猫シンクロ使いが行く遊戯王GX!   作:交響魔人

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才災勝作はただただ哀れです。イカサマされた事、その後除去やカウンター罠を使われ、自身の正しいデュエルではプロの世界で勝てないという現実を突きつけられた事、甘言に乗って器でもないのにサイバー流の師範にまで上り詰めてしまったこと。

変われる可能性はありましたが…変われなかったのが彼です。

最も綺麗な才災だと鮫島校長の活動を支えるポジションになるので、サイバー流を大きくしつつ、各種催し物を行って交流を深めるなどの活動を精力的に行い。
GX二期におけるクロノス臨時校長とナポレオン教頭の暴走を鮫島校長が抑られるので、光の結社についても早期に対応して大事にならず…。

あれ?綺麗な才災っていい奴では?


第18話!近畿・中部ブロック!思わぬ罠カードと、暗躍する才災!

 

「京都か。」

 

 前世において、修学旅行できたことがあるが、再度訪れる事になるとは思っていなかった猫崎。

 

 

「まさか、本当にサイバー流に挑む新人が出てくるとは思わなんだわ。」

 

 黒い振袖に身を包み、黒髪をサイドテールに纏めた女性が現れる。

 

「そして、その彼女さんが、まさか元門下生とはなぁ…。」

「私を憶えているのですか?!」

「そうやで。ウチは手掛けた浴衣を買うてくれた門下生の事は全員覚えてる。」

「…今でも、大事にしています。」

「それは良かった。そして…」

 

 

 ジッと猫崎を見つめていたサイバー・ランカーズだが、ややあって口を開く。

 

「…なぁ、本当に新人なん?」

「どういう事でしょうか?」

「新人にしては、妙に落ち着いているやん。正直、才波はんより15歳ぐらい年上でも違和感無いわ。」

 

 

 言葉に詰まる猫崎。

 憑依者、と言う事はこの世界の誰にも話していない。墓まで、持っていくつもりだ。

 

「俊二は両親から愛されなかった。だから少しでも早くひとり立ちする必要があったわ!」

「へぇ…。まぁ、これで聞きたいことはもう無いわ。だから…」

 

 

 スッとデュエルディスクを構える女性。

 

「手短に済ませたるわ。ウチはサイバー・ランカーズの才園 麗華(さいぞの れいか)。サイバー流所属の決闘者として、あんたを倒す!」

「…行くぞ!」

 

 

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

猫崎 ライフ4000

手5 場 

才園 ライフ4000

手5 場 

 

 

「ウチの先攻、ドロー!サイバー・ドラゴン・コアを召喚!」

「コア…!」

 

 ツヴァイ、ドライを投入してきたサイバー・ランカーズが居た事で予測はしていたが、これは中々厄介な事になったと猫崎は考える。

 だが、対戦相手の才園は気にせずデュエルを続ける!

 

「効果発動!デッキからサイバー・リペア・プラントを手札に加えるで。さらに魔法カード、機械複製術を発動!コアは場と墓地に存在する限りカード名をサイバー・ドラゴンとして扱うんや!」

「という事は…」

「二体のサイバー・ドラゴンを特殊召喚!カードを2枚伏せてターンエンドや!」

 

 

猫崎 ライフ4000

手5 場 

才園 ライフ4000

手3 場 サイバー・ドラゴン サイバー・ドラゴン サイバー・ドラゴン・コア 伏せ2

 

 

「俺のターン、ドロー!メインフェイズ開始時に魔法カード、大寒波を発動!」

「大寒波?これでこのターン、あんさんは他に魔法カードを発動できず、魔法・罠カードのセットも出来ないんやで?」

 

 想定外のプレイングだったのか、驚く才園。

 

「レスキューキャットを召喚!レスキューキャットを墓地に送り、デッキからライトロードハンターライコウとX-セイバーエアベルンを特殊召喚!行くぞ、レベル2のライコウにレベル3のエアベルンをチューニング!S召喚!現れろ、A・O・Jカタストル!」

