相手に送りつける、というのが現実的な使い方でしょうか?
遊城十代は奮戦していた。リベンジにやってきたワーム・プリンスと戦い、部族内での下克上を目論んでやってきたワーム・ノーブルを敗走させ、強者との戦いを望んでやってきたワーム・ウォーロードと戦い、中々ネオスペースを落とせない事で業を煮やしてやってきたワーム・イーロキンを倒し、ワームの仲間にならないか?と勧誘してきたワーム・イリダンの提案を拒否してデュエルをしたり。
「俺思ったんだけど、ワームとしか戦っていなくないか?」
「ワームはとにかく数が多いからね。」
アナザー・ネオスから貰った宇宙食に手を付ける十代。
チューブステーキ、今回はサーモン味だ。ぐにゃりとしており、あまり食事をしているという気分になれないが、贅沢は言えない。
用意してもらえるだけ恵まれている。
「いい加減、対策されつつあるよな…。融合禁止エリア、王宮の弾圧…」
「君がドローソースを多めに入れて居る事で、永続罠、便乗まで使って来たよね。」
「あれには驚いたな。便乗ってあんなにドロー出来るんだ。」
「…イリダンがあれだけドローできたのは、君のドローソースの割合が高いからだろうね…新手だ!」
「またワームか!」
「いいや、これは…。」
ワームに混じって時折現れる光の使者。
手札二枚をコストに特殊召喚されるが、召喚ターン攻撃は出来ず、ドローフェイズをスキップする光源獣 カンデラート使い。
「またこいつか。」
光の使者 ライフ4000
手5 場
十代 ライフ4000
手5 場
「私の先攻、ドロー。私は、手札からおジャマジックを2枚捨てて、光源獣 カンデラートを特殊召喚!」
「おジャマジック?!」
驚く十代。
「どうした?あの魔法カードを知っているのか?」
「アナザー・ネオス。あれは墓地に送られたらデッキからおジャマ三兄弟を手札に加える事が出来るんだ。」
「という事は…」
「私は、デッキからおジャマイエロー、グリーン、ブラックを二枚ずつ手札に加える。カードを3枚伏せてターンエンド。」
光の使者 ライフ4000
手6 場 光源獣 カンデラート 伏せ3
十代 ライフ4000
手5 場
「俺のターン、ドロー!」
「永続罠発動、虚無空間。このカードが場にある限り、お互いにモンスターを特殊召喚できない。ただし、デッキか場から私の墓地にカードが送られた場合、このカードは破壊される。」
「だったら」
「さらに、マクロコスモスを発動。お互いの墓地に送られるカードは除外される。」
光源獣 カンデラートは、手札2枚を墓地に送って特殊召喚されるモンスター。
あまりにもシナジーが合わない。
ふと、ある事に気づく。目の前のロボットから戦意を感じない。どちらかというと、後方から戦意を感じる。
これは、大原と小原の時と同じ感覚だ。
「俺はN・グランモールを召喚!」
「カウンター罠発動、神の宣告。ライフを半分支払う。」ライフ4000から2000
召喚と同時に砕け散るグランモール。
「チェックメイト。」
「俺は、カードを一枚伏せてターンエンド!」
光の使者 ライフ2000
手6 場 光源獣 カンデラート マクロコスモス 虚無空間
十代 ライフ4000
手4 場 伏せ1
「私のターン。カンデラートの効果でドローフェイズをスキップ。行け、カンデラート!ダイレクトアタック!」
「罠発動!ドレインシールド!カンデラートの攻撃力、6000ポイントのライフを回復!」
「…ターンエンド。」
光の使者 ライフ2000
手6 場 光源獣 カンデラート マクロコスモス 虚無空間
十代 ライフ10000
手4 場
「俺のターン、ドロー!俺は、カードを一枚伏せてターンエンド」
光の使者 ライフ2000
