猫シンクロ使いが行く遊戯王GX!   作:交響魔人

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アンチリスペクト物のサイバー流と光の結社が手を組んだら、サイバー・エンド・ドラゴンに白のヴェールをつけて殴り掛かってくる門下生、という展開になるのでしょうか?

拙作のような似非ペクトを掲げる一派とか、破滅の光も取り込みたくない気がしますが。




第38話!斎王上陸!動き始めた『光の鼓動』!

 白い、どこまでも白い空間。

 そこに白い靄のようなナニカが集まる。

 

 

『…集え、我が腹心達よ』

 

 

「…ヴァルキリア、御前に参上いたしました。」

「ハーヴェスト、推参。」

「アイリス、ただいま到着しました。」

「レイヤード参上!」

 

 

 その外にも白い姿をした物が多数集う。

 彼ら彼女らにたいし、尊大に接する白い靄。

 

 

『よく集まってくれた。』

「我らを集めたという事は、始めるのですね!ライトレイ様!」

『いかにも。この惑星を観測していたが…やはりこの惑星も我らの救済が必要ということが判明した!各員、救済作業に取り掛かれ。』

 

 

「…しかしライトレイ様、一つ気がかりなことが。S召喚なる物と、サイバー流についてですが…。」

『そう、我らが今まで救・済・し・て・き・た・惑・星には無かった特殊な召喚方法。そしてサイバー流…。S召喚は是非とも手にしておきたいが…。近々、我はデュエルアカデミアへ行く。その際に学園を白く染める人員が必要となる。』

 

「ライトレイ様!その役割は我に!」

「わたくしにこそ、その大役を!」

 

『フフ、その意気込みは素晴らしいが…。ジェラルよ!』

「?!わ、私ですか?」

『私はこの少年に光の洗礼を与える。その後、この少年を中心に光の教えを広めるのだ!』

「…かしこまり、ました。」

『我もしばしとどまる。臆するな』

 

 

 

 

 

 

 斎王琢磨が、新たにプロデュースしたい生徒が居ると言ってアカデミアに来航してくる。

 ここだ、ここで食い止めねばならない。万丈目だったが、ここで十代を完全に洗脳されたらどうしようもない。

 

 破滅の光に対抗できるのは、常人では無理だ。

 

 

 馬鹿みたいに歓迎している、ナポレオン教頭。一方ですさまじい警戒をしている俊二。

 そんな義弟の反応が気になって仕方がない我謝透子。

 

 俊二が警戒しているのだから、斎王は敵だと判断する光里。

 

「ではさっそくわが校の優秀な生徒のリストを渡すのでアール!」

「いえ、私自身の目で確かめてみたいのです。お構いなく。」

 

 

 歩き出す斎王だが、ある女性の前で足を止める。

 

「…私に何か?」

「…我謝透子、いいえ、猫崎透子さんですね?」

「お言葉ですーガ、彼女の地元では結婚式を挙げるまでは相手の姓を名乗らないとなっていますーノ。」

「そうですか。失礼、猫崎の姓で呼ばれる事を望んでいる、そんな気がしたので…。」

 

 先ほどから、義弟が斎王の背中を睨みつけている為、若干気になる透子。

 もしかしたら、恭一さんが居るのに口説いているように見えているのかもしれない。

 どれほど魅力的な異性だろうと、今更恭一さん以外の異性を選ぶつもりなど、毛頭ない透子。

 

 

 

 義弟が警戒している以上、この後どんな提案をされようと断るつもりだった。

 

 

 

「ありがとうございます。」

「私はマネージャーをする前は、占いをしていました。どうでしょう?占って差し上げましょうか?例えば…。」

 

 数秒考え、斎王にとりついた『破滅の光』は、口を開く。

 

「貴女と恭一さんの間に生まれる、子供の髪の毛の色とか。」

「?!」

 

 

 

 あからさまに顔色が変わる透子。最も恐れている事をずばり言い当てられ、動揺する。

 決して口車に乗る気は無かったが、その信念が揺らぐ。

 

 猫崎恭一の両親は黒髪だが、義弟は金と銀のツートンカラー。

 自分と恭一さんが黒髪だからといって、子供が黒髪である保証はどこにもない。

 

「…もしも気になるようでしたら、占って差し上げます。私とデュエルをした後で。」

「…申し訳ありません、まだデッキを調整中でして。」

「それは残念。では、失礼。」

 

 

 去っていく斎王。それに伴い、教職員も三々五々に別れていく。

 一方、俊二は全速力でオシリスレッド寮へ走る!