「攻撃力2200で、闇属性モンスター以外を破壊するSモンスター…!」」

「バトルだ!カタストルでサイバー・ドラゴンを攻撃!そしてカタストルの効果発動!サイバー・ドラゴンを破壊!」

「…厄介やな。」

「ターンエンド!」

 

 

猫崎 ライフ4000

手4 場 カタストル 

才園 ライフ4000

手3 場 サイバー・ドラゴン サイバー・ドラゴン・コア 伏せ2

 

「…ウチのターン、ドロー!ウチはプロト・サイバー・ドラゴンを召喚。このままターンエンド。このエンドフェイズに、大寒波の効果が切れる…。」

 

 

猫崎 ライフ4000

手4 場 カタストル 

才園 ライフ4000

手3 場 サイバー・ドラゴン サイバー・ドラゴン・コア プロト・サイバー・ドラゴン 伏せ2

 

 

「俺のターン、ドロー!俺は二体目のレスキューキャットを召喚!効果発動!このカードを墓地に送り、デッキから異次元の狂獣とエアベルンを特殊召喚!」

「罠発動!スリーカード!」

「?!」

 

 まさか、あのサイバー流が…この除去カードを使うとは思わなかった猫崎。

 一方、そのイラストに目を見開く才波。

 

 相手の場に、X-セイバー・エアベルン二体と召喚僧サモンプリースト。こちらの場にサイバー・ドラゴン、プロト・サイバー・ドラゴン、サイバー・ドラゴン・ツヴァイにパワー・ボンド…。

 

 

 【猫シンクロ】と【サイバー・ドラゴン】の対決を象徴したようなカードだ。

 

 

「流石に驚いたみたいやな?これはウチがデザインしたのを、カード化してくれた物や。才災師範の教えには反するけれど…デザインしたのがウチで、相手があんさんという事で今回だけ特別に許可をもろたわ。このカードはウチの場に同名カードが3体ある時、相手の場のカードを3枚まで破壊する!よってカタストルと異次元の狂獣とエアベルンを破壊!」

「やってくれる…。俺は魔法カード、貪欲な壺を発動!墓地のレスキューキャット二体とエアベルン2体とカタストルをデッキに戻して、二枚ドロー!カードを二枚伏せて、ターンエンド!」

 

 

 

 

猫崎 ライフ4000

手3 場 伏せ2

才園 ライフ4000

手3 場 サイバー・ドラゴン サイバー・ドラゴン・コア プロト・サイバー・ドラゴン 伏せ1

 

 

「ウチのターン、ドロー!魔法カード、サイバー・リペア・プラントを発動!デッキからサイバー・ドラゴンを手札に加えて、魔法カード、融合を発動!場のサイバー・ドラゴン・コア、プロト・サイバー・ドラゴンと手札のサイバー・ドラゴンを融合!現れろ、サイバー・エンド・ドラゴン!」

「出てきたか…。」

「バトル!サイバー・エンド・ドラゴンでダイレクトアタック!」

「リバースカードオープン!聖なるバリア-ミラーフォース-!」

「それにチェーンして手札から速攻魔法、融合解除を発動!サイバー・エンド・ドラゴンの融合を解除して、融合素材のモンスターを守備表示で特殊召喚!」

「躱された!だが、サイバー・ドラゴンは破壊!」

 

 

 これで攻撃を凌いだ、と思った猫崎の前に、融合のエフェクトが現れる。

 目を見張る猫崎。

 

「速攻魔法、瞬間融合!場のサイバー・ドラゴン・コア、プロト・サイバー・ドラゴンとサイバー・ドラゴンを融合!もう一度現れろ、サイバー・エンド・ドラゴン!ダイレクトアタック!」

