猫シンクロ使いが行く遊戯王GX!   作:交響魔人

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アンチリスペクト物ではあまり見かけませんが、こういう戦術も批判の対象になりそうですよね。

追記:若干デュエル内容を修正しました。


第3話!『【里ロック】はリスペクトに反しています』

 デュエルフィールドへ行くと、どうやらデュエルが行われるらしい。

 サイバー流の門下生と、相手はオベリスクブルーの女子生徒だ。

 黒髪黒目、背が低めでスレンダー。これといって特徴は無い。

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

 

 

才藤 ライフ4000

手5 場 

寒川 ライフ4000

手5 場 

 

 

「先攻は私ね。私のターン、ドロー!私は魔導獣ケルベロスを召喚!フィールド魔法、魔法族の里を発動!これによりケルベロスに魔力カウンターが一つ乗り、攻撃力が500ポイントアップ!魔法族の里により、私の場に魔法使い族が存在し、相手の場に魔法使い族が存在しなければ、相手は魔法カードを発動出来ないわ!」

「なっ!」

 

 

『卑怯だぞ!』

『相手の魔法カードを封じるなんて!』

 

 周りの門下生が罵倒する。

 

 

「魔法族の里にはリスクもある。私の場に魔法使い族が居なければ、私は魔法カードを発動出来ない。そして相手の場に魔法使い族が居れば魔法カードを発動できる。」

「くそっ、俺のデッキには魔法使い族なんていう陰キャ御用達の根暗なカードは入っていないのに」

「ええ…。私は、カードを二枚伏せてターンエンド!」

 

 

 

才藤 ライフ4000

手5 場 

寒川 ライフ4000

手2 場 ケルベロス(1) 魔法族の里 伏せ2

 

 

「ハン、俺のターン。ドロー!相手の場にモンスターが存在する事で、サイバー・ドラゴンを特殊召喚!バトルだ!その犬を蹴散らせ!エヴォリューション・バーストォ!」

「リバースカードオープン!収縮!これでサイバー・ドラゴンの攻撃力を半分にする!」

「くそが!」ライフ4000から2650

「そして、ケルベロスに魔力カウンターが乗り、攻撃力は2400になる…最もバトルフェイズ終了時、魔力カウンターは全て取り除かれるわ。」

「ならばメインフェイズ2だ!俺はサイバー・ドラゴンを攻撃表示で特殊召喚!カードを伏せてターンエンド!」

「エンドフェイズに王宮のお触れを発動!」

「なんだとぉ!」

 

『今度は罠まで封じやがった!』

『なんて卑劣な奴なんだ!』

 

 

 

 

才藤 ライフ2650

手3 場 サイバー・ドラゴン 伏せ1

寒川 ライフ4000

手2 場 ケルベロス 魔法族の里 王宮のお触れ 

 

 

 

「私のターン、ドロー!魔導獣ケルベロスをリリース!ブリザード・プリンセスをアドバンス召喚!」

 

 ショートカットの水色の髪。青と白で構成されたドレスを纏い、大きな氷がついたモーニングスターを持つプリンセスが降り立つ!

 ソリッドビジョンでこれが見れる事に感動してしまう。

 

 

「レベル8をリリース一体で召喚だとぉ!」

「ブリザード・プリンセスは魔法使い族をリリースすれば、リリース一体で場に出す事が出来るわ!バトル!ブリザード・プリンセスでサイバー・ドラゴンを攻撃!」

「ぐぐっ!」ライフ3150から2450

「カードを伏せてターンエンド!」

 

 

 

 

才藤 ライフ2450

手3 場 伏せ1

寒川 ライフ4000

手1 場 ブリザード・プリンセス 魔法族の里 王宮のお触れ 伏せ1

 

 

「俺のターン、ドロー!卑怯なカードばかり使いやがって!ぶっ潰してやる!俺は三体目のサイバー・ドラゴンを攻撃表示で特殊召喚!」

「攻撃表示?リミッター解除は使えないはずだけど…。」

「ふん、融合呪印生物ー「光」を召喚!このカードとサイバー・ドラゴンをリリース!現れろ、サイバー・ツイン・ドラゴン!バトルだぁ!ツイン・ドラゴンで攻撃ぃ!」

 

 顔を青ざめながらも、ブリザード・プリンセスは健気にモーニングスターを構える。

 だが!

 

「自爆覚悟で突破してくるつもり?!させないわ!リバースカードオープン!月の書!サイバー・ツイン・ドラゴンを裏側守備表示にする!」

「?!それは、卑怯者猫崎お得意の戦術!!」

「私はデュエリストよ。直接カードを交えなくても、眼前のデュエルから学ぶわ!」

 

 おおー。収縮で戦闘補助をしていただろうに、月の書まで採用するか。

 直接会話をした事は無いが、猫崎にとっては嬉しい変化だ。

 

 

 月の書を手に魔法を詠唱するブリザード・プリンセス。

 サイバー・ツイン・ドラゴンの動きが止まり、沈黙する。

 ブリザード・プリンセスを破壊して何とか魔法カードを発動しようとしていた門下生だが、目論見がはずれる。

 

「くそっ…ターンエンドだ」

 

才藤 ライフ2450

手2 場 セットモンスター 伏せ1

寒川 ライフ4000

手1 場 ブリザード・プリンセス 魔法族の里 王宮のお触れ 

 

 

「私のターン、ドロー!魔法カード、シールドクラッシュ!守備モンスターを破壊する!」

「ぐっ…今度は除去カードだと!だが、まだライフは残る!」

「私は、マジシャンズ・ヴァルキリアを召喚!バトル!マジシャンズ・ヴァルキリアとブリザード・プリンセスでダイレクトアタック!」

 

 マジシャンズ・ヴァルキリアが魔導波を放ち…

 満面の笑みを浮かべながらブリザード・プリンセスはモーニングスターをぶんぶんと楽し気に振り回し…。

 その氷の塊が門下生をぶちのめす!