手6 場 光源獣 カンデラート マクロコスモス 虚無空間
十代 ライフ10000
手4 場 伏せ1
「私のターン。バトル!カンデラートでダイレクトアタック!」
「うわああああああっ!」ライフ10000から4000
「遊城十代っ!」
アナザー・ネオスが思わず叫ぶ。
「ターンエンド。」
光の使者 ライフ2000
手6 場 光源獣 カンデラート マクロコスモス 虚無空間
十代 ライフ4000
手4 場 伏せ1
「俺のターン」
「…何故、諦めない。この状況を逆転できるとでも?」
「まだ可能性があるからだ!ドロー!よしっ!魔法カード、E-エマージェンシーコールを発動!デッキからE・HEROアナザー・ネオスを手札に加え、召喚!」
「攻撃力1900でどうするつもりだ?」
「慌てるな。カードを3枚伏せてターンエンド。」
光の使者 ライフ2000
手6 場 光源獣 カンデラート マクロコスモス 虚無空間
十代 ライフ4000
手1 場 アナザー・ネオス 伏せ4
「私のターン。バトル。カンデラートでアナザー・ネオスを攻撃。」
「罠発動!異次元トンネル-ミラーゲート-!E・HEROが攻撃対象になった時、互いのモンスターのコントロールを入れ替える!」
「?!だが、お前の手札は1枚、カンデラートの攻撃力は1000に下がる」
「そうだ!アナザー・ネオスでカンデラートを破壊できる!ぐっ!」ライフ4000から3100
「…バトル終了。」
「アナザー・ネオスは俺の場に戻ってくる!」
「私は、モンスターをセット。ターンエンド。」
光の使者 ライフ2000
手5 場 セットモンスター マクロコスモス 虚無空間
十代 ライフ3100
手1 場 アナザー・ネオス 伏せ3
「俺のターン、ドロー!N・フレア・スカラベを召喚!このカードの攻撃力は相手の場の魔法・罠カードの枚数×400ポイント、攻撃力がアップする!バトルだ!フレア・スカラベでセットモンスターを攻撃!」
「おジャマブラックが」
「アナザー・ネオスでダイレクトアタック!」
「…っつ!」ライフ2000から100
「ターンエンドだ」
光の使者 ライフ100
手5 場 マクロコスモス 虚無空間
十代 ライフ3100
手1 場 アナザー・ネオス N・フレア・スカラベ 伏せ3
「こんなはずでは…私のターン、ドロー!モンスターをセット。ターンエンド!」
光の使者 ライフ100
手5 場 セットモンスター マクロコスモス 虚無空間
十代 ライフ3100
手1 場 アナザー・ネオス N・フレア・スカラベ 伏せ3
「俺のターン、ドロー!N・エア・ハミングバードを召喚!効果発動、相手の手札1枚につき、ライフを500回復!ライフを2500ポイント回復!バトルだ、フレア・スカラベでセットモンスターを攻撃!」
「メタモルポットのリバース効果発動!手札を全て捨てて、5枚ドロー!」
「なるほど、カンデラートは特殊召喚モンスター。あのカードをセットしておけば、次のターンに手札を一気に増やせる。」
「だが、このデュエルは貰った!行け、エア・ハミングバード!」
「ひ、光を!もっとヒカリヲー!」ライフ0
デュエルに勝利したが、十代は大きく深呼吸をする。
あのロボットがこんな厄介な戦術を駆使してくるなら、またデッキを見直さなければならない。
「ん?」
耳をすませば、かすかな物音が聞こえてくる。
離れつつあるようなので、そっと目を向ける。
ツインテールの髪を持つ、小さな黒い翼をもつ少女が離れていく。
「ワームでは無い?」
「彼女は魔轟神という部族の中では最下層の、魔界に所属する斥候を担当しているトピーだ。情報を持ち帰られると厄介だ…はぁっ!」
アナザー・ネオスが攻撃を加えると、トピーの近くで爆発が起きる!