「っつ!罠発動!和睦の使者!このターン、俺が受ける戦闘ダメージを0にする!」

「?!ミラフォと和睦で二重の守りをしかけとったんか…。ウチはメインフェイズ2でリバースカードオープン!亜空間物質転送装置!サイバー・エンド・ドラゴンを除外!ウチはこれでターンエンド。このエンドフェイズにサイバー・エンド・ドラゴンは戻ってくるでぇ。」

 

 

『これはもう才園様の勝ちだわ!』

『自分だけS召喚を独り占めにするような奴に、逆転なんて無理よ!』

 

 

 

猫崎 ライフ4000

手3 場 

才園 ライフ4000

手0 場 サイバー・エンド・ドラゴン

 

 

「俺のターン、ドロー!俺は、レスキューキャットを召喚!このカードを墓地に送り、デッキから逆ギレパンダとX-セイバーエアベルンを特殊召喚!レベル3の逆切れパンダにレベル3の地属性、エアベルンをチューニング!S召喚!ゴヨウ・ガーディアン!」

「あらま。中々良いセンスのカードやな。」

 

 ゴヨウ・ガーディアンの見た目を褒める決闘者など、前世を通して一人も知らない猫崎は驚く。

 

「バトルだ、俺はゴヨウ・ガーディアンでサイバー・エンド・ドラゴンを攻撃!」

「攻撃力はこちらが上、さぁ何を仕掛けてくるんや?」

「速攻魔法、イージーチューニング!墓地のチューナーを除外し、その攻撃力分攻撃力をアップ!これでゴヨウ・ガーディアンの攻撃力は4400!」

「わずかに超えられたか…!」ライフ4000から3600

「そしてゴヨウ・ガーディアンの効果発動!戦闘で破壊した相手モンスターを、俺の場に表側守備表示で特殊召喚!」

「な、なんやて?!」

 

『サイバー・エンド・ドラゴンを奪うなんて!』

『なんて卑怯なの!』

 

 

 まぁ、この効果はやはり批判されるよなぁ、と思う猫崎。

 

「ターンエンドだ」

 

 

 

 

 

猫崎 ライフ4000

手2 場 ゴヨウ・ガーディアン サイバー・エンド・ドラゴン 

才園 ライフ3600

手0 場 

 

「ウチのターン、ドロー!っつ…死者蘇生を発動。墓地から…サイバー・ドラゴンを攻撃表示で特殊召喚。」

 

 墓地にカタストルを残していたら厄介な事になった、と安堵する猫崎。

 

「ターンエンド。」

 

 

 

 

猫崎 ライフ4000

手2 場 ゴヨウ・ガーディアン サイバー・エンド・ドラゴン 

才園 ライフ3600

手0 場 サイバー・ドラゴン

 

 

「俺のターン、ドロー!サイバー・エンド・ドラゴンを攻撃表示に変更。バトル!ゴヨウ・ガーディアンでサイバー・ドラゴンを攻撃!」

「きゃっ!」ライフ3600から2900

「ゴヨウ・ガーディアンの効果で俺の場にサイバー・ドラゴンを守備表示で特殊召喚!サイバー・エンド・ドラゴンでダイレクトアタック!」

「きゃあああああああっ!」ライフ0

 

 

 放心してへたり込む才園。

 ここに来てツヴァイ、ドライを使用してきた。学園時代、一度も対峙できなかった丸藤亮もきっとこれらのカードを投入して待ち構えているだろう。

 さらに気を引き締めて、次なるサイバー・ランカーズを打倒すべく長野へ猫崎は向かう前に、一泊する。

 

 

 

 

 

 京都のホテルで就寝した猫崎と才波。

 

 

 同時刻。才災は長野に居た。

 才災の前で一組の男女がデュエルを行ったが、決着がついた。片方の男性が膝をつく。

 

 

「…決着ですね。才獏 良(さいばく りょう)。君をブロック代表から降格します。」

「ま、待ってください!何故…。俺は、ずっと才災師範の教えを重んじてきていたのに!」

「ブロック代表の入れ替えデュエルで負けたからです。」

「だ、だとしても!猫崎が来る直前で!」

「これは決定事項です。」

 