 

 

 そんな義弟の様子を放置するわけもなく、透子も後を追い、妻である光里もその後を追う。

 

 

「俊二先生。なんの用ですか?」

「はぁ、はぁ…。万丈目、お前は今からプロリーグに行きたいか?!」

「ええっ?!い、今から…?」

「エド・フェニックスのマネージャー、斎王が来ている。彼の目に留まればプロ入りも不可能では無いが…。」

「…確かにプロになるつもりだが、それはアカデミアを卒業した後、兄さんたちと綿密に打ち合わせをしてからになる。今すぐという気はない。」

「よしっ!後は…!」

 

 

 一体何だったんだ、と訝しむ万丈目。それを物陰で聞き、生徒が甘言に惑わされ、舞い上がってしまうのを恐れていただけか、と俊二の行動に納得する透子と光里。

 

 

 

 俊二が三沢の所に行き、改めて話をしているころ。

 斎王にとりついた『破滅の光』は、ターゲットを見つけていた。

 

 

「な、なんだ!」

「…初めまして。私は斎王。斎王琢磨。エド・フェニックスのマネージャーをしております。高田純二朗さん。」

「ど、どうして俺の名前を…。」

「どうです?私とデュエルしませんか?」

「…いいぜ、受けてたつ!」

 

 

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

斎王 ライフ4000

手5 場 

高田 ライフ4000

手5 場 

 

 

「俺の先攻だぁ!ドロー!俺はモンスターをセット、カードを一枚伏せてターンエンド!」

 

 

 

斎王 ライフ4000

手5 場 

高田 ライフ4000

手4 場 セットモンスター 伏せ1

 

 

 

「私のターン、ドロー!手札のヘカテリスを墓地に送り、デッキから神の居城-ヴァルハラを手札に加えて、発動!」

「天使族を特殊召喚出来る永続魔法…!大型天使族を展開するのが狙いか!」

「フフ、アルカナフォースXVIII-THE MOONを特殊召喚!効果発動、ルーレットを回し、正位置ならば次の私のスタンバイフェイズに、ムーントークンを特殊召喚。逆位置なら私のエンドフェイズに私の場のモンスターのコントロールを相手に移す」

「…ストップ!」

「残念、正位置です。バトル!アルカナフォースXVIII-THE MOONでセットモンスターを攻撃!」

「破壊されたコーリングノヴァの効果発動!デッキから2体目のコーリングノヴァを特殊召喚!」

「フフフ、ターンエンド」

 

 

 

斎王 ライフ4000

手4 場 アルカナフォースXVIII-THE MOON ヴァルハラ

高田 ライフ4000

手4 場 コーリングノヴァ 伏せ1

 

 

「俺のターン、ドロー!永続罠発動!スピリットバリア!さぁ行くぞ!俺はカオス・ネクロマンサーを召喚!」

「墓地のモンスターの数×300ポイント攻撃力がアップする…フフフ、今は攻撃力300ですね?」

「俺は装備魔法、流星の弓シールを、カオス・ネクロマンサーに装備!バトルだぁ!コーリングノヴァで、アルカナフォースを攻撃!」

「スピリットバリアで君のダメージは無い。さて…?」

「デッキから3体目のコーリングノヴァを特殊召喚!そのまま攻撃!コーリングノヴァの効果でシャインエンジェルを特殊召喚!このまま攻撃を続行する!」

 

 シャインエンジェルを使いつぶす高田。

 

「続いてぇ!ユーフォロイドを特殊召喚!このまま攻撃だ!」

 

 ユーフォロイドもすべて自爆特攻させ…

 

「3体目のユーフォロイドの効果で、UFOタートルを特殊召喚!」

 

 UFOタートルも自爆特攻させる。

 

「3体目のUFOタートルの効果で、仮面竜を特殊召喚!」

 

 仮面竜を使い果たすと

 

「3体目の仮面竜の効果で、軍隊竜を特殊召喚!」

「これで最後のようですね?」

「その通りだ。行け!軍隊竜!さぁ、これで墓地のモンスターは18体!カオス・ネクロマンサーの攻撃力は5400!最も、流星の弓の効果で攻撃力は4400まで下がるが…これで俺の勝ちだ!」

 

 

 

 この島に来る前に予知した光景とは違う展開。

 予知において、高田は巨大ネズミ、ドラゴンフライ、キラートマト、グリズリーマザーなどの属性関連のリクルーターを使用してくるはずだったが…変わっている。

 