「?!み、見つかった!」
目元を派手な仮面で覆っているが、見つかった事でかなり動揺しているらしい。
「逃がさないぞ!」
「虚無空間とマクロコスモスを貼られて戦意喪失しない相手とデュエルなんて、冗談じゃないわ!」
どうやら、先ほどのロボットは彼女が操作していたらしい。
追撃しようとしたアナザー・ネオスを十代が引っ張る!
「何をす…る…」
先ほどまでアナザー・ネオスが居た空間が、えぐり取られていた。
「?!破滅の光!くっ、直接乗り込んでくるとは!」
『…超融合を完成させるためには、コンタクト融合を6種類成功させねばならないのか。ならばちょうどいい。』
「い、いやっ!来ないでっ!」
後ずさりする魔轟神トピーを、白い靄が覆いつくす!
「…脆弱な肉体だな。まぁ、すぐに乗り捨てる。このデュエルさえ持てばいい。」
「お前、コンタクト融合を6種類成功させるつもりらしいが、どうやって成功させるつもりだ!そもそも、お前のデッキにネオスもネオスペーシアンも…」
「それはどうかな?」
白い靄がカードを見せる。
「?!」
「我はワーム共を使い、ネオスペースにいるコクーンを捕獲させた。こいつらは、我が波動を受けた光の戦士達。さぁ、始めよう。超融合は我が頂く!そうなれば、人間をベースにした連中より我は盟主様に重用されるはずだ!」
「人間を、ベース?」
思わぬ情報を、十代は得た。だが、問答する前に相手はデュエルディスクを構える。
「「デュエルッ!!」」
十代 ライフ4000
手5 場
トピー ライフ4000
手5 場
「我の先攻、ドロー!人間よ、例え同じコンタクト融合を主軸に置いていようと、我とお前とではその戦略からして違う!我はクリッターを召喚!」
「クリッター?」
「さらに魔法カード、生け贄人形を発動!クリッターをリリース、現れよ!E・HEROネオス!」
トピーの場にネオスが現れるが、赤いラインは青色のラインになり、胸の青い球はギラギラと銀色に輝いている。
「おのれ、破滅の光め!」
「クリッターの効果で、デッキからN・グラン・モールを手札に加える。カードを一枚伏せてターンエンド!」
十代 ライフ4000
手5 場
トピー ライフ4000
手3 場 ネオス 伏せ1
「俺のターン、ドロー!ネオスを残しておくと、次のターンにコンタクト融合される…。待てよ?ライフを800払って、魔法カード、洗脳-ブレイン・コントロールを発動!」ライフ4000から3200
「何?!」
「お前のネオスのコントロールを得る!N・アクア・ドルフィンを通常召喚!効果発動、手札のE・HEROネクロダークマンを捨てて、お前の手札を確認させてもらうぜ!」
「ぐっ…グランモール、悪夢の鉄檻、E-エマージェンシーコールだ。」
「よし、グランモールを破壊する!そして500ポイントのダメージを与える!」
「ぐううっ!」ライフ4000から3500
「行くぜ、俺は場のネオスとアクアドルフィンをデッキに戻し、コンタクト融合!現れろ、E・HERO アクア・ネオス!さらに手札のカードガンナーを捨てて、効果発動!お前の手札をランダムに一枚捨てさせる!」
「ぐっ…エマージェンシーコールが!」
「よし、フィールド魔法、ネオスペースを発動!バトルだ、アクア・ネオスでダイレクトアタック!」
「通すか!罠発動!万能地雷グレイモア!」
「アクア・ネオスッ!ターン、エンドだ」
十代 ライフ3200
手1 場 ネオスペース
トピー ライフ3500
手1 場
「我のターン、ドロー!魔法カード、悪夢の鉄檻を発動!さらにモンスターをセット、ターンエンドだ!」
十代 ライフ3200
手1 場 ネオスペース
トピー ライフ3500
手0 場 セットモンスター 悪夢の鉄檻(2)
「俺のターン、ドロー!墓地のネクロダークマンの効果発動、E・HEROをリリース無しで召喚できる!現れろ、E・HEROネオス!」