 

「そういう事よ。」

「ぐううううっ!さ、才田!お、覚えておけよ!すぐにブロック代表の座を取り戻してやる!」

 

 

 捨て台詞を吐きながら、出ていく才獏。

 

「では才田さん。サイバー流に刃向かう愚かな猫崎の事、よろしくお願いいたしますよ。」

「任せてください。」

「これが、ブロック代表に支給している、サイバー・ドラゴンの派生カードとサポートカードです。回し方は。」

「大丈夫。先ほど見て学びました。」

「それでこそ、サイバー・ランカーズです。では頼みましたよ。」

 

 

 ニッと、才田は笑う。

 その不敵な笑みを見て、才災は長野を発つ。

 

 

 

 

 翌日。新幹線に乗って長野へ向かっている猫崎と才波。

 だが、才波が思わず声を上げる。

 

「嘘でしょ!」

「どうした…?」

 

 目線を追うと、電光掲示板ニュース速報が流れている。

 

「中部ブロック代表のサイバー・ランカーズが入れ替わり?」

「ブロック代表は早々入れ替わらないのでは?」

「そうよ。そして猫崎と戦うのだから、入れ替えなんて才災が認めるとは思っていなかったけれど…。」

 

 

 

 しばらくして、猫崎は長野に到着する。

 到着早々、猫崎の前に数名の男女が現れる。

 

 中央の若い女性が歩く度に、その豊かなふくらみが揺れる。

 前世を通してここまで発育の良い人物を見たことが無い猫崎だが、隣から冷たい視線を感じたため視線を相手の顔に向ける。

 

 メイド服に身を包み、長い黒髪をツインテールに流した女性が口を開く。

 

 

「私が新たにサイバー・ランカーズの中部ブロック代表になった才田 智子(さいだ ともこ)よ。へぇ、あんたがサイバー流に逆らうS召喚使い?」

「そうだ。」

「…貴方を倒せば、私はサイバー流継承者の丸藤亮との入れ替えデュエルを挑める。」

 

 その言葉に、才波が反応する。

 

「都道府県代表からブロック代表になっただけでも凄いのに、継承者になろうというの?」

「当然でしょ。決闘者なら、どこまでも高みを目指すもの。継承者になった次は、海馬瀬人なんていいかもしれないわね…。さぁ、構えなさい!」

 

 飽くなき野心と向上心。才災師範がこの決闘者を急遽ブロック代表に押し上げたのはそこにあるのだろうと予想する猫崎。

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

猫崎 ライフ4000

手5 場 

才田 ライフ4000

手5 場 

 

 

「俺の先攻、ドロー!俺はレスキューキャットを召喚!このカードを墓地に送り、デッキからXセイバー・エアベルンとライトロードハンターライコウを特殊召喚!」

「レベルの合計は5か。」

「レベル2のライコウに、レベル3のエアベルンをチューニング!S召喚!来い、A・O・Jカタストル!カードを一枚伏せてターンエンド!」

 

 

猫崎 ライフ4000

手4 場 カタストル 伏せ1

才田 ライフ4000

手5 場 

 

 

 

「私のターン、ドロー!魔法カード発動!エマージェンシー・サイバー!デッキからサイバー・ドラゴンを手札に加える。相手の場にのみモンスターが存在する事で、サイバー・ドラゴンを守備表示で特殊召喚!カードを一枚伏せ、ターンエンド!」

 

 

 

猫崎 ライフ4000

手4 場 カタストル 伏せ1

才田 ライフ4000

手4 場 サイバー・ドラゴン 伏せ1

 

 

