュが好意で残してくれている面々。

 

 

現存する戦力の全てが集まった瞬間だ。

 

 

「そやそや。色々と甘くみんことやで兄ちゃん。情報は鮮度が第一。そんでもって、ツカサの兄ちゃんがゆーように、ワイらはお嬢に雇われの身。色々と耳は利かせとる。ほれ、伊達に耳でかとちゃうんやで」

「そうだーー! ミミはでっかいぞーー!」

「お前のこととちゃうわ、ちびっ子」

 

 

リカードの冗談に、ミミが反応する。

名前が部位と同じだからかより燥ぐミミに、リカードは苦笑した。

 

 

色々と頭に貰ったスバルは、気を引き締める、と言う意味でも頭をひとかき。

 

 

「オレの事忘れたんじゃねーか、って思っちまったよ、兄弟。クルシュさんとはもう良いのか?」

「ッ! あ、えと、うん。だいじょうぶ、だいじょうぶだから」

「??」

 

 

スバルの言葉に対して、ツカサが過剰反応を見せる―――が、この時ばかりは幾らスバルであっても、それが何を意図してるか、察する事は無かった。

 

まさかクルシュが宣戦布告? をして、ラム自身が許容を見せつつ余裕も見せて、フェリスが半ばあきらめている、なんて誰が想像出来ようか。

 

 

「私は妻しか知り得ません。……ですが、男の甲斐性、と言う面においては、長く生きてきたこの老骨であったとしても、ツカサ殿には敵いませんな」

「そんな称讃要りません!」

 

 

半ば揶揄う様に言うのはヴィルヘルムである。

 

ラムは余裕の笑み。というより、慌てるツカサを楽しんでいる節も見える。

益々スバルは解らなくなってくる……が。

 

 

「おっ、来たようやな」

「ん?」

 

 

それよりも現場に動きがあった様なので、深く考える事はせずに、リカードの方に注目した。

 

 

「向こうからくるのは、ワイら傭兵団のもう半分。街道封鎖しとった連中や。昨日の夜んうちに出発しとったから、兄ちゃんたちと顔合わせする機会はなかったんやけどな」

 

 

リカードが言う方向を見てみると―――確かに人影が見える。

それも半分、と言うが、この場に居るクルシュの白鯨討伐隊の数と鉄の牙の残りを足した数と同等程度。

更に戦力が増える事に、これ以上ない安堵感を覚える。

 

白鯨に対して全力で挑んでいなかった事に関しては、少々引っかかる面はあるが、街道封鎖等で無関係の人間が巻き込まれるのを阻止するのも重要な役割だし、リスク対策と言う意味ではこの采配は間違いではない。

 

正直言えば、スバルの手持ちのカードの中にワイルドカードが居るからこその心のゆとりだ。もしも、自分しかいない状態だったら、全力でつっかかる事間違いなし。

並行世界があるとしたら、そこに居るナツキ・スバルが何を考えてるかなど、簡単にわかる。

 

 

「おお、んじゃ、もっと戦力が増えんだな。ありがてぇよ、マジで! んで、そっちは誰が引っ張ってんだ? リカードが団長で、副団長がミミなんだろ?」

「ミミの弟のティビーがやってるー! へータローみたいに、ミミと合体技もバコーンってできるぞーー! いずれ、お兄ぃみたいにあんなでっけーやつも、上から、ズコーーン、っておとせるように、なるんだぞー! すごーー!」

 

 

その疑問に対して応えるのはミミ。

半分、とはいえど、部隊の半分だ。統率する役割の人材は、不可欠だろう。

 

ツカサのあの空落とし(アルティメット・バースト)(スバル命名)を、いずれ習得すると言うミミとそのへータローとやらには、期待が持てる? かもしれないのだが、それ以上に思うのは……。

 

 