「何だと!」
「カードを一枚伏せてターンエンド!」
十代 ライフ3200
手0 場 ネオス ネオスペース 伏せ1
トピー ライフ3500
手0 場 セットモンスター 悪夢の鉄檻(1)
「我のターン、ドロー!カードを一枚伏せ、メタモルポットを反転召喚!」
「メタモルポット?!」
「効果発動、互いに手札を全て捨てて、捨てた枚数分ドローする!お互いに5枚ドローだ!」
十代に5枚もドローさせるとか、こいつ馬鹿なんじゃないか?という目を向けるアナザー・ネオス。
「我は古のルールを発動!手札のレベル5以上の通常モンスターを特殊召喚!現れろ、E・HEROネオス!」
「ネオス…!」
「魔法カード、トランスターンを発動!場のモンスターを墓地に送って発動!そのモンスターと同じ種族・属性が同じでレベルが1つ高いモンスターを、デッキから特殊召喚する!」
「ネオスを墓地に送れば、レベル8の光属性・戦士族を呼び出せる…」
「フン!我はレベル2の岩石族・地属性のメタモルポットを墓地に送り、N・グラン・モールを特殊召喚!」
ギラギラと輝く白い鎧を纏ったグランモールが現れる。
「我は場のネオスとグランモールをデッキに戻し、現れろ!E・HEROグラン・ネオス!効果発動、お前のモンスターを手札に戻す!ネオスを手札に戻せ!」
「くっ!」
「だが、攻撃は出来ないな…ターンエンド!」
十代 ライフ3200
手6 場 ネオスペース 伏せ1
トピー ライフ3500
手2 場 グラン・ネオス 悪夢の鉄檻(1) 伏せ1
「俺のターン、ドロー!魔法カード、フェイク・ヒーローを発動!現れろ、ネオス!」
「だが攻撃も出来ず、エンドフェイズに手札に戻るぞ!」
「俺はN・グロー・モスを召喚!行くぜ!ネオスとグローモスをデッキに戻し、E・HEROグロー・ネオスを特殊召喚!」
「ぐっ…」
「効果発動、グラン・ネオスを破壊しろ!シグナルバスター・ブルー・ライトニング!」
「おのれぇっ!」
「ターンエンドだ!悪夢の鉄檻も消滅するぜ!」
十代 ライフ3200
手4 場 グロー・ネオス ネオスペース 伏せ1
トピー ライフ3500
手2 場 伏せ1
「我のターン、ドロー!魔法カード、ブラック・ホールを発動!くたばれっ!グロー・ネオス!」
「っつ!グロー・ネオスッ!」
「魔法カード、死者転生を発動!手札の転生の預言を捨てて、墓地からメタモルポットを手札に戻す!モンスターをセットして、ターンエンド!」
十代 ライフ3200
手4 場 ネオスペース 伏せ1
トピー ライフ3500
手0 場 セットモンスター 伏せ2
「またメタモルポットか…。俺のターン、ドロー!E-エマージェンシーコールを発動!俺はネオスを手札に加える!魔法カード、フェイク・ヒーローを発動!現れろ、ネオス!」
「ネオスをまた出してきたか…」
「N・フレア・スカラベを召喚!行くぜ、ネオスとフレア・スカラベをデッキに戻し、E・HERO フレア・ネオス!カードを二枚伏せる!これでフレア・ネオスの攻撃力はネオスペースで500ポイントアップ!さらにお前の場に2枚の伏せカード、俺の場に3枚の伏せカードとネオスペースがある事で、攻撃力は2400ポイントアップ!バトル!セットモンスターを攻撃!」
「罠発動!炸裂装甲!」
「っつ…攻撃が通らない。俺はターンエンドだ。」
十代 ライフ3200
手0 場 ネオスペース 伏せ3
トピー ライフ3500
手0 場 セットモンスター 伏せ1
「我のターン、ドロー!カードを一枚伏せ、メタモルポットを反転召喚!互いに5枚のカードをドローする!」
「…俺も5枚引かせてもらうぜ!」
「バトルだ!いけ、メタモルポット!ダイレクトアタック」
「ぐううっ!」ライフ3200から2500