「俺のターン、ドロー!バトルだ、カタストルでサイバー・ドラゴンを攻撃!」

「永続罠発動!サイバー・ネットワーク!場にサイバー・ドラゴンが存在している時、デッキから光属性・機械族モンスターを除外できる!私は、サイバー・ドラゴン・ドライを除外!そして除外されたドライの効果発動!場のサイバー・ドラゴンを選択、選択したモンスターは戦闘でも効果でも破壊されない!」

「…俺はカードを一枚伏せ、ターンエンドだ」

 

 

猫崎 ライフ4000

手4 場 カタストル 伏せ2

才田 ライフ4000

手4 場 サイバー・ドラゴン サイバー・ネットワーク(0)

 

 

「私のターン、ドロー!サイバー・ドラゴンを攻撃表示に変更!そしてサイバー・ネットワークの効果発動!デッキから二枚目のドライを除外して、破壊耐性を与えるわ。バトル!サイバー・ドラゴンでカタストルを攻撃!」

「破壊耐性を与えられていても、攻撃力はこちらが上!」

「それはどうかしら?速攻魔法、リミッター解除を発動!攻撃力は倍になる!」

「っつ!」ライフ4000から2000

 

 舐めていた訳では無いが、カタストルを正面突破された事で猫崎は目を細める。

 

「へぇ、そんな顔も出来るんだ…私はこれでターンエンド。エンドフェイズにリミッター解除の効果が発動するけれど、サイバー・ドラゴンは破壊されない。最も、攻撃力は戻るけれど。」

 

 

猫崎 ライフ2000

手4 場 伏せ2

才田 ライフ4000

手4 場 サイバー・ドラゴン サイバー・ネットワーク(1)

 

 

「俺のターン、ドロー!モンスターをセットしてターンエンド!」

 

 

猫崎 ライフ2000

手4 場 セットモンスター 伏せ2

才田 ライフ4000

手4 場 サイバー・ドラゴン サイバー・ネットワーク(1)

 

 

「私のターン、ドロー!…来たものは仕方ない。私はサイバー・ドラゴン・ドライを召喚!効果発動、場のサイバー・ドラゴンのレベルを5にする!」

「レベルを合わせた?何を狙っている?」

 

 内心、X召喚をするのではと警戒しながら、猫崎は聞くが。

 

「この効果がなんであるのか知らない。バトル!サイバー・ドラゴン・ドライでセットモンスターを攻撃!」

「破壊されたクリッターの効果発動!デッキからレスキューキャットを手札に加える!」

「意外と脆かったわね、S使い!私はサイバー・ドラゴンでダイレクトアタック!」

「罠発動!和睦の使者!このターン、俺は戦闘ダメージを受けない!」

「クリッターを犠牲にして次につなげたか。私はカードを一枚伏せてターンエンド!」

 

 

 

猫崎 ライフ2000

手4 場 伏せ1

才田 ライフ4000

手3 場 サイバー・ドラゴン サイバー・ドラゴン・ドライ サイバー・ネットワーク(2) 伏せ1

 

 

「俺のターン、ドロー!死者蘇生を発動!蘇れ、A・O・Jカタストル!」

「またそいつかっ!」

「そしてレスキューキャットを召喚!このカードを墓地に送り、デッキからXセイバー・エアベルンと逆切れパンダを特殊召喚!レベル3の逆切れパンダに、レベル3の地属性Xセイバー・エアベルンをチューニング!S召喚!ゴヨウ・ガーディアン!」

「攻撃力2800!レベル6にしては破格の攻撃力ね…」

 

「バトルだ、ゴヨウ・ガーディアンでサイバー・ドラゴンを攻撃!」

「私はサイバー・ネットワークの効果発動、デッキから二枚目のサイバー・ドラゴンを除外する!」

「だが、サイバー・ドラゴンは破壊する!そしてゴヨウ・ガーディアンの効果発動!俺の場に表側守備表示で特殊召喚する!」

「…その攻撃力でその効果。話には聞いていたけれどおかしくない?」

「だからチューナーには地属性モンスターという制限が課せられている。A・O・Jカタストルでサイバー・ドラゴン・ドライを攻撃!そして効果発動!サイバー・ドラゴン・ドライを破壊する!」