 

 このリクルーターの流れは、俊二がデッキ圧縮という事で教えた流れである。

 カオス・ネクロマンサーに光学迷彩アーマーというのを考えていた高田に、流星の弓シールを教えたのも俊二だ。

 

 カオス・ネクロマンサーに装備させてダイレクトアタッカーにするもよし、スピリットバリアなどが引けなかったとき、または王宮のお触れなどを使われた時。

 相手モンスターに装備してリクルーターの自爆特攻によるダメージを軽減させることも出来る。

 

 

「練り上げたんだよ!行け、カオス・ネクロマンサー!ダイレクトアタックだ!」

「…手札のアルカナフォースXIV-TEMPERANCEを捨てて、戦闘ダメージを0にします。」

「?!くっ…だが、その手のカードはそうそうないはず!ターンエンドだ!」

 

 

 

斎王 ライフ4000

手3 場 アルカナフォースXVIII-THE MOON ヴァルハラ

高田 ライフ4000

手3 場 カオス・ネクロマンサー スピリットバリア 流星の弓シール 

 

 

「私のターン、ドロー!スタンバイフェイズ、ムーントークンを特殊召喚。」

「攻撃表示で特殊召喚するだと?」

「ムーントークンをリリース。アルカナフォースVIII-STRENGTHを、アドバンス召喚!さぁ、ルーレットです」

「またか!」

「正位置なら貴方のモンスター一体のコントロールを得る。逆位置ならこのカードを除く私の場のモンスターのコントロールを相手は得る。正位置なら君の負けです。」

「ぐ、ぐぐっ…す、ストップ!」

「…もしやと思いましたが、運命とは残酷なものですね。」

「せ、せせ正位置!ああっ!か、カオス・ネクロマンサーが!」

「バトル!アルカナフォースVIII-STRENGTHとアルカナフォースXVIII-THE MOONで、ダイレクトアタック!」

「うわああああああっ!」ライフ0

 

 

 

 

 

 膝をつく高田。

 

「貴方は、今よりも強くなりたいでしょう?」

「そ、それは…。」

「そのデッキで満足ですか?私の手を取れば、もっと強くなれますよ?さぁ、どうしますか?」

「お…俺は。俺は強くなりたい!」

「フフフ…!君にこのデッキを与えましょう!」

 

 斎王から渡されたデッキを、虚ろな目で高田は受け取る。

 直後、白い光が迸り…、高田の眼はギラギラと狂熱を発する!

 

 

 

 翌日。オベリスクブルーの男子寮にて。

 

 

「何だ、高田。その制服は?」

 

 真っ白な制服を着た高田に、取巻太陽が声をかける。

 

 

「俺は斎王様の光の洗礼を浴びた!取巻!俺とデュエルをしろ!」

「斎王だと?まぁいい、デュエルの挑戦ならば受けてたつ!」

 

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

高田 ライフ4000

手5 場 

取巻 ライフ4000

手5 場 

 

 

「先攻は俺だ、俺は天使の施しを発動!デッキから三枚ドローして、手札のロード・オブ・ドラゴン-ドラゴンの支配者-と神竜ラグナロクを捨てる。魔法カード、龍の鏡を発動!墓地のロード・オブ・ドラゴンと神竜ラグナロクを除外!現れろ、竜魔人キングドラグーン!」

「出て来たか、お前のエースモンスター!」

「キングドラグーンの効果発動!一ターンに一度、手札のドラゴン族を特殊召喚!俺は仮面竜を守備表示で特殊召喚!カードを一枚伏せてターンエンドだ!」

 

 

高田 ライフ4000

手5 場 

取巻 ライフ4000

手3 場 竜魔人キングドラグーン 仮面竜 伏せ1

 

 

 取巻が多くモンスターを出したのは、高田のデッキには強制転移などが入っているからだ。それでキングドラグーンのコントロールを奪われるわけにはいかない。

 

 

「俺のターン、ドロー!魔法カード、ライトニング・ボルテックスを発動!」

「?!」

「手札から、暗黒のマンティコアを捨て、お前のモンスターを全て破壊する!」

「ちっ!」

 

 

 全体除去、白い制服といい、どうやら何かあったのは確実なようだ。

 

 

「手札から幻獣ワイルドホーンを召喚!バトルだ、ワイルドホーンでダイレクトアタック!」

「くそっ!」ライフ4000から2300

 