「魔法カード、おろかな埋葬を発動!デッキからネオスを墓地に送る。カードを一枚伏せてターンエンド!」
十代 ライフ2500
手5 場 ネオスペース 伏せ3
トピー ライフ3500
手3 場 メタモルポット 伏せ3
「俺のターン、ドロー!死者蘇生を発動!お前の墓地から、ネオスを特殊召喚!」
「させるか!永続罠、正統なる血統!これで墓地のネオスを特殊召喚!」
「チェーンして速攻魔法、サイクロン!正統なる血統を破壊!」
「ぐっ…チェーン処理で正統なる血統が破壊され、ネオスがお前の場に…!」
「俺はN・エア・ハミングバードを召喚!効果発動、お前の手札の枚数×500ポイント、ライフを回復する!」ライフ2500から4000
「いいのか?効果を使わなければエアー・ネオスの攻撃力はネオスペースとライフの差1000ポイントだったことで攻撃力は4000まで上がっていたぞ?」
「それだと削り切れないからな。俺はネオスとエアハミングバードをデッキに戻し、コンタクト融合!現れろ、エアー・ネオス!」
「罠発動!奈落の落とし穴!エアー・ネオスを除外する!」
「むっ?奈落の落とし穴があるなら、ネオスを…」
「いや、ネオスはあいつのカード。除外したら再利用が困難だ。ターンエンド!」
十代 ライフ4000
手3 場 ネオスペース 伏せ3
トピー ライフ3500
手3 場 メタモルポット 伏せ1
「我のターン、ドロー!魔法カード、生け贄人形を発動!場のメタモルポットをリリースして、現れろ!E・HEROネオス!」
「だけど、生け贄人形で特殊召喚したネオスはこのターン、攻撃は出来ないぜ!」
「そうだな。我はこのままターンエンド」
十代 ライフ4000
手3 場 ネオスペース 伏せ3
トピー ライフ3500
手2 場 ネオス 伏せ1
「俺のターン、ドロー!E・HEROプリズマーを召喚!効果発動!E・HEROグラン・ネオスを相手に見せる事で、デッキからネオスを墓地に送る!」
「カード名をネオスにする事で、プリズマーの攻撃力がネオスペースにより2200になるが、まだ足りないな?」
「…俺はこのままターンエンド!」
十代 ライフ4000
手3 場 プリズマー ネオスペース 伏せ3
トピー ライフ3500
手2 場 ネオス 伏せ1
「我のターン、ドロー!バトルだ!いけ、ネオス!プリズマーを破壊しろ!」
「罠発動!ドレインシールド!攻撃を無効にして、その数値分ライフポイントを回復!」ライフ4000から7000
「ライフを回復したか。だがそんな物、すぐに削り落としてやる。ターンエンド!」
十代 ライフ7000
手3 場 プリズマー ネオスペース 伏せ2
トピー ライフ3500
手3 場 ネオス 伏せ1
「俺のターン、ドロー!よし、魔法カード、R-ライト・ジャスティスを発動!その伏せカードを破壊する!」
「?!融合体駆除装置が!」
「融合モンスターを破壊する罠カードだな。厄介な物を」
「だが、これで障害は無くなった!俺はプリズマーの効果発動!もう一度グラン・ネオスを見せる事で、デッキからN・グラン・モールを墓地に送る!」
「グランモール…。」
「魔法カード、O-オーバーソウルを発動!蘇れ、ネオス!そしてネオスとグランモールとなったプリズマーをデッキに戻し、現れろ!グラン・ネオス!効果発動!お前のネオスを手札に戻す!」
「お、おのれっ!」
「いけ、グラン・ネオス!ダイレクトアタックだ!」
「フンッ。」ライフ3500から500
グラン・ネオスのダイレクトアタックを、片腕で防ぐトピー。
「…?!腕が、変な方向に…」
「なんだ、骨折したか。魔轟神とはいえ、最下級の斥候では肉体が脆弱すぎるな。」
「魔轟神は協力者じゃないのか?」
「手を組んでいるだけだ。そもそも、攻撃を仕掛けたのはお前だろう。我を批判するのは筋違いだ」