 

 二体のSモンスターが、才田の場をがら空きにする。

 

「俺はこれでターンエンド!」

「エンドフェイズに速攻魔法、サイクロンを発動!破壊するのは、私のサイバー・ネットワーク!そしてサイバー・ネットワークの効果発動!除外されているサイバー・ドラゴンと二体のドライを私の場に特殊召喚!」

 

 

 

猫崎 ライフ2000

手3 場 カタストル ゴヨウ・ガーディアン サイバー・ドラゴン 伏せ1

才田 ライフ4000

手3 場 サイバー・ドラゴン サイバー・ドラゴン・ドライ サイバー・ドラゴン・ドライ 

 

 

 

「私のターン、ドロー!…私は速攻魔法、フォトン・ジェネレーター・ユニットを発動!場のサイバー・ドラゴン・ドライ二体をリリースして、デッキからサイバー・レーザー・ドラゴンを特殊召喚!サイバー・レーザー・ドラゴンの効果発動!ゴヨウ・ガーディアンを破壊する!」

 

 破壊光線が、ゴヨウ・ガーディアンを爆殺する!

 

「だが、サイバー・レーザー・ドラゴンでカタストルは破壊できない!」

「猫崎。サイバー流のリスペクト・デュエルを才災師範は除去カードを使わない事と定義していたけれど…鮫島元師範のころは違う。」

 

 耳を傾ける猫崎。

 

 

「鮫島元師範がいうリスペクト・デュエルとは。相手の事を考え、あらゆる可能性に対応したデュエルの事を指す。」

「カタストルにも対応できると?だが既にサイバー・ドラゴン・ドライは全て墓地だ。」

「カタストルの効果は、闇属性モンスター以外と戦闘を行うときに発動する。ならば、属性を変えればいい。装備魔法、幻惑の巻物をサイバー・レーザー・ドラゴンに装備!」

「?!装備モンスターの属性を変更できるカード…。」

「当然私が宣言するのは、闇属性!」

 

 レーザードラゴンがメタリックなブラックに変わっていく。さしずめ、サイバー・ドラゴンのシャドウバージョンと言った所か。

 これはこれでアリだな、と内心ソリッドビジョンの秀逸さに感動する猫崎。前世で猫崎はシャドウバージョンのサイバー・ドラゴンを持っていなかった為、使っている決闘者を羨ましく思っていた。

 

 なおこの機能は市販のデュエルディスクには無く、サイバー・ランカーズのブロック代表に支給されているデュエルディスクの機能と言う事が発覚し、猫崎は盛大に落ち込む事になる。

 

 

「バトル!サイバー・レーザー・ドラゴンでカタストルを攻撃!」

「カタストルが二回も破壊されるとは!」ライフ2000から1800

 

「私のカードは返してもらうわ。行け、サイバー・ドラゴン!奪われたサイバー・ドラゴンを攻撃!」

 

 まさかの展開に、才波は驚く。

 

「ゴヨウとカタストルを一ターンで処理…。」

 

 無論、ブラック・ホールやミラフォなどの汎用性の高い除去カードを使えば可能である。だが、才田が使ったのはそういうカードでは無い。

 これが、ブロック代表と門下生の違いか、と力の差を思い知らされる才波。

 

「ターンエンド。さぁ、どうするかしら?」

 

 

猫崎 ライフ1800

手3 場 伏せ1

才田 ライフ4000

手2 場 サイバー・ドラゴン サイバー・レーザー・ドラゴン 幻惑の巻物(闇)

 

 