「いや、まぁ……その弟が姉弟のどっちに似るか気になる所だな……」

「心配しとるとこあれやけど、ティビーは一番賢い子ぉやぞ。銭勘定から交渉も担当しとるし、お嬢の右腕や。へータローの上位互換やな」

「やめてくれよ!! オレ、まさにそのポジションなんだぞ! 英雄見習いどころか、英雄に憧れた少年だよ!! 兄弟の超下位互換だよ! 単語聞くだけで、がっくりくるんだよ!」

 

 

へータローが不憫に思う以上に、ツカサと連想させてしまったスバルはがっくりと肩を落とす。

レムが慰めてくれていて、大分助かっているが、やっぱり情けなさだけは拭えない様だ。

散々クルシュにも誇れと言われたが………やっぱり男の子には色々とあるのです。

 

ツカサはツカサでまだ話に入って来てないから、みっともない所を見られていないので取り合えずヨシとしよう。………なんだか、ラムの【ハッ】が聞こえてきた気がするが、きっと気のせいだ。

 

 

 

「さて、それは兎も角、猿でも出来る魔女教狩り作戦会議について、アイツらが揃うまでにもっと練っとかねーとな……。カードも情報もバッチリなんだが、説明って部分が結構厄介だ」

 

 

情報の出所に関してが一番厄介。

まさか、未来から痛みを伴いながら帰ってきた、なんて言えるモノじゃない。

 

ツカサなら信じて貰えそうな気もするが、余程の事が無い限りは公言はしないだろう。

 

これは超絶重要な機密事項だ。下手したらスバルだけじゃない。皆の心臓を握られる、と言っても過言ではないから、より一層注意しておかなければならない。

自分の事なら、文字通り心臓握られて強制的に黙らされるが、ツカサの事に関しては言えてしまうから。……あの闇の魔女の代わりに、桃色の鬼が心臓を狙いにきそうだ。

 

 

 

 

「―――――!!」

 

 

 

 

色々と小難しく、アレでもない、コレでもない、と考えていた時。

【鉄の牙】の集団に違和感を覚えだした。

 

その違和感は、軈て確信へと変わる。

目を凝らす、凝視する。……そして、気付く。

 

獣人だけで構成されている筈の鉄の牙のメンバーの中に、明らかに人間が居る事に。

蒼い地竜に跨り、その特徴的で、忘れる筈も無い姿がそこに居た。

 

 

「―――なんで、てめぇがいるんだ」

 

 

色々聞かされていたとはいえ、色々と事情を知った後とはいえ、だから解りました、そうですね、と納得できる程人間出来てないのがスバルだ。

 

 

目の前にやってきたのは、あの日―――原因は自分にあるとはいえ、エミリアと袂を分かつ事になる原因でもある男。

 

 

「援軍に対して、随分な物言いをするものだ。……相変わらずだな、君は」

 

 

互いに立ち止まり、騎竜したままでスバルは対峙する。

 

流石にここまで集まったのだから、ツカサもその人物に気付く。

 

 

「ユリウス!」

「君も無事な様だ。……良くぞ、無事でいてくれた。友人として、騎士として、こう告げなければならないね。遅れてすまなかった。ツカサ」

 

 

地竜から降り、礼節に法った所作を以て、最優と称される近衛騎士団でも高い位に居る騎士が眼前にきた。

 

スバルにとっては因縁があり、ツカサにとっては互いに剣を交えた仲でもある人物。

 

 

 

ユリウス・ユークリウス。

 

 

 

アナスタシア・ホーシン、一の騎士。魔女教討伐戦に参戦。

 

 

 




色んな意味w

ユリウスの魔女教討伐参戦! だったり、ツカサきゅんに対して、クルシュ様の参戦だったり………(〃▽〃)ポッ



覚えてくれてたら、スゲーー―光栄なのですw

昔、タグに【クルシュ&レム】と言うのを入れてました。
それを復活させようかなぁ、とヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

理由は、VS怠惰&第3章終了までには判明するかと!

……モロバレかと思われマスw
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