肉体を乗っ取っているにも関わらずこの言いように、十代は嫌悪感を示す。
「ターン、エンドだ。」
十代 ライフ7000
手2 場 グラン・ネオス ネオスペース 伏せ2
トピー ライフ500
手4 場
「我のターン、ドロー!我を追い詰めたが、それがお前の命取りとなるのだっ!」
「?!エアー・ネオスか!」
「魔法カード、古のルールを発動!現れろ、ネオス!」
「ネオス…!」
トピーの全身から光の波動が迸る!
「感じる、感じるぞ…!我の力の増幅を!」
「何を始める気だ?」
「さぁ行くぞ!二重召喚を発動!これにより通常召喚を二回行う事が出来る…現れろ、N・ブラック・パンサー、N・グロー・モス!」
トピーのデュエルディスクが強い光を放つ!
「我は、この三体でトリプル・コンタクト融合を行う!」
「ば、馬鹿な!現在、ネオスペースで確認されているコンタクト融合は、ネオスとそれ以外のネオスペーシアン一体のみのはず!」
「我はライフが1000以下になった時、融合モンスターを創造することができるのだ!現れろ!我が創造したモンスター、E・HEROカオス・ネオス!」
「攻撃力、3000!ネオスペースでさらにアップか…!」
「効果発動、コイントスを三回行い、表の数によって効果が決定!すべて表なら、お前のモンスターを全て破壊!二枚表なら、お前のモンスター効果を無効にする。1枚表なら、我の場のモンスターが全て手札に戻る。」
「…今までのコンタクト融合体と、随分効果が異なるな。」
「やめろ!表が一枚なら、お前の場と手札にはカードが一枚も残らないんだぞ!」
「我が外すとでも?コイントスだ!」
ゆっくりとコインを投げるトピー。
「…表が二枚、これで自滅は無くなった…だけど次が外れれば…」
「三回目、表だ。よって、グラン・ネオスを破壊!」
「グラン・ネオスッ!」
「バトルだ!行け、カオス・ネオス!ダイレクトアタック!」
迫りくる、カオス・ネオスの攻撃!
「っつ、がああああああっ!」ライフ7000から3500
「ターンエンドだ!」
十代 ライフ3500
手2 場 ネオスペース 伏せ2
トピー ライフ500
手0 場 カオス・ネオス
「お、俺のターン、ドロー!N・ブラック・パンサーを召喚!魔法カード、H-ヒートハートを発動!攻撃力を500ポイントアップさせ、攻撃力が守備力を超えていれば、その数値分ダメージを与える!」
「それでどうするつもりだ!」
「ブラック・パンサーの効果発動!カオス・ネオスと同じ効果を得る!俺はカオス・ネオスとなったブラック・パンサーの効果発動!」
「遊城十代!」
「…ここで、賭けに出ないと俺は負ける!頼む…一枚目…表!」
「フン…。」
「…に、二枚目……表!」
「よしっ!」
「…三回目。」
永遠とも思える時間、虚空を舞うコインはややあって、落ちる。
「…表だっ!これでカオス・ネオスを破壊!」
「ぐううううっ!カオス・ネオスの最後の効果!場を離れた時、場のモンスターを全て裏側守備表示にする!」
「何だって!くっ、折角強化したのに」
「これで、このターン攻撃はできまい!」
「それはどうかな?」
勝利を確信する十代。
「何だと!」
「墓地のH-ヒートハート、E-エマージェンシーコール、R-ライト・ジャスティス、O-オーバーソウルを除外して、HEROフラッシュを発動!現れろ、E・HEROネオス!」
「?!」
「俺は、ネオスとセットされたブラック・パンサーをコンタクト融合!現れろ、E・HEROブラック・ネオス!」
「ばか…な…っ!」
「よし!コンタクト融合を6種類成功させたぞ!」
「いけ、ブラック・ネオス!ダイレクトアタック!」
「ぐ、ぐわあああああああっ!」ライフ0
白い靄は魔轟神トピーから抜け出し、逃亡を図るも、ブラック・ネオスの追い打ちを受ける!