「俺のターン、ドロー!魔法カード発動!貪欲な壺!墓地のレスキューキャット二体とチューナーモンスター、エアベルン二体とカタストルをデッキに戻して、二枚ドロー!」

「ここで手札増強魔法を引き当てるか。それでいい、それでこそ倒しがいがあると言う物よ!」

「召喚僧サモンプリーストを召喚!効果発動、守備表示になる。手札の魔法カード、精神操作を捨てて効果発動!デッキから二体目のサモンプリーストを特殊召喚!二体目のサモンプリーストの効果発動、手札の大寒波を捨てて、デッキからレスキューキャットを特殊召喚!そしてこのカードを墓地に送り、デッキからチューナーモンスター、エアベルンを二体特殊召喚!」

「レベル7のS召喚を二体行うつもり?!」

 

「レベル4のサモンプリーストに、レベル3のエアベルンをチューニング!S召喚!ダーク・ダイブ・ボンバー!さらにレベル4の魔法使い族のサモンプリーストに、レベル3のエアベルンをチューニング!S召喚!アーカナイト・マジシャン!アーカナイト・マジシャンの効果発動!魔力カウンターが二つ乗る!」

「攻撃力400から2400に…、魔導戦士ブレイカーのように、魔力カウンター一つにつき、攻撃力が1000ポイントアップする効果が?」

「そうだ。そして魔力カウンターを取り除き、相手の場のカードを破壊する!サイバー・ドラゴンとサイバー・レーザー・ドラゴンを破壊!」

「サイバー・レーザー・ドラゴン!」

 

 一気に場をがら空きにする猫崎。

 

「バトルだ、ダーク・ダイブ・ボンバーでダイレクトアタック!」

「まだよ!まだライフは残る!」

「いいや!速攻魔法、イージーチューニングを発動!墓地のチューナーモンスターを除外し、その攻撃力分、攻撃力をアップする!エアベルンを除外して、ダーク・ダイブ・ボンバーの攻撃力は4200になる!」

「くっ…ブロック代表になって、あと少しでサイバー流継承者の座が狙えるという所で…いやああああああっ!」ライフ0

 

 

 派手な悲鳴を上げて、才田は倒れる。

 残るサイバー・ランカーズのブロック代表は東北・北海道…そして、関東のみ。

 

 

 東北ブロックへ出発するべく、ホテルに泊まる猫崎と才波。

 軽く雑談を行い、ゆっくりと就寝する。

 

 

 

 同時刻。

 

「ど…どいつもこいつも役立たずめぇ!」

 

 才災は怒声を上げながら、椅子を蹴り倒す!

 職人が精魂込めて作り上げたオーダーメイドの椅子は大破して、残骸に成り下がる。

 椅子の破片が直撃した、精緻なつくりのチェス盤は砕けて燃えないゴミとなる。

 

「はぁ、はぁ…。」

 

 連戦連敗を聞いた政界や財界の重鎮から叱責を浴び、才災は多大なストレスを感じていた。

 

 一勝。一勝すればいい。それがなぜできない?

 

 門下生なら仕方ない。未熟であり、自分の『リスペクト・デュエル』を完璧に受け継いでいない。

 だがプロは別だ。その中でも最上級のデュエル・エリートが次々と倒されているのはどういう事だ?

 

 大きな鏡の前で、才災は呼吸を整える。残っているのは、才澤…。期待は出来ない。そもそも、バーンやコントロール奪取に対して寛大なところがあって前から気に入らなかった。

 ああ、そういえばあの永続罠の許可申請を出していたな。まぁ、それで勝てるなら許可してやるとしよう…。

 

 

 そうだ、北海道には鮫島元師範が居る。鮫島なら…勝つだろう。あの男が手柄を立てるのは気に食わないが、やむを得ない。

 

 この際だ、ブロック代表に支給しているサイバー・ドラゴンの派生カードを…いや、ダメだ!また私のサイバー流師範の座を狙って来た時、阻止できなくなるかもしれない!

 

 それに。今まで温存してきた、丸藤亮もいる。最強戦力は未だ残っている!

 おっと、そういえば関東ブロックの才魔を降格させないといけない。

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