 

「ぎゃああああああっ!」ライフ0

 

 

 

 デュエルは寒川という女子生徒が勝ったが。

 

 

「あんなの卑怯だ!」

「えっ?」

 

 周りから浴びせられる批判の声。

 

「魔法と罠を封じて、自分は魔法カードを使い放題!」

「そうだ!ずるいぞ!」

 

「な、何を言っているの?相手の魔法と罠を封じて、バトルフェイズでも勝てるように速攻魔法を駆使する戦略の何が悪いの?」

「俺の行動を一方的に制限しやがって!卑怯だと思わないのか!」

 

 

 罵声を浴びせる周りの門下生と対戦相手。

 リスペクト精神はそこにあるのか?

 

 

「そこまでです。」

 

 待ったをかける才津教頭。

 教員が動いたことで寒川はホッとしたようだが、俺は嫌な予感しかしなかった。

 

「寒川さん。君のデュエルはリスペクト精神に反しています。君のデッキから相手の魔法・罠を封じるカードをすべて外しなさい。」

「そんな!それでは何の特徴も無い魔法使い族デッキになります!」

「認めません。次も同じデッキを使っていたら処罰します。」

「っつ…わかり、ました。」

 

 

 その数日後。また寒川さんのデュエルが行われる事になった。

 相手はまた同じ門下生だ。

 

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

 

 

才藤 ライフ4000

手5 場 

寒川 ライフ4000

手5 場 

 

「先攻はお前だ!」

「…私の、ターン!ドロー!私は王立魔法図書館を召喚!そして魔法カード、テラ・フォーミング!デッキからフィールド魔法、闇を手札に加えて発動!さらに魔法カード、精神統一を発動!デッキから精神統一を手札に加える。これで魔法図書館に魔力カウンターが3つ乗る!」

「それでどうするつもりだ?」

「王立魔法図書館の効果発動、魔力カウンターを3つ取り除いて1枚ドロー!カードを三枚伏せてターンエンド!」

 

 

 

才藤 ライフ4000

手5 場 

寒川 ライフ4000

手2 場 王立魔法図書館 闇 伏せ3

 

 

 魔法族の里の代わりに投入したのがフィールド魔法、闇のようだ。

 なんだかなー、という気分で俺はデュエルの行く末を見る。

 

 

「俺のターン、ドロー!魔法カード、融合を発動!手札のサイバー・ドラゴン二体を融合!現れろ、サイバー・ツイン・ドラゴン!バトルだ、ツイン・ドラゴンで攻撃!」

「永続罠、血の代償!ライフを500払い、王立魔法図書館をリリース!ブリザード・プリンセスをアドバンス召喚!」ライフ4000から3500

 

 

 場に現れるのは氷のお姫様。

 フィールドに闇が漂い、魔力の増幅を感じているのかモーニングスターをぶん回している。

 以前見た時と違い、ちょっと怖い。

 

「ブリザード・プリンセスが召喚に成功したターン、相手は魔法・罠カードを発動出来ない!」

「くそが!ターンエンドだ」

 

 

才藤 ライフ4000

手3 場 サイバー・ツイン・ドラゴン 

寒川 ライフ3500

手1 場 ブリザード・プリンセス 闇 血の代償 伏せ2

 

 

「私のターン、ドロー!装備魔法、団結の力をブリザード・プリンセスに装備!これで攻撃力と守備力が800ポイントアップして3800になるわ!バトル、ブリザード・プリンセスでサイバー・ツイン・ドラゴンを攻撃!」

「くそっ!」ライフ4000から3800

「罠発動!未来王の予言!魔法使い族の攻撃で相手モンスターを破壊した時、そのモンスターはもう一度攻撃できる!最もこのターン、召喚・特殊召喚・反転召喚を行っていたら発動できないけれどね。」

「なんだとぉ!」

 

 

 親の仇を見るような、蔑んだ目で才藤を見つめながらブリザード・プリンセスは思いっきり勢いをつけ、モーニングスターを振り下ろす!

 

「あぎゃーっ!」ライフ0

 

 またしても寒川が勝利する。

 

 相手の行動は妨害していない。さて、どういちゃもんをつけるつもりだ?

 そう思っていた俺だが。

 

 

「…今のデュエルは認めます。寒川さん、今後とも努力しなさい」

「はい、わかりました。」

 

 

 これはOKか。しかしこれでは…デュエリストのレベルは下がっていく一方だぞ?

 世界中がこういう流れならまだしも、日本のデュエルアカデミアだけがこんなデュエリストを育成していたら世界の舞台では通用しなくなる。

 

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