『我が、我が滅びる…だと!光を、もっと、ヒカリ…ヲ…』
それが、最期の言葉だった。
「…おめでとう、遊城十代。これで、超融合が、完成した。」
そう言われ、十代が自分のデッキを確認すると、超融合と6枚の白紙のカードがある。
「これが、超融合…でも、また白紙のカードだ。」
「超融合は、それ単体では意味がない。あくまでも、E・HERO同士のミラーマッチで有利になるだけのカードでしかない。地球へ戻り、属性融合のE・HEROを完成させるんだ!」
「属性?」
「E・HEROの可能性は無限大!今の君ならば、特定の属性とE・HEROの融合モンスターを創造する事だって出来るだろう!」
「という事は、それぞれの属性の使い手とデュエルをすればいいのか?」
「そう言う事だ。」
「なら、うってつけの相手が居る。そいつと6回デュエルをすれば、一日で完成だ!」
三沢大地の顔を思い浮かべる十代。
「心当たりがあるなら、ちょうどいい。遊城十代、破滅の光を倒すんだ!」
アナザー・ネオスが手刀を振り下ろすと、ゲートが開く。
「急げ!」
「デュエル・アカデミア…。ありがとう、アナザー・ネオス!」
ゲートをくぐる十代。
それを見送り、アナザー・ネオスはようやくホッと一息つく。
同時刻。魔轟神トピーは、這う這うの体でようやく帰還する。
「…そう。超融合が完成したのね。」
コクリ、とうなずくトピー。
背中に黒い羽根を持つ女性は、他の魔轟神に目を向ける。
「それはそんなヤバいカードなのか?」
大柄で筋肉質の魔轟神が、傍らの小柄な老人に目を向ける。
「破滅の光と戦う使命を帯びたデュエリスト、という伝説があるの。」
「伝説、ねぇ。」
「面白いじゃねぇか。」
双子の魔轟神が笑う。
「…トピーの扱いから、我々を使いつぶす事しか考えていないのは明白。そして宿敵が誕生した以上、こちらに戦力は送ってこない。」
眼鏡をかけた魔轟神が周りを見渡す。
筋肉質の魔轟神が頷く。
「ワームと破滅の光が、A・O・J同盟と勝手に戦ってくれる。俺達はその間に拠点を構築するべきだろう。」
「では、ターゲットは何処に?」
「ナチュルの森にもワームが侵攻している。鉢合わせはしたくない。となれば…ターゲットはジュラックだ。」
ふと、グリムロはある可能性に気づく。
「…ディアネイラ様。氷結界がトリシューラを解放する可能性はありますか?」
「気にするな、グリムロ。氷結界とて馬鹿では無い。あれを解放したらどうなるかはわかっているはず。そもそも、自分達で制御できない奴を解放したりしないだろう。」
他の魔轟神も同調する中、眼鏡をかけた魔轟神クシャノだけが考え込む。
「…ならば良いのですが」
邪悪な神々も騒乱に乗じて、動き出す。その行動の先に何が待ち受けているとも知らず…。