「俺はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ!エンドフェイズ、墓地の暗黒のマンティコアの効果発動!このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動!手札か場から獣族・獣戦士族・鳥獣族を墓地に送って発動出来る!手札の幻獣サンダーペガスを墓地に送り、墓地から暗黒のマンティコアを特殊召喚!」

 

 

 

 

高田 ライフ4000

手1 場 ワイルドホーン マンティコア 伏せ1

取巻 ライフ2300

手3 場 伏せ1

 

 

 

「随分デッキを変えたな、高田!俺のターン、ドロー!魔法カード、復活の福音を発動!墓地のレベル7と8のドラゴン族を選択して発動!そのモンスターを特殊召喚!蘇れ、キングドラグーン!」

「またそいつか」

「俺はサファイアドラゴンを召喚!バトルだ、サファイアドラゴンで幻獣ワイルドホーンを攻撃!」

「相手モンスターの攻撃宣言時に、墓地のサンダーペガスを除外して、幻獣ワイルドホーンを選択して効果発動!このターン、幻獣の戦闘破壊を無効にする!」ライフ4000から3800

「ちっ!なら行け、キングドラグーン!暗黒のマンティコアを攻撃!」

「悪あがきを!」ライフ3700から3600

「俺はこれで、ターンエンドだ!」

「エンドフェイズだが、暗黒のマンティコアの効果は発動しない。」

 

 効果を使わない事を訝しむ取巻。

 確かにキングドラグーンを倒せないが、それでも攻撃力2300、ワイルドホーンを残すより良いと思うのだが…。

 

 

 

高田 ライフ3600

手1 場 ワイルドホーン 伏せ1

取巻 ライフ2300

手2 場 キングドラグーン サファイアドラゴン 伏せ1

 

 

 

「俺のターン、ドロー!俺は幻獣ワイルドホーンをリリース!幻獣ロックリザードをアドバンス召喚!」

「レベル7をリリース1体で召喚しただと!リリース軽減効果モンスターか!」

「いかにも。このカードは幻獣1体をリリースすることでアドバンス召喚できる!俺は罠発動!幻獣の角!俺の場の獣族・獣戦士族の攻撃力が800ポイントアップする!」

「攻撃力3000だとっ!」

 

 これが狙いだったことに気づく取巻。

 

 

「バトルだ、ロックリザードでサファイアドラゴンを攻撃!」

「くそっ!」ライフ2300から1200

「幻獣の角を装備したモンスターが相手モンスターを破壊して墓地に送った時、カードを1枚ドロー!そして相手モンスターを戦闘で破壊して墓地に送ったことで効果発動!500ポイントのダメージを与える!」

「何だとっ!」ライフ1200から700

「カードを1枚伏せ、ターンエンドだ」

 

 

 

高田 ライフ3600

手1 場 ロックリザード 幻獣の角 伏せ1

取巻 ライフ700

手2 場 キングドラグーン 伏せ1

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 引いたカードを見て、取巻は笑みを浮かべる。ライトニング・ボルテックス!こいつを発動すれば…。

 

 

「ちなみに!幻獣ロックリザードが相手のカード効果で破壊され墓地に送られた時、相手に2000ポイントのダメージを与える!」

「なっ…」

「さぁ、どうする?」

「俺はっ…!キングドラグーンを守備表示に変更して、ターンエンド!」

 

 

 

 

 

高田 ライフ3600

手1 場 ロックリザード 幻獣の角 伏せ1

取巻 ライフ700

手3 場 キングドラグーン 伏せ1

 

 

 墓地には、復活の福音がある。これを除外すれば、キングドラグーンの破壊を一度だけ免れる。

 

 

「俺のターン、ドロー!」

 

 高田は今ドローしたカードを見つめ、にやりと笑う。

 

「俺は激昂のミノタウロスを召喚!」

「場の獣族・獣戦士族・鳥獣族に、貫通効果を与えるモンスター…!」

 

 幻獣クロスウィングをこのターンで通常召喚。連鎖破壊でデッキから二枚墓地に送り、ロックリザードの攻撃力を上げるつもりだったが、ここで良いカードを引けた。

 

 

 

「バトルだ!行け、ロックリザード!キングドラグーンを攻撃!」

「ぬああああああああっ!」ライフ0

 

 

 

 高田に負けた取巻は倒れ伏すが、ややあって起き上がる。

 

 

「…見えた、光が…」

「歓迎するぞ、取巻!ハッハッハ!」

 

 

 俊二の知らないところで、ホワイト寮計画が動き始める。